給湯器の修理と交換はどっちが良い?それぞれのメリット・デメリットを考察
最終更新日 2021年12月23日
給湯器が突然故障してしまった時、修理にするか交換にするか迷うところですよね。
修理で費用を抑えたいけれど判断基準がわからない、交換したいけれどいくらになるのかわからない、という方のために修理と交換の見極め方をまとめてみました。
あわせて、修理と交換のメリットデメリットの比較もしました。ぜひ参考にしてみてください。
給湯器の故障を確認する方法3つ!
給湯器の調子がなんだかおかしい…と思っても故障なのかどうか、その判断に迷う人も多いのではないでしょうか。
不具合の症状から給湯器の故障を確認することが大切になります。
故障が悪化する前に、家で簡単にできる確認方法をご紹介しますのでご自宅の給湯器で試してみて下さい。
確認方法1:給湯器から異音がする
給湯器から異音がする場合、給湯器の故障が考えられます。
「ポンッ」「ガンッ」といった音は故障の可能性が高いです。
給湯器使用に即した家電特有の音などは正常ですので気を付けて下さい。電源を落としてみたり、設定温度を変えたりして異音が無くなるかどうかを試してみましょう。
もし異音がし続ける場合は自分で解体などはせず速やかに業者に点検依頼しましょう。
確認方法2:お湯がぬるい
給湯器が壊れてお湯を設定温度まで温められなくなっている可能性があります。
全ての水道からお湯が出にくい場合は給湯器に問題があるので給湯器の修理や交換を考えましょう。
お湯が出にくい箇所がお風呂のみなどの1か所だけの場合、該当箇所の蛇口や配管に問題があります。
この場合は給湯器の故障以外の原因があるので業者に依頼し、詳しく点検してもらう必要があります。
確認方法3:料金が急に高くなっている
ガス代や電気代が異常に高くなっている場合、給湯器が正常に作動していない可能性があります。
水を温めすぎていたり、温め切れていないのにガスや電気だけを消費している場合もあります。
水道料金が高くなっている場合、給湯器からの水漏れの可能性もあります。
水道栓や給湯器からの水漏れがないかよく確認して見ましょう。
修理の場合の見極めポイント
給湯器の故障が確認出来たら、修理と交換どちらにしたらいいのでしょうか。
その見極めポイントは、稼働年数と保証年数と故障箇所によります。各メーカーによって違いがありますのでご自宅の給湯器メーカーと照らし合わせながら確認して見て下さい。
修理の場合のそのポイントを詳しく解説していきます。
<1>給湯器の稼働年数が10年以下のとき
給湯器の稼働年数は8~10年ほどといわれています。
設置から10年以下の場合、本体の故障というより部品の故障の方が考えられるため修理の方が安あがりになります。
保証期間の場合は無償で修理が受けられるケースもあります。特に、故障が5年以内の場合は保証期間などもありますのでメーカーや業者に依頼してしっかり見積を貰ったうえで修理の依頼をかけましょう。
<2>保証年数内のとき
修理か交換で迷ったら保証年数を確認しましょう。
保証期間内であれば無償で修理を受けることが出来ます。
保証期間内であれば迷わずに修理を受けましょう。
点検やメンテナンスサービスもあるので保証期間内はそれらを活用しながら給湯器の使用ができます。
給湯器を長く使用していくために故障に気づいたらすぐ修理依頼をするとよいでしょう。
基本的には購入後に1~2年間のメーカー保証がつきますが、場合によっては5年ほどの長い保証期間があるメーカーもあります。
機種によって異なりますので、購入した際の保証書をご確認ください。
また、保証期間を過ぎていてもメーカーによっては修理対応期間というものがあります。
これは有償にはなりますがお得に修理できるというシステムです。
