給湯器から異音が…キーン、キュルキュル、ブーン等、音の種類別に症状を解説します。
最終更新日 2022年1月24日
給湯器を使用していて、ふとした時に音が鳴って「故障かな?」と思う経験はありませんか?
給湯器には正常な作動音と故障の原因となる異常な作動音があります。正常な作動音の場合はもちろん修理は要りませんが、異常な作動音がしている場合は故障につながる可能性があります。
給湯器の音の違いを知っておくことで故障に早く気付くことが出来ます。
今回はその作動音の違いをご紹介していきますので、ご自宅の給湯器をチェックしてみて下さい。
給湯器の正常な作動音
まずは正常な作動音から見ていきましょう。
本来、給湯器は音の鳴る機械になります。
ガスが燃え続ける音やお湯が流れていく音などが聞こえてくるものです。
給湯器動作中に聞こえる音は大抵正常なものになりますが、心配な点があれば業者に点検を依頼するのも良いでしょう。
ブーン
「ブーン」と表現される音が聞こえてきた場合は、給湯器のファンモーターが作動している音になります。
お湯を出し始めたタイミングから鳴り始めることが多く、ファンモーターは運転を中止しても再使用時の運転を安定させるために5~10分程度、一定時間鳴り続けるものです。
クックック
給湯器から聞こえる「クックックー」という音は正常なモーター作動音になります。
給湯栓(蛇口)の開閉操作を行った際に聞こえるもので、再使用時のお湯の温度や点火を安定させるためにモーターが作動している音です。
ブオン、ウーン、グワン
給湯器から聞こえてくる「ブオン」「ウーン」「グワン」という音は正常なポンプ音です。
給湯器の中にある循環ポンプが作動し、ポンプが回るときに聞こえてきます。
以下のような状況の時に聞こえてきます。
- お湯を張るとき
- 追い焚き終了のとき
- 残り湯をチェックするとき
- 低温時の凍結防止のとき
基本的には正常な音になりますが、寒くない時期になり続ける場合は不具合の可能性があるので業者に点検を依頼しましょう。
ジュージュー
「ジュージュー」という音は結露した水が蒸発する際に聞こえる音です。
結露した水が給湯器の熱で温められ、蒸発していくときに発生します。
ピヨピヨ
かすかに「ピヨピヨ」と聞こえてくる場合もあります。
これは給湯器が正常に作動しているときの音です。
大きな音ではありませんが耳を澄ますと聞こえてきます。
給湯器の異常な作動音
次に、給湯器から聞こえてくる異常な作動音についてご紹介していきます。
「ピー」や「ポコポコ」などの音が聞こえてくる場合は故障の可能性があります。
速やかに業者に依頼し、点検や修理をしてもらうようにしましょう。
ピーッ
「ピー」「ピーッ」という汽笛や笛のような音はファンモーターの不具合や燃焼状態に異変が生じている、空気とガスのバランスが崩れているときに鳴る音です。
原因としては給湯器内部部品の経年劣化や故障が考えられますので業者に依頼する必要があります。
ただし、一時的にバナーに空気が多くなったときになることもありますが、その場合は音の継続はなく、一時的なものである場合がほとんどです。
ポコポコ
釜鳴音とも呼ばれる「ポコポコ」「ポコンポコン」音は、循環パイプの折れ曲がりや熱交換器の詰まりが原因で起こる異音です。
追い炊き時に鳴ることが多く、入浴剤などの異物が詰まっている可能性があります。
循環フィルターの掃除などで改善する場合もありますが、パイプの曲がりや熱交換器の劣化になると交換が必要となります。
ゴーッ
給湯器を使用しているときに排気口から「ゴーッ」という音が聞こえる場合はゴミが排気口に詰まっている場合があります。
排気がきちんとできないと給湯器の能力を低下させる原因になったり、異物混入によって不完全燃焼となったりして給湯器の故障にもつながることがあるため注意しましょう。
キーン
配管から「キーン」という音がする場合もあります。
これは急に蛇口をとめた時に配管内で急激に圧力の変化が発生したときに聞こえる音です。通称「ウォーターハンマー現象」や「水撃作用」と呼ばれることが多く、給湯器のセンサーや水道管の故障につながります。
これらを引き起こさないためにも、蛇口はゆっくり閉めることが大切です。
ボンッ
経年劣化をしている部品によって爆発的な着火を起こしているときに鳴る音です。
この音が鳴った後、黒煙が排気口から確認出来たり、ガスの匂いがした際は不完全燃焼を起こしている可能性もあります。
死亡事故にもつながる恐れがある為、この音がしたときには使用をやめ、きちんと換気をしたうえで速やかに業者に修理を依頼しましょう。
異音のチェックポイント
異音の種類を確認したところで、これらの音が聞こえた時には何をしたらよいのでしょうか。
「ガス臭くないか」「エラーコードは点滅していないか」「排気口排気管に異常はないか」「どのタイミングで音が聞こえるか」の4つをチェックし、対処できるようにしましょう。
ポイント1:においチェック
排気口や給湯器本体からガスの匂いがしないかをチェックしましょう。
ガス漏れを引き起こしている場合、給湯器内部のガスを供給する途中でガス漏れが発生し、給湯器内で不完全燃焼を引き起こしている可能性があります。
ガス漏れを起こしていた場合は、給湯器本体が爆発する可能性もありますので十分に気を付けましょう。
特に、「ボン」という爆発的な着火音が聞こえた際には使用を中止し、給湯器のガス栓を閉めて、部屋の窓を開けるなどの換気をしたうえで業者に点検の依頼をしましょう。
ポイント2:エラーコードチェック
エラーコードが給湯器に表示されている場合、取扱説明書に記載されている方法を取れば改善する可能性があります。
メーカーの取扱説明書をきちんと読み、対処しましょう。
エラーが直らない、点滅が消えないなどの症状が改善しない場合、フィルターやバルブ、給水栓金具等などの自分では直せない部分の不具合が起こっていますので業者を呼び、点検してもらうようにしましょう。
ポイント3:排気口、排気管をチェック
掃除やメンテナンス不足からくる異音の可能性もあります。
排気口、排気管をよくチェックしてゴミが詰まっていないか、汚れがたまっていないかを見てみましょう。
給湯器を室内に設置している場合、排ガスが室内に漏れてしまい、一酸化炭素中毒事故を引き起こす可能性もあるので普段から排気口や排気管を点検するようにしましょう。
ポイント4:どんなタイミングで音が鳴るかをチェック
「いつ」「どこで」音が鳴るのかをよく確認しましょう。
業者に説明する時も、いつどこでという風に答えると伝わりやすくなります。
【いつ(音が鳴る時)】
- 運転開始時
- 給湯器の運転中
- 運転停止後
- 運転を始めたときから止めるまでずっと
【どこで(音が鳴る場所)】
- 給湯器の前や裏
- 排気口
- 風呂場
- 耳を近づけなくても聞こえる位置
給湯器から異音がしたら修理しよう!
今回は給湯器から鳴る音の種類とその対処方法をご紹介しました。給湯器から音が聞こえてくると不安になりますが、その音の正体を知っておくことで故障していたとしても素早い対応をすることができます。
正常な音と異常な音をしっかり把握し、日頃から注意して給湯器の音を聞いてみましょう。給湯器は不具合を起こしていても動作することが多く、その異常に気づきにくいといわれています。
給湯器のSOSサインである異音に素早く気付き、早めに業者に点検の依頼が出来るようにしましょう。
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