最終更新日 2021年12月23日
突然台所の床が水浸しになってびっくり!なんていうトラブルはいつ起こるかわかりません。キッチンのシンク下の水漏れをみつけたら、どう対処すればよいのでしょうか?
水漏れ箇所をよく確認し、その原因を突き止めることで自分でも対処できる可能性があります。水漏れ箇所ごとに考えられる原因と対処法について解説していきます。
シンク下・キッチン床の水漏れは排水・給水関連を確認!原因9パターン
シンク下からの水漏れの原因は主に排水・給水管連のものになります。キッチンの床に水が溜まっていたり漏れていたら、流し台の下、戸棚を確認しましょう。
シンク下からの水漏れの原因は、主に以下の9パターンに分かれます。その原因について、詳しく見ていきましょう。
パターン1:排水口のパッキンが劣化
流し台に設置された排水口のパッキンが劣化すると、シンク下の排水溝の接続部分から水がポタポタ垂れている事があります。 パッキンを交換することで水漏れが解消されます。
パッキンの耐用年数は10年といわれており、それ以上になると劣化が確認出来ます。また、使用量によっても劣化の具合が変わってきますので、接続部分から水が漏れている場合はパッキンの劣化を疑いましょう。
パターン2:排水溝・排水管の接続部分の緩み
シンク下を見てみると、排水溝と排水管が確認できるはず。
それぞれの接続部分に緩みが無いか確認してください。手で触れてわかるほどの緩みであればしっかり締めなおすことで水漏れを解消できます。
大抵、各接続部分にはナットやボルトで固定されたゴムパッキンが取り付けられているため、それらを緩みを調節して締め直すことで、水漏れが解消できることがあります。
パターン3:排水溝・排水管の接続部分のゴムパッキンの劣化
排水口のパッキンと同じく、接続部分のゴムパッキンが劣化している場合も水漏れにつながります。ゴムは経年劣化が進むと弾力性が損なわれ固くなり、接続具に隙間が出来てしまうため、そこから水漏れを起こしてしまいます。
大量の水を勢いよく流すような使い方をしている場合は、パッキンの劣化が早く、5〜6年で取り替えなくてはならないケースもあります。
パターン4:排水管・排水ホースに穴や亀裂がある
排水管や排水ホースに穴や亀裂がある場合も、水漏れにつながります。これらは補修用テープや補修用パテで自力で直すこともできますが、応急処置にすぎないので排水管やホースをそのまま交換するのが一番良いでしょう。
パターン5:給水管・止水栓・給湯管からの水漏れ
キッチンの蛇口に繋がれた給水管、もしくは止水栓、またはお湯を供給する給湯管から漏れているパターン。
その場に止水栓があれば一度水の流れを止めましょう。止水栓からの水漏れであれば水道の元栓を止めましょう。一時的に水漏れを防ぐことが出来ますが、配管の点検などが必要になりますので速やかに業者に修理を依頼しなければなりません。
パターン6:シンクとキッチンの天板に隙間があり、そこから水漏れ
シンクとキッチンの天板に隙間がある、またはシンクと壁との間に隙間がある場合、水漏れにつながってしまいます。コーキングなど建て付け時に使用するシーリング材が劣化して剥がれ、そこに隙間ができることでシンクで使用している洗い物の水などが垂れることがあります。 劣化や老朽化が起因しているので、新たに補修する必要があります。こちらも業者に依頼することで安全に解決できます。
パターン7:シンク自体に穴が開くなど破損が見られる
シンク自体に穴が開いていることで水漏れにつながることもあります。シンクに穴が開く原因は、錆によって劣化が生じ穴が開いてしまうパターンと、鋭利なものを落としてしまって穴が開いてしまうパターンに分けられます。
金属類の中でも、鉄にクロムやニッケルなどの素材を加えてできておりサビにくいといわれているステンレス。ですが、長い間使用しているとサビが発生してしまいます。
ステンレスは酸素と反応することで酸化皮膜と言うものを発生させ、表面を保護します。
これがサビを抑える機能なので、もしシンクに何か物を長時間置いたままにしていると、 酸素が触れない状況が続くということなので、この機能が失われていきます。
ステンレスのサビの主な原因にもらいサビ、塩分ダメージ、塩素系漂白剤のダメージの3つがあげられます。
ステンレスシンクのサビを食い止めるためには、シンク内にものを放置しないこと、水分や油分はこまめに拭きとることが大切になります。
