最終更新日 2023年6月29日

毎日キッチンを使っていると発生する「ぬめり」。

はやく掃除したいと思いつつ、先延ばしにしてしまう事も多いのではないでしょうか。

しかしこのぬめりをそのままにしておくと臭いや詰まりの原因になってしまいます。

ここでは、キッチンの排水口に発生するぬめりの原因と超簡単な掃除方法、そして予防法をご紹介していきます。

キッチンの排水口のぬめりの原因

キッチンの排水口のぬめりの原因は主に3つあります。

人の手や食べ物から発生する「脂分」、食べかすなどから繁殖する「雑菌」、食べ物を流した時の「生ごみ」です。

これらの原因を知り、それぞれにあった掃除方法を知っていくことが大切です。

【原因1】油・脂分

キッチンの排水口のぬめりの主な原因は「油・脂分」です。

キッチンでは使い終わった食器を洗ったり、食材を洗ったりすることによって流れた脂がこびりついてぬめりになります。

動物性の脂は加熱している間は液体ですが、温度が下がると固形に変化します。

この、固形に戻った脂が排水口にこびりつき、頑固なぬめりとなってしまいます。

そこに洗い物として洗った洗剤や他の汚れが付着し、どんどん大きくなっていくのがぬめりの原因となります。

【原因2】雑菌

キッチンの排水口付近は常に水が溜まっています。

これらの場所は湿っぽくて温かいため、雑菌にとって繁殖のしやすい最高の環境です。

エサとなる脂分や、次に話す生ごみなどが少しでもあることで一気に繁殖し、嫌なにおいと共にぬめりを引き起こします。

排水口には億単位の菌が付着しているといわれていますので、早めの対処が必要です。

少しでも付着していたらすぐに繁殖してしまうので薬剤などを使って完全に死滅させることが重要になってきます。

【原因3】生ごみ

洗い物をするとき、調理する時、シンクにとりあえず生ごみを置いたり流したりしてしまったことがあると思います。

これがぬめりの原因となってしまいます。

細かい生ごみが排水溝に流れていき、元々あったぬめりに付着してどんどん大きくなっていきます。

ここに雑菌が繁殖してますます大きなぬめりとなってしまう、という事です。

生ごみはシンクに流さず、水を切って捨てるようにしましょう。

<使用薬剤・グッズ別>超簡単な排水溝の掃除方法をご紹介!

