最終更新日 2022年7月30日

台所や洗面台などに設置されている「排水トラップ」とは、排水口や配管から上がってくる匂いを防ぐための構造のことです。

家庭の水回りのほとんどに使用されている「排水トラップ」ですが、定期的に手入れをしないと匂いや詰まりの原因となってしまいます。

また、痛んだりサイズがあっていなかったりしてもトラブルの原因になります。

そんな排水トラップのなかでも匂いを防いでくれる「ワントラップ」という個所はなかなか普段見ることもなく、どんなものなのかわからない方も多いでしょう。

そこで今回は「ワントラップ」を交換したい方に向けて、ワントラップのサイズ計測方法とその交換方法、市販されている商品などについてご紹介していきます。

ワントラップとは?

ワントラップとは、その名の通りお椀型の被せ物で入り口を塞ぎ、その周囲を囲って悪臭や害虫の侵入を防ぐ排水トラップになります。

ワントラップは、キッチンシンクや浴室の排水口でよく使われているものです。

水が流れてくると、封水と合流して水位が上がり、カップの内側を通った水を排水管へ押し出して流していくという仕組みです。

封をした周囲には水が溜まるようになっているので、掃除は比較的効率よく行うことが出来ます。

目皿を取り外すとおわん型の部品があるのでそれを取り外して掃除するだけで良いので簡単です。

しかし、サイズがあっていなかったり、悪臭や虫を防いでくれている水がなくなってしまうとあまり意味がありません。定期的にチェックしていく必要があるので注意しましょう。

ワントラップを購入するまでの手順

ワントラップが何かわかったところで、実際に購入するには何を調べておくべきなのかについてみて行きましょう。

賃貸などの住宅ではワントラップ自体がついていない場合があるので、自分で購入しなければなりません。購入にあたり、主に、ワントラップの種類とサイズを調べておく必要があります。

使用しているワントラップによっては購入できる場所が限られてしまうので事前に確認しておきましょう。

STEP1:ワントラップの種類を調べる

ワントラップは主に2種類に分けられます。

素材が「鋳物」と「樹脂」と違いがあり、値段が異なります。鋳物は2000円前後なのに対し、樹脂は1000円程度と比較的お安くなっています。

鋳物ワントラップは熱に強く、長持ちしますが腐食やサビなどを引き起こす可能性がある為、こまめな手入れが必要になります。樹脂製ワントラップは掃除がしやすく、安値で購入することが出来ますが破損しやすいものになります。

出来るだけ買い替えをしないようにしたい人は鋳物を、掃除を楽にしたい人は樹脂を購入しましょう。

STEP2:ワントラップのサイズを調べる

排水口のサイズを先ず測りましょう。

一般的な家庭用キッチンは大体180ミリ、主に業務用キッチンとして使われるのは186ミリ、ワンルーム、業務用の小型キッチンは115ミリとなっています。

ただし、例外があるので自宅のキッチンをきちんと調べてみて下さい。

賃貸などの小型のキッチンの場合、流しバスケットとワントラップが一体化している場合があります。

排水口のサイズがわかったら、ワントラップの直径が排水口のサイズより小さいものを選びましょう。大きいと収まりません。

STEP3:ワントラップを購入する

ワントラップはホームセンターやインターネットなどで購入することが可能です。

インターネット通販だったら「モノタロウ」や「Amazon」、「楽天」などで検索すると出てきます。レビューなどを参考にしてサイズや型番などを見ながら購入を進めていきましょう。

自宅のワントラップのメーカーやサイズと同じものを買えば安心です。

ワントラップの交換方法

ワントラップの交換方法は非常に簡単です。排水口の部品を外してワントラップを入れ替えるだけです。交換方法について、もう少し詳しく見ていきましょう。

案外簡単にできるので、ワントラップが破損していたり、元々ついていない場合には自分で取り換えることが出来ます。

STEP1:目皿を取り外す

排水口の一番上にある目皿をとりましょう。

目皿を取り外したあと、軽く掃除をしておくと清潔に保つことが出来るので一石二鳥です。排水口からの悪臭は汚れが原因のこともあるので、掃除をしておきましょう。

STEP2:ゴミ受けを外す

ゴミ受けにネットなどがかかっている場合にはそれも一緒に取り換えて、ゴミ受けも掃除をしておきましょう。

取り外した部品がわからなくならないようにシンクの邪魔にならない場所に置いておくのが良いでしょう。

STEP3:古いワントラップを外す

古いワントラップを取り外します。

ワントラップには爪があり、それが引っかかって固定されているので軽くひねりながら上へ持ち上げると簡単に外すことが出来ます。

ワントラップを外したときに、排水口自体も軽く掃除しておくと一石二鳥になります。

脂やヘドロなどで癒着してしまってとりにくい場合には周りを軽く掃除し、ひねってみましょう。それでも難しい場合にはペンチなどではさみ、強い力でひねる必要があります。

あまりにも取り外しが困難な場合には無理に行わず、業者に依頼しましょう。

STEP4:新しいワントラップを取り付ける

取り付けはトラップ本体にある溝にワントラップを引っかけて固定します。

爪の形に併せてひねりながら装着しなければならないことがあるので気を付けましょう。サイズがあっていないとこの時にきちんとはまりません。

STEP5:逆の手順で元に戻す

最後に、取り外したゴミ受け、目皿を順番通りに戻していきましょう。

ワントラップの掃除方法

せっかく新しくしたワントラップ、出来るだけ綺麗に長持ちさせたいですよね。古いワントラップも、掃除をすればもしかしたら復活するかもしれません。

日々のお手入れでキッチンの悪臭や虫などは解決できるので、こまめな掃除を行うようにしましょう。

STEP1:排水口の目皿、ゴミ受けを取り外す

キッチンシンクの排水は、目皿→ゴミ受け→トラップの順で取り外すことができます。

汚れで固まって取り外しにくい場合には、まず周りの汚れを軽く掃除してから水を流しつつ取り外しを行うと簡単に外せるでしょう。

STEP2:ワントラップを左にひねって取り外す

ワントラップは左にひねることで取り外しが可能です。

こちらも、ヘドロや脂などの汚れで固まってとることが出来ない場合、軽く回りを掃除してから取り外しましょう。それでも難しい場合にはペンチなどではさみ、強い力でひねってみましょう。

