最終更新日 2023年7月31日

洗面台は、家の中でも特にリフォームの検討をする方が多い箇所です。

リフォームが行われる理由は、水漏れなどの「物理的な故障」だったり、「使い勝手」や「節水」を意識した自宅のグレードアップのためだったりもします。

では、実際に洗面台リフォームを行う場合、費用や期間はどの程度になためしょうか。

そこで今回は、洗面台リフォームの費用相場や所要期間について解説していきます。

解説では、できるだけ費用を抑えリフォームを行うための方法も紹介します。

洗面台リフォームを検討中の方は、ぜひ記事の内容をチェックしてください。

洗面台リフォームの種類とそれぞれのメリット

洗面台リフォームを行う際にまず考えたいのが、「どの範囲まで工事を行うか」についてです。

工事の範囲とは、主に「洗面台のみを交換する」か「洗面所全体をリフォームするか」です。

それぞれの工事内容によって、費用や期間は大きく異なります。

それでは、工事の詳細について以下から詳しく解説します。

洗面台のみを交換する場合

洗面台のみを交換する場合であれば、「洗面所全体」をリフォームするよりも費用が抑えられます。

実は、陶器製の洗面台であれば約15年~20年で経年劣化が起こり、不具合が発生することがあります。

それ以上の年数使用することも可能ながら、耐用年数に合わせてリフォームを検討することが効果的です。

ただし、洗面台のサイズは間口(横幅)によって決まるため、好みの洗面台を設置しようとしたものの元の間口に合わず、リフォーム失敗ということもありえます。

また、デザインや機能性にこだわれば必然的に費用も高額になります。

そのため費用を抑えることを目的に「洗面台の交換」のみにリフォームを留めるという場合は、おのずと選択肢が狭まることを許容する必要があります。

そこで、リフォームにおいては費用を比較的安く済ませるメリットを選ぶためあれば、選択肢が少なくなりやすいというデメリットがあると覚えておきましょう。

洗面所全体をリフォームする場合

リフォームを考える際、洗面台だけでなく洗面所全体の改装を併せて行えば、より統一感のあるおしゃれな洗面所にすることができます。

また洗面所全体の改装は、デッドスペースの解消、故障箇所の修理につながり、洗面所全体の利便性を底上げできる可能性があります。

洗面所全体の改装は、洗面台のみを交換するよりも費用がかかります。

しかしながら将来的な利便性のためであれば、現実的な選択肢です。

大掛かりなリフォームは、家庭環境の変化や、経済的余裕が出たタイミングなど、生活環境を変えなければならないタイミングに合わせて行うケースが多いです。

規模が大掛かりな場合は選べるリフォームの選択肢が多いため、理想とする洗面所のイメージを固めた状態でリフォームを検討すべきです。

洗面台リフォームの費用相場と工期

洗面台リフォームの費用相場は、洗面台のみの交換で10~25万円ほど、洗面所全体のリフォームで30~40万円ほどが一般的です。

そこで以下からは、各パターンのリフォームにかかる費用と工期について詳しく解説します。

洗面台の交換にかかる費用と工期

洗面台の本体価格は、サイズ、材質、グレードなどに左右されます。

洗面台を提供する多くの企業は、グレードをロー・ミドル・ハイの3種類に分類しており、ハイグレードになればなるほど機能性やデザイン性に優れたものが多いです。

ハイグレードの洗面台は、本体価格が高価です。

費用を抑えたいためあれば、ロー~ミドルグレードの洗面台を購入しましょう。

結論を述べると、新しい洗面台の本体価格、工事費用、古い洗面台の処分費用を含め、洗面台交換リフォームの費用相場は「10~25万円」です。

費用を抑えれば、10万円以下で洗面台交換が行えるケースもなくはありません。

しかし安い洗面台は好まれない傾向にあります。

その理由は、洗面台を含めた生活空間とはその家に住み続ける限り永続するため、市場心理が「どうせならしっかりした商品を」といった消費傾向に寄るためです。

また、洗面台交換にかかる工期は半日~1日で、日を跨ぐことなく完了することが特徴です。

洗面所全体のリフォームの費用相場と工期

洗面所全体をリフォームする場合、最も多く行われる工事は「壁紙や床面の張り替え」、「キャビネットの設置」、「鏡の曇り止め」などです。

特に、壁紙を全く違うものにすれば洗面所全体の印象がガラリと変わるため、現状の洗面所に不満がある人は壁紙の張り替え工事を取り入れる傾向にあります。

壁紙や床面の張り替え工事には、約5万円の費用がかかります。

また収納部として、洗面所に置いておきたい歯ブラシやタオル、ドライヤーなどをしまっておくキャビネットを設置する場合、費用は平均5万円です。

さらに鏡の曇り止めは一般的に3千円程度の費用で依頼可能です。

このため比較的安価な鏡の滑り止めコーティングは「せっかくなため」といったおまけのような依頼のされ方が多いようです。

つまり情報を総合すると、全体のリフォームにおいては「洗面台の交換費用」に「洗面台以外の部分」で10万円程度の工事費用が上乗せされた金額として、「30~40万円」が費用相場となっています。