穴が開いてしまったら補修用パテやテープでの補修が可能ですが、長持ちするものではありませんので業者に依頼する必要があります。
パターン8:排水管の付け根から水が逆流している
床に設置された排水管の付け根から逆流している場合、排水管の詰まりによって水漏れが引き起こされている可能性があります。排水管が外せるようであれば排水管を外して洗浄しましょう。
外せない時は流し台の上からパイプクリーナーや重曹を使って詰まりを解消します。目に見える異物は取り除き、薬剤を使用するようにしましょう。それでも解決しない場合は業者に依頼する必要があります。
パターン9:蛇口や水栓の水漏れが隙間から伝っている
シンク下に異常がないのに水漏れしているときは、蛇口や水栓の水漏れが伝っている可能性があります。 蛇口からの水漏れの原因はナットのゆるみやパッキンの劣化、フィルター、カートリッジなどの汚れが考えられます。こちらの修理も業者に依頼する必要があります。
また、シンク下に伝っているということは同時にコーキングなどが剥がれている可能性もあるので、 その部分の修理も必要になってくる事があります。
シンク下・キッチン床の水漏れ対処法
シンク下やキッチンの床の水漏れの対処はどうしたらよいのでしょうか。原因の特定が出来たら、対処をしていきましょう。
【1】どこから水漏れしているか、シンク下の水漏れ箇所を確認
シンクしたの水漏れが発覚しても、その原因箇所がどこかわからなければ対処が出来ません。以下のようなことを試してみて、水漏れの箇所を確認しましょう。
- 目視でシンク下を覗いて水が伝った跡が残っていないか確認
- 排水管の接続部の緩みや、排水ホースの破損がないか確認して水漏れ箇所を絞り込む
- コップ、やかんなどで水を流し、排水部分から水漏れ箇所を特定
- 排水部分から水漏れがない場合は、蛇口から水を流し、給水管や水栓、シンクの隙間からの水漏れであることを特定
水漏れ個所を特定することで自分で対処ができる可能性があります。費用面に心配がある場合は、業者へ説明できるようにきちんと水漏れ箇所を確認しておきましょう。
【2】パッキンや接続部分の場合、自分で対処できるか試す
シンクしたの水漏れの原因は大きく分けて、パッキンの劣化、接続部分の緩みの2つに分けられます。
パッキンの寿命は10年といわれており、水流の影響で摩耗したり、水圧が原因で曲がったり変形したりするため、劣化が生じます。パッキンが変形することで金属部分やプラスチックとの間にすき間が生じ、水漏れの原因となってしまいます。
また、接続部分が緩んでいることでその隙間から水漏れすることもあります。接続部分がきちんと締まっているか、確認しましょう。
もしキッチンの床が濡れていたりシンクから水漏れしていたら、まずは接続部分とパッキンをよく確認しましょう。
【3】流し台の排水口パッキン交換も自分で試してみる
水漏れ箇所が排水口パッキンだった場合、かなり簡単に取り換えることが出来ます。
費用もかなり抑えられるのでパッキン交換は自分で行うのが良いでしょう。
手順は以下の通りです。
この手順で行えば、ゴムパッキンの料金のみで修理が可能になります。修理依頼をする前に、一度取り外し可能か、パッキンの交換ができるかを試してみてもいいでしょう。
パッキンのサイズや種類を把握し、同じものを購入する必要もあるので、よく確認しておきましょう。
【4】排水管や蛇口の分解など、部品の交換や本体の取り換えは上級者向けなので業者を呼ぼう!
交換部分の分解が前提となる部品交換、及び排水管や蛇口など本体の取り換え修理は上級者向けになります。
修理する場合にも、自分で工具を手配し、それらを正しく用いながら分解作業を市、交換、元に戻すという工程が必要になります。
その場合、以下の様な最低限の注意が必要です。
注意点1:ナットやボルトは無理やり外さない
ナットやボルトは長年動かしていないとサビつきなどで固くて回りにくいことがあります。
その場合、潤滑油を使って動きを滑らかにしてから動かします。それでも動かない時は濡れたタオルや雑巾でくるんで、 その上からモンキーレンチで固定、さらにハンマーなどでゆっくり叩きながら回すのが良いでしょう。
ただし、劣化によって他の箇所が破損する場合もあるので他箇所の様子も見ながら行わなければなりません。
どうしても動かない時は一度点検も兼ねて業者へ見積を依頼してみるのもいいでしょう。
注意点2:部品交換するものは形状・サイズ・メーカー同じ物を!
