「突然水漏れが発生!」、なんてことは日常生活を送っているなかで、起こりうるトラブルです。

水漏れが発生するとどうしたらよいか分からず放置してしまったり、気づかずに使ってしまって悪化したり、ということになってしまいます。

業者に依頼すればすぐに解決しますが、業者がすぐに来られないなんて場合もあります。

そんなとき、一時的に自分で応急処置を施す方法があります。

それは、自己融着テープを使用した水漏れの応急処置です。

自己融着テープを使用して完全に水漏れを解決することは難しいですが、業者の到着まで悪化を防いでくれる強い味方です。

簡単に自己融着テープを使用するといっても、どういうモノを買ったらよいのか、どんな種類があるのかわからない方が多いでしょう。

今回は自己融着テープの選び方とおすすめの商品をご紹介していきます。

自己融着テープとは?

自己融着テープは、ブチルゴムと呼ばれる「イソブレチン」と「イソプレン」から成り立っています。

もともとブチルゴムは、自分の物質同士でくっつくという性質を持ち、耐熱性・防水性・絶縁性に優れています。

粘着剤を使っていなくても通常よりも2~3倍ほど伸び、伸ばしながら巻きつけていくことで粘着性のブチルゴムがくっついていきテープの隙間を埋めてくれるという性質を持っています。

そのため、排水管や水道管の亀裂による水漏れを応急処置してくれます。

粘着剤を使っていないので防水性に優れているのがこのテープの特徴的な点です。

破損部分からのじわじわとした水漏れや、ぽたぽたと垂れるタイプの水漏れであれば簡単に補修することが可能です。

ただし、水が勢いよく噴き出していたり、亀裂が大きすぎたりするとこのテープだけでは補修が難しいので、自宅の水漏れがどの程度のものなのかを確認した上で使用するようにしましょう。

急な水漏れはいつやってくるかわかりません。慌てて水漏れが悪化しないように、ご家庭にひと巻き、常備しておくのをおすすめします。

自己融着テープの種類

水漏れ補修に有効な自己融着テープですが、ご紹介したブチルゴム以外にも材質が異なるものがいくつか販売されています。それぞれの特徴や使い道について見ていきましょう。

ブチルゴム

ブチルゴムは、引っ張りながら巻くことで強い密着力を発揮します。

自己癒着をしっかりするため、防水性が高く、剥がれにくいことで有名です。

水漏れは勿論、他の修復にも有効です。

塩化ビニールタイプ

塩化ビニールタイプは、絶縁性が高く、耐熱・絶縁しなければならない箇所に使用するのが良いでしょう。

ブチルゴム程ではありませんが柔軟性もあるので伸ばしながら巻きつけることも可能です。

電気類が近くにある場合に使用すると有効です。

アセテートクロス

アセテートクロスにゴム系粘着剤をつけたタイプのテープです。

樹脂やワニスとの相性がよく、柔らかい性質なので凹凸面にも密着させることができます。

また、手で簡単に切れるのも特徴で、作業効率がよくなります。

ガラスクロス

耐熱性に優れているガラスクロス。

ガラス繊維を使用しているため、頑丈です。

衝撃にも強く、引っ張っても破れにくいという性質を持っています。

シリコンテープ

シリコン同士が密着するため、接着剤などを使用しておらずべたつきがないのが特徴です。

お互いにくっつきあうため、しっかり密着し、耐熱性にも優れています。

気密・絶縁・非伝導・防水性にも優れ、柔軟な性質を持っているため緩衝材などとしても利用でき、様々な用途で使用できるテープです。

自己融着テープの選び方

自己融着テープには、性能によって「防水タイプ」「絶縁タイプ」「耐熱タイプ」と、大きく分けて3つの種類があります。

必要な性能を有しているものを選びましょう。

【1】防水タイプ

ビニールテープやガムテープなどでは防水性が低く、配管の水漏れには対応出来ません。

安ければ良い、と思うかもしれませんが粘着剤が配管に付着して汚れの原因になる可能性もあります。

ビニールテープやガムテープなどを使用してしまうと劣化や漏電を引き起こす可能性があるので気を付けましょう。

  • シリコンテープ
  • 自己融着テープ(ブルチゴムテープ)