工期は4日間ほどかかり、その間は洗面所の使用が難しくなる場合もあるため注意が必要です。

洗面台の新設にかかる費用と工期

洗面台の位置を全く別の場所へ移したり、元々洗面台がない場所に新設するリフォームの場合には、最も多くの費用が必要となります。

洗面台設置には「給水配管工事」や「電気の配線工事」が必要であるため、洗面台の交換と比べ3倍ほどの費用がかかってくるためす。

そのほか、洗面台の移動に伴う床面の工事や壁の補修など、「洗面所全体の修繕」も必要になってきます。

費用の内訳として「給水配管工事が約5万円」、「電気配線工事も同程度の費用」が掛かります。

さらに「洗面所内の修繕」や「洗面台の本体価格」を含めると、合計で「50万円」程度が洗面台の新設にかかる費用です。

工期は、洗面台を移動する距離感やリフォームの規模によって前後します。

平均では洗面台の新設にかかる工期は1~3日間とされています。

洗面台リフォームを成功させる5つのポイント

洗面台リフォームを成功させるには、以下のように重要なポイントがあります。

  • 設置スペースや洗面台のサイズに注意する
  • 洗面ボウルの素材に注目して選ぶ
  • 耐水性の床材に張り替える
  • 洗面台収納の広さもチェックする
  • 複数のメーカーで見積もりをする

各項目について詳しく解説します。

使い勝手がよく、長期的に使用できる洗面台を選ぶための参考にしてください。

設置スペースや洗面台のサイズに注意する

洗面所の広さに対し、大きすぎる洗面台を設置してしまうと、相対的に洗面所が狭くなり、使いづらくなることが考えられます。

リフォームにおいては機能性を重視するあまり、家のサイズに合っていない洗面台を選ばないように注意しましょう。

また洗面台の高さや洗面ボウルの広さなども、メーカーや種類によって異なります。

よく調べずに商品を選んでしまうと、低すぎて顔を洗いにくかったり、洗面ボウルが小さく水がこぼれやすかったりといった不都合が起こる可能性もあります。

また子どものいる家庭であれば、大人向けに高く作られた洗面台を購入してしまうと子どもの使用が難しかったりといったことも考えられるため、家庭環境を踏まえた洗面台選びをすることが重要です。

「デザイン性や機能性」と「使いやすさ」は必ずしも一致しない、トレードオフなものです。

このことを念頭に置くだけで、満足のリフォーム実現に近づきやすくなります。

洗面ボウルの素材に注目して選ぶ

洗面ボウルの材質は、陶器製であることが一般的です。

陶器はキズや汚れが付きにくいためメンテナンスがしやすく、長期間の使用に耐えやすいものです。

しかしながら、強い衝撃が加わると割れやすいという欠点もあります。

割れにくさを重視するなら、人工大理石と呼ばれる樹脂製やホーロー製の洗面ボウルを選んでください。

割れにくい素材とは、着色汚れやキズは陶器製よりも付きやすい傾向にあるため、丁寧なメンテナンスが必要です。

洗面ボウルの材質は種類が多いため、こだわろうとするのであればいくらでも好みのものを選ぶことは可能です。

耐水性の床材に張り替える

洗面所の床材は、基本的に「耐水性」の種類が選ばれます。

水がこぼれやすい洗面台回りでは、木材や滑りやすいタイルなどは将来的なリスクがあります。

洗面台リフォームを検討する際には、現状の洗面台回りの床がどのような状態かもしっかりとチェックしておきましょう。

もしも床面にカビやはがれが見られる場合、同時に床面リフォーム行うことをお勧めします。

洗面台収納の広さもチェックする

顔を洗ったり、歯を磨いたり、化粧をしたり、洗面台では多くのことが行われます。

そのため、洗面台の収納は多いに越したことはありません。

各所に収納があれば、立ち作業中に道具を出し入れすることもできて便利です。

洗面所では小物を使うことも多いため、収納スペースが小分けの状態になっている商品もお勧めです。

現状の収納スペースに不満があるなら、できる限り収納箇所を増やす意識でリフォームを行うと、より満足度を上げられます。

複数のメーカーで見積もりをする

「大手メーカーの製品であれば安心できる」、「今まで使っていたメーカーと同じ製品にしたい」など、メーカーを基準として洗面台を選ぶ家庭も少なくありません。

しかしメーカーで指定してしまうと、洗面台のグレードが他社と同じであるのに割高になるなど、費用面や機能面で損をする可能性があります。

その場合、複数のメーカーで見積もりを取りましょう。

比較した中から最も費用、グレードが適すものを選択することで、後悔のない選択ができます。

相見積もりをとることで、機能やデザインに関しても、予想しなかった「良いもの」と出会える可能性があるため、ひとつのメーカーのみに絞らず広く探してみてください。

洗面台リフォームの際には複数業者に見積もりを

今回は、洗面台リフォームの際にかかる費用相場や工期、リフォームを成功させるためのポイントについて紹介しました。

洗面台回りには、電気配線や給水配管などが複雑に配置されているため、自力でのリフォームは危険です。

費用を抑えたいからと、自力で洗面台の交換など大がかりなリフォームを行うことは控えましょう。

専門業者に依頼する際には、複数の業者に見積もりを取り、よりコストパフォーマンスの良い選択をするように心がけてみてください。

また水回りは汚れやカビが出やすく、定期的なメンテナンスが重要となります。

使い勝手や掃除しやすさにも意識を向け、将来を見据えた洗面台選びを行いましょう。

水まわりのリフォーム関連の料金価格表

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