最終更新日 2021年8月1日
「キッチンや洗面台、浴室や洗濯機の排水口はこまめに掃除しているはずなのにツーンと来る腐敗臭や洗剤臭さ、悪臭などが漂ってくる・・・」
そんな不快な臭いが部屋中に充満すると最悪の場合、 気分が悪くなったりすることもあります。
特に小さいお子さんがいる時や、部屋干しする機会の多い梅雨時なんかに このような悪臭が立ち込めると環境としても劣悪。
一体なぜ、排水口の掃除をこまめにしているはずなのに、不快な臭いが漂ってきてしまうのでしょうか。また、一体どのように対処していけば良いのでしょうか。
ここでは、排水口から漂ってくる嫌な臭いの原因とそれぞれの対処法について解説していきます。
排水口、排水溝はよく混同されますが、全く違う箇所を指します。
排水口は、シンクについている水が流れる口の事です。いわゆる私たちが普段「排水口」として認識しているものは「排水口」です。 一方で、排水溝は、漢字の通り、家の外にある排水を流す溝(みぞ)のことです。そのため「排水溝が臭い」は家の中で使う言葉としては適切ではなく、正しくは「排水口が臭い」です。
■ Contents
水口から嫌な臭い(悪臭)が漂ってくる5つの原因と対処法
排水口から嫌な臭い(悪臭)が漂ってきてしまう原因は主に次の6つが考えられます。
- 原因1:排水トラップ内の封水が蒸発現象、もしくは誘引現象で無くなっている
- 原因2:ワン(腕)の取り付けが甘い
- 原因3:排水口自体が臭い
- 原因4:シンク下、排水管など、排水口以外から臭いがきている
- 原因5:排水口と排水管の隙間、排水管と床面の隙間から臭いがきている
- 原因6:洗濯機の排水口から臭いがきている
単純に排水溝自体からなのか、もしくは下水から上がってくるのか。
それでは臭いの発生源を特定していきます。
原因1:排水トラップ内の封水が蒸発現象、もしくは誘引現象で無くなっている
排水口には、下水や排水溝などから臭いが上がってこないような仕組みとして、排水トラップというものが備わっています。
Pトラップは洗面台など、ワントラップ(腕トラップ)はキッチンなどで使用されています。そのほかにもユニットバスや浴室に使われることの多いドラムトラップや、洗面台などによく使われるSトラップ、そして横につける際に使われるUトラップなどがあります。
排水トラップの構造は単純で、排水口の下に一定量の水を貯めておき、下水や排水溝などから上がってくる臭いを水でブロックするというものです。
実際に、排水口には、排水管に詰まりやすい固形物や異物が流れるのを防ぐために、ゴミ取りやネットが付いているはずです。
それを取り外すと、水が溜まっていると思いますが、それが下水や排水溝からの臭いをブロックしてくれる「封水(ふうすい)」と呼ばれるもの。
また、封水には、臭いを防ぐのと同時に、排水管を伝って虫が上がってくるのを防ぐ役割もあります。
つまり、この封水が何らかの原因によってなくなってしまうと下水や排水溝のツーンとするような悪臭が直接上がってきてしまいます。
それだけでなく、虫も湧いてくる原因になり、余計に臭くなってしまいます。
基本的に封水が無くなることは、定期的に水を流していればあまり無いことですが、マンションの場合、上の階で大量の水を流したりした場合、封水が排水管に引っ張られて流れていってしまう「誘引現象」により普段水を流していても封水が無くなってしまうという現象が起きる可能性も考えられます。
また、封水自体が臭い場合もあります。そのような場合には、排水口から水を流し封水を足すことで臭いがピタリと止む場合が多いので、排水口にまずは水を流し、封水不足を解消してみましょう。
原因2:ワン(腕)の取り付けが甘い
キッチンなどで排水口を掃除しているはずなのに嫌な臭いが漂ってくる原因としては、封水不足以外に、ワントラップ(腕トラップ)のワン(腕)の取り付けが甘いという原因も考えられます。
キッチンなどによく使われることの多いワントラップ(腕トラップ)は、ワン(腕)の取り付けが甘いと、封水でうまく臭いがブロックできず、下水や排水溝からの嫌な臭いが上がってきてしまうので、こちらもしっかりと確認しましょう。
原因3:排水口自体が臭い
排水トラップに特に問題がない場合は、排水口の自体が臭いの元かもしれません。
使用していくうちに、洗剤の溶け残りやサビ、カビなどのニオイ菌が繁殖している可能性があります。
