最終更新日 2021年9月17日

ドラッグストアやネットショップを見ると、トイレつまりを解消するための薬剤が数多く販売されています。

トイレつまりを解消するには、つまりの原因に合った薬剤を使用する必要がありますが、種類が多すぎて「どれを選べばいいかわからない」と迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。

また、効果だけではなく、使用方法も薬剤によって異なるため、どんなことに注意して作業を進めていけばよいのか戸惑う方も多いはずです。

そこで今回は、原因別の使用できる薬剤の種類や、薬剤を使用する手順をご紹介いたします。

薬剤で解決できるトイレつまりの原因

薬剤で解決できるのは以下のようなものが原因でつまっているケースです。

  • トイレットペーパー
  • 排泄物
  • 尿石

トイレットペーパーや排泄物など、水や薬剤で溶けやすく刺激を与えることで崩れやすいものが原因になっているケースや、尿石が原因になっているケースでは、原因に合った薬剤を使用することでつまりを解消することが可能です。

一方で、おもちゃなどの水に溶けない異物は薬剤で溶かすことができないため、解決することはできません。

そもそも、水に溶けない異物が原因で詰まっている場合は、自力で解決しようとすると状況を悪化させる可能性があります。

また、トイレつまりの原因が分からない場合も自力で解決しようとするのは危険です。

無理に解決しようとせず、専門業者に依頼しましょう。

原因別!トイレつまりに効果がある薬剤の種類と特徴

トイレつまりに効果がある薬剤は、重曹やクエン酸などの薬剤や、次亜塩素酸ナトリウムや水酸化ナトリウム、塩酸などが主な成分となっている薬剤です。

トイレつまりの原因ごとに効果がある薬剤は異なるため、原因に合った薬剤を使用しましょう。

トイレつまりに効果がある薬剤の種類や特徴を原因別にまとめました。

トイレットペーパーや排泄物が原因となっている軽度のトイレつまり

トイレットペーパーや排泄物が原因となっている軽度の詰まりには、重曹とクエン酸を使用する方法や、中性洗剤を使用する方法があります。

重曹とクエン酸を使用する方法では、弱アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸を混ぜて泡を発生させ、泡の力でトイレつまりの原因となっているトイレットペーパーや排泄物に刺激を与えます。

刺激を与えることによって徐々につまりの原因が分解されていくため、詰まりが解消できるという仕組みです。

一方で、中性洗剤を使用する方法では汚れを浮かせて詰まりを解決するのが狙いです。

中性洗剤のメリットは、他の洗剤と一緒に使用しても有毒なガスが発生する心配がない点です。

中性洗剤の代表的なものに食器用洗剤があます。

食器用洗剤はトイレつまりにも使用することが可能ですが、中には酸性の食器用洗剤も販売されています。

使用する際は表記を確認し、酸性であれば塩素系漂白剤と同じタイミングで使用するのは避けましょう。

トイレットペーパーや排泄物が原因となっている重度のトイレ詰まり

トイレットペーパーや排泄物が原因となっている重度の詰まりには、「次亜塩素酸ナトリウム」や「水酸化ナトリウム」が主な成分となっているトイレつまり専用の薬剤を使用しましょう。

次亜塩素酸ナトリウムはタンパク質を分解し、水酸化ナトリウムは油類を分解する性質を持っています。

排泄物に含まれるタンパク質や油、詰まりの原因に絡み付いた髪の毛などを分解する効果は中性洗剤や重曹、クエン酸に比べて高いため、トイレットペーパーや排泄物が原因の重度のトイレ詰まりを解消することが可能です。