大体のメーカーは給湯器の生産を終了してから10年間は各給湯器に使用されている部品を保有しておく決まりになっています。
そのため、修理対象の給湯器がまだ生産中の場合や生産終了後、10年くらいはメーカーによる修理対応期間となります。
反対に生産終了後、10年以上経過している場合は部品などが保管されていないため、交換のみの対応となってしまいます。
メーカーごとの保証期間・修理対応期間の表を載せておきますので参考にして見て下さい。
リンナイ | ノーリツ | パロマ | パーパス | ||
---|---|---|---|---|---|
保証期間 | 非BL | 1年 | 1年 | 1年 | 1年 |
BL | 2年 | 2年 | 2年 | 2年 | |
修理対応期間(部品保有期間) | 非BL | 7年 | 7年 | 7年 | 7年 |
BL | 10年 | 10年 | 10年 | 10年 |
※製品の製造終了からの年数から算出
BLとは、品質・性能・アフターサービスなどが優れている優良住宅部品のことをさします。給湯器のほかにもトイレ、洗面台、エレベーター、換気扇などがあります。BLは一般財団法人ベターリビングの審査を受けて与えられます。BL部品が使用されている製品の場合、保証期間や部品保有期間が長くなっているためBL認定の有無によって無償修理期間に違いがあります。機器のどこかに「BLマーク証紙」と書かれたシールが貼ってありますのでそのシールの有無でご自宅の給湯器がBL製品かどうかを確認してみて下さい。
<3>配管故障のとき
給湯器本体ではなく、給湯器に付属している配管による故障が確認できた場合は交換ではなく修理での対応が可能になります。
配管の劣化で水漏れしているというケースは修理で良いでしょう。
放置していると給湯器にも影響が出てしまうので早めに業者に依頼して修理するようにしましょう。
交換の場合の見極めポイント
続いて、交換の場合の見極めポイントを解説していきます。
修理と同じく、稼働年数や保証期間、故障箇所によって変わってきますので細かく確認していきましょう。
<1>給湯器の稼働年数が10年以上のとき
ガス給湯器の寿命は約8~10年といわれています。それ以上になると部品の保有がされていなかったり、内部の配線などがそもそも劣化してしまっていたりするので修理ではまかなえなくなってしまいます。
数回修理して結局交換…となってしまうケースもあります。
もし10年以上の給湯器を使用していて修理が出来たとしてもすぐに部品がダメになってしまう事もありますので初めから交換をしたほうが賢明でしょう。
<2>保証年数を過ぎているとき
メーカーの保証年数を過ぎてしまっている場合、無償での修理が受けられません。
有償で修理対応期間もありますが、部品代や出張代、作業代など修理箇所によって金額が大幅に変わります。
保証年数が過ぎていて有償に切り替わったとき、修理代がいくらになるのかによって交換を考えたほうが良いでしょう。
そのためにも保証年数や修理対応期間をメーカーごとに確認し、ご自宅の給湯器の製造年月日なども良くチェックしておく必要があります。
「まだ修理できそうだ」「給湯器がもったいない」と思っても、交換してしまった方が長期的にはお得になることが多くなります。
修理した後と交換した後、長い目でみた使用コストの差を考えてからどちらかを決めてください。
<3>給湯器自体の故障の時
給湯器自体、複数箇所が故障してしまっている場合は部品代が高くつくため交換の方が良いというパターンがあります。
修理見積を出しても修理箇所が多かったり給湯器そのものがダメになってしまっている場合は丸ごと交換したほうが安くすみます。
メーカーのサービススタッフから修理ではなく交換を勧められた場合は従うのが良いでしょう。
修理と交換のメリットデメリットを比較!
