最終更新日 2021年10月16日

キッチンのステンレスシンクにサビが出来てしまうと目立って気になりますよね。放置しているとどんどん広がってサビだらけになってしまうことも。衛生的にも良くないステンレスシンクのサビについて、今回は原因、サビの落とし方、予防法までご紹介していきます。

サビの落とし方は簡単にできるので、見つけ次第掃除していくようにしましょう!

ステンレスシンクのサビの原因は3つ!

金属類の中でも、鉄にクロムやニッケルなどの素材を加えてできておりサビにくいといわれているステンレスですが、長い間使用しているとサビが発生してしまいます。主な原因にもらいサビ、塩分ダメージ、塩素系漂白剤のダメージの3つがあげられます。サビの原因を知り、予防にも役立てていきましょう。

<原因1>もらいサビ

空き缶やヘアピン、包丁、鉄製の調理器具などは水に長時間触れていると鉄分が溶け出してサビてしまいます。この時に発生したサビがステンレスシンクに付着し、サビが広がっていくことを「もらいサビ」といいます。ステンレスはサビに強いといわれていますが、他の金属からもらったサビには弱く、ドンドン浸食されてしまいます。

<原因2>細かい傷から入った塩分によるダメージ

ステンレスは長い間しようしていくと表面のコーティング剤が剥がれ、傷がついてしまいます。このコーティングがサビ防止の役割も担っています。ステンレスの表面に傷がつくことでそこから食品などの塩分が入り込み、サビを引き起こしてしまいます。傷の深さによってサビの浸食も変わってくるので、注意が必要です。

<原因3>塩素系漂白剤によるダメージ

塩素系の漂白剤を使用することにより、ステンレスの表面のコーティングを剥がしてしまう事もあります。塩素系漂白剤の洗浄力はかなり強いので、剥がれたコーティングの隙間からサビが発生してしまうということもあります。ステンレスシンクを塩素系漂白剤で洗浄する際には注意が必要です。

プロ直伝!サビ落としの方法とその手順を詳しく解説!

ステンレスシンクにサビが発生してしまった場合、どう対処すればよいのでしょうか。身近なアイテムを使った掃除から、本格的なものまで、方法と手順を解説していきます!出来るだけステンレスシンクに傷をつけないように掃除していくのがポイントです。

歯磨き粉で落とす方法とその手順

自宅に重曹やクレンザーがない時、歯磨き粉でも代用が出来ます。サビが気になったときにすぐ試せる方法になりますので、応急処置として、軽めのサビに使用して下さい。サビが進行していなければぽろぽろと落とすことが出来ます。

用意するもの

  • 歯磨き粉
  • 中性洗剤(食器洗い用)
  • 使い古した歯ブラシ、またはスポンジ
  • 雑巾

手順

中性洗剤(食器洗い用)で予めシンクをきれいに掃除しておく
歯ブラシ(またはスポンジ)に歯磨き粉を付ける
サビが気になる箇所につけ、こする
水で流して雑巾でふき取る

歯を磨くときと同じ要領でごしごしとこすりましょう。軽めのもらいサビでしたら歯磨き粉でも充分綺麗に掃除が出来ます。

重曹で落とす方法とその手順

重曹、もしくは炭酸水素ナトリウムとして販売されているものが多いです。重曹は弱アルカリ性で安全性が高く、掃除に使いやすいので掃除グッズとしても人気があります。ホームセンターなどで安値で購入できます。

用意するもの

  • 重曹(粉末)
  • 中性洗剤(食器洗い用)
  • スポンジ
  • 雑巾

手順

中性洗剤(食器洗い用)で予めシンクをきれいに掃除しておく
サビに重曹を振りかける
そのまま5~10分くらい放置する
スポンジでこする
水で流した後に雑巾でふき取る

