お風呂のゴム栓の劣化原因と交換方法。買える場所も併せて紹介
最終更新日 2022年10月28日
「お風呂に入ろうとして、お湯を貯めたのに全然溜まっていない、全て抜けてしまっている…」という事態が起こったとき、真っ先に考えられる原因が「浴槽のゴム栓」の劣化です。
ゴム栓が劣化すると、今まできちんとはまっていた排水口に隙間が出来、その隙間から水がどんどん流れて行ってしまいます。
気づかずに放っておくと、水道代がかさんだり、お風呂に浸かりたいのに浸かれない日が続いてしまったりします。
快適に生活するためにも、お風呂のゴム栓のチェックはこまめに行うようにしましょう。
今回は、そんな浴槽のゴム栓の劣化原因と、その交換方法、おすすめ商品などを併せてご紹介していきます。ぜひ、参考にして見て下さい。
お風呂のゴム栓が劣化してしまう原因は?
ゴム栓は、浴槽の中についている、水が流れないようにするための栓。
あまり意識せず生活をしていますが、その素材はゴムでできています。
他の材料に比べゴムの耐用年数は長くなく、金属のように錆がないかわりに、ゴムは劣化というものがあります。
これはいわばゴムの宿命ともいえる性質で、劣化しないゴムというのはほぼありません。
お風呂のゴムが劣化してしまう原因は主に「温度」と「水分」にあります。
原因①:温度
ゴムは温度によって硬さが変わります。
高温に長時間さらされることで、ゴムの分子構造が変わり、硬くなっていくのです。
一般的には、高温や低温が繰り返されると、ゴムに対してかなりの損傷が加わることになります。
その結果、表面が硬化してしまい、ひびが入って栓として機能しなかったり、ベトベトに粘化してしまったりするという劣化現象が起こります。
お風呂のお湯は40度前後が多いですが、それでもゴムにとっては負担となっているのです。
原因②:水分
水を遮断するために使用されているものですが、あまりに多くの吸湿してしまうと、ゴムの成分が劣化する原因となります。
また内部にしみ込んだ水分が、高温になったり低温になったりすることでゴム部分を劣化させてしまいます。
流水なども大きな原因の1つです。
長い期間流水などの影響を受けた場合、摩耗して劣化を促進する形となります。
お風呂のゴム栓の交換方法は意外と簡単!
ゴム栓が劣化してしまった場合には、交換する以外の方法はありません。
痛んでしまったゴムはほとんど復活しないと思ってください。
さて、ゴム栓の交換ってどうしたらいいんだろう、と難しく感じてしまっている人もいるかもしれません。
ですが、交換自体は全く難しいものではなく、次のSTEP1〜STEP11のような手順で、楽にできるようなものとなっています。
必要な道具も多くないので、自分で交換してみるのも良いかもしれません。
STEP1:【事前準備】お風呂のゴム栓の劣化具合とサイズをチェック
お風呂のゴム栓を交換するにあたり、まず、お風呂のゴム栓の劣化具合を確認してみてください。
排水口から外して見てみると、ひび割れが起こっていたり、硬くなって機能していなかったりします。
使用を始めてから数年経過していれば自然と起こりうる劣化です。
お風呂のゴム栓は、流水や熱、洗剤などで経年劣化が進んで行きます。
ゴムを復活させる方法はなく、交換のみになります。
一般的な、黒いゴムに金具がついているタイプのものであれば自分でも簡単に交換することが可能です。
ボタンを押して排水口が上下するものの場合は業者に依頼しましょう。
黒いゴム栓を交換する場合には、ゴム栓の上部の直径、排水口の直径を計測する必要があります。
ゴム栓のサイズは数ミリごとに商品展開されており、間違えて購入してしまうとはまらない可能性や、隙間が出来て意味をなさない場合があります。
ゴム栓と排水口両方のサイズを測り、ホームセンターなどで購入しましょう。
購入できる場所は、ホームセンターや通信販売があげられます。場所によっては100円ショップでも置いているお店があるようです。
ホームセンターによってはコーナーにゴム栓を測定する器具が設置されている場合があります。
サイズの測り方がわからない場合にはゴム栓自体を持って行ってその場で測るのも良いでしょう。難しい場合には、店員さんに聞いてみましょう。
チェーンも取り替える場合
取り替える部分がゴムだけの場合はゴムを測定するだけで良いですが、チェーンのさびや劣化が確認された場合、チェーンも取り換えなければなりません。
ゴムよりも劣化が遅いといわれているステンレスでできているチェーンですが、目に身で無いところで腐食が始まっているかもしれません。
