最終更新日 2022年10月28日

お風呂場は石鹸カスや水垢、カビなどの汚れが溜まりやすい場所です。

掃除を定期的にきちんとやっている、という方でも、シャワーヘッドのお掃除まできちんとされているという方は少ないと思います。

また、シャワーヘッドの分解の方法も分からないという方も意外に少なくないのではないでしょうか。

今回は、お風呂掃除で、見落としがちなシャワーヘッドを分解して、綺麗に掃除する方法をご紹介します。

※後半では、シャワーヘッドを分解しなくてもできる掃除方法もご紹介しているので、手間や時間によって掃除方法を使い分けてみてください。

意外と汚れているシャワーヘッド!汚れの原因は?

シャワーヘッドは毎回綺麗な水やお湯が流れているので、掃除は不要だと感じている方もいるかもしれませんが、お風呂場という環境にあることで、意外と汚れは溜まっているものです。

お風呂場が汚れる原因と同様に、シャワーヘッドが汚れるのは、主に「水垢」や「石鹸カス」「皮脂」「黒かび」などが原因です。

原因1:水垢

シャワーヘッドの汚れのほとんどは水垢によるものです。

蛇口などにもついてしまう水垢は、当然シャワーヘッドにもこびりついてしまいます。

この水垢の正体は、水のミネラル成分が残って凝固したものです。

水垢掃除をしたことがある方はわかると思いますが、少し擦ったくらいでは簡単に落ちません。

シャワーヘッドの穴周りに付くと、水の出が悪くなることがあるので、「最近水の出が悪い気がする」と感じたら、掃除することをおすすめします。

また、水に含まれるミネラル量は地域によっても変わります。

引っ越してから同じように使っているのに汚れが溜まる、と感じている方は、その地域の水のミネラル分が多い可能性があります。

原因2:石鹸カス

石鹸やシャンプーの水分が蒸発して、残った成分が固まってしまってできるのが石鹸カスです。

水垢よりも取れやすく、掃除はしやすいですが、溜まるとシャワーの目詰まりの原因になったり、雑菌のエサになったりするため、水の出に関わらず定期的に掃除するのがおすすめです。

原因3:皮脂

シャワーで足や頭を洗った際に、皮脂が跳ねてシャワーヘッドに付着することがあります。

皮脂は油とたんぱく質が混ざったものなので、水だけでは簡単に落ちません。

洗剤や重曹などのアルカリ性の溶液で綺麗に落とすことができます。

原因4:黒カビ

お風呂場は湿気が多いため、住宅の中でも特にカビが発生しやすい空間と言えます。

加えて、石鹸カスや皮脂など、カビのエサになるものも豊富にあるため、活動するには持ってこいの場所になっています。

いくらお風呂場を綺麗に掃除しても、シャワーヘッドにも黒カビは発生していたら意味がありません。

定期的に掃除して、カビの発生を抑えることで衛生的な空間にすることができます。

シャワーヘッドを分解して掃除する方法

シャワーヘッドを隅々まで掃除するには分解するのが手っ取り早いです。

穴から入った汚れや散水穴の目詰まり除去には効果的で、水の出を改善することもできます。

初めは気が重いかもしれませんが、慣れてしまえば簡単にできるので、お時間があれば、ぜひやってみてください。

※本記事では一般的な分解方法についてご紹介しますが、分解の手順は製品によって異なります。シャワーヘッドの説明書があれば、その通りに分解してください。

STEP1:シャワーヘッドをホースから外す

まずは、シャワーヘッドを反時計回りに回転させて、ホースから取り外します。

この際、ヘッドとホースの間に取り付けられているゴムパッキンを無くさないように、掃除中は大切に保存してください。

STEP2:散水板を外す

散水板とはシャワーの水が出る穴のことです。

ネジで止められている場合は、プラスドライバーを使って外します。

ネジが使われていない場合は、回転して外してください。

STEP3:他のパーツも取り外す

細かいゴミを受けるフィルターや、水道水の塩素を除去するカートリッジ、アロマや浄水器などがシャワーヘッドの中に入っている場合は取り外してください。

ヘッドとホースの間のゴムパッキン同様、掃除中に無くしたりしないよう大切に保管してください。

STEP4:シャワーヘッドの掃除

分解したら、シャワーヘッドの構成部品を一つずつ、浴室用洗剤で洗います。

洗剤が残ってしまうと、洗剤を含んだシャワー水が出てくる恐れがあるので、すすぎはしっかりしてください。

STEP5:シャワーヘッドを組み直す

シャワーヘッドを、分解と反対の手順で組み立て直したら、シャワーヘッドの掃除は完了です。

シャワーヘッドを分解しないで掃除する方法

シャワーヘッドをわざわざ分解するのは大変だという方向けに、分解しないで出来る掃除方法をご紹介します。

クエン酸を使う方法

クエン酸水に浸け置きして掃除する方法です。

水垢はアルカリ性のため、中性洗剤である浴室用洗剤では落ちにくいのですが、酸性の性質を持つクエン酸はアルカリ性を中和することができるので、水垢掃除におすすめです。

次のようなSTEP1〜5の手順で行います。

シャワーヘッドが入る洗面器などの容器を用意します。
ぬるま湯1Lに対して、クエン酸大さじ1を溶かし、クエン酸水を作ります。
作ったクエン酸水にシャワーヘッドを1~3時間浸け置きします。
クエン酸で柔らかくなった汚れを歯ブラシなどでこすり洗いします。シャワーの穴に詰まった汚れは爪楊枝などを使うと綺麗に取れます。
最後に水洗いをして完了です。

