最終更新日 2018年11月22日
お風呂の排水溝をラクに掃除する方法!正しい掃除の仕方でカビ予防
お風呂といえば、毎日自分以外にも家族が利用する生活の中で重要になってくる水回りです。
お風呂の浴槽や、床はカビキラーなど薬品をつかってきれいに洗うことを意識していると思いますが、排水溝を正しく掃除することはできていますか?
排水溝は一日のお風呂の使用頻度によって異なりますが、基本的に一世帯家族が使うと3日に1回は掃除する必要がある場所になります。
考えてみると当たり前です、身体の汚れを落とすためにお風呂に入る、その汚れが流れていく経路が排水溝なので、汚れや体毛が溜まりやすいからです。
今回はただ、排水溝の掃除法を説明するのではなく、次の掃除が楽になる知識やカビの予防法も紹介したいと思います。
今日からこの方法でお風呂の排水溝掃除をすることで、今までよりもお風呂の排水溝が綺麗に清潔になりますよ。
今のお風呂の排水溝の状態はどうなっているか
排水溝を掃除するとなると、まずは今どうなっているか、現状を知る必要があります。体毛などが不用意に排水溝に流れないように、ネットが敷いてあるお風呂、ネットもなにも使わずに排水溝に流れっぱなしのお風呂、パッと見は綺麗だけれど、触ってみるとヌルヌルしていて気持ちが悪いお風呂など。
様々ですが、状態によって掃除法を変えることで排水溝にとっても負担のすくない掃除をすることができます。
お風呂の排水溝を掃除するのに揃えておきたい便利な道具
ただ排水溝を掃除するよりも、どうせなら楽に綺麗に掃除したいので排水溝掃除に役立つ便利グッズを紹介させていただきます。
重曹
どんな場所にでも使えるオールラウンダーな重曹です。研磨剤としての効果もありますので、汚れの原因を除去するだけでなくその後の汚れの予防にもつながる優秀な道具です。
頑固な汚れを落とすときに使う掃除道具のエースです。
お酢
重曹と同じ頻度で掃除をする際に多く使われるのがお酢です。単体で使うこともありますが、重曹との科学反応によって汚れを浮かすことのできる効果があります。
重曹とお酢が反応した時に発生するガスは、ただの炭酸ガスなので体にまったく害はなく、安全に便利に掃除することができます。
カビや水アカなどに対して効果があるので、お風呂の排水溝掃除には重曹と併用して使用することをオススメします。
金属(アルミホイル)
金属というと幅が広すぎますが、掃除にはアルミホイルを使います。アルミホイルなど金属は、水に触れると金属イオンを放出するので、カビなどの菌類が嫌がる環境をつくることができます。
ブラシなどにくっつけてアルミブラシを作ることによって、水アカなどを速攻で除去することのできる便利アイテムです
水切りネット
お風呂の装備の基本ですが、意外と使われていない排水溝の水切りネット。排水溝のゴミ受けにネットをかぶせておくだけで、細かい汚れをキャッチすることもでき、排水溝に髪の毛などが流れ過ぎることを防ぎます。
通常のゴミ受けを使うことによってゴミをキャッチすることもできるのですが、ネットを使うことによってさらに今後の掃除が楽になるので使うことをオススメします。
ゴム手袋
いわずもがな、使っている人もいると思いますが、ヌルヌルした素手では触りがたい場所を触る必要がある時や、強力な洗剤を使う場合は素手では非常に危険なのでゴム手袋は必須品になります。汚れの状態によるお風呂の排水溝の掃除方法
排水溝の掃除道具を用意したら、いよいよ排水溝の掃除を始めます。お風呂の排水溝の汚れの状態別に掃除方法を紹介したいと思います。
ヌメヌメする排水溝を掃除方法
まずはヌメヌメする排水溝の蓋などを外し、パーツなどについている髪の毛など大きなごみを除去します。ヌメヌメが不快なのでゴム手袋などをして掃除します。パーツに重曹を振りかけ、スポンジなどで丁寧に汚れを落とします。
そして、排水溝本体には重曹をかけた後、お酢を全体にポタポタと振りかけます。
泡が立ってくると思うので10から15分ほど待つと汚れが浮いてお湯で流すだけで綺麗な状態になります。
重曹はケチらずにたくさん使いましょう、下手に少ない量を使うと本来発揮できるはずの効果が減ってしまいます。
排水溝が赤い、すぐ落ちる汚れ
排水溝だけでなく、シャンプーの容器や床がいつのまにか赤くなっている。スポンジや洗剤を使うとすぐに汚れが落ちるけど、すぐに同じ場所に生えてくるのが赤カビというカビです。
赤カビはこすることですぐに落ちるのですが、赤カビの原因を抑えない限り何回でも発生します。排水溝を綺麗にするために、原因を元から断つ必要があります。
赤カビには、重曹が非常に有効です。
80度ほどに温めたお湯に、1リットルにつき80から100グラムの重曹を溶かして、赤カビが発生している場所に流すだけです。