ゴム栓を取り替えるタイミングで、チェーンも一緒に替えるのがおすすめです。
チェーンもゴム栓と同じく、事前に長さを測っておきましょう。長さが短いと栓が出来なかったり、チェーンが邪魔になってしまったりする場合があります。
浴槽の深さなども加味して購入しましょう。
STEP2:【事前準備】お風呂のゴム栓の交換に必要な道具
大体のゴム栓は、ゴム栓とチェーンがリング状の金具によって連結・固定されています。
金具が使われているものは手で外すのは難しいです。
その場合は工具が必ず必要になるので、予め用意しておかなければなりません。
工具は100円ショップなどでも購入することが可能です。家にあるかどうかを確認しておきましょう。
- ラジオペンチ:細かな金具を取り外すのに役に立ちます。
- マイナスドライバー:ネジ式の場合、ネジを回すのに必要になります。
- ペンチ:金具類を外す際に必須となる道具です。
ゴム栓だけ取り換える場合
チェーンに劣化が見られず。ゴム部分だけを取り替える場合には工程も少なくて済みます。
購入するものも少ないので、ゴム栓部分だけ買えばすぐに交換できるのがメリットです。
STEP3:ゴム栓をチェーンのリングから外す
留め具が硬くなっているときは、マイナスドライバーを使用し、取り外しやすくしてから外しましょう。
水にぬれていると難しいので、必ず乾かすか水気を拭き取ってから作業を行いましょう。
STEP4:新しいゴム栓をチェーンのリングに取付ける
チェーンのリングを、ゴム栓についている金具に取り付けます。
細かい作業がうまくいかない場合、ラジオペンチを使用すると上手くいくことが多いです。
STEP5:水をためて不備がないか確認する
一番大切なのが、最後に水を溜めてみて、流れていかないか確認することです。
ゴム栓のサイズが合っているかどうかの最終チェックにもなります。
チェーンごと取り換える場合
チェーンも劣化していて取り替えなければならない場合、チェーンが付いている方法を見分けなければなりません。
ネジが付いているネジ式と、それ以外のタイプに分けられます。
チェーンがネジ式タイプの場合
ネジ式タイプのチェーンの場合には、次のSTEP6〜STEP14の手順で交換作業をしましょう。
STEP6:ゴム栓から古い鎖を取り外す
ゴム栓と、チェーンを取り外します。この時、金具をペンチで開いて取り外す形になります。
STEP7:ゴム栓に新しい鎖を取付ける
金具が開いたままなので、そのままゴム栓に新しい鎖を取り付けましょう。
STEP8:チェーンを付けたゴム栓を排水口につけておく
これから先の作業時に、ネジなどが落ちてしまわないように排水口にゴム栓をつけておきましょう。
STEP9:浴槽側についているネジを外す
ドライバーを使用して、ネジを外します。ネジがなくならないようにきちんととっておきましょう。
STEP10:新しいチェーンを差し込む
新しいチェーンを差し込み、固定させましょう。
STEP11:ヒートン(ゴム栓のくさり取付金具)をはめ込む
上部の突起部を浴槽側の受けからずらしてヒートンをはめ込んでいきましょう。
STEP12:ヒートンをねじ穴に入れる
ヒートンを右に回し、ネジ穴に入れていきます。
STEP13:ネジでヒートンを固定する
ドライバーを使ってヒートンを締め、固定しましょう。
STEP14:お湯がたまるか確認する
水を流してみて、キチンと溜まるかを確認しましょう。
チェーンがネジ付き以外のタイプの場合
ネジ式タイプのチェーン以外の場合には、次のSTEP6〜STEP11の手順で交換作業をしましょう。
STEP6:ゴム栓から古いチェーンを取り外す
ゴム栓の金具をペンチで広げ、チェーンを取り外します。
STEP7:新しいチェーンを取付ける
ゴム栓に新しいチェーンを取り付けましょう。
STEP8:排水口にゴム栓をしておく
作業中、排水口に小さなネジなどが落ちないように、ゴム栓をしておきます。
STEP9:浴槽側の古いチェーンを取り外す
マイナスドライバーやペンチなどでリングを開き、チェーンを取り外しましょう。
STEP10:新しいチェーンを取付ける
新しいチェーンを差し込み、取り付けた後にペンチで金具を閉じましょう。
STEP11:お湯がたまるか確認する
水を流してみて、キチンと溜まるかを確認しましょう。
お風呂のゴム栓を取り替える上で気を付けたいこと
浴槽のゴム栓を取り替えるうえで気を付けなければならないことが2点あります。
「サイズを適切に選ぶこと」と、「排水口のタイプを見分けること」です。
注意点1:ゴム栓のサイズの合わせ方を適切にしよう!