尿石が原因となっているトイレ詰まり

尿石が原因となっているトイレ詰まりには、酸性の薬剤の使用を使用するのが効果的です。

そもそも尿石とは、尿に含まれるタンパク質やカルシウムなどが化学反応して固まり、便器に付着したものです。

尿石が少しずつ便器内や排水管にこびりついていくと、突然水が流れなくなりトイレつまりが発生するケースがあります。

尿石はアルカリ性の汚れなので、酸性の薬剤を使用することで中和し、尿石を分解することが可能です。

尿石を分解する酸性の洗剤には、尿石除去専用の薬剤がいくつか販売されています。

液体だけではなく、錠剤タイプもあるので使いやすいものを使用しましょう。

トイレつまりを解決できる薬剤の使用手順

薬剤によって使用方法は異なるため、一概に使用手順を解説することはできませんが、薬剤を使用する際の流れはほとんどの薬剤で同じです。

薬剤の量や散布方法、放置時間などは薬剤によって規定があるため、必ず裏面や公式サイトの使用方法に沿って行いましょう。

STEP1:止水栓を閉め、ウォシュレットの電源プラグを抜く

止水栓とは、トイレに流れる水の量を調節する役割を持っている設備です。

止水栓を開けたままだと作業中に便器に水が流れてくる可能性があるため、作業開始前に止水栓を閉めておきましょう。

一般的なトイレでは、壁や床から出ている金属製のパイプに設置されていることがほとんどです。

台座の中央にある「−」の部分にマイナスドライバーを当て、時計回り(右回り)に回すと止水栓を閉めることができます。

止水栓は閉め具合によって水の量が変化するため、閉める時に回した回数を覚えておきましょう。

再び止水栓を開ける際は、閉める時に回した回数だけ反時計回り(左回り)に回すことで元の水の量に戻すことが可能です。

止水栓を閉めたあとは、ウォシュレットの電源を抜いておきます。

ウォシュレットの電源を抜いておくのは、誤作動や感電を防ぐためです。

電源プラグを抜かずに作業を行うとウォシュレットの故障に繋がる可能性があるため、作業開始前に必ず行いましょう。

STEP2:ドアや窓を2箇所以上開けて換気する

トイレつまりに使用する薬剤には、臭いが強く、気化した成分を多量に吸い込むと気分が悪くなるものや、他の洗剤と一緒に使用すると有毒な塩素ガスや硫化水素ガスが発生するものがあります。