防水タイプとして高性能なのは上記2つになります。

絶縁性も高い為、水回りに電気家電類があっても安心して使用できます。

どちらも自分でくっつきあう性質があるので水にぬれても粘着力が落ちにくい点で防水性に優れています。

【2】絶縁タイプ

絶縁タイプの自己融着テープを使用するメリットは、電子機器が近くにあったり、電子機器のコードを補修する際に安全性が高まるという点にあります。

電気は水を伝うため、誤って水漏れしているところに電子機器を近づけたり置いたりしてしまうと漏電の恐れがあります。

そういったことを防ぐためにも、水回りに電子機器(移動出来ないもの)がある場合には電流を遮断できる絶縁タイプを選びましょう。

  • 塩化ビニールテープ
  • シリコンテープ

この2つのテープが特に絶縁性が高く、電流を遮断してくれるのでお勧めです。

しかし気を付けなければいけないこともあります。

テープによって耐えられる電流の強さが違うため、家電の電流とテープの耐えられる電流の強さを確認しておかなければなりません。

【3】耐熱タイプ

水道管の中をお湯が通る場合、耐熱性の高いものを使用しなければなりません。

耐熱温度が低いテープを使用することでテープ自体が溶けてしまい、水道管の劣化を促進してしまう可能性があります。

事前に耐熱温度を調べておきましょう。

  • シリコンテープ
  • 自己融着テープ

この2つが耐熱性が高い製品になります。

シリコンテープは-50度〜260度まで耐えることができ、大抵の家庭で使用する水の温度には耐えられます。

心配な方はシリコンテープを使用するのが安心でしょう。

自己融着テープのおすすめ商品

一般的によく使われる自己融着テープは次の4つです。

【1】日東 自己融着粘着テープ セパなし 

長さ 10m
19mm

防水性に優れており、べたつきや剥がれにくさもない口コミの評価がとても高いテープ。

絶縁性も高いため、電気コード類などの補修にも使用でき、水道管の補修以外にも役立ちます。

リーズナブルなお値段と十分な容量が魅力的。一つ持っていれば自宅のありとあらゆる箇所を補修できる優れものです。

絶縁破壊電圧は44kvまでで、家庭内にある家電のほとんどに対応できます。

耐熱温度は70度までとなっており、お湯が出る箇所でも安心して使用出来ます。

【2】ニトムズ 自己融着テープ M5010

長さ 2m
19mm

剥離紙がなく、ノンセパレートタイプの為、伸ばしながらどんどん貼っていくことができる自己融着テープです。

伸ばすことで薄い膜が破れ、中のブチルゴムが出てきてテープが一体化していきます。剥離紙がないため、ゴミも出ないのがエコ!