ゴム栓が劣化によりバラバラに砕け散ってしまった等の特殊な場合以外では、購入時にゴム栓実物を持ってホームセンターなどに行くのが良いでしょう。
その上、排水口のサイズ、ゴム栓のサイズをきちんと測ってからいくとより万全になります。
ミリ単位での違いがある為、サイズを間違えてしまうとせっかく取り替えたのに水が溜まらなかったり、そもそも排水口にハマらなかったりします。
そういったトラブルを回避するために、サイズをキチンと測り、わからないことがあったら店員さんに聞くなどしましょう。
注意点2:排水口のタイプを見分けよう!
排水口には、ボタンを押して排水口が開くプッシュタイプとゴム栓を手で閉めるタイプがあります。
今回ご紹介した方法は全てゴム栓を使用した栓を交換する方法です。
プッシュ式のものは構造が難しくなっており、専門の業者を呼んで作業を行うのが最適だとされています。
家庭の浴槽の栓がどのタイプなのかキチンと見分け、適切な対応を取りましょう。
お風呂のゴム栓の寿命は10年ほど!
ゴム栓の役割は、浴槽にためた水が流れていかないようにせき止めることです。
なので、水圧を受ける場合や、水を流す際に水にあたったりする事が多く、使用していくうちに劣化していきます。
このため、ゴム栓の寿命は10年ほどだといわれています。
交換の目安としても、取り付けたり、引っ越してから10年ほどと考えてよいでしょう。
但し、水を流す量が多かったり、使用頻度が高かったりすると、消耗が激しくなります。
劣化が激しい場合には、使用期間が10年未満でも取り替える必要があるといえるでしょう。
劣化を少しでも遅くするためには、使用後は布で水気を拭いたり、水を流す際には水に触れないように移動させておくなどの対処が必要です。
お風呂のゴム栓交換に適した商品は?
サイズなどを測ってもどんな商品を買うべきかわからないという人に、インターネットショッピングで購入できるゴム栓商品をご紹介していきます。
サイズがわからなくても大丈夫!「万能タイプ」
サイズを測ったとしてもわからない、又は不安だという人には「SANEI バス用万能クサリ付ゴム栓」がおすすめです。
こちらの商品は、付属している4つのパーツを組み合わせることで排水口径27~48mmまで対応することが可能です。チェーン付(4㎜玉クサリ・長さ670㎜)で、これ一つストックしていれば急なゴム栓破損にも対応できる優れものです。1400円と値段もお手頃。
多種多様なサイズの取り揃えがある「ノーマルタイプ」
望みのサイズがない…という人には、サイズラインナップ13種類(28〜57㎜)を取り揃える「SANEI バス用クサリ付ゴム栓」がおすすめです。
多種多様なサイズ展開のため、少し特殊なサイズの排水口でも対応出来ます。お値段も600円とかなりお安くなっています。
意外と安値でできるお風呂のゴム栓交換!
日常生活でいつでも起こりうるゴム栓の劣化。こちらを放っておくといつまでも湯船につかれなかったり、無駄に水道代がかかってしまったりします。
そうならないためにも定期的にゴム栓の硬さを確認し、必要があれば自分で交換できるようにしておかなければなりません。
交換自体もそれほど難しくなく、お値段も500円~とても安値で行えます。
どうしてもわからないという人は業者に依頼するのも良いでしょう。
自分で取り替える際には、ゴム栓のサイズに気を付け、自宅の排水口に合ったゴム栓を購入しましょう。
お風呂/浴室の交換・水漏れ、つまり修理関連の料金価格表
キャンペーン価格でご対応いたします!
※料金はすべて税込価格です。
修理の種類 | WEB限定料金 | 通常料金 |
お風呂の床、洗い場に水が溜まる | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
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浴槽の水が流れにくい/流れない | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
シャワーから水漏れする | 2,700円(税込み)~ | 5,400円(税込み)~ |
シャワーのお湯がぬるい | 2,700円(税込み)~ | 5,400円(税込み)~ |
お風呂場から異臭・悪臭がする | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
混合水栓/蛇口の交換・取り替え | お問い合わせください | お問い合わせください |
排水など配管類の洗浄、修理 | お問い合わせください | お問い合わせください |
※混合水栓/蛇口の交換・取り替え、配管類(排水)の洗浄・修理 など、その他お風呂/浴室関連の水トラブル全般もお受け致します! まずはお気軽にお問い合わせください。 |