最終更新日 2023年6月29日

一刻も早く直したいと感じる水道トラブルの一つであるトイレの詰まり。

水道業者に依頼すると決めたものの、トイレ詰まりの修理にどれくらいの料金がかかるのかイメージができない方も多いのではないでしょうか。

実はトイレ詰まりの費用相場を知っておくと、修理に必要な費用を把握できるだけでなく、高額請求を行う悪質な業者に騙されるリスクも少なくなります。

今回はトイレ詰まりの修理にかかる費用相場と高額請求で損をしないための5つの対処のコツを解説いたします。

トイレ詰まりを修理に依頼した時の費用相場

トイレ詰まりを修理に依頼した時の費用相場は、8,000円〜30,000円です。

費用相場に幅があるのは、詰まりの原因や状況によって作業内容が異なるからです。

トイレ詰まりの修理費用は主に「基本料金」「作業費用」「部材費」の3つから成り立っています。

しかし、依頼する業者によっては、上記の3つの料金の他に、出張料金や早朝・夜間対応料金などが加算される場合があります。

トイレ詰まりの修理依頼をした際の基本料金や作業費用、部材費などの費用相場は以下の通りです。

基本料金 3,000円〜4,000円
作業費用 5,000円〜25,000円
部材費 1,000円〜4,000円
出張費用 0円〜4,000円
早朝・夜間料金 3,000円〜10,000円

トイレ詰まりの修理では、詰まりの箇所や原因によって便器の取り外しを行う場合があります。

便器の取り外しを行う場合は取り外しせずに詰まりを解決できる場合よりも費用がかかるなど、作業内容によって作業費用に大きく差があることが作業内容の費用相場に幅がある理由です。

便器を取り外す場合は料金がやや高額になる

トイレ詰まりを除去する際に便器の取り外しが必要となった場合は便器の取り外しのための作業料金が加算されます。

便器の取り外しの作業費用は15,000円〜25,000円ほどが相場です。

便器を取り外すのは排水管や便器の奥に詰まった異物を取り除く必要がある場合です。

便器の取り外しは大掛かりな作業となるため、それだけ料金が高くなります。

便器を取り外す際の具体的な作業内容は以下の通りです。

  1. 便器の中に溜まっている水を抜く
  2. 便器と床を接着しているコーキング剤を除去する
  3. 便器を取り外す
  4. 詰まりの原因を取り除く
  5. 便器を元の場所に戻す
  6. 再びコーキング剤を塗って水漏れしないように接着する

便器の取り外しが必要なトイレ詰まりの3つのケースとは?

便器の取り外しが必要かどうかは、詰まりの位置や原因によって決まります。

便器を取り外さずに作業し、安全に取り除くことができる詰まりは便器を取り外す必要はありません。

一方で便器を取り外さずに作業すると、詰まりの原因が奥に押し込まれたり、便器が傷ついたりと、状況が悪化するケースがあります。

状況が悪化することが予想できるケースでは、便器を取り外して作業を行う必要があります。

便器の取り外しが必要なトイレ詰まりをケース別に見ていきましょう。

ケース1:水に溶けない異物が原因で詰まっている

おもちゃやスマホ、ボールペンなどを便器に流してしまった場合、便器側から無理に取り出そうとすると、さらに奥に押し込まれ状況が悪化してしまう可能性があります。

そのため、水に溶けない異物が詰まった時は便器を取り外して詰まりの原因となっているものを取り出します。

ケース2:吸水性の高い異物が原因で詰まっている

吸水性の高い異物が便器の奥や排水管に隙間なく詰まっている場合は、便器を取り外す必要があります。

吸水性の高い異物とは、水を吸い込んで膨張する性質がある生理用ナプキンやオムツです。

生理用ナプキンやオムツなどの吸水性の高い異物が排水管に隙間なく詰まっていると、少しずつ削って流すことも吸い出すこともできないため、便器を取り外して詰まりの原因を直接取り除くことになります。