シンクの側面などで、粉末の重曹がサビに付着しない場合は重曹に少し水を混ぜてペースト状にしてみましょう。それを塗りつける形で付着させると良いでしょう。

クエン酸で落とす方法とその手順

クエン酸は酸の力を使って汚れを落とします。赤っぽいサビを落とすならクエン酸がベスト。もしクエン酸が手に入らない場合はお酢やレモン汁などでも代用が可能になります。こちらもホームセンターや100円ショップなどで手に入れられます。

用意するもの

  • クエン酸(お酢やレモン汁などでも可)小さじ1杯
  • 中性洗剤(食器洗い用)
  • お湯100ml
  • キッチンペーパー
  • 雑巾

手順

中性洗剤(食器洗い用)で予めシンクをきれいに掃除しておく
クエン酸をお湯で溶かし、クエン酸水を作る
サビの部分にキッチンペーパーを乗せ、クエン酸水をかける
1晩放置する
水で流し、雑巾でふき取る

軽い赤サビにはクエン酸での対処がおすすめです。クエン酸水を作るとき、あまり濃くなり過ぎないように注意しましょう。また、塩素系の薬品と混じると有毒ガスが発生する場合があるので使用前に一度シンクを綺麗にしておきましょう。

ハイドロハイターで落とす方法とその手順

頑固なサビにはハイドロハイターを使用するのをおすすめします。主に衣類についた錆汚れ、赤土の汚れを取るための粉末漂白剤として売られていますが、ステンレスシンクについたサビを落とすのにも使えます。

用意するもの

  • ハイドロハイター
  • 中性洗剤(食器洗い用)
  • スポンジ
  • 雑巾

手順

中性洗剤(食器洗い用)で予めシンクをきれいに掃除しておく
ハイドロハイターに少量の水を混ぜてペースト状にしてサビに塗る
20~30分程放置する
スポンジでこする
水で流した後、雑巾でふき取る

ハイドロハイターは非常に強い洗浄力でサビを落としてくれます。漂白剤なので、くれぐれも換気をしながら体調に気を付けて掃除をするようにしてください。

ステンレスシンクをサビさせない予防法は?

せっかくサビを落としたシンク、綺麗に保ちたいですよね。サビを再発させないためにも、しっかりと日々の予防が必要となってきます。ステンレスシンクがサビないように心がけたい予防法を3つ、ご紹介いたします。

<予防法1>食器類を放置しない!

ステンレスシンクのサビの原因として最も多いのが、「もらいサビ」です。もらいサビを防ぐためにも、食器類を放置しないようにしましょう。使用した後は洗って片付ける習慣をつけるのが良いでしょう。こまめな食器洗いをし、シンクにはできるだけ物がない状態にしましょう。

<予防法2>水分や油分はこまめに拭きとる!

水分や油分、汚れが残っている状態で放置してしまうとサビの原因となります。サビを防ぐためにも、出来るだけ水がシンクに残っていないようにしましょう。油分が残っていると、その汚れが表面のコーティングを剥がし、シンクにダメージを与えてしまいます。使わない時間は雑巾などでふき取り、清潔な状態にしておきましょう。

<予防法3>サビ止め塗装をする!

サビを防ぐためにサビ止めで塗装するのも一つの方法です。サビ止めは、ステンレスの表面に薄い膜を作り、サビを発生させる水や酵素から守ってくれます。これにより、非常にサビにくくなります。サビ止めはものによって使用方法が違うので、購入したものの説明書をきちんと読みながら塗装して見て下さい。

こまめな手入れでピカピカのシンクにしよう

いくら気を付けていてもサビは発生してしまうものです。その汚れや被害を最小限に抑えるためにも日頃からのこまめな手入れが大切になってきます。

もしサビが発生してしまっても、そのサビの進行具合によって対処法を選び、きちんと掃除をすればステンレスシンクは綺麗に保つことが出来ます。

もらいサビやシンクの傷などに気を付け、日頃からステンレスシンクを綺麗にしておきましょう!