STEP3:歯ブラシやスポンジを使って、食器用洗剤で掃除

トラップのフタを外すことができたら、内部の掃除をしましょう。古い歯ブラシやスポンジなどを使い、食器用洗剤で擦り洗いをすると汚れが落ちていきます。爪の細かい部分なども注意して掃除しましょう。

このとき、部品にサビや腐食が起きていないかもチェックしておきましょう。腐食があると汚れがたまる原因にもなり、どんどんシンクが痛んでいきます。腐食やサビがある場合、部品の交換が必要になります。

掃除を行う際には、排水管内のニオイが上がってくることもあるので、換気をしてマスクを着用しておきましょう。

STEP4:目皿とゴミ受けも掃除し、取り付ける

目皿とゴミ受けも掃除し、綺麗になったら逆の手順で取り付けていきましょう。

このように定期的に掃除しておくことで、トラップ内の水が通る部分を綺麗に保つことが出来ます。油汚れや固形物などがたまったままになると水が詰まってしまったり、悪臭の原因となるのでこまめに手入れを行いましょう。

定期的な掃除を行うことでトラップの腐食や痛みを最小限に抑えることが出来ます。

市販されているワントラップを紹介

ワントラップの交換方法やお手入れの方法を解説してきました。

ワントラップを取り扱う業者はそこまで多くありません。ご自身で購入して交換なども比較的簡単にできる構造になっているので、サイズ感やメーカーなどを見ながら、慎重に選びましょう。

実際にはワントラップはどのような商品があるのかを少しご紹介します。

商品名メーカー商品画像説明
防臭ワン 92mmSANEI直径92mmほどのワントラップです。こちらはY字の爪がついており、取り外しの際にはその部分をつまんで外せるようになっています。樹脂製のため、掃除も行いやすいのが特徴です。
防臭ワン 94mmSANEI樹脂製で直径94mmほどのワントラップです。上部につまみがついているわけではなく、側面にへこみがあるため、指を差し込んでひねって取り外しを行うタイプになります。
防臭ワン 95mmSANEI樹脂製、直径95mmのワントラップです。こちらは上部に十字のつまみがついており、これをつまんで取り外しが可能になります。直径が大きめなのでサイズをよく確認してから購入しましょう。
流し台トラップ防臭ワン 銅製カクダイ銅製の流しトラップのため、ヌメリがつきにくく、匂いも抑えてくれる製品です。価格が少し高めですが、お手入れも楽な商品です。直径は89.5mmとなっています。
流し台トラップ防臭ワン 97mmカクダイ樹脂製で97mmの直径のワントラップです。こちらはサイズが大きめの為、排水口のサイズをよく確認しましょう。上部に十字のつまみがついています。
流し台トラップ防臭ワン 92mmカクダイ樹脂製で92mmの直径のワントラップです。上部にはY字のつまみがついています。
流し用トラップ防臭ワン 97mmGAONA直径97mm、樹脂製のワントラップです。上部には十字のつまみがついています。
流し用トラップ防臭ワン 92mmGAONA樹脂製で直径は92mmのワントラップです。上部にはY字のつまみがついています。
流し用トラップ防臭ワン 59mmGAONA直径59mmと小型のワントラップです。流し用ステンレス皿と同時に使用することで他商品とも交換することができます。
流し用トラップ防臭ワン 銅製GAONA89.5mmサイズの銅製の防臭ワンです。少し価格があがりますが、銅製のため、ぬめりを除去してくれ、掃除も楽です。

※上記はあくまで一例です。他のメーカーの商品などもあります。

このほかにも様々な種類のワントラップがあるため、自宅のサイズに合わせて選んでいくようにしましょう。

ワントラップの交換は難しくない!サイズを間違えないように購入しよう!

ワントラップの交換は自分でも簡単にできることがわかりました。

排水口の部品を取り外し、事前にサイズを確認しておいたものをそこにはめていけば交換ができます。

注意したいポイントとしては、サイズをしっかり測っておくことです。

排水口のサイズと違うものを購入してしまってせっかく買ったのに無駄になってしまうことは避けましょう。

また、もしワントラップが汚れによって固まってしまって外れなくなっているときには無理に自分で取り外そうとせず、業者に依頼しましょう。

台所/キッチン/流し台のつまり・水漏れ修理関連の料金価格表

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修理の種類 WEB限定料金 通常料金
蛇口からの水漏れ 2,700円(税込み)~ 5,400円(税込み)~
蛇口が壊れた 2,700円(税込み)~ 5,400円(税込み)~
台所の排水口が詰まった 4,860円(税込み)~ 8,640円(税込み)~
キッチンシンクの下の水漏れ 4,860円(税込み)~ 8,640円(税込み)~
異臭、悪臭がする 4,860円(税込み)~ 8,640円(税込み)~
食洗機の取り付け、取り外し 7,560円(税込み)~ 12,960円(税込み)~
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