ケース3:排水管で詰まっている

排水管で異物が詰まっている場合は便器側から詰まりを解消することはできません。

詰まりを解消するためには便器を取り外し、吸引機などを使用して詰まりの原因となっている異物を取り除く必要があります。

トイレの詰まり修理の高額請求で損をしないための5つのコツ

水道業者の中には、修理後に高額請求を行う悪質な業者が存在します。

高額請求で損をしないためには、以下の5つのコツを知っておくことが大切です。

コツ1:修理に着手する前に見積もりを出してもらう

水道業者で高額請求をされるケースには、「見積もり提示前に作業を開始された」という事例があります。

通常は見積もりに納得したあとに承諾のサインをし、作業を開始するという流れをとるのが一般的です。

電話やメールではなく必ず現地調査を依頼し、トイレ詰まりの状況を確認してもらってから見積もりの作成を依頼しましょう。

もし、見積もりを提示されていないのに修理作業を開始されそうになったらすぐに制止し、見積もりの作成を依頼してください。

見積もりの作成を依頼したにもかかわらず作成してもらえない場合は、高額請求が目的の悪質業者の可能性が高いです。

修理依頼をキャンセルする旨をきっぱりと伝えましょう。

コツ2:大まかな費用相場を知っておく

水道業者に問い合わせる前に費用相場を調査しておくことはとても大切です。

事前に費用相場を調査しておくことで、見積もりを提示されても費用相場がわからず、高額な料金にサインしてしまう事態を防ぐことができます。

見積もりの料金が費用相場におおむね当てはまる業者に依頼するのが高額請求で損をしないためのコツです。

コツ3:口コミ・評判をチェックする

水道業者を選んだら、問い合わせる前に口コミや評判をチェックしておくと高額請求を行う悪徳業者をある程度見分けることができます。

ネット上の口コミ・評判の検索は手軽に情報収集をすることができる方法ですが、中には自作自演で口コミを投稿しているケースもあるので注意が必要です。

一番信頼できるのは、親族や友人、知人からの口コミです。

親族や友人、知人からの口コミが得られない場合は、水道業者のホームページで掲載されている「お客様の声」や口コミサイトなどで比較しながら信頼できる業者を選びましょう。

コツ4:無料点検や激安を謳う業者に依頼しない

近年、水道業者が増えたことで水道業者同士の競争が激化し、「無料点検」「激安」などと謳った広告が頻繁に見られるようになりました。

なるべく費用を安く抑えたいと思うのは当たり前のことですが、広告の「激安」「格安」を信用して実際に依頼すると、必要のない作業をされて追加料金がかさみ、結果的に通常よりも高い金額を請求されてしまったというケースもあります。

トイレ詰まりの修理を依頼する際は「無料点検」「激安」などと謳っている水道業者は避け、修理前に見積もりを確認して納得した上で依頼しましょう。

コツ5:高額請求された場合は消費者センターに相談する

高額請求され、料金をすでに支払ってしまった場合は、まず消費者生活センターに連絡しましょう。

消費者生活センターは、商品やサービスなどに関する相談をすることができる機関です。

専門の相談員が公的な立場でトラブルに対処してもらうことができます。

また、水道業者が突然訪問して修理をし、高額な料金を請求された場合は「クーリング・オフ」の手続きを行えば支払ったお金を返してもらうことが可能です。

一方で、自分から水道業者に依頼し高額な料金を請求された場合はクーリング・オフの対象にならないケースがあります。

クーリング・オフ制度が利用可能かどうかを含めて消費者生活センターに相談するのがおすすめです。

費用相場を把握して優良な水道修理業者に依頼しよう!

トイレ詰まりの修理費用は、主に便器の取り外しの有無によって大きく変わります。

費用相場を見ても、8,000円〜30,000円と幅があることから、作業内容によって大きく異なることが分かります。

トイレ詰まり以外の修理箇所はないはずなのに本記事で提示した費用相場より明らかに高い費用を提示されている場合は、悪質な高額請求の可能性があります。

まだ修理が開始されていない場合は一旦依頼を保留し、他の複数の水道業者の見積もりを取った上で信頼できる業者に依頼しましょう。