最終更新日 2021年12月22日

給湯器のトラブルで多いのが水漏れです。給湯器からの水漏れを放置していると、給湯器自体の故障だけではなく、ショートを引き起こすなどの危険がありますので、早めの対処が必要になります。

給湯器の水漏れは様々な原因によって引き起こされるので、その原因と迅速な修理方法について解説していきます。

給湯器の寿命・耐用年数 

まず、給湯器の寿命と耐用年数について見ていきましょう。

給湯器の耐用年数は10~15年です。内部の部品なども同じく10~15年程といわれています。使い方や使用頻度、メーカーによって異なりますが、標準的な使用条件で使った場合、安全上の支障がなく使用できる設計標準使用期間は「10年程度」と設定しています。

あくまで故障などなく使用している場合の年数になりますので、故障が確認出来たり、少しでも調子が悪い場合は修理や交換を検討する必要があります。

また、各メーカーの給湯器の修理部品の寿命も10年を目安に設定されているので、設置から10年が経過している給湯器の修理は難しい可能性が高くなっています。

給湯器の水漏れ原因と修理方法を確認

給湯器の水漏れの原因は様々です。経年劣化や設備不良など、たくさんの原因が考えられます。その原因を探ることで、どんな修理方法にしたらいいのかがわかってきます。ここでは、給湯器の水漏れで考えられる原因とその修理方法について解説していきます。

原因1:給湯器下部や逃がし弁付近への汚れ付着

給湯器下部から水が垂れてくる場合、汚れが詰まっていたり何かが引っかかっていたりすると接続が悪くなってポタポタと水が落ちてくることがあります。

この水漏れから故障につながる可能性があるので早めに対処しましょう。

給湯器にはたくさんの配管・パイプ・弁がついていますが、 下部の逃がし弁や減圧弁などからの水漏れは特に異常はないことがほとんど。 給湯器内部に水が溜まりすぎていたり、圧力がかかりすぎていたりすると、 それらを軽減させるために一時的に水を排出することがあります。

給湯器自体についている機能になるので、頻繁で無ければ安心してかまいません。

水の量が多い、頻繁に漏れている場合は不具合や故障の可能性があります。

修理方法

給湯器についている逃がし弁などを取り外して洗ってみてください。配管の詰まりを解消すれば解決する可能性が高いものになります。

それでも直らない場合、水漏れを止める為に止水栓を閉め、すぐに業者か取付店、賃貸ならば大家さんへ連絡してください。

また、給湯器の凍結や給湯器内の圧力上昇を防ぐために、自分でも水抜きをしておくこともできます。冬場の寒波の前や、長期旅行などで不在にする際には水抜きを行っておくと、水漏れの心配もありません。

原因2:経年劣化

給湯器の耐用年数は平均10~15年程度。

耐用年数以上使用している古い給湯器の内部パーツは劣化していきます。経年劣化による水漏れは、部品交換で解決する場合もありますが10年以上使用しているものは、給湯器自体の劣化も考えられるので、給湯器の寿命のサインとみて交換の検討をおすすめします。

またその他、給湯器本体ではなくシャワーヘッド部分やホース、給水用の水栓や蛇口からの水漏れの原因もパッキンなど内部パーツの劣化、緩み、接続不良などが考えられます。この場合、本体よりも簡単に取り換えが出来るので、どこから水が漏れているのかも良くチェックしましょう。

シャワー部分やホース部分からの水漏れ
蛇口からの水漏れ
修理方法

蛇口や水栓などの部品交換と違って給湯器の場合、各種部品やパーツの取り替えを自宅で行うのは危険です。

部品交換の経験があったとしても何より配電設備からのショートや不完全燃焼を引き起こす危険性があります。

むやみに取り替えや交換を考えず、まずは専門家に点検をお願いするようにしましょう。

ですが、水漏れ箇所がシャワーヘッドやパッキン箇所であれば自分で修理することが出来ます。給湯器用のシャワーヘッドやホースはホームセンターやネットで購入できます。

蛇口や水栓は壁付きタイプであることがほとんどだと思いますので、比較的交換が簡単になります。ご自宅の型番と照らし合わせて購入し、直してみるのもいいでしょう。

原因3:配管の凍結

冬場、気温が下がった時によくあるのが配管凍結による水漏れです。寒冷地方であれば寒さ対策のされた給湯器が普及していますが、比較的温暖な地方の給湯器には防寒対策がされていません。