排水管や排水溝、または排水トラップなど、水漏れ箇所や症状によって交換する部品は変わりますが、 新たに交換する部品は同じものでなくてはいけません。
サイズは絶対、対応メーカーもできれば同じものです。
メーカーへ問い合わせれば、購入できるサイトやお店を教えてもらえます。
もし製造が終了していたら、一度現物をホームセンターなどに持って行って聞いてみましょう。
シンク下・キッチン床の水漏れから発生する二次被害
シンク下やキッチン床の水漏れをそのまま放置していると、二次被害につながる可能性があります。賃貸や集合住宅に住んでいる場合、他の階の住人に迷惑がかかる可能性もある為、出来るだけ二次被害が起こらないようにしましょう。
その1:黒カビや腐食
キッチンの水漏れがシンク下から起こっていると、戸棚の中の湿気が上昇していきます。
もし放置していると、鍋など収納物にカビが発生するだけでなく、戸棚の中全体の腐食にもつながります。
気付いた時には戸棚全体がカビ臭い、という状況にもなりかねません。
家の中にカビが生えてしまうと、アレルギーやシックハウス症候群、気管支ぜんそくなどの健康被害を引き起こす可能性もあります。
湿気による腐食で木材も劣化し、倒壊の恐れも出てきてしまいます。
カビや腐食が進行することでキッチン全体の取り換え工事を行わなければならなくなります。蛇口や配管の工事だけで住むはずが、キッチン全体の交換となり、費用面でかなり負担に…ということも起きかねません。キッチン全体へのカビや腐食を防ぐためにも早期の解決が望まれます。
その2:水道代の高騰
水漏れに気づかず、いつの間にか水道代が高額になってしまう、という被害も起こります。水道代の免除の条件はかなり厳しい為、実費での負担となる可能性が高くなります。
その3:階下への水漏れ
水漏れの箇所によっては階下の天井にまで漏れる可能性があります。そうなると、天井・床の工事などが必要になり、その費用も負担しなければならなくなります。シンクしたの水漏れに気づいた場合は、タオルなどで水を抑え、水が階下まで行かないように対処する必要があります。
賃貸の集合住宅で階下に水漏れをしてしまった場合、修繕費や賠償責任を負わなければならない可能性が出てきます。
建物の経年劣化なのか借主の過失によるものなのかで変わってきますが、借主の過失とみなされた場合には賠償責任を追わなければなりません。個人賠償責任保険に加入しているかどうかを確認するとよいでしょう。
シンク下・キッチン床の水漏れを修理業者に依頼する判断基準は?
水漏れの修理は自分でできる修理方法と業者に依頼する方法があります。どちらにもメリット・デメリットがありますが、その判断は何を基準にすればいいでしょうか。修理業者に依頼する判断基準を3つ、ご用意いたしました。
判断基準1:原因がわからない
原因がわからないとき、自分で修理のしようもありません。原因を探してみてもわからなかった場合は、修理業者に連絡して点検・修理してもらいましょう。
どうしても原因がわからない時は、とにかく止水栓を締めて水の流れを止めてください。
止水栓が見つからないときは、水道の元栓を締めます。
排水管からの水漏れの場合は、バケツなどを下において、タオルを敷き詰めるなど一時的な応急処置をして業者を待ちましょう。
判断基準2:部品やパーツが入手できない
製造年が古い部品を使っている場合、部品やパーツが市販では手に入らない場合があります。製造終了している可能性があるので、その時にはメーカーに連絡してみましょう。業者によっては同じサイズの近い製品を紹介してくれる場合もあります。
判断基準3:交換や分解ができない
交換や分解に不安がある場合もやめておきましょう。自分で分解して戻せなくなってしまったり、交換の際に別の箇所を破損してしまったりすることで余計に修理費がかかってしまいます。そういったことを避ける為にも不安がある場合は自分で修理せず、業者に依頼するのが良いでしょう。
台所/キッチン/流し台のつまり・水漏れ修理関連の料金価格表
WEBを見てお問い合わせ頂いたお客様は
キャンペーン価格でご対応いたします!
※料金はすべて税込価格です。
修理の種類 | WEB限定料金 | 通常料金 |
---|---|---|
蛇口からの水漏れ | 2,700円(税込み)~ | 5,400円(税込み)~ |
蛇口が壊れた | 2,700円(税込み)~ | 5,400円(税込み)~ |
台所の排水口が詰まった | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
キッチンシンクの下の水漏れ | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
異臭、悪臭がする | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
食洗機の取り付け、取り外し | 7,560円(税込み)~ | 12,960円(税込み)~ |
※その他流し台の配管修理やパイプ修繕などもお受け致します! まずはお気軽にお問い合わせください。
キッチンの水漏れ修理の知識がない場合には、業者に依頼した方がお得!
キッチンの水漏れが起きてしまった場合、原因を調査し、特定することが大切になります。
もし自分で直せる範囲のものであれば自分で修理すれば費用面を抑えられます。
ただ、難しい修理だと発覚した場合はむやみに分解などせず、業者に依頼する必要があります。
不安がある場合も、無理せずプロに依頼するようにしましょう!