もしくは詰まりが原因で臭っているかもしれないので、キッチンハイターなどで綺麗にお掃除してあげましょう。
また、キッチンのワントラップのワン(腕)を開けると一気に臭いがくるという場合には、排水菅がつまっていたり、腐っている可能性があるので、パイプクリーナーなどを使って排水管のお掃除も定期的に行うようにしましょう。
関連記事:「排水口・排水溝・排水管」が臭い!悪臭・異臭の原因と掃除/解消法
原因4:シンク下、排水管など、排水口以外から臭いがきている
排水口をこまめにお手入れしているのに臭うときは、何らかの原因で排水口以外の部分から臭いが上がっているというケースもあります。
排水口の封水不足やワン(腕)の取り付けの甘さ、排水口や排水トラップ自体の臭いが原因ではないのであれば、排水口の下の排水管の水漏れがないかなどを確認してみましょう。
例えばキッチンの場合、シンク下に通っている排水管とシンクのつなぎ目の部分から水漏れしていたりすると、臭いも一緒に伝ってきてしまう可能性があります。
浴室やトイレ、洗濯機のように排水管が剥き出しになっていない場合には問題ないことが多いですが、シンク下のように剥き出しになっている場合には、まずは緩みがないか確認し、締め直してみましょう。
締め直しても漏れているときは、改めて業者を呼び水漏れ修理が必要になります。
関連記事:シンク下・キッチン床から水漏れする原因9パターンと対処法
原因5:排水口と排水管の隙間、排水管と床面の隙間から臭いがきている
排水口からの臭いではない場合には、排水管と床面の間に隙間があることが原因の可能性があります。
接続の緩みの他に、ゴムパッキンの劣化やそもそもの建て付けが悪いといったことが起因します。
このような場合、サイズが合うような排水管に交換したり、隙間を埋めるためのパテを使いましょう。
ホームセンターなどで購入できる防水用パテなどで十分対応可能です。
原因6:洗濯機の排水口から臭いがきている
意外と盲点となりがちなのが洗濯機の排水口からの臭いです。
普段洗濯機が置いてあって目立たない分、臭いの元として見落としがちなポイントです。
洗濯機の排水口も同様に、封水をつかった排水トラップによって下水や排水溝からの嫌な臭いをブロックする構造になっています。
例えば、何らかの原因で排水ホースが外れていた、排水ホースから水漏れが発生していたなどが原因で嫌な臭いが上がってきてしまう可能性があるので、こちらも見落とさないように注意しましょう。
【臭いがする場所別】具体的な臭いの対処法
ここからは具体的にキッチン(台所)、浴室、トイレ、洗濯機、洗面台など臭いがする場所別に具体的にどのような対処をしていけば良いのかを紹介していきます。
キッチン
市販のキッチンハイターや使い古しの歯ブラシなどを使って細かいところまで入念に掃除をしましょう。
市販のパイプクリーナーを排水管に流し込み放置するだけです。
臭いが排水口ではなく、こちらから漂ってきていたというのもよくあるケースです。そういった場合には、ボルトの緩みをチェックして締め直したり、パッキンなどを使って隙間を埋めたりしましょう。一方で、こういった排水管が原因と考えられる場合には無理に自分で直そうとして逆に排水管を破損させてしまうというケースもよくあるので、水道業者を呼んで修理してもらうというのが無難です。
よく排水口の臭い対策として、熱湯を注ぐという方法がありますが、キッチンに使われている排水管の多くは耐熱温度がそれほど高くありません。
排水管の破損の原因となってしまうので、熱湯を注ぐという対処法はNGです。
浴室
浴室の排水口から臭いがする場合には、次のような対処を具体的に行いましょう。
まずは何よりヘアキャッチャーから髪の毛や汚れを取ります。その後排水トラップを分解し、歯ブラシとお風呂用の洗剤でしっかりと汚れを落としましょう。
次にお風呂の排水管に市販のパイプクリーナー注ぎ、排水管の内部を掃除します。これで大体の臭いは解消されるはずです。
基本的にSTEP 1〜2で大体の臭いは解消されるはずですが、まだ臭う場合には浴室全体の浴槽や壁などに付着した汚れや換気扇の汚れなどが原因の可能性があるので、重曹やお風呂用の洗剤などを使って綺麗に掃除をしましょう。
それでも臭いが消えない場合には、そもそも排水トラップ自体が壊れている可能性も考えられるので水道業者に依頼をしましょう。