そのため、温暖な地域で0℃を下回ったとき、配管内に溜まっている水が凍結で膨張し、配管の破裂を引き起こします。給湯器を長期間使っていない場合も同様に、内部の水道管などパイプ類が破裂、もし寒冷地なら凍結している可能性があります。 

修理方法

配管の破裂は必ず業者に依頼しましょう。依頼が遅くなると亀裂が広がってしまったり、別の問題を引き起こす可能性がある為、冬場の水漏れを感じたらすぐに業者に連絡し、点検に来てもらう必要があります。

原因4:設備不良

取り付けや交換をした際に不備があるとその箇所から水漏れが起こる可能性があります。設置して当初は問題がなくても、使用を重ねていくうちに不備のある個所に負担がかかり、そこから水漏れにつながっていきます。

修理方法

この場合は取り付け工事を行った業者に連絡してみましょう。設備不良なので無料で取り付け直しを行ってくれる場合があります。保証期間中ならば無料で点検から修理まで請け負ってくれます。

水漏れが起きた時の対処方法

水漏れを起こしたときの具体的な対処方法をご紹介いたします。次の手順に沿って安全に水漏れの対処をしましょう。

給湯器を止める

給湯器の電源を切り、ショートなどを防ぐためにも給湯器のコンセントを抜いておきましょう。

水漏れ箇所を確認

どこから水が漏れているのか、水滴などをたどり、原因箇所を特定しましょう。この時、水の量や色なども確認しておきましょう。

水抜き栓から水が出ているか確認

水抜き栓の機能で水が漏れているのか、故障なのかを見分けるために水抜き栓を確認しましょう。水抜き栓から水が出ていてもお湯が出てくるのであれば正常です。

給水元栓を閉める

修理箇所がわかったら水を止めておきましょう。余計な水漏れによって二次被害を抑える為です。

業者に修理を依頼

速やかに業者に依頼し、点検・修理をしてもらいましょう。

給湯器の水漏れ修理の相場料金

給湯器の設置タイプや機能、仕様により商品価格が異なります。

給湯器のメーカー保証期間外の修理は有償になります。

メーカーや故障箇所によって異なりますが大体7千円~2万円程度だといわれており、保証期間内であればもっと費用を抑えることが出来ます。

また、修理にかかる費用の内訳は以下の3つに分けられます。

  • 「出張費用」
  • 「診断料、点検料」
  • 「修理代+部品代」

出張費用は文字通り作業員が点検に来る際の出張費です。メーカーによっては移動距離などから算出する場合もあるので依頼の際には最寄りの業者に依頼するのが良いでしょう。

診断料、点検料は故障箇所の確認や点検のみでも発生します。故障が確認出来なくても点検費用は負担になります。

修理代、部品代はメーカーや修理箇所によって全く金額が変わってきてしまいます。燃焼系、電装系、安全装置系、水制御系、操作リモコンといった部分によって費用が大きく変化しますので、故障箇所で修理か交換化を見極めるのが良いでしょう。

交換か修理か気になる判断基準

給湯器の故障について、修理か交換かで迷うところですね。出来れば新しくしたいけれど金額が不安なので修理で…と思っていたら修理費の方が高くつく、なんてことも考えられます。稼働年数や保証期間、故障箇所によって変わってきますので細かく確認していきましょう。

【1】給湯器の稼働年数

設置から10年以下の場合、本体の故障というより部品の故障の方が考えられるため修理の方が安あがりになります。部品だけ交換してそのまま使用できる事の方が多いので修理でも良いでしょう。保証期間内であれば無償で修理が受けられるケースもあります。

給湯器の稼働年数が10年以上の時は、交換の方がお得でしょう。給湯器の寿命は約8~10年といわれています。それ以上になると部品の保有がされていなかったり、内部の配線などがそもそも劣化してしまっていたりするので修理をしても回復しない可能性があります。修理しても再び壊れてしまったりと、結果的に修理費がかさんでしまいます。給湯器自体の劣化も考えられますので、交換を選んだ方がいいでしょう。

【2】保証年数

メーカーごとに保証年数が決められており、その期間内であれば修理が無料で受けられます。基本的には購入後に1~2年間のメーカー保証がつきますが、場合によっては5年ほどの長い保証期間があるメーカーもあります。メーカーによって異なりますので、購入した際の保証書を確認しておきましょう。