クエン酸に浸け置きしても落ちない頑固な汚れには、クエン酸パックがおすすめです。

同じようにクエン酸と、キッチンペーパー、ラップ、輪ゴムを用意すれば次のSTEP1〜5のような手順で、簡単にできます。

水100mlに対して、クエン酸小さじ1を溶かします。
キッチンペーパーにクエン酸水をしみこませ、シャワーヘッドに貼り付けます。クエン酸水が残っていれば上からさらにかけてください。スプレーボトルを利用すると簡単にできます。
キッチンペーパーの上からラップをかけて、根本を輪ゴムで止めます。
1時間放置したら、歯ブラシなどで水垢を落とします。
最後に水洗いをして完了です。

クエン酸は同じく酸性の「酢」で代用可能です。

わざわざ買いに行く必要はなく、調理用の酢で掃除可能です。

ただし、砂糖が入っていない穀物酢のみ使用可能で、すし酢や黒酢などは使用できません。

もし、すし酢や黒酢、その他砂糖が入っている酢で掃除をしてしまうと、逆にベタベタして掃除の意味が無くなってしまうので、注意して下さい。

酢で浸け置きする場合は、ぬるま湯1リットルに対して酢60ml、パックする場合は、ぬるま湯100mlに対して酢50mlの割合にしてください。

また、酢は臭いが残りやすいので、掃除中は換気扇を回すこと、最後の水洗いをしっかりすることを守って掃除しましょう。

重曹を使う方法

水垢・石鹸カスはクエン酸が効果的ですが、皮脂汚れには重曹が有効です。

皮脂汚れは酸性のため、酸性のクエン酸ではうまく落ちません。

重曹はアルカリ性のため、皮脂汚れを中和してよく汚れを落とします。

クエン酸だけでは綺麗にならない、という方は重曹を組み合わせて使うと綺麗に汚れが落ちるので、試してみてください。

次のSTEP1〜5の手順で行えます。

シャワーヘッドが入る洗面器などの容器を用意します。
ぬるま湯1Lに対して、重曹大さじ2、クエン酸大さじ1を溶かします。
粉末が発泡したらシャワーヘッドを入れて1時間浸け置きします。
柔らかくなった汚れを歯ブラシなどでこすり洗いします。
最後に水洗いをして完了です。

STEP3で泡が出てきますが、これは重曹とクエン酸が反応したもので、二酸化炭素が出ています。

この泡がシャワーヘッドの穴に入り込み、汚れを浮かせるのです。

また、注意事項として、お使いのシャワーヘッドによってはクレンザーのような粒子が荒い洗剤が使えない場合があります。

重曹は研磨作用があるので、使う前にシャワーヘッドの説明書を確認してください。

セスキ炭酸ソーダを使う方法

カビにはセスキ炭酸ソーダが効果的です。

セスキ炭酸ソーダとは炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムが1:1の割合で配合されている複塩のことです。

100円ショップなどにも売っているので、簡単に手に入れることができます。

次のSTEP1〜5の手順で行いましょう。

シャワーヘッドが入る洗面器などの容器を用意します。
ぬるま湯1リットルに対して、セスキ炭酸ソーダ40gを溶かします。
シャワーヘッドを入れて1時間浸け置きします。
柔らかくなった汚れを歯ブラシなどでこすり洗いします。
最後に水洗いをして完了です。

オキシ漬けを活用する方法

洋服や掃除など多岐に使用できる酸素系漂白剤の「オキシクリーン」が巷で人気ですね。

オキシクリーンはもちろん、次のSTEP1〜5のような手順で、シャワーヘッドの掃除にも使えます。

お風呂後に汚れ防止の習慣をつけると、シャワーヘッドの汚れ防止につながる!

シャワーヘッドの掃除を定期的に行うだけではなく、普段から次のような汚れを防止する習慣をつけておきましょう。

  • シャワーを使った後はシャワーヘッドを振って水気を切る
  • シャワーハンガーが上下にある場合、汚れが付きにくく湿気が比較的少ない上にかける
  • 入浴後は窓を開けたり換気扇を回したりして、浴室を乾燥させる

こうしたちょっとした習慣づけで、シャワーの清潔さを保つことができますし、シャワーだけでなくお風呂全体の汚れ・カビを防止することができます。

お風呂を綺麗に使いたい、という方はシャワーヘッドも忘れずに掃除、カビ防止の習慣をつけましょう。

シャワーヘッドを掃除しても水の出が悪い場合は業者に確認してもらおう!

今回はシャワーヘッドの掃除方法について解説しました。

シャワーヘッドを掃除しても水の出が悪い場合、どこかで水漏れが起きている可能性があります。

水漏れの種類によってはご自身で修理することもできますが、難しい場合や時間が無い場合は、無理せずに水道業者に任せることをおすすめします。

プロの手によって修理されるのでより確実性が高いですし、変にいじって壊してしまう恐れもありません。

お風呂/浴室の交換・水漏れ、つまり修理関連の料金価格表

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修理の種類 WEB限定料金 通常料金
お風呂の床、洗い場に水が溜まる 4,860円(税込み)~ 8,640円(税込み)~
浴槽の水が流れにくい/流れない 4,860円(税込み)~ 8,640円(税込み)~
シャワーから水漏れする 2,700円(税込み)~ 5,400円(税込み)~
シャワーのお湯がぬるい 2,700円(税込み)~ 5,400円(税込み)~
お風呂場から異臭・悪臭がする 4,860円(税込み)~ 8,640円(税込み)~
混合水栓/蛇口の交換・取り替え お問い合わせください お問い合わせください
排水など配管類の洗浄、修理 お問い合わせください お問い合わせください
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