最終更新日 2023年4月26日

突然の水漏れやトイレの逆流などのトラブルが起こってしまった時、すぐ修理してほしいあまりに目についた水道業者に連絡してしまいがちです。

慣れなく、自分だけではどうにもできないように思える水道トラブルにおいては、精神的に焦った状態で水道業者を探すことになります。

そのため、料金が安いといった点で目に留まった水道業者を利用しかねません。

しかしその判断が、業者からの不当な高額請求を招く原因となることがあります。

現在、悪質な水道修理によるぼったくりの相談が急増していると国民生活センターが発表しています。

ぼったくり関係にて寄せられた相談の中では、相場を大幅に超過した高額請求を受けたにもかかわらず、急な水のトラブルに動揺していたため、額面通り支払ってしまったという事例も少なくありません。

一般的な生活者である私たちが、事前にぼったくり水道業者を回避する方法はあるのでしょうか?

そこで今回は、ぼったくり業者の事前回避方法、さらにはぼったくり被害を受けてしまった場合の対処についてもご紹介します。

注意!ぼったくり水道業者の5つの特徴

自分が選ぼうとしている水道業者について、事前に優良か悪質かを見極めることは簡単ではありません。

実は、多くのぼったくり水道業者には、いくつかの特徴的な類似点があります。

まずチェックすべき点は、Webサイトやマグネット広告です。

そういった広告さらには行動点に、以下の特徴が見られる業者は悪質業者の可能性があります。

  • 過剰な格安アピール
  • 「無料」という嘘
  • 水道局員を装っての訪問
  • 法人名や住所が無記載
  • 検索結果が最上位

以下からそれぞれの特徴について深堀りしていきます。

特徴①:過剰な格安アピール

水回りの故障やトラブルは、その破損程度によって修理費用が左右されます。

例えば、接合部などのパッキン老朽化によるトラブルなどであれば交換だけで済むはずです。

かたや、水道管が破裂しているというような故障であれば水道管自体の大規模な交換が必要となります。

このように水のトラブルひとつとっても、原因も対策も様々なため、業者に現場を見せたうえで見積もりを計算させ、提示額や工事内容を照らし合わせてから依頼するかどうかを決めるべきです。

ぼったくり水道業者は、広告で格安料金であることばかりを提示していることが多い傾向にあります。

水道修理にどれほどの費用がかかるかは、その内容によっても大きく異なるため素人はもちろんプロでも見解が異なりがちです。

したがって、特に素人は格安料金に惹かれてしまうものです。

悪質業者の主な手口は、初期費用は格安で、作業費用などの中に謎の費用を合わせて請求してくるというものです。

数千円で済むはずの工事に数十万円の修理費用が請求されることもあります。

修理代金に関する記載は、自分で隅々まで確認するだけでなく、可能な限り実費を施工業者に算出させ、見積もりの提示を要求すべきです。

特徴②:「無料」という嘘

悪質な水道業者は広告などで「見積もり無料」と打ち出しているにもかかわらず、自宅に入ってからに見積もり費用を請求してくることがあります。

さらに、見積もり費用以外に出張費や、意味不明な料金を費用に積み重ねたり、キャンセル費用が高額にかかると言ってくるなど手口は様々です。

狙いの多くは、依頼を取り下げさせないように、何をおいても強制的に支払わせようというものです。

「無料であれば」と点検程度のつもりで水道業者に依頼したものの、キャンセルできずに何らかの費用を支払わさせられたというケースが、国民生活センターには多く寄せられています。

