最終更新日 2021年10月16日

排水管から水漏れしていると家財を痛めたり、床を劣化させたりと生活に悪影響を及ぼします。状況が悪くなる前にどうにか自分で補修しておきたいと思いませんか?

完全に排水管の穴を修理することは出来ませんが、簡単な応急処置なら出来るでしょう。一時的に自分で排水管を補修する方法をご紹介していきます。

業者を呼ぶまでの間の水漏れを防ぐのにも役立ちますので参考にしてみてください。

水漏れが起きてしまったらするべきこと

排水管から水漏れをしていると思ったらまずするべきことは、止水栓を止めることです。どの家庭にも必ず存在している「止水栓」は水道に水を供給しているのをせき止める役目を担っています。これを止めることで水漏れの悪化を防ぐことが出来るでしょう。

止水栓はキッチンシンクの下など、給水管の近くにあることが多くなっているため、よく探して止めておきましょう。

排水管補修に使える補修材は補修用テープとパテ

排水管を補修するのに主に使われているのが補修用テープとパテになります。

さまざまな種類のテープやパテがあるので、それぞれの特徴や使用方法、使用手順、使用上の注意点について見ていきましょう。

補修箇所や水漏れの状況によって異なりますので、それぞれの排水管水漏れの悩みに合わせて使用して見て下さい。

<1>補修用テープ

少量の気になる水漏れに効果的なのが補修用テープです。水漏れ専用テープなどとも呼ばれており、テープ自体に防水機能があります。主にぐるぐると排水管の穴の開いている箇所に巻きつけて使用します。正しく使わないと意味がないので、使い方をきちんと知っておきましょう。

補修用テープの種類

テープ同士がくっつき、水を弾くのりを使用していないテープ。ゴム製のため良く伸び、手にもつきにくい為作業がしやすくなっています。防水性が高く、伸縮性があるために凹凸部分でもしっかり粘着します。約400~2500円程で購入でき、とてもお手軽です。

補修用テープの使用方法と手順

補修テープを選ぶときは、配管の形状の幅に合わせて大きさを選びましょう。補修初心者の方は手につきにくい自己融着テープや水道用ラップテープなどにすると良いでしょう。

①排水管の穴探し

まず水漏れを補修するのに大切なのが穴探しです。どこから水が漏れているのかわからないと困りますので、どこに穴や亀裂が入っているのかを探しましょう。パイプの接合部分に隙間が出来てしまっている場合もあります。よく探してみましょう。

②穴周辺の掃除

穴を見つけられたらその周りの掃除を行いましょう。水がついているとテープの粘着力が落ちてしまうのでよく拭きとり、錆などがある場合は錆クリーナーなどで磨いて落としておきましょう。

③テープを巻きつける!

20~30cm程にカットしたテープを巻きつけていきます。この時、シワや隙間ができないように気を付けましょう。シワや隙間ができるとそこから水が漏れてくる可能性があります。ぴったりと密着して巻きつけられたら、完成です。強度を足したい場合はその上からビニールの粘着テープを貼ってみてください。

補修用テープ使用上の注意点

テープはお手軽に巻きつけるだけで水を防ぐことが出来ますが、あくまで「ぽたぽた垂れる水漏れ」や「ジワリと垂れてくる水漏れ」に適しています。水の勢いが強い穴だとテープは防ぎきれません。

また、テープは巻き方によってまったく意味のないものになってしまいます。密着させるように隙間が出来ない巻き方をしていく必要があります。

<2>補修用パテ

補修用パテとは、粘土状の素材で穴を埋めることで補修していく補修材です。水漏れに使う時は必ず水漏れ用と記載のあるものにしましょう。ひび割れや穴の大きさによってはパテが適さない場合がありますので注意しましょう。

補修用パテの種類

補修用主剤と硬化剤という2つの素材を混ぜ合わせて使用するパテです。金属のように固くなり、耐久性があります。値段は少々高めですが安定して穴を塞いでくれます。長く補修しておきたい場所にお勧めです。大体700円~2200円くらいで買えます。

補修用パテの使用方法と手順

テープより細かい穴を塞ぐのに向いているパテ。金属用パテと防水粘土パテで少しずつ注意書きが違うので購入したものを良く調べてから使いましょう。

①排水管の穴探し

テープの時と同じく、水漏れがどこからしているのかよく探しましょう。

②穴周辺の掃除

パテも、穴の周辺が汚れていたり、水にぬれていると本来の粘着力を発揮できません。雑巾やティッシュなどで拭いておくようにしましょう。

③練り込む

穴を埋めるのに必要な分だけ取り出し、色のムラが無くなるまで練り込みます。かたすぎてもよくないですが、柔らかすぎても粘着力が低下するので、程よい弾力になるまでにしましょう。独特の匂いがするものもあるので換気も行いましょう。

④穴につけ、そのまま乾燥させる

ある程度まで粘度がついたら穴につけていきます。この時、隙間が出来ないように気を付けて下さい。あまり盛りすぎても乾燥に時間がかかるため、穴が埋まって少し盛り上がるくらいにしましょう。乾燥がするスピードが早いので手早く作業を行っていきましょう。

そして1時間ほど待って乾燥させます。完全に乾いたら補修完了です。

補修用パテの使用上の注意点

パテは固まりやすいので手早く塗って行かないといけません。初心者の人はどう塗ろうか迷っているうちにパテを無駄にしてしまう事もあります。パテの乾き方にムラがあると上手く水漏れに対応しないので素早く丁寧に塗っていく必要があります。

また、パテは天候によっても渇き方にムラがあるので気を付けましょう。雨の日は湿気が多い為乾きにくく、晴れの日はとても乾きやすくなります。

補修用テープとパテの両方を併せて使う方法!

水漏れの穴をふさぐ強度を増すために2つを併せて使う方法もあります。少し穴が大きい時や水の流れが強い時にやってみてください。

①排水管の穴探し

排水管のどこに穴が開いているのか探しましょう。

②穴周辺の掃除

穴が見つかったら、その部分を掃除していきます。錆や水がついていない状態にしましょう。

③パテで埋める

よく練ったパテを穴に盛り付け、隙間のないように気を付けていきます。あまり盛り過ぎず、出来るだけなだらかに穴を埋めていきます。その後、1時間ほど待って完全に乾燥させるまで待ちましょう。

④テープで巻きつける

乾燥したのがわかったらテープを巻きつけていきます。パテは配管への密着度が高い補修材ですが、水圧などに負けて流されてしまうことがあります。テープを巻きつけることでパテの密着度をあげて強化させる効果があります。

補修材はあくまで応急処置なので早めに業者に連絡をしよう!

水漏れした際に使用できる補修材とその使用方法をご紹介してきましたが、補修材はあくまでも応急処置になります。使い方次第ではきちんと水漏れを防いでくれますが、長い時間は耐えられないでしょう。排水管の穴や亀裂を見つけた場合には早めに業者に連絡し、修理してもらうようにしましょう。