最終更新日 2023年6月29日

キッチンのシンクに穴が開いていていつの間にか水漏れの原因になってしまっている、ということがあります。ステンレスといえど経年劣化や腐食、包丁やフォークなど鋭利なものが刺さってしまって穴が開いてしまいます。実際に穴が開いてしまったらどうしたら良いのか、その修理方法とその相場、今すぐできる応急処置についてご紹介していきます。

キッチンシンクに穴が開いてしまう原因は2つ!

キッチンシンクに穴が開いてしまう原因は大きく分けて2つあります。まず1つ目の原因が、錆によって劣化が生じ、穴が開いてしまうパターンと、鋭利なものを落としてしまって穴が開いてしまうパターンです。

経年劣化による腐食は勿論のこと、汚れを放置したことによって発生した錆も原因です。いくら錆に強いステンレスといっても長い間汚れを放置していたら錆が生じてしまいます。また、他にも漂白剤、塩素系の洗剤を使用したことで錆が発生する場合もあります。いつの間にか穴が開いているというケースなので水漏れしてから気づくことが多いです。

また、もう一つの原因としてあげられるのが鋭利なものを落としてしまったパターンです。これは包丁やフォークの先など洗っているときに誤ってシンクに落としてしまい、穴が開いてしまうケースになります。これは穴が明確に見て取れることが多いので、すぐさま対処できます。

キッチンシンクに穴が開いてしまった時の修理方法は?

キッチンシンクに穴が開いてしまったら、基本的には業者に依頼するようにしましょう。自分でも修理は出来ますが、あくまで一時的なものになります。業者に頼む場合、修理にもいくつかパターンがあるので知っておくと費用を安く抑えられます。自宅のシンクの形態も把握しつつ、どの修理方法が採れるのか確認しましょう。

<修理方法1>シンクの穴をふさぐ

自分でできる修理方法です。最も安値に抑えることが出来ますがあくまで応急処置の範囲。タイミングを見て業者に頼むようにしましょう。

シンクの穴が小さい場合は一時的に塞ぐことが出来ます。この時はホームセンターなどで売っている「補修用パテ(水回り用)」を購入し、自分で作業します。

パテは500円前後くらいで購入出来るのでかなり安値に抑えられます。

<修理方法2>シンクの天板を交換する

キッチンの形状によってはステンレスシンクとキッチン本体が分かれている場合があります。シンクの天板のみ交換することで比較的費用を抑えて修理することが出来ます。天板に穴が開いただけであればこの方法が良いでしょう。

しかし。オーダーメイドキッチンや輸入製品、製造から時間が経っている場合は天板のみ交換することが出来ない場合があるので注意が必要です。

天板のみの交換ができないときは、キッチン全体を交換しなければなりません。

<修理方法3>キッチンを丸ごと交換する

天板のみの交換ができない場合は、キッチン台そのものを交換する必要があります。キッチン丸ごと交換となるとかなり大掛かりな工事が必要となり、時間もかかります。この場合80万~200万程かかってしまうため、費用面でかなり負担になります。

日頃からきちんとお手入れをし、穴が開かないように掃除なども心がけましょう。

自分でできる応急処置とその手順をご紹介!

突然穴が開いてしまい、応急処置をしたいという人のために簡単な応急処置の方法をご紹介します。道具をそろえられればすぐできるものなので是非実践してみて下さい。

<手順1>準備する

補修に必要なものは以下の通りです。どれもホームセンターなどでお手軽に手に入れることが出来ます。

  • 補修パテ(水回り用)
  • ステンレスクリーン
  • サンドペーパー
  • ペーパーウエス
  • 新聞紙

これらの道具が揃ったら、早速補修をしていきましょう。

<手順2>穴の位置を確認する

シンクのどの位置に穴が開いているのかを確認しましょう。シンクの上から見てみてもわからないことがあるのでその場合はシンクの下にもぐりこんで見てみましょう。穴が開いている場所から光が漏れているのでわかりやすくなります。この穴の位置を確認し、補修に取り掛かります。

<手順3>穴の周りの汚れを落とす

シンクの裏側と表側からこの穴の周りにある汚れを落としましょう。用意した「ステンレスクリーン」や「サンドペーパー」できれいに取り除きます。余計な汚れを落としておくことにより、パテの吸着力を増すねらいがあります。

<手順4>シンク裏からパテで補修する

汚れが無くなったらシンクの裏からパテで補修していきます。パテを粘土状にこねておき、穴の開いている箇所に押し込んでいき、穴をふさぎます。この時、穴よりも大きめに覆っておくのが良いでしょう。パテで穴をふさいだら、完全にかわくまで待ちます。約15~60分程放置して、完全に固まっていることを確認しましょう。

<手順4>水を流して水漏れが無いかチェックする

パテが乾いているのが確認出来たら、シンクに水を流して穴がふさがっているかを確認しましょう。この時、もし水漏れをするようでしたら再度大きめのパテで塞ぎ直してみましょう。水漏れがなければ補修完了になります。

業者に依頼する場合の目安と相場は?

自分でできる簡単な応急処置の方法をご紹介しましたが、次は業者に頼んだ場合の相場を見ていきましょう。どんな業者があるのか、どこに頼んだらよいのかの目安にしてみて下さいね。

リフォーム業者に依頼した場合の相場

海外からの輸入したキッチンやオーダーメイドキッチンはリフォーム業者に依頼することになります。天板のみの交換に対応していないキッチンの場合、丸ごと取り換える必要があるのでリフォーム業者に依頼する必要があります。金額はキッチンのシステムにもよりますがおおよそ80万円~200万円ほど。業者によっても見積もりが変わってきますので、いくつかのリフォーム業者に見積もりを依頼してみるのが良いでしょう。

また、天板のみの交換でもリフォーム業者が引き受けてくれる場合もあります。天板のみ交換するとなるとかなり費用も抑えられ、3万円~10万円ほどになります。

水道業者に依頼した場合の相場

天板だけの交換の場合、水道業者が引き受けてくれることが多いです。既製品や日本のメーカー品を交換するときは水道業者に事前に連絡を入れておくと良いでしょう。水道業者の中でも水道管などの修理のみを受けている場所もありますので業者のサイトなどでチェックしておきましょう。

穴の補修のみで良い場合は水道業者に頼みましょう。自分では出来ないと思った時は一時的な補修も行ってくれます。水道業者は即日対応などの場合が多い為、急用のときに便利です。穴の補修料金はおよそ5000円~2万円程度に収まることが多いです。こちらも、業者によって値段の変動があるのでいくつかの業者から見積もりを貰っておくと良いでしょう。

穴が開いてしまったら業者に依頼しよう!自分でできるものはあくまで応急処置!

シンクに穴が開いてしまったときの対処法と自分でできる応急処置についてご紹介してきました。パテで穴を埋めるのは有名な方法ですが、あくまで一時的なものだということを忘れず、出来るだけ業者に依頼するようにしましょう。

自分の家のキッチンシンクが既製品なのか、オーダーメイドなのかも知っておく必要がありますね。

キッチンシンクの取り換えはかなりお金のかかるものになります。出費を抑えるためにも、日頃からキッチンを綺麗に保ち、お手入れしていくことが大切になります。