最終更新日 2023年6月29日

キッチンの水漏れの主な原因は蛇口のネジのゆるみや汚れによって引き起こされます。なかでも水漏れの原因として特に多いのがゴムパッキンの破損です。

ゴムパッキンとは、部品と部品の間にかませるように設置されているゴム状の輪っかのパーツになります。ゴムパッキンが破損していると、部品同士の間に隙間が空いてしまい、水漏れの原因となってしまいます。そんなゴムパッキンは自分でも交換することが出来ます。

今回はゴムパッキンの簡単な交換方法をお伝えしていきますので、キッチン周りの水漏れトラブルにお悩みの方は参考にして見て下さい。

パッキン交換の前に自宅のパッキンの種類をチェックしよう!

ゴムパッキンは、水回りの部品同士をつなぐつなぎ目の役割を果たしてくれています。普段はなかなか見えないところにあるゴムパッキンですが、実は以下の部分に潜んでいます。

  • 蛇口の持ち手の接合部分
  • 止水栓内部
  • 吐水口と水道栓のつなぎ部分
  • 排水トラップ接続部分
  • シンク下の接続付け根部分
  • その他パイプ同士のつなぎ目部分

これらをチェックし、自宅のキッチンではどこのパッキンの交換が必要なのか確認して下さい。

また、パッキンの交換には排水トラップのサイズが重要になってきます。これは大体114mm、115mm、180mm、186mmが一般的なサイズとしてあげられます。このサイズのトラップであればホームセンターなどで購入が可能になります。

その他にも種類はありますので、自宅のパッキンのサイズをよく確認する必要があります。メーカーや型番がわかれば同じものを購入することが出来ますので、そちらも要チェックしてみて下さい。

簡単にできる!排水口のパッキンの交換方法

パッキンの交換方法は至って簡単です。こちらでは最も破損しやすく、直しやすい排水口のトラップの交換方法を簡単にご説明していきます。

準備

難しい道具は特に必要なく交換できるのが排水口パッキンの良いところです。

準備する道具は以下通りになります。

  • バケツ
  • 雑巾
  • ゴム手袋
  • 新しいパッキン

パッキン交換にあたり、事前に準備しておくこともあります。

①シンク下の片付け

シンクの下にある棚などから事前に荷物を退かしておきましょう。別の入れ物に入れて離れた場所に置いたり、別の部屋に移動しておくなどして、万が一水漏れしても大丈夫なように、ものが無い状態にしておきましょう。

②シンクの掃除

シンクの中が汚れていると排水トラップから水が流れにくくなってしまい、パッキンの交換に影響が出る可能性があります。それを防ぐため、詰まりなどが無いように掃除をしておきましょう。また、この時に水漏れが起きるようなら該当箇所に雑巾をあてたり、バケツを置いたりして対応しましょう。

③止水栓を止めておく

止水栓を止めておかないとパッキンの交換のために分解した個所から水が漏れてくる可能性があります。キッチンを水びだしにしないようにも、きちんと作業前には止水栓を止めておく必要があります。止水栓はハンドルで止められることが多いですが、稀にマイナスドライバーが必要になるので自宅の止水栓のタイプを確認しておきましょう。

排水トラップの取り外し

①シンクの下の部分を確認し、排水口のナットを緩めて取り外す

シンク下にあるトラップ接合部分を確認します。接合部分のナットがどのタイプかを確認し、手で外せるものであればゴム手袋を着用してナット緩め、取り外します。本体をしっかりとつかみ、両手で時計回りに外しましょう。この時、シンク側の上部も一緒に回ってしまうと外せないので、きちんとそちらを抑えて回らないようにしながら外すのがポイントです。

②トラップの下のナットを緩めて外す

排水トラップの下のナットは接合部分に比べて簡単に取り外すことが出来ます。この時、一緒についているホースも取り外しましょう。ホースの中はかなり汚れがたまっている場合が多いので、一緒に掃除しておくのも良いかもしれません。排水口の下には水漏れしないようにバケツを置いておくのが良いでしょう。

③排水トラップを外す

排水トラップ自体を時計回りに回すと簡単に取り外すことが出来ます。この時も、ゴム手袋などをしておくときちんと排水トラップをホールドでき、手を痛めることなく取り外せます。パッキンが劣化していると、パーツやネジが一緒に回ってしまうことがあるのでそれらもきちんと抑えながら取り外しましょう。

パッキンの交換

①取り外したトラップについている古いパッキンを外す

トラップを取り外すと、その接合部分にパッキンがついています。これを取り外しましょう。分解したときに、パーツが無くならないように気を付ける必要があります。元に戻すとき、パーツが足りないと水漏れの原因になるのできちんとどこにどのパーツがついていたのか覚えておくようにしましょう。

②トラップを綺麗に掃除する

古いパッキンを取り外したトラップを綺麗に掃除しましょう。別の水回りで水洗いをしたり、なかなか掃除出来ない部分なので重曹などを使ってぬめり取りをするのも良いかもしれません。排水トラップに僅かなゴミがついていると水漏れの原因になるので、ゴミが無いように綺麗に掃除をしましょう。

③新しいパッキンを取り付ける

新しいパッキンを取り付けましょう。この時、適正なサイズのパッキンを用意しておかないと水漏れの原因になるので、事前に必ず確認しておきましょう。また、取り付けの順番も大事です。パッキン、スリップワッシャー(輪の形をした滑り止め)の順番をチェックしましょう。スリップワッシャーが無いと、締めた時にパッキンがよじれてしまいます。

トラップの取り付け

排水トラップをはめ込む

綺麗に掃除し、パッキンをはめた排水トラップをシンクの上からはめ込みます。この時、はめ込みが緩かったり、ずれてしまっていると水漏れの原因になるので気を付けましょう。きちんと反時計回りに回し、締め付けます。手締めでも問題ありません。ゆるみのないように心がけましょう。

排水ホースを取り付け、ナットを締める

取り外して掃除しておいた排水ホースを取り付けます。反時計回りに回してこちらもきちんと締まるまで回しましょう。ホースを掃除していないと汚れが逆流するので掃除しておく必要があります。接続部分にあるナットも良く締めて、水漏れのないようにしましょう。

排水口のナットを締める

シンクとの接合部分にあたるナットを締めます。こちらもきちんと力を入れて締められるように、ゴム手袋などを着用しておくと良いでしょう。締め方が弱いと水漏れになりますので、きついかな?と思うくらいまで締めてよいでしょう。

水漏れしていないか確認する

全て取り付けられたらシンクに水を流して水漏れがないか確認しておきましょう。

それでもうまくいかない場合は業者に相談してみよう

簡単なパッキン交換の方法をご紹介いたしました。専門的な道具も必要なく、自分の力で出来るでしょう。パッキン交換の一番の難関は取り外し方でしょう。劣化していて力が必要だったり、取り外した順番を覚えておかなくては行けなかったりしますが、自分で出来る範囲です。

しかし、1度試してみて難しい・上手くできない・不安だという場合はやはり専門業者に頼むのが一番になります。不安なまま自分で行い、悪化してしまう事もありますので業者に相談して修理してもらいましょう。見積もり無料の業者も多くあるので費用面が心配な方は見積もりだけ出すこともできます。