特徴③:水道局員を装っての訪問

悪徳業者の中には、水道局員を装い「水漏れ調査がある」と言って調査を行い、不必要な修理を強要してくる者もいます。

もし本当に水漏れが起きていて、突然水道料金が高額になった場合は、水道局が電話やはがきで通知を行います。

水道局が、事前連絡せず突然自宅を訪問し、民間の修理業者を斡旋することは決してありません。

こういった詐欺の場合、専門家から修理の必要性を説かれた気持ちになってしまいます。

不安が募り、言うとおりにしてしまいそうになるかもしれません。

しかし一旦落ち着いて、そのような訪問者には引き取り願いましょう。

そして、管轄の水道局に確認を取りましょう。

できれば、自宅に訪問業者を招き入れる前に、ことの真偽を確かめることが大切です。

特徴④:法人名や住所が無記載

広告に乗っているのが屋号だけで、正式な法人名や会社所在地が伏せられている業者は悪質である可能性が高いです。

屋号とは「水道修理~センター」など大きくわかりやすいフォントなどで書かれたサービス名を指します。

わかりやすいサービス名を冠している業者であっても、会社概要を調べると正式な社名や住所が記載されています。

ぼったくり水道業者は会社が実在しない場合も多く、法人として機能していないことが多いです。

そのため、初めての水道業者などに依頼をする前には会社の概要を調べ、電話連絡の際などに直接調べた内容について確認すると良いでしょう。

もし事前連絡の時に、こちらからの質問内容に頑なに答えないなど不審な点があれば、基本的に水道業者として信頼すべきではありません。

特徴⑤:検索結果が最上位

インターネットで水道業者を探す際にも注意が必要です。

注意点は、検索結果の1番上に登場した水道業者を、思考停止して信頼してしまう行為にあります。

検索結果上位の業者へのリンクをクリックする前に、その検索結果が「リスティング広告」であるかを確認することが大切です。

リスティング広告とは、企業がお金を払い本来の検索結果よりも上にサイトを表示できるようになる仕組みとなっています。

仮に悪質業者であっても、リスティング出向すれば1番上まで検索結果をあげられるようになります。

もちろん優良企業がリスティング広告を出し、検索上位に表示されている場合もあります。

その場合も、悪質企業の特徴として紹介した他のポイントがないかどうかを注意しながら利用してください。

ぼったくり水道業者とのトラブルを事前に回避する2つの方法!

慣れない水のトラブルが起こると、動転するかもしれません。

しかし一旦落ち着いてみてください。

落ち着いたら、以下2つの点に留意してどの業者に依頼するかを判断してください。

  • 水道局指定業者かを見極める
  • 3社以上の水道業者を比較して検討する

この2点の実践を心がけることで、世間に網を張り巡らして消費者を待ち受けている悪徳な水道業者に関わる可能性を限りなく減らし、過剰な請求のような悪意に巻き込まれることのない水道修理を実現しましょう。

水道局指定業者かを見極める

利用しようとしている水道業者のサイトや広告を閲覧した時に、「水道局指定業者」の記載があるかないかを必ず確認しましょう。

水道局指定業者とは「各地方自治体から水道設備工事における必要条件をすべて満たしているという認定を受けた水道業者」のことです。

水道局指定業者という表記があれば盲目的に信頼していいわけではありません。

しかしながら、優良業者ではない業者をふるい落とすための指標とある重要なポイントです。

3社以上の水道業者を比較して検討する

水道修理を依頼する際には、必ず複数の業者を調べましょう。

1番最初に目に留まった業者の印象がたまたまよかった場合などに、他を調べず1社目に依頼してしまうことが起こりやすいものです。

他の業者との比較をしなければ、トラブルに巻き込まれるリスクは高まります。

3社以上の業者を並行して調べると、以下のような項目について明らかになり、各社について、さらにはまた別の業者が候補に上がった場合でも比較検討しやすくなります。

  • 料金体系が明確に示されているか(基本料金、オプション料金、出張費……)
  • 所在地が明記されているか
  • 営業実体があるか
  • 実績を持っているか
  • 地域に根ざした活動をしているか
  • 営業年月はいかほどか

それぞれの詳細が不明瞭、もしくは相場より異様に高額な費用が記載されているなどおかしい点が見つかれば、その業者は避けるべきです。

また「他社と並行して見積もりを行うこと」を、依頼候補の業者が容認するかどうかも重要なポイントとなります。

並行した見積もりを頑なに拒否する業者は、何かしら後ろ暗くなる理由を抱えています。

水道修理の依頼後にぼったくりだと気付いたらどうすればいい?