洗濯機
洗濯機の排水口から臭いがする場合には、次のような対処を具体的に行いましょう。
万が一の感電防止です。
他の部位と同様にまずは排水口と排水トラップの掃除を歯ブラシなどを使って綺麗に掃除します。カビ臭いにおいが気になる場合には、カビ取りクリーナーなどを使って掃除します。
排水口に市販のパイプクリーナーなどを流し込み排水管自体も綺麗に掃除します。
基本的にSTEP0〜2でほとんどの臭いは抑えることができますが、それでも臭いがする場合は洗濯機自体の臭いの可能性が考えられるので、そちらを掃除しましょう。
洗面台
洗面台の排水口から臭いがする場合には、次のような対処を具体的に行いましょう。
まずはとにかく排水口自体の掃除です。ヘアキャッチャーに溜まっている髪の毛やゴミを取り除きましょう。
次に排水管にパイプクリーナーなどを流し込み排水管の汚れやぬめり、つまりなどを解消しましょう。
STEP1〜2で臭いがおさまらない場合には、先面台の下の排水管のチェックをします。排水管のボルトが緩んでいないかどうか、また水漏れなどが発生していないかどうかをチェックし、もしあった場合には補修テープや防臭ゴムパッキンなどを使って修繕します。自分でできない場合には水道業者を呼ぶのが無難です。
普段からできる排水口の臭い予防法
- キッチン(台所):ゴミ受けや排水トラップは毎日洗う。皿洗いと共にゴミ受けや排水トラップ内の掃除をする癖をつけるのがベスト。排水管に生ゴミが流れないように排水ネットをつけるとなお良い。
- 洗面所:ヘアキャッチャーの髪の毛やゴミはこまめに捨てる。目の細かいヘアキャッチャーに変えて排水管に異物を流さないように注意するとなお良い。
- お風呂(浴室):排水口のヘアキャッチャーに髪の毛や垢がたまらないようにこまめに捨てる。お風呂をためる前のお風呂掃除の際に排水口も洗う癖をつけるとなお良い。
- 洗濯機:臭いがないかをチェックする癖をつけよう。排水口に水を1週間に1度のペースいで注ぐのも効果的!
水道修理業者を呼んだ方が良い基準は?
基本的に排水口は排水トラップの封水という仕組みによって臭いが入りづらい構造になっています。
今回説明したような対処法を実践することで、ほとんどの場合臭いを抑えることができますが、それでも臭いがおさまらないという場合は、水道修理業者を呼んで見てもらった方が良いと考えられます。
例えば、臭っている原因というのが排水管の水漏れや、そもそも排水トラップ自体が壊れて封水が機能を果たしていない可能性が考えられます。
こういった場合自分で対処を行うのは難しいので、水道修理業者を呼んで修理するのが無難です。
無理に自分で直してみて、余計に悪化しては元も子もないので、早めの対処が肝心。
特に部品の交換などある程度の技術が無いと対処できない場合、まずは電話で気軽に今起きている現象を話し、見積りなどを相談してみてください。
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下の料金表は修理料金の相場としてもご参考いただければ幸いです。
排水口/排水管の詰まり・清掃洗浄修理関連の料金価格表
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※料金はすべて税込価格です。
修理の種類 | WEB限定料金 | 通常料金 |
排水口/排水管の詰まり | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
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下水、排水口から水があふれた | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
排水口や配管の破損 | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
下水から悪臭、異臭がする | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
排水管を清掃(高圧洗浄)したい | 17,280円(税込み)~ | 23,760円(税込み)~ |
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