塩素ガスや硫化水素ガスなどの有毒なガスが発生するのは、酸性の薬剤と塩素系漂白剤を一緒に使用した場合です。

他の洗剤と一緒に使用することで有毒ガスが発生する薬剤には、「混ぜるな危険」と表記されているものがほとんどですが、中には表記されていない薬剤があります。

誤って一緒に使用してしまい有毒ガスが発生すると、めまいや吐き気などの様々な症状が現れます。

有毒ガスをさらに多量に吸い込んでしまった場合は、呼吸困難や咽頭痙攣などを引き起こし、命に関わるケースがあるため、非常に危険です。

塩素系漂白剤と酸性の洗剤という認識がなく、誤って使用してしまう可能性も考えられるため、薬剤を使用する際は必ずドアや窓を2箇所以上開けて換気をしましょう。

STEP3:薬剤を水溜り部分に向かって流し込む

薬剤には種類によって便器の水溜り部分に流し込むものと便器の縁などの尿石が溜まりやすい場所に塗りつけるものなど様々なタイプがあります。

使用方法に書かれている適切な量の薬剤を使用し、手順に沿って便器に散布しましょう。

薬剤を使用する際は薬剤が皮膚につかないようにゴム手袋やメガネを装着することをおすすめします。

特に塩素系漂白剤や酸性の薬剤は皮膚に付着するとただれる可能性があるので注意が必要です。

直接皮膚に付着せず、衣類などに付着した場合も徐々に染み出して皮膚に付着することがあります。

衣類など身につけているものに薬剤が付着した場合は速やかに着替えましょう。

STEP4:規定の時間放置する

薬剤を塗り広げたら、薬剤ごとの使用方法に書かれている時間だけ放置します。

使用方法に書かれている時間より長く放置してしまうと便器を傷めてしまう可能性があるので注意が必要です。

また、放置時間が短すぎても効果が得られない場合があります。

薬剤を使用してトイレつまりを解消する場合は、使用方法に書かれている時間を厳守しましょう。

STEP5:水を流してつまりが解消されたことを確認する

薬剤を塗り広げ、規定の時間放置したら水を流してつまりが解消されたかどうかを確認します。

水が少しずつ流れている場合など、つまりが軽いケースでは、トイレの水洗レバーを「小」のほうに回して通常通り流れるかどうかを確認しましょう。

一方でつまりが重度で水の流れがない場合は、水の流れを確認しながらバケツから少しずつ水を流してください。

つまりが重度なのに水洗レバーを引いてしまうと、便器から水が溢れてしまいます。

トイレつまりの程度の判断が難しい場合は、バケツから水を少しずつ流す方法を試してみるのがおすすめです。

トイレつまりに薬剤を使用する際の注意点

トイレつまりに薬剤を使用する時の注意点は以下の2点です。

  • 注意点1:酸性の薬剤と塩素系漂白剤を一緒に使用しない
  • 注意点2:薬剤を皮膚や目などに付着させない

薬剤を使用すると、便器内をよくすすいだあとでも薬剤が残っている場合があります。

中性洗剤の場合はよくすすいだ後すぐに別の薬剤を使用しても問題ありませんが、酸性の洗剤や塩素系漂白剤を使用した後は翌日まで他の薬剤を使用しないようにしましょう。

トイレつまりに使用できる市販の薬剤3選

トイレつまりに使用できる市販の薬剤には、尿石用やパイプ用など様々な種類が販売されていますが、中には効果が弱いものや、粉状で扱いづらいものなども多く見られます。

一方でトイレつまりに使用しやすい薬剤は以下のような特徴があります。

  • トイレつまりへの効果が高い
  • 液状や錠剤で手軽に散布できる
  • ドラッグストアやネットショップで購入できる

上記の3つのポイントが揃ったトイレつまり用の薬剤は以下の3つです。

1、デオライトL/和協産業

引用元:和協産業公式サイトより

デオライトLは男性用小便器での使用を想定して作られた尿石除去剤ですが、公式サイトには家庭用の便器にも使用することができると表記されています。

ただし、防汚コーティングなどの表面処理が施されている場合は、表面処理の効果に影響が出る可能性があるので、目立たない箇所で試してから使用しましょう。

デオライトLは尿石除去剤なので、トイレットペーパーや排泄物が原因のトイレつまりには効果が期待できませんが、尿石が原因の詰まりには高い効果を発揮します。

ただし、デオライトLは有機酸や塩酸などが主な成分となっているので、皮膚に付着するとただれてしまう可能性があります。

使用する際はゴム手袋やメガネを着用して皮膚に付着しないように注意しましょう。

デオライトLの使用方法は以下の通りです。

  1. 便器に溜まった水をできるだけ汲み出す
  2. デオライトL250mlを便器に投入し、15分放置する
  3. バケツ1杯分の水でデオライトLを流す

2、サンポール/KINCHO

引用元:KINCHO公式サイトより

サンポールは塩酸や界面活性剤を主な成分とする酸性のトイレ用洗剤です。

アルカリ性の汚れを落とす効果があるため、尿石が原因となっているトイレつまりに効果を発揮します。

また、頑固な黄ばみや水垢などにも使用できるので、トイレがつまった後だけではなく、トイレのつまりの予防に使用するのもおすすめです。

酸性の性質を持つ洗剤なので塩素系漂白剤と同じタイミングで使用するのは絶対に避けてください。

また、サンポールLを使用する際はデオライトLと同様に手袋やメガネを着用し、目や皮膚に付着しないように注意しましょう。

サンポールの使用方法は以下の通りです。

  1. 尿石が付着している部分に、適量のサンポールをかける
  2. 2〜3分放置する
  3. ブラシでこすりながら水で流す

3、MAIN LINE/ROEBIC

引用元:ROEBIC公式サイトより

MAIN LINEは、有機バクテリアの働きでトイレつまりの原因となっているトイレットペーパーや排泄物などを分解するトイレ用排水管クリーナーです。

長い期間を経て蓄積した排泄物やトイレットペーパーが原因のつまりを得意としているため、トイレットペーパーや排泄物を大量に流したことによるつまりや、尿石が原因のつまりには即効性はありません。

トイレットペーパーや排泄物を大量に流したことによるつまりや、尿石が原因のつまりには、数日間継続して使用するのがおすすめです。

主成分は有機バクテリアなので有毒ガスが発生したり、皮膚がただれたりすることはありませんが、酸性洗剤や塩素系漂白剤と一緒に使用するとバクテリアが死んでしまい、効果が得られなくなってしまうため避けましょう。

MAIN LINEの使用方法は以下の通りです。

  1. ボトルをよく振り、便器にMAIN LINEを230mi〜240mi投入する
  2. 6〜7時間放置する
  3. トイレの水洗レバーを回し、水を流す

つまりの原因がわからない場合は修理業者に相談しよう!

市販の薬剤を使用すると、手を汚さず簡単につまりを解消することができますが、あまりに頑固なトイレつまりやの場合は家庭で対処することはできません。

一方で、トイレなど水回りの専門知識を持つ修理業者であれば、劇物などを含んだ業務用のより強力な薬剤を使用してつまりを解消することが可能です。

また、水に溶けない固形物が便器の奥でつまっている場合や、トイレつまりの原因がわからない場合も自力で対処しようとすると状況が悪化してしまう可能性があります。

無理につまりを解消しようとせず、修理業者に依頼しましょう。