最終更新日 2022年12月27日

突然家の水道管から起こる水漏れ。

わずかな配管の亀裂が原因だとしても、水漏れを放置してしまうと家の中が水浸しになってしまったり、家財が破損してしまったりします。

業者を呼ぶにしても時間がかかる、すぐには呼べないというとき、強い味方になるのが「水漏れテープ」です。

水漏れテープには、いくつか種類があり、中でも「水道用ラップテープ」は、初心者でも非常に使いやすいものになります。

今回は、そんな「水道用ラップテープ」について、使い方や購入場所、おすすめの商品をご紹介していきます。

水道用ラップテープとは

水漏れに対応できるテープは、主に「自己癒着テープ」「防水補修テープ」「水道用ラップテープ」の3種類ですが、どれも配管からの水漏れに対し、一時的な応急処置として使用するのに適しているテープです。

3つの中でも水道用ラップテープは初心者でも使用しやすい仕様になっています。

水道用ラップテープはその名の通り、サランラップのような見た目をしており、粘着面がないのでべたつきもありません。

テープを巻きつけてテープ同士をくっつけると、料理などで使うラップと同じようにラップ同士がくっつきます。

そのため、剥がしたあともつきにくく、一時的な補修をすることができます。

素材的にも良く伸び、凹凸のある配管でも無理なく巻きつけていくことができるのも特徴的です。

商品によって異なりますが、金額は約600円~2,000円と、低価格なのも魅力の1つです。

水道用ラップテープが使用できる箇所

水道用ラップテープを使って修理できる箇所は限られています。

修理できるのは、給水・排水パイプやトイレタンクの軽度なひび割れ等のみです。

主に巻きつけて水の流れをせき止めるという方法になるので、テープを巻きつけられない箇所の補修は出来ません。

修理というよりも、部品交換をするまでの応急処置という風に捉えておきましょう。

ラップテープで補修したから大丈夫だと思って放置してしまうと、テープが劣化して再び水漏れが起こってしまいます。

水道用ラップテープが使えない補修箇所

水道用ラップテープは、補修箇所によっては使用できない場合もあります。

主に、エアコンや天井など、配管以外の箇所です。

エアコンからの水漏れ

エアコンからの水漏れの症状は、送風口から水が垂れてくるというものです。

送風口にラップテープを巻きつけることは出来ないので、エアコンの水漏れには水道用ラップテープでは対処できません。

エアコンは内部の水を外へと流すホースが詰まっていたり、破損していたりすると送風口から水漏れが起こります。

ホースを掃除すれば直ることも多いです。

破損してしまっている場合ですが、破損したホースを水道用ラップで補修するのは難しい為、ラップテープでの補修は諦め、業者に連絡するようにしましょう。

天井からの水漏れ

天井から雨漏りや水漏れがある場合には、屋根や配管の破損が原因になります。

屋根裏の配管を素人が特定するのは難しく、天井を外すのも一苦労です。

自分で補修しようとは考えず、速やかに業者へ依頼しましょう。

それよりもむしろ、水漏れの被害を最小限に抑えるために、家電などにブルーシートなどをかけ、ブレーカーを落としておきましょう。

さびている配水管

水道用ラップテープを使用する際に、サビや汚れ、異物などが付着しているとテープの癒着力が充分に発揮できません。

拭いたり軽く掃除したりすれば落ちる汚れもありますが、配管そのものがさびてしまっている場合には汚れがとり切れないこともあります。

このような場合には、水道用ラップテープを巻きつけても水漏れが再度起こる可能性があります。

水道用ラップテープの使い方

水道用ラップテープの使い方は簡単です。

手の届く配管類を水道用ラップテープで補修する場合は、次のような手順1〜4の順番で行います。

手順1:元栓または止水栓を閉める

作業を始める前に、水道の元栓や止水栓を締めておきましょう。

開けたままにしておくと作業中にも水が漏れて作業がうまくできません。

また、元栓を締めずに水漏れが起きたままにしてしまうと被害が拡大する可能性があります。

手順2:水道管の汚れを拭きとる

テープを巻く部分が汚れてしまっていると、ラップテープを十分に巻きつけることができません。

水漏れ箇所の水分も含めて綺麗に拭いておきましょう。

手順3:テープを巻き付ける

水道用ラップテープを巻きつけていきます。30cm程の長さでカットしてもいいですし、そのままぐるぐると巻きつけていくのもOKです。

水漏れしている部分に集中して巻きつけていきましょう。

ゆっくり引っ張りながら巻きつけていくとしっかり貼りつきます。

テープの巻きつけが弱いと水漏れが止まりませんので破れない程度に引っ張っていくのがポイントです。

手順4:保護テープを貼る

水道用ラップテープだけでも充分に水漏れを防ぐことができますが、その上から保護テープを貼ることで水漏れが再び起こってしまうリスクを抑えることができます。

また、水道用ラップテープの巻きつけにあたり、以下の3点に注意しましょう。

  • 巻きつけていく際に破れない程度、引っ張りながら行う。
  • 巻きつけの際には、気泡が入らないようにする。
  • 排水管の汚れは綺麗にしておく。

水道用ラップテープの購入場所

水道用ラップテープは、主にホームセンターやインターネット通販、100円ショップで購入することができます。

気軽に購入したい場合にはインターネット通販を利用し、実際に手に取ってみてから購入したい場合にはホームセンターで購入するのがいいでしょう。

使い勝手や耐久性、値段など、メーカーによって異なりますので自分の目的に合ったものを選ぶようにしましょう。

水道用ラップテープのおすすめ商品

水道用ラップテープといっても様々な種類が各メーカーより販売されています。

今回はその中でもおすすめの商品を3つ、ご紹介していきます。

【1】Rectorseal レクター・ハイテープ グレー色

水道管やパイプから水が漏れた時に使用する水道用ラップテープ。

大がかりな工事が不要で経済的なのが嬉しいポイント。

濡らしてから水道管に巻きつけていくことで補修作業が可能です。乾いた後には硬化するため、耐久性も抜群です。

硬化後は色を塗ることもできます。

【2】オー・エル・アイ シリコンゴムテープ

接着剤を使用していないため、使用箇所にべたつきが残りません。

シリコン素材の為、-50℃~260℃の間で使用することができるのも嬉しいポイント。

巻きつける際も特に難しい事をしなくて良いので買ってすぐに使えます。

【3】カクダイ 水道用ラップテープ

配水管専用のゴム製のラップテープです。

完全防水の上に耐熱性も抜群。糊がついていないのでべたつきもありません。

良く伸びて凹凸にもフィットするタイプです。最もスタンダードなタイプになります。

水道管の水漏れの応急処置なら水道用ラップテープで!

突然起こってしまった水漏れの簡単な応急処置であれば水道用ラップテープでまかなうことができます。

一時的に水漏れを防ぎ、事態の悪化を防ぐという意味では水道用ラップテープは高い効果を発揮してくれるでしょう。

しかし、ずっとそのまま放置というわけにはいきませんので、あくまで業者が来るまでの一時的なものだと認識しておきましょう。

水の流れが強い場合には水道用ラップテープでは防ぎきれないこともあります。

その場合にもやはり速やかに業者へ連絡することが一番です。

水漏れを放置してしまうと浸水や腐食などの二次被害が起きかねません。

気づいた段階でしっかり対処するためにも、水道用ラップテープを常備しておくのはよいでしょう。