耐水性はそこまで高くないため、水道管周りに巻きつけたら上からビニールテープなどでカバーするとより一層カバー力がアップします。

【3】中川ケミカル ビージーバンデージ 自己融着テープ

長さ 3m
25mm

3倍以上伸びる柔軟性と伸縮性が特徴的な自己融着テープです。

柔軟性の高いシリコンゴムを使用しており、あらゆる形状のものにフィットし、余計な隙間を作らず密着してくれます。

耐久性・耐熱性に優れているので水回りにピッタリ。

接着剤を使用していないので水に触れていても粘着力が落ちることなく使用することができます。

水中でも粘着力が落ちないという優れモノです。

【4】信越ポリマー止水テープ 水漏れ御用

長さ 2m
25mm

シリコンゴムでできている水漏れに特化した自己癒着テープです。

耐熱温度-50~200℃と、高い耐熱性に優れています。

パイプなどに直接巻きつけて水を止めるタイプのテープになります。伸び率も5倍以上と、伸縮性が高いことがうかがえます。

後から補修する場合でも上から貼り付けていくだけでテープ同士がくっつき、補修箇所をしっかりガードしてくれます。

自己融着テープが使えない症状

水漏れの修理前の一時的な応急処置として自己癒着テープの使用をご紹介しましたが、自己癒着テープが使えない場合の水漏れもあります。

ここでは自己癒着テープが使用できない水漏れ事例を3つご紹介いたします。

症状1:エアコン送風口からの水漏れ

エアコンから水漏れした場合には、テープで応急処置が出来ません。

エアコンの水漏れ箇所は送風口から起こることが多く、その送風口にテープを貼って補修することは出来ません。

エアコンホースに亀裂が入ってしまっている場合には、その部分にテープを巻きつけることができるので補修可能です。

ホース以外の箇所の場合には速やかに業者に依頼しましょう。

症状2:便器自体の故障による水漏れ

トイレでの水漏れが起こった場合、便器自体の故障が確認出来ているときは自己癒着テープは使用出来ません。

配管から漏れているものであればテープを巻きつけて補修することが可能ですが、便器にひび割れが起こっているものに関してはテープでは応急処置が施せません。

便器のひび割れ・便器自体の故障による水漏れの場合には出来るだけ早く業者に依頼しましょう。

症状3:天井からの水漏れ

天井からの水漏れは、雨漏りの可能性と配管の破損の可能性があります。

天井裏の配管を自分で補修するのは難しく、家の外の配管を勝手にいじってしまうと管理会社などとトラブルになる可能性があるため、必ず業者に依頼して下さい。

雨漏りの場合でも、テープによる補修は難しいので業者に依頼するようにしましょう。

自己融着テープの使い方

自己融着テープで配管を補修する場合、具体的には次の手順1〜手順5のような流れで行います。

また、自己融着テープを使用する際には以下の3つに注意しましょう。

  • 巻き終わりの部分は必ず緩めて圧着!
  • 巻きつけ部分に気泡が入らないように!
  • 防水性を高めたい場合には上からビニールテープを貼ろう!

手順1:必要な長さに切る

補修したい配管の長さに合わせてテープをカットしましょう。

細い配管などで、5~10巻き程できる長さがわかるときは先に切り、太い配管に巻きつけたいときはそのまま2の工程に移って下さい。

細めの配管に巻きつける為にテープを切る場合、斜めに切りましょう。

斜めに切ることで剥がれやすい部分を強固に接着することができます。

手順2:引き伸ばしていく

剝離紙がついているものはそれを剥がし、しっかり引き伸ばしていきます。

ものによって異なりますが、2倍から5倍ほど伸びるので伸びを確認しておきましょう。

手順3:巻き始める

亀裂や傷の少し上の方から巻きつけていきます。

巻き始めは引き伸ばしたまま幅方向に2分の1ほど重ねて巻いていきましょう。

自己癒着テープは、テープ同士でないと接着しないので必ず重なるようにして巻きつけていきます。

手順4:重ね巻きする

亀裂が完全に覆いかぶさるまで何重にも巻いていきます。

5~10巻ほどすれば安心だといわれていますが、水圧が強い部分の場合にはもう少ししっかり巻いておくと良いでしょう。

手順5:巻き終わりは真ん中で!

巻き終わりの部分は真ん中になるよう調整します。

ピンと張ったまま、引き伸ばしたまま貼ると、戻ろうとする力によって剥がれやすくなってしまいます。

巻き終わりの部分は少し余裕を持って貼り付け、指でしっかり押しながら圧着させましょう。

1の段階で切っていなかった場合にはここで切断します。

簡単な水漏れなら自己融着テープを使用しよう!

急な水漏れの応急処置として活躍してくれる自己癒着テープ。

適切な方法でテープを使用し、巻きつけていければ効果的なものになります。

テープには防水性、耐熱性、絶縁性とそれぞれに特徴がある為、自宅の水漏れ修理したい箇所がどんな場所なのか確認しながら適切なものを選んで購入しましょう。

簡単な配管の水漏れであれば自己癒着テープひとつで対応出来るでしょう。ただし、エアコンの水漏れやトイレ、天井からの水漏れには自己癒着テープは向いていません。

自己癒着テープで一時的に水漏れが対処できたとしても原因の根本的解決にはなっていません。

そのため、自己癒着テープを貼ったからと安心せず、キチンと業者に依頼して配管の修理をしてもらうことが大切です。