修理した時と交換した時のメリットとデメリットについて、わかりやすく表にまとめてみました。
早見表として参考にしてみてください。
修理 | 交換 | |
---|---|---|
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
給湯器を修理するメリット
修理のメリットは、あくまで保証期間に左右されるものになります。
保証期間内であれば無償で修理を受けられるため、保証期間内の給湯器はメーカーのサービスを活用するようにしましょう。
また、保証期間がいであっても修理期間であれば部品などが残っており、交換よりも安く給湯器を直すことが出来ます。
しかし、修理期間を過ぎてしまうと部品自体がなくなってしまうので自動的に交換になってしまいます。
給湯器を修理するデメリット
修理のデメリットは給湯器自体の寿命に左右され、修理したとしても直らない可能性があるということになります。
修理しても別の箇所が壊れてしまったり、同じ箇所が再び壊れてしまったりする可能性が非常に高くなります。
複数回の修理によって結果交換よりも費用がかさんでしまう事もあります。
また、古いものを継続して使用することによって給湯器自体のエネルギー効率が悪くなり、ガス代がかさむ…なんてことも考えられます。
給湯器を交換するメリット
交換のメリットは給湯器自体を一新できることにあります。
最新式の給湯器に交換することで節約機能がついていたり、エネルギー効率がよくなったりします。
それによって故障リスクが格段に減り、長期的な使用を考えた場合はコスト削減にもつながります。
また、メーカーによっても保証期間を延ばせたりするので将来の故障を考えてもお得になります。
給湯器を交換するデメリット
交換のデメリットは費用面に左右されます。給湯器全てを交換するのでそれなりに費用が掛かるということです。
給湯器代・交換代などの初期費用が高額になるので注意が必要になります。
また、故障した給湯器自体の使用年数が短い場合は修理の方が安値のため、交換には適していません。
給湯器の修理と交換の費用の違いは?
いざ修理・交換!となったときに気になるのは費用相場ですよね。どのくらいの値段になるのか、修理と交換それぞれについてご紹介します。
修理にかかる費用相場
保証期間外の修理は有償になります。メーカーや故障箇所によって異なりますが大体7千円~2万円程度だといわれています。
また、修理にかかる費用の内訳は以下の3つに分けられます。
- 「出張費用」
- 「診断料、点検料」
- 「修理代+部品代」
出張費用は文字通り作業員が点検に来る際の出張費です。メーカーによって距離単位で金額が変わってくるものになります。
診断料、点検料は故障箇所の確認や点検のみでも発生します。もし故障していなかったとしても支払わなくてはならないものになります。
修理代、部品代はメーカーや修理箇所によって全く金額が変わってきてしまいます。燃焼系、電装系、安全装置系、水制御系、操作リモコンといった部分によって左右されますので注意して下さい。
給湯器の交換にかかる費用相場
交換にかかる費用は大体9万~50万円程度になります。
費用内訳としては以下2つになります。
- 「工事代」
- 「給湯器本体代」
工事代は主に3~6万程度と予想されています。こちらもメーカーによって異なりますので良くチェックしておく必要があります。
給湯器本体代は給湯器の機能によって値段が変わってきます。
追い炊き機能なしのものは6万~17万程度、追い炊き機能がある場合は9万~25万円程度、追い炊き機能あり+床暖房はあるものは18万~50万円程度と、かなり差があります。
自宅の給湯器のシステムがどういうものなのか確認して交換を依頼しましょう。中には大工事が必要になる場合もあります。
どこに修理を依頼したら良いのだろう?
まずはメーカーか販売業者に相談しましょう。メーカーも販売業者も修理や交換で費用に差がありますので一度点検に来てもらうのが良いでしょう。
出張費や工事代などの料金も考慮したうえで自宅の給湯器のメーカーに問い合わせてみるのが一番安全かもしれません。また、交換の際もメーカーで購入して工事してもらうのがお得でしょう。
長い年数使用している場合は交換がオトク!
修理と交換の費用相場にはかなり差があるのでその見極めが非常に大切になってきます。
修理にするか交換にするかは使用年数で判断するのが良いでしょう。
メーカーの保証期間内であれば修理がお得になり、使用年数が長い場合は交換がお得になります。
使用年数もよく確認し、それによって修理にするか交換にするかを判断しましょう。
賃貸の場合は大家や管理会社に問い合わせましょう。費用面などで心配な場合はあらかじめメーカーに確認しておくのが良いでしょう。
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修理の種類 | WEB限定料金 | 通常料金 |
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給湯器接続部の水漏れ | 4,500円(税込み)~ | 8,000円(税込み)~ |
給湯器内部からの水漏れ | 4,500円(税込み)~ | 8,000円(税込み)~ |
給湯器内部の故障 | 4,500円(税込み)~ | 8,000円(税込み)~ |
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