メーカーの保証年数を過ぎてしまっている場合、有償で修理を行ってもらうことになります。修理は、部品代や出張代、作業代など修理箇所によって金額が大幅に変わります。

給湯器がもったいない、修理の方が安く済む、と思っても、交換してしまった方が長期的にはお得になることが多くなります。

修理した後と交換した後の使用年数やコストを加味したうえで検討しましょう。

【3】故障箇所

故障箇所によっても大きく金額が変わります。配管やパッキンといった比較的感嘆に修理できる箇所であれば修理でも費用を抑えることが出来ます。

しかし、給湯器自体や複数箇所が故障してしまっている場合は部品代が高くつくため交換の方が良いというパターンがあります。点検に来てもらった時にどこが壊れているのか、修理箇所はいくつなのかをよく確認し、メーカーのサービススタッフから修理ではなく交換を勧められた場合は従うのが良いでしょう。

給湯器水漏れ関連でよくある質問

水漏れを起こしてしまった時、不安なのが水道代です。自分の過失となってしまうのか、管理者の責任になるのか気になるところですね。よくある質問の2つを解説していきます。

質問1:マンションの水漏れ修理代の負担について

賃貸物件に居住している場合、故意の水漏れで無ければ管理会社が支払ってくれることが多くなっています。しかし、自己判断は危険なため、迅速に業者を呼び、原因を特定するようにしましょう。経年劣化によるものは管理会社・大家の責任で修理費用を負担してくれるケースがほとんどになります。

もし自己負担になってしまっても、集合住宅に住んでいる場合は管理会社や大家さんが個人賠償責任保険に加入している可能性があります。水漏れで他の部屋に被害が出てしまい、賠償責任がある場合は、個人賠償責任保険に加入しているかどうかを確認するとよいでしょう。

質問2:水漏れで水道代が高額になってしまった場合

水道代が高額になってしまった場合、まずは住んでいる地域の水道課へ相談してみましょう。

自宅内の水漏れではなく、地中の配管や屋外の水道管からの水漏れが原因の場合や発見の難しい箇所、水漏れ修理が終わっている箇所からの水漏れの場合は返金・減免されることがあります。自宅の外で起こっている水漏れに関しては水道局や管理会社の責任となる為、返金や減免の対象になります。

免除の条件は以下の通りです。

  1. 発見しにくい箇所での水漏れであること
  2. 使用方法や管理方法に過失がないこと
  3. 修理が完了していること
  4. 自然災害などによって受けた被害であること

細かく条件が定められているので、日頃からきちんと点検をしておく必要があります。これらを満たしていないと、免除の対象にならないことも把握しておきましょう。

また、減免申請の方法は各自治体により少しずつ異なりますが、以下の手順で申請することが出来ます。

水漏れ箇所を確認する
業者に依頼をする
修理完了後、必要な書類を用意する(減免申請書、指定業者の修理領収書、漏水箇所の修理前と修理後の写真)
書類を記入し、地域サービスセンターへ提出
減額決定まで待つ

免除は、全額ではなく通常は水漏れ発生の2~4ヶ月前の水道料金から平均を割り出し、平均を超えた金額の一部が減免になるといわれています。これは、通常使用した水道代も免除にならないようにするためです。

給湯器の水漏れは知識がない場合は、専門業者に依頼した方がベスト

給湯器の水漏れに関する原因や対処法をご紹介してきました。水漏れを放っておくと、水道代が高くなるだけではなく、火災に発展したり床や壁などの腐食にも繋がってしまいます。

そういった二次被害を防ぐためにも業者への依頼は速やかに行う必要があります。水漏れの原因箇所は自分でも探ることが出来ますが、給湯器の修理自体は自分で行うには危険が伴いますので業者に依頼するのが良いでしょう。

給湯器(ガス・電気温水器)の水漏れ他修理関連の料金価格表

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※料金はすべて税込価格です。

修理の種類 WEB限定料金 通常料金
給湯器接続部の水漏れ 4,860円(税込み)~ 8,640円(税込み)~
給湯器内部からの水漏れ 4,860円(税込み)~ 8,640円(税込み)~
給湯器内部の故障 4,860円(税込み)~ 8,640円(税込み)~

※安全弁・減圧弁・逃がし弁からポタポタ水が落ちる、ボイラーから水が吹き出している、ガス式給湯器のホースからチョロチョロ水が流れてきた、給湯器、温水器まわりの配管から水漏れなど、その給湯器(ガス・電気温水器)関連の水トラブル全般もお受け致します!まずはお気軽にお問い合わせください。

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