最終更新日 2023年6月29日

キッチンハイターは、花王が製造・販売している塩素系漂白剤で、主成分は、漂白剤である「次亜塩素酸ナトリウム」というものになります。

キッチンハイターには除菌や漂白、消臭といった効果があり、清掃などに重宝されています。また、つけ置きなどをすれば食器や調理器具の除菌にも使えます。その他にも、まな板や冷蔵庫の中などの除菌、ふきんのにおい取りにも役立ちます。

キッチンハイターはキッチン周りの悩みに特化したものになります。

キッチンハイターの液体タイプと泡タイプの違い

キッチンハイターには、薄めて使う「キッチンハイター」と泡タイプの「キッチン泡ハイター」があります。

成分の違いはありませんが、濃度が大きく異なるため、キッチン周りの汚れ具合によって使い分けていく必要があります。

液体タイプは濃度が濃い為、頑固な汚れや排水口周りの掃除がしやすいでしょう。また、つけ置きなどもできるためより強い殺菌・消臭力が期待できます。

泡タイプは吹き付けてそのまま使えるのでまな板やふきんにも使用しやすくなっています。時間がない時やお手軽に掃除したいときなどに便利です。

キッチンハイターを使って排水口を掃除する手順

キッチンハイターの塩素系漂白剤という成分はかなり洗浄・殺菌力が強い為、必ず換気をしながら、肌に触れないように作業していかなければなりません。

また、掃除をしたい場所によって液体タイプと泡タイプを使い分けていく必要があります。ここでは、泡タイプと液体タイプをそれぞれ排水口掃除に使うやり方を見ていきましょう。

泡タイプのキッチンハイターを使う場合

泡タイプのキッチンハイターを使用する場合、水で薄める必要もない為、お手軽に使用することが出来ます。

用意するものは以下の通りです。

  • スプレー式のキッチンハイター
  • ゴミを捨てるビニール袋
  • 汚れを落とす歯ブラシ
  • ゴム手袋

これらを準備したらまず排水口の蓋を外して生ごみをとり、排水口を分解します。

キッチンハイターを使用する前にゴム手袋を着用しましょう。

分解したパーツや排水口のまわりにに泡タイプのキッチンハイターを吹き付け、5~10分ほど放置します。

歯ブラシで軽く擦り洗いしたのち、水で流せば掃除完了です。

液体タイプのキッチンハイターを使う場合

液体タイプのキッチンハイターは「水で薄めて使う」のが基本です。1回の使用でキャップ1~2杯程しか使わないので長持ちします。

液体タイプで念入りの除菌するなら、ビニール袋に入れて除菌するのがおすすめです。

用意するものはこちらです。

  • 液体タイプのキッチンハイター
  • ビニール袋
  • ゴム手袋

ゴム手袋を着用し、ビニール袋に排水口の部品を入れ、適量のお湯とキッチンハイター1~2杯入れ、30分放置します。

この時、中のパーツがきちんと液体に浸るようにしましょう。

時間が経ったらそれらを水洗いして完了です。

気になる汚れがある場合は歯ブラシなどでこすり落とすのが良いでしょう。

キッチンハイターはキッチン以外でも使える!

キッチンハイターは実は、キッチン以外での使用も可能です。

例えば、お風呂や洗面台の排水口掃除にも使用出来ます。これは、キッチンハイターの持つ除菌・消臭効果がお風呂や洗面台の排水口にも有効だからです。

使い方はキッチンの排水口の掃除の仕方と一緒です。

また、洗濯槽の掃除にも使えます。これは、衣類の入っていない状態で洗濯槽にキッチンハイターを入れ、洗濯機を回し、洗濯槽の洗浄をするやり方です。

他にも、トイレの掃除やドアノブの清掃などにも使用出来ます。

トイレの黒ずみを除去したいときは、泡タイプのものを吹き付けてしばらく放置し、水を流すという簡単なものです。

ドアノブの清掃も、水で薄めたキッチンハイターを布に染みこませ、拭き掃除をするだけで除菌が完了します。ですが、手指の消毒には使えないので、注意しましょう。

キッチンハイターひとつで様々な場所の掃除が可能です。

キッチンハイターを使うときの注意点

お手軽に除菌・消臭・漂白が出来て優秀なキッチンハイターですが、取り扱いには充分注意が必要です。強力な洗浄力があるため、一緒に使ってはいけない薬剤があったり、使えない場所があったりするので、注意点をわかりやすくまとめてみました。

【1】お酢や重曹との併用はNG、その他併用NGの薬剤などをしっかりと把握しておこう!

塩素系成分を持つキッチンハイターと、酸性タイプの洗剤と混ぜると毒ガスが発生する恐れがあります。重曹とお酢での掃除方法もありますが、この時に使われる酢なども注意が必要になります。また、他の薬剤にも混ぜたら危険な成分が含まれている可能性があるので基本的には混ぜずに、キッチンハイターのみで使用するようにしましょう。

生ごみやアルコールに反応して有毒ガスが発生する場合もあるので掃除をするときはゴミなどが残っていない状態でするようにしましょう。

【2】キッチンハイターを使用する際には換気をしっかりと!

キッチンハイターには、塩素系の薬品特有の刺激臭がすることがあります。これをずっと嗅いでいると頭痛がしたり、気分が悪くなったりする場合があるのできちんと換気したうえで使用するようにしましょう。

換気が難しい場所での使用は出来るだけ避けるようにしましょう。

目や鼻が痛む場合は良く水洗いし、新鮮な空気のある場所でひと休みして見て下さい。

【3】キッチンハイターが使えない場所やモノがあることを知っておこう!

キッチンハイターは洗浄力が強い為、使用できる場所やモノが決まっています。

以下の4つが主に使用出来ない場所やモノになります。

  • 水洗いできない場所
  • 天然石の場所
  • 塩素系が使えないと表示のある場所
  • 金属類

基本的にキッチンハイターを使用した後は水洗いが必須になるため、水洗いできない場所に使用してはいけません。また、金属系やアルミは塩素系には弱く、溶ける可能性があるため使用出来ません。

自分の掃除したい場所にキッチンハイターが使用できるかしっかりチェックしましょう!

【4】キッチンハイターを使う際には手袋をつけよう!

キッチンハイターなどの塩素系の洗剤が手につくと手の皮膚のたんぱく質が溶かされてしまいます。手に付着してぬるぬるし始めたらそれはたんぱく質が溶けているということになります。酷い場合は炎症や被れを起こす可能性があるため、手袋を付けて掃除するようにしましょう。特に、肌が弱い人は注意が必要です。

もし手についてしまった場合は水で良く洗い流すようにしましょう。

キッチンハイターを使って排水口を綺麗に掃除しよう!

キッチンハイターは、漂白・除菌・消臭ができるマルチな洗剤で、いろいろな場所で使えて便利です。優秀な洗浄力・殺菌力を持つ分使用上の注意をきちんと守って活用していくようにしましょう。

泡タイプはお手軽に短時間でも効果を得たいとき、液体タイプはつけ置きをしてしっかり除菌したいときに使用するといいでしょう。排水口の嫌な臭いも、殺菌もしてくれるキッチンハイターを便利に活用していきましょう。ウイルス除去や除菌にも効果的なキッチンハイターを家に常備しておいて損はありません。

もしキッチンハイターでも解決できない排水口の悩みがある場合は業者に頼むのも手かもしれません。