給湯器の水漏れ修理を業者に依頼した場合の相場料金
最終更新日 2021年11月26日
給湯器からの水漏れを発見した時は、焦りますよね。
業者に依頼したいけれども、いったいどれくらいの料金がかかるのか、不安に思っていらっしゃる方も多いかと思います。
そこでこの記事では、給湯器の水漏れ修理もしくは給湯器の交換を業者に依頼した場合、どれくらいの料金がかかるのか、その相場料金を各社比較でお伝えしていきます。
給湯器の水漏れ修理を業者に依頼する場合には、修理もしくは交換のどちらかを行う必要がある!
まず、給湯器の水漏れ修理を業者に依頼する場合は、修理もしくは交換のどちらかを行う必要があります。
修理と交換の見極めについては以下のポイントを見ます。
修理だけで済む場合
給湯器や湯沸かし器の稼働年数が10年未満のとき | 稼動年数が10年未満の場合は、本体全体の故障の可能性は低いと考えられます。何かしらの不具合や、部分的な故障を疑いましょう。 |
異常を確認してから、時間経過していないとき | 異常を感じたときにすぐ点検を依頼すれば、本格的に故障する前に修理できる可能性が高いです。使用中に違和感があったら、早めに業者に連絡しましょう。 |
配管劣化による水漏れのとき | 給湯器本体に問題がなく、配管の劣化によって水漏れなどのトラブルが起きている場合は、配管の交換だけで済みます。 配管のトラブルも、何かと不便なため、時間に余裕を持って修理依頼しましょう。 |
給湯器の温度センサーのエラー・故障のとき | 給湯器に内蔵されている温度センサーという部品の不具合の場合、部品の交換によって直る可能性があります。給湯器メーカーの窓口に問い合わせてみましょう。 |
交換が必要な場合
給湯器を8~10年以上使っている場合 | 給湯器の寿命は8~10年くらいとされているため、こちらに当てはまるのであれば、交換が必要かもしれません。修理をしたとしても、経年劣化によりすぐに故障してしまうので、長い目で見ると交換の方がお得になります。 |
給湯器から異音がする、給湯器が錆びている、黒いすすが付いている、黒い煙が出ているなど、給湯器本体の異常もある場合 | このような症状はかなり危険な状態のため、給湯器の交換が必要な場合が多いです。 |
場合によっては修理費用よりも交換の方が安い場合もある!
修理と交換の見極めで大きなポイントは、給湯器を何年使っているかです。
経年が多い場合は、修理箇所が多くなったり、部品が特注になったりして、修理代が高くつく場合があり、また修理してもすぐ他の箇所が壊れてまた修理代がかかる、という場合が多いので、そういった時は、交換してしまった方が安い場合があります。
給湯器水漏れ修理代の相場料金
給湯器水漏れの修理代金は、算段の仕方が業者によって随分差があるようです。
したがって、一概にまとめられないので、ここでは4社の業者比較をしています。
ざっと見てどれくらいの相場感なのかを掴みましょう。
業者の概算見積もり4社比較
<E社>
パイプ接続部からの水漏れ | 6,000円~ |
熱交換器からの水漏れ | 35,000円~ |
ポンプからの水漏れ | 25,000円~ |
その他水メカからの水漏れ | 20,000円~ |
<K社>
外部の配管、水漏れに関する交換・補修の場合 | 総額8,000~15,000円程度 |
水栓金具関係の補修の場合 | 総額12,000~20,000円程度 |
リモコンのみ故障、交換の場合 | 総額15,000~20,000円程度 |
給湯器燃焼系部品の修理 | 総額17,000~33,000円程度 |
給湯器電装系部品の修理 | 総額6,000~46,000円程度 |
給湯器安全装置の修理 | 総額7,500~58,000円程度 |
湯器水制御装置の修理 | 総額10,000~35,000円程度 |
<M社>
電装系 | ・部品代:2,000円~30,000円程度 ・技術料:3,000円~12,000円程度 ・出張費:2,000円~3,000円程度 | 合計7,000~45,000円程度 |
安全装置 | ・部品代:2,000円~20,000円程度 ・技術料:3,000円~15,000円程度 ・出張費:2,000円~3,000円程度 | 合計7,000~38,000円程度 |
水量制御系 | ・部品代:200円~20,000円程度 ・技術料:5,000円~15,000円程度 ・出張費:2,000円~3,000円程度 | 合計9,500~38,000円程度 |
燃焼系 | ・部品代:7,000円~25,000円程度 ・技術料:5,000円~15,000円程度 ・出張費:2,000円~3,000円程度 | 合計14,000~43,000円程度 |