水道修理を依頼した後で、高額請求や「修理がされていない」など不備が判明し、依頼先は悪質業者だったと判明した際にはどうすればいいのでしょうか。

悪質業者の手口は、「業者が自宅に訪問している状態をつくる」「複数人で修理に訪れる」など、「依頼者が金銭の支払いを断りにくい状況に誘導する」というものです。

そういった手口に誘導され、費用を払ってしまった場合でも、以下を参考にして対処してください。

  • 消費者センターに相談
  • クーリング・オフ制度を利用

それぞれ詳しく解説します。

消費者センターに相談

ぼったくり水道業者の被害にあった時には、すぐに消費者生活センターに相談しましょう。

騙されたというショックや、自分の失態を認めづらいといった感覚から、相談の気が重くなってしまうこともあります。

しかし、それでは泣き寝入りになるだけです。。

消費者生活センターには、日頃から様々な商品やサービスに関する苦情や相談が届いています。

一般生活者はセンターに相談することで、適切な対策を教えてもらえます。

センターは、相談内容に応じて警察と連携することもあります。

消費者の代わりにぼったくり水道業者へ対し、何らかの行動を起こしてくれる可能性も高いので、ひとまず相談してみることがお勧めです。

クーリング・オフ制度を利用

ぼったくりの内容によっては、クーリング・オフを行える場合があります。

クーリングオフ制度が利用できる具体的な状況とは、当初の依頼とは異なる契約を結んでしまった場合です。

例えば、水道の蛇口が壊れたという理由で水道業者に依頼したものの、蛇口だけでなく水道管も取り換える必要があると言われ高額な費用がかかってしまったというケースが該当します。

この場合には、水道管交換費用がクーリング・オフの対象となり得るのです。

ただしこの制度は、当該不審な請求をしてきた業者が消費者生活センターとの話し合いに応じず、交渉が不可能となった場合や、すでに生活者が契約書面などに賛同し、サインしてしまっている場合には適用されません。

クーリングオフ制度は全てのトラブルに対応可能な方法というわけではありません。

しかしながら、利用できることを知っていれば他の事態でも応用できたり、条件がマッチすれば費用を取り戻せる可能性も高まるので覚えておきましょう。

優良な水道業者を選ぶには「複数業者の比較」が大切!

今回は悪質なぼったくり水道業者を見極める方法と、依頼してしまった後の対策について解説しました。

もし、夜間に水回りのトラブルが起こってしまった場合は、焦ってしまうものです。

焦るあまりに、深夜営業している水道業者なんて存在しないと思い込み、たまたま見つけた業者が悪質業者であったというような事態が起こり得ます。

仮に、水回りの破損箇所が軽微なのであれば、日中まで待機してみてはどうでしょうか。

複数の水道業者を比較検討しておき、それぞれの営業時間内に直接詳細を聞いたり、納得すればその場ですぐ依頼もできるためです。

優良企業を導き出し、納得の依頼ができるようになるために、依頼を確定する前には冷静に複数の業者を見比べることが大切です。

町の水道修理センターの蛇口/水栓の交換・水漏れ修理関連の料金価格表

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※料金はすべて税込価格です。
修理の種類 WEB限定料金 通常料金
蛇口を締めても水がポタポタ出続ける 2,700円(税込み)~ 5,400円(税込み)~
混合水栓から水の出が悪い 2,700円(税込み)~ 5,400円(税込み)~
ハンドルからの水漏れ・締りが悪い 2,700円(税込み)~ 5,400円(税込み)~
ハンドル/レバーが動かない・回らない 2,700円(税込み)~ 5,400円(税込み)~
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