洗面台の排水溝、排水管が詰まる原因6つと対策、解決法
最終更新日 2021年8月15日
洗面台の排水溝が流れにくい、詰まりを感じる、という事でお困りの方は多いと思います。
洗面台の排水溝は、毎日掃除をしていても汚れが蓄積してしまうため、水が流れにくくなるというトラブルが生じやすいです。
今回は、洗面台の排水溝が詰まってしまう原因とその対策方法をご紹介していきます。
洗面台の排水溝や排水管が詰まる6つの原因
洗面台の排水溝や排水管が詰まる原因は6つあります。
「髪の毛やハンドソープ、石鹸カス、垢など」「吐瀉物や固形物」「雑菌繁殖によるぬめり」などがあげられます。これらは日常生活を送っている中で蓄積されていく汚れです。
大きなトラブルになる前に、自宅の排水溝や排水管にはどの原因が当てはまるか、探ってみましょう。
【1】髪の毛や体毛
大きな原因を占めるのは髪の毛です。
朝起きて身だしなみを整えるのに洗面台を使うことが多いと思います。その際に抜け落ちた髪の毛がそのまま水で流され、排水溝に詰まっているというパターンが多くなっています。
また、髭などの毛も同様に流され、蓄積していき、詰まりの原因となっています。
さらに、家族がいる人はその毛髪の量が増えるわけですから、より詰まりやすくなってしまいます。
【2】石鹸、ハンドソープ、歯磨き粉、ジェルなどのカス
洗面台は、手洗いは勿論、洗顔や歯磨きもする場所です。
様々な用途で使っているうちに、そのカスが蓄積して詰まっていく場合があります。
その石鹸カスなどが前で述べた髪の毛などに付着してどんどん大きくなっていく、という事もあり得ますね。
どれだけ水で流しても取れないものもあるので、その時は薬品で溶かす必要があります。
【3】嘔吐物
吐き気をもよおし、トイレまで間に合わず…なんてこともあるかもしれません。
嘔吐物に含まれる食べカスなども詰まりの原因になります。
水で流したとしてもやはり、排水管の中に蓄積してしまい、詰まりを引き起こすことになってしまいます。
【4】雑菌繁殖によるぬめりや汚れ
排水溝内にはたくさんの雑菌が存在しています。その雑菌が髪の毛や石鹸カス、食べカスなどをエサとして繁殖していき、ぬめりを引き起こします。
また、そのぬめりに付着した汚れなどが核となって肥大化していきます。
その塊が詰まりの原因となってしまいます。
【5】皮脂や垢
洗面台で身だしなみを整えるとき、意図せず自分の身体の汚れが流れていってしまいます。
この皮脂や垢も、管内に蓄積して詰まりを引き起こしてしまうのです。
また、水垢も原因となります。
水道から出る水にはカルシウムやマグネシウムなどといった金属イオンと呼ばれるものを含んでいます。
これらの金属イオンが固まったしたものが水垢です。この水垢も他の汚れと結びついて詰まりとなってしまうのです。
【6】固形物(ヘアピンなど)
目に見えてわかりやすい詰まりの原因が固形物です。
洗面台で使う、ヘアピンや歯磨き粉のキャップ、剃刀の刃、詰め替え用パッケージの切れ端、アクセサリーなどが気づかないうちに水に流れてしまい、詰まりの原因となる場合があります。
前に述べた5つは蓄積していってしまうタイプの原因でしたが、固形物は突然引き起こされるタイプのものになるので、すぐに気づくことができるものでもあります。
流れやすいもの、小さいものを洗面所周りに置かないように気を付けるだけでも防げる原因です。
プロが教える!自分で洗面台の排水溝のつまりを直す3STEP解決法
詰まりを引き起こす原因をご紹介してきました。
詰まりの原因が分かったところで、次は詰まってしまった時の対処法・解決方法を見ていきましょう。
【STEP1】排水溝を掃除
まずは排水溝を、出来る範囲で綺麗にしましょう。
手順は以下の通りになります。
髪の毛や固形物は手で取り除くのが一番早いです。
取り除いたものは流さず、ゴミ袋などにまとめてゴミに出すようにしましょう。
【STEP2】重曹とクエン酸(お酢でも可)、もしくは液体パイプクリーナーで排水溝の汚れやぬめりを掃除
重曹やクエン酸は100円ショップでも買える、お手軽な掃除用品です。
ぬめりや石鹸カスなどによく効くので、定期的に行うのも良いかもしれません。
重曹とクエン酸を使った手順は以下の通りです。
少し時間を置くことで汚れを浮かせることができます。
皮脂や垢の汚れは酸性、石鹸カスなどはアルカリ性です。重曹とクエン酸を混ぜることで、酸性とアルカリ性の両方の汚れを落とすことができます。
重曹とクエン酸を混ぜると二酸化炭素が発生するので良く換気をするようにしましょう。
また、重曹とクエン酸のかわりに液体パイプクリーナーでも問題ありません。
この場合はパイプクリーナーを排水溝にかけて少し放置し、そのあと水で流すだけなので簡単です。
【STEP3】ラバーカップなどで物理的に排水溝に圧力をかける
排水口の掃除で解決できなかった場合、トラブルの発生源はもっと奥にある可能性があります。
その時はラバーカップを使用しましょう。
ラバーカップは、排水管の内部につまった物に水圧かけて取り除くためのものです。100円ショップやホームセンターで購入することができます。
使い方は以下の通りになります。
この手順で行い、問題なく水が流れれば解決となります。
何度行っても解決しない場合は、水圧では動かせない原因と言う事になります。
【STEP4】STEP1〜STEP3でダメであれば、排水トラップを分解して掃除
先に述べた方法でも解決しない場合、排水トラップを分解して清掃する方法を試してみるのも良いかもしれません。
排水トラップとは洗面台下の収納スペースにあり、アルファベットのSのような形をしています。
排水トラップはつまりやすいため、大抵は清掃用に解体できるような構造になっています。特に樹脂製のものであれば、工具など必要なく分解が可能です。
分解と聞くと、難しそうに感じられますが、初心者でも次のような方法を使うことによって、簡単に分解することができます。
排水トラップの分解はさほど難しくありません。
家庭で出来る範囲のことを行い、詰まりを解決してみましょう。
ですが、排水トラップを破損してしまい、さらなるトラブルを起こしてしまうケースもあります。
分解できない排水トラップもなかにはありますので、難しいと感じたり、出来ない事がある場合は業者に依頼するようにしましょう。
自分で出来るところまでやってダメだったら業者を呼ぶのがおすすめ!
詰まりの原因である髪の毛や固形物は、日頃の掃除で防ぐことができます。こまめな掃除を心掛けましょう。
もし、詰まってしまった場合もご紹介した方法を使えば解決することができます。
専門の工具が必要だったりする場合もありますので、自分たちでむやみに解決しようとするのではなく、専門家にお任せするのも良いでしょう。
自分が出来ることをやってみて、解決が難しそうであれば業者に依頼することをお勧めします。