お風呂全体に流すことで結果的に排水溝にも届くので、排水溝の赤カビだけでなくお風呂全体から赤カビを除去します。
また、重曹を使わなくとも塩素系の漂白剤で、漂白殺菌することによって赤カビを殺すことができます。
排水溝だけ殺菌することができても、お風呂のどこかにまた赤カビが生えてくると、菌類は強いのですぐに排水溝にも繁殖してしまいます。
お風呂全体から殺菌する必要があるので徹底的に殺菌します。
赤カビじゃない、頑固な赤い汚れ
お風呂の床や排水溝がなんだか赤い汚れで全体的に汚くなっている。だけど、スポンジや洗剤でこすっても赤カビと違って汚れがまったく落ちない。赤い汚れということで、お風呂場で発生する汚れとして可能性が高くよく見かけるのが、先ほど紹介した赤カビですが、この頑固な汚れの正体は頑固な赤サビです。
赤サビは水アカや、身体から落とした汚れに含まれる鉄分が塩素系のカビ取り剤などの洗剤と反応し酸化した物質です。
クレンザーを使う
この赤サビは非常に厄介な汚れで、まずお風呂掃除に使う普通の洗剤ではこすったとしてもまったく汚れが落ちずに、むしろ反応が進み悪化してしまいます。この赤サビに有効な掃除法は、クレンザーなどの研磨剤を使う掃除法です。
市販されている、粉上のクレンザーなどの研磨剤を使い赤さびがある部分をこするだけです。
より頑固な汚れには
しかし、研磨剤を使っても赤サビがきれいに落ちないケースがあります。そういった頑固な赤さびには、酸素系の漂白剤が有効です。- 酸素系の漂白剤を70度ほどの熱いお湯に濃く溶かします。
- キッチンペーパーを用意し、用意してある溶液に浸します。
- 排水溝などの赤サビが付いている部分にかぶせ、その上からラップを引いてテープなどを使い、なるべく密封に近い状態にします。
- そして20分ほど時間を放置しておくだけです。
余裕があれば、溶液が冷えないようにお湯をかけると効果がより一層上がりますが、排水溝だとよほどしっかり密封しない限り隙間から流れたお湯で漂白剤が流れて行ってしまうので無理に温めなくても大丈夫です。
時間がたったら、お湯でしっかりと洗い流します。
見た目ではあまり変わらないかもしれませんが、赤サビが落ちやすい状態になっているので、クレンザーなどを使いゴシゴシこすることによって赤サビが綺麗になくなります。
赤サビがよく発生するご家庭では、定期的にこの掃除法を実践していただくと赤サビを減らすことができます。
排水溝の水アカを落としたい
排水溝に付着している頑固な水アカを撃退するには、先ほど紹介した便利グッズ、アルミホイルを使ってきれいに掃除します。割り箸などにアルミホイルを巻き付け上から輪ゴムで縛るなどして離れないようにし、アルミのブラシを作ります。
あとはそのアルミブラシを使い水アカに向かってこするだけです。地味な掃除になりますが、確実に効果はあります。
アルミニウムが放出するアルミイオンには汚れを吸収する効果もあるので、水アカ掃除にはピッタリです。
アルミホイルで排水溝のカビを予防する
排水溝を掃除する度に、毎回カビが多く発生していると掃除の時間もかかってしまい大変で嫌になってしまいますよね。
そういう場合は、アルミホイルを使うことによってカビの生える量を減らすことができます。
方法は非常に簡単です、排水溝のネットの近くに丸めたアルミホイルを3,4個転がしておくだけです。
アルミホイルが濡れた時に金属イオンが放出するということを既に説明しましたが、この金属イオンは菌類にとっての天敵です。
水が流れるたびに排水溝に金属イオンが存在することによって、カビが生息しにくい環境を作ることができるのです。
アルミホイルを丸めたアルミボールを作り、設置するだけで簡単にカビの量を減らすことができます。次の掃除が楽になるので是非ためしてみてください。
又、アルミホイルではなくとも10円玉などの硬貨を使って、カビの嫌がる環境をつくることができるので代用も可能です。
お風呂の排水溝からクサイ臭いがする場合の撃退法
排水溝は綺麗になったけれど、なんだか排水溝の臭いがきつい。排水溝がクサイときの原因は下水の臭いが上がってきている場合もありますが、今回は排水溝の中の汚れが原因でクサイ場合の撃退法を紹介します。
まずは上記で紹介した方法で、排水溝のパーツについているゴミを除去します。
排水溝から続く、パイプの中にはきっと石鹸カスやアカなどの汚れが付着していると思います。
この汚れをパイプユニッシュなどで洗浄しましょう。
その時、排水溝付近にもかけておくことによって、クサイ臭いの原因を全て断つことができます。
そして、定期的に排水溝の中も掃除しないと臭いの原因になりますので、こまめに掃除しておくようにしましょう。