<S社(施工例)>
浴室給湯器の水漏れ | ・給湯器その他作業 4,320円 ・基本料金 4,320円 | 合計 8,640円 |
器からの水漏れ | ・軽作業 8,640円 ・基本料金 4,320円 | 合計12,960円 |
給湯器から勢いよく水漏れ | ・配管 8,640円 ・給湯器修理 4,320円 ・基本料金 4,320円 | 合計 17,280円 |
浴室給湯器の水道管からの水漏れ | ・給湯器の修理と配管 17,280円 ・基本料金 4,320円 | 合計 21,600円 |
給湯器からの水漏れ | ・基本料金 4,320円 ・給湯配管修理 28,080円 | 合計 32,400円 |
給湯器の配管つなぎ目からの水漏れ | ・自動吸気弁交換 25,920円 ・部品代 4,320円 ・基本料金 4,320円 | 合計 34,560円 |
エコキュートの屋外ホースからの水漏れ | ・給水管工事 45,680円 ・基本料金 4,320円 | 合計 50,000円 |
ヒートポンプ給湯器の水漏れ | ・給湯器交換 49,680円 ・基本料金 4,320円 | 合計 54,000円 |
給湯器の配管からの水漏れ | ・給湯工事 97,416円 | 合計 97,416円 |
ガス給湯器の配管からの水漏れ | ・ガス給湯器の修理 103,680円 ・基本料金 4,320円 | 合計 108,000円 |
給湯器の配管からの水漏れ | 給湯管補修 233,280円 | 合計 233,280円 |
給湯器交換となってしまった場合の費用相場
以上、各社の修理代金を見てきましたが、修理だけで済まない場合は、給湯器の交換が必要になります。
その場合、給湯器の料金がプラスされるので、かなり高額になってしまいますが、以下に一般的な給湯器の料金を記しておきます。
- オート・追い炊きなしの給湯専用モデル:5~10万円+作業工賃
- オートタイプ(シンプルなエントリーモデル):12~16万円以上+作業工賃
- オートタイプ(シンプル機能+エコジョーズ):16~22万円以上+作業工賃
- フルオートタイプ:オートタイプ12~22万円以上+1~3万円以上+作業工賃
- 給湯専用モデル+床暖房:10万円以上+作業工賃
- オートorフルオート+床暖房:オートorフルオート12~25万円以上+10万円以上+作業工賃
この場合の「作業工賃」の相場は、1万円~6万円程度ということが多いです。
ただし、現在は業者によって給湯器の料金と作業工賃のセットでパック料金になっているところが多く、安いものであれば10万円弱で「本体代金+取り付け費」のパックとして展開されているものもあります。
さらに、インターネット上の価格サイトで検索すれば、工事費込みで5万円前後から展開されている廉価機種もあり、修理よりも交換の方が安いこともあります。
給湯器の保証期間内であれば、無償で修理が可能な場合もある!
給湯器のメーカー保証期間は、たいてい1年~2年ですが、給湯器の所有者登録を事前に行うことで、各給湯器メーカーの無償保証期間を2年から3年または5年まで延長することが可能です。
また、有料保証期間として、5年、7年、8年、10年と保証をつけているメーカーもあります。
この期間は、無償保証期間であり、その期間の修理は無償で行ってくれます。
そのため、給湯器の修理を頼む場合には、必ず保証期間を確認し、無償保証期間内であれば、メーカーに連絡しましょう。
ただし、所有者の故意により損傷を与えた場合は、この限りではありません。
給湯器の修理や交換を業者に依頼するなら必ず複数からの合い見積もりを取ろう!
ここまで、給湯器の水漏れ修理或いは交換の費用相場を見てきました。
修理費用は、故障個所や業者によってかなり違いがあることがわかりましたし、交換の場合は、工賃込みでパック料金になっている業者が多いこともわかりました。
したがって、給湯器の修理や交換を業者に依頼する場合は、必ず複数の業者から合い見積もりを取るようにしましょう。
給湯器からお湯が出ないと焦る場合も多いですが、たいていの業者は見積もりの出張費などは無料になっていますので、現場を見てもらって正確な見積もりを出してもらい、複数の業者で比較して、一番納得のいく料金になっているところを選びましょう。
この時、明確な見積もりを出してくれない業者は、もちろん論外です。
給湯器の種類や地域によっては、メーカーや地域のガス会社に直接依頼した方が安い場合もあるので、それも念頭に置いておきましょう。