ぬめりの原因が分かったところで、具体的な掃除方法を見ていきましょう。

掃除の方法は主に3種類あります。

「重曹とクエン酸」「塩素系台所用漂白剤」「液体パイプクリーナー」の3つの薬剤を使う方法です。

これらはそれぞれで効果が少しずつ違うのでぬめりの原因に合わせて変えていきましょう。

塩素系の漂白剤とクエン酸やお酢は併用禁止となっているので、これらを一気に行わないようにしましょう。

<1>重曹&クエン酸を使う

生ごみや油汚れが原因で発生する汚れやぬめりは、重曹&クエン酸の組み合わせが効果的です。

ただし、塩素系の漂白剤とクエン酸は併用禁止なので、絶対に組み合わせないようにしましょう。

重曹とクエン酸が混ざること炭酸の泡が発生し、その泡が汚れの内側に入り込んで浮き上がらせ、剥がれやすくなります。

汚れを「溶かす」ではなく「剥がす」ように掃除が出来ます。

用意するものは以下の通りです。

  • 重曹
  • クエン酸(なければお酢)
  • お湯
  • 歯ブラシ
  • スポンジ
  • 手袋
  • 洗剤

これらが用意出来たら、実際の手順を見ていきましょう。

【手順1】基本は分解して液体洗剤で洗う

まずは排水口を分解しましょう。

排水口は大体、カバーとゴミ受けに分けることが出来ます。

これらを取り外し、大きなごみは手でとるようにしましょう。

そこに液体洗剤をかけて1度洗浄をします。

蓋はスポンジをで汚れを擦り落とし、ゴミ受けは周りをスポンジで拭き取った後、細かい部分を歯ブラシでこすり落とします。

【手順2】重曹&クエン酸を使ってぬめりを取る

洗浄したパーツや排水口に重曹をふりかけます。排水口に戻したゴミかごの底が見えないぐらいまでたっぷり重曹をかけましょう。

その後、クエン酸(お酢)を重曹が泡立つまで注ぎます。

泡が発生したら30分程度放置し、その後お湯で洗い流しましょう。

ポイントは重曹をたっぷりふりかけることです。

綺麗にお湯で流し終わったら掃除完了になります。

<2>塩素系台所用漂白剤を使う

塩素系漂白剤とは、「次亜塩素酸ナトリウム」が成分として含まれる商品のことです。

次亜塩素酸ナトリウムとは主に、漂白や殺菌に使用されるため、かなり強い薬品となっています。

雑菌が繁殖してできるぬめりは、除菌する必要があるため、除菌効果のある塩素系漂白剤がおすすめです。

とても強い作用があるので以下の3つの注意をしながら行ってください。

  • 直接肌に触れないようにする
  • 酸性の成分と混ぜない
  • 換気をする

準備するものは次の通りです。

・塩素系漂白剤(主成分:アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウム)
・ゴム手袋
・歯ブラシ
・スポンジ

塩素系の漂白剤は用意するものが多くないのも嬉しいところです。

手順1

排水口カバーとゴミ受けを外し、大きなごみを手で取り除きます。

カバーはスポンジで、ゴミ受けの細かい部分は歯ブラシで汚れを落としていきます。

漂白剤をかける前にざっと水で洗い流しておくといいでしょう。

手順2

きちんと換気が出来ていることを確認してから漂白剤を使うようにしましょう。カバーやゴミ受けに吹きつけ、10分程度放置する。

漂白剤が浸透したら水で洗い流し、浮いた汚れを歯ブラシなどで再び掃除する。

塩素系漂白剤は他の液体と混ざると有毒なガスを発生させる恐れがあるので、絶対に他のものを混ぜないようにしましょう。

簡単に汚れが落ちてとても掃除が楽ですが、取り扱いには充分注意が必要です。

<3>液体パイプクリーナーを使う

排水口自体のぬめりに特に効果的なのが液体パイプクリーナーです。

たまった汚れを薬剤で溶かして、ぬめり・つまりを解消するという方法になります。溜まった生ごみや脂分に最適です。

用意するものは以下の通りです。

  • 液体パイプクリーナー
  • 手袋
  • スポンジ
  • 歯ブラシ
手順1

他と同様に排水口カバーとゴミ受けに分解し、スポンジや歯ブラシでこすり洗いをしていきます。

中性洗剤などで洗い、きちんと水で流しましょう。

手順2

塩素系漂白剤と同様、手順が簡単な分取り扱いには注意しながら掃除を行っていきましょう。

換気を行いながら排水管に液体パイプクリーナーを適量流し入れ、1時間ほど放置します。

液体パイプクリーナーの適量は本体の容器に記されているのでそれを参考にしながら行いましょう。

1時間放置したらしばらく水を洗い流し、クリーナーを流していきましょう。

手間がかからず、簡単なので時間がない時などにお勧めです。

キッチンの排水口のぬめりの予防法

掃除方法をご紹介してきましたが、せっかく掃除をした状態を保ちたいという方に向けて、予防法をご紹介していきます。

すぐにできるような簡単な方法から、おすすめの予防グッズまで様々な予防法があります。

アルミホイル

丸めたアルミホイルを排水口のゴミ受けに入れておくことでぬめりを防ぐことが出来ます。

理由は、アルミホイルの金属イオンが水に流れて溶け出すことによって抗菌してくれるからです。

雑菌の繁殖を抑え、ぬめりを予防してくれます。

3㎝ほどに丸めたアルミホイル数個を設置するだけなので今すぐにできるお手軽な方法です。

ネットで包んだ10円玉

ネットに包んだ10円玉にも抗菌作用があります。

銅イオンの微量金属作用には、雑菌が嫌う性質があるため、ぬめりにくくなります。

こちらもすぐできる方法ですが、お金はちょっと…という方は銅でできたたわしなどを買って入れてみるのも良いかもしれません。

ぬめり予防グッズ

お手軽ですぐにできる方法をご紹介してきましたが、もっと本格的に予防したいという方はぬめり予防のグッズを購入することをおすすめします。

蓋タイプのぬめり防止剤や、塩素系のビー玉状の物など、様々な種類があるので自分の求める形を選んで設置するのが良いでしょう。

ぬめりを日頃から発生させない日々のお手入れが大切!

排水口の汚れは日々の積み重ねで蓄積していくものになります。

放っておくとカビやぬめりが発生し、臭いも気になるようになり、食べ物を扱う場所としては不衛生になってしまいます。

週2~3回程度の掃除をしつつ、予防グッズでぬめりを防いでいきましょう。

毎回の掃除が大変だという人は、使用終わりに50度くらいの熱いシャワーを流すだけでも殺菌できます。

日々の少しの心がけで掃除も一気に楽になりますので、ひと工夫して見てはいかがでしょうか。