キッチン・洗面など、シングルレバー混合水栓の水漏れ修理、まずは水漏れ箇所の特定から

平均的に耐用年数が10年程度であるシングルレバー混合水栓は、使用期間が経つと、 色んな所から水漏れしてくることがあります。
そんな時は慌てて修理業者へ連絡したくなりますが、少し冷静になりましょう。 まずは止水栓を締めて水漏れ箇所を特定します。
『シングルレバー混合水栓の水漏れ修理に重要なポイント』
目次:クリックorタップでその項目を表示します。原因によっては自宅で簡単に、シングルレバー混合水栓の水漏れ修理が行えるかもしれません。 どうしてもわからない時、試しても直らない場合は、当町の水道修理センター、または修理業者への依頼を検討しましょう。
このページでは、水道修理のプロがシングルレバー混合水栓の水漏れ修理のために確認して頂きたいポイントを、4つに分けてご案内致します。直すときの参考になれば幸いです。
シングルレバー混合水栓の水漏れ箇所は?4つの原因と修理方法の特定

まずはシングルレバー混合水栓のどの部分から水漏れしているか確認します。
水漏れ箇所によって、原因と修理方法を特定することができますので、構造や各部名称などの早見表という意味でも上記画像をご確認ください。
その1:吐水口からポタポタ水漏れが止まらない


蛇口の先端部、水の出てくる吐水口からポタポタ水漏れしている場合です。
★吐水口の水漏れ原因
バルブカートリッジの劣化、またはOリング・UVパッキンなどパッキンの劣化が挙げられます。
水漏れの主な原因はこのカートリッジの不具合によるものです。
★吐水口の水漏れ修理方法
レバー下にあるバルブカートリッジを交換しましょう。
混合水栓の品番と型番、メーカーを確認し、メーカーへ問い合わせれば部品の販売先を教えてもらえます。
その2:本体の胴体部分(スパウト)から水漏れている


本体の胴体部分(スパウト)の上部や下部から水漏れしている場合です。蛇口が回転する箇所をよく確認しましょう。
★本体(胴体部分)から水漏れ原因
本体の胴体部分(スパウト)の中にあるOリング・UVパッキンなどの劣化が考えられます。分解しての交換が必要です。
★本体(胴体部分)から水漏れ修理方法
混合水栓を分解し、胴体部分のカバーを外して露出させます。
パッキンが目視で確認できるはずなので、対応するパッキンに交換してください。
シングルレバー混合水栓の種類やメーカーによってパッキンの形が変わってきます。部品については一度メーカーへ問合せましょう。
その3:レバーハンドルの下から水がにじみ出る


吐水口と同様、主にバルブカートリッジの劣化が原因の可能性が高いです。
もしくはレバーハンドル自体の故障や接続部のナットの緩みも考えられます。
★レバーハンドルの下から水漏れ原因
接続部のナットの緩みや破損が見当たらなければバルブカートリッジの老朽化です。
バルブカートリッジ本体を取り替えることで修理します。
★レバーハンドルの下から水漏れ修理方法
ナットの緩みを確認し、異常がなければ、吐水口と同じく、バルブカートリッジを交換します。
レバーハンドルの破損やグラつきが直らないときは、レバーハンドルの交換で水漏れが収まることもあります。
※蛇口・混合水栓のレバーハンドルの交換方法については以下のページをご覧ください。
『蛇口・水栓のレバーハンドルの交換をより簡単に行う方法』
その4:混合水栓の設置部分(根本)からの水漏れ、水が溜まる


シングルレバー混合水栓が設置された根本部分からの水漏れです。
給水管などとの接続が悪いか、パッキンの劣化が挙げられます。
★混合水栓の設置部分(根本)の水漏れ原因
給水管との接続が悪いか、パッキンの劣化が考えられます。
接続部が緩んでいたら締め直し、それでも直らなければパッキンを交換します。
★混合水栓の設置部分(根本)の水漏れ修理方法
この部分のパッキンの交換をするときは、混合水栓を取り外す必要があります。
説明書などをよく読んでから行いましょう。
壁付きタイプの場合はシールテープを巻き直して対処する方法もあります。
シングルレバー混合水栓の水漏れ修理前に確認しておくこと
シングルレバー混合水栓の水漏れは老朽化による原因がほとんどですが、部品の交換には分解が必要です。 一度分解して組み立てられなくなると後が大変。その前に一度、接続部分の見直しをしてみましょう。
ナットの緩みを直したり、接続部を掃除するだけで、水漏れが解消することもあります。
その2:必ず止水栓・元栓を締めて水の流れを止める

混合水栓の水漏れ箇所を特定したら、部品を交換したり実際に修理していきますが、
その前に必ず止水栓か水道の元栓を締めてください。
水が流れた状態で分解を進めると、噴水の様に水が溢れてきます。
水道代が跳ね上がってしまうので、もし自分で直せなくても最低限これだけは忘れずに行いましょう。
★止水栓・元栓の場所
止水栓の場所は、キッチンや洗面台の場合は、下の扉を開けて覗き込んで見てください。
上記左側の写真のものが確認できると思います。
ハンドル式とマイナスドライバーで回すタイプがありますが、どちらも時計回りに締めると水が止まります。
水道の元栓の場所は、一軒家の場合は上記右側の写真のように水道メーターのところにあります。
マンションなどの集合住宅の元栓の場所は、だいたいは玄関横の扉を開けると電気やガスのメーターがあり、そこに水道メーターもあるかと思います。
その3:修理用の工具を揃える

- ウォーターポンププライヤー
- モンキーレンチ
- プラス/マイナスドライバー
水栓金具の修理には、最低限以上の3つの工具を揃えるようにしましょう。
プラス/マイナスドライバーは必ず必要ですが、最低でもウォーターポンププライヤーかモンキーレンチのどちらかはあったほうが良いです。
混合水栓の部品は普通のスパナなどでは中々取り外しにくく、場合によっては六角レンチが必要になる時もあります。
100円ショップで売っているもので大丈夫ですので、先が細く、柄が長く、細かな作業に向いたこれらの道具を揃えましょう。
その4:部品は基本メーカーへ直接問い合わせる
パッキンなどはサイズが合っていればどのメーカー品でも対応できる事もありますが、 バルブカートリッジなど、その他混合水栓の部品は、基本的にメーカー純正品の物が無難です。
まずは、どの部品を交換する場合でも、必ず一度メーカーへ直接部品があるかどうかを問合せましょう。
部品がなくてもメーカーへ問合せた後なら品番や型番が明確になるので、 その後でホームセンターやネットで購入したほうがより確実です。
どうしても部品がない場合、おそらくそのシングルレバー混合栓は寿命を迎えている時期なので、 混合水栓の本体ごと新品への取り換えを検討しましょう。
シングルレバー混合水栓の水漏れを修理業者へ依頼する判断基準
- どうしても部品がない場合
- 水漏れの勢いが噴水のように強いとき
- 自分で直せる自信がないとき
- 使用から10年以上経っているとき
先述したように、部品がない=寿命ということです。
どうしても部品交換できない場合は新品への取り替えをしなければいけません。
また、噴水のように水漏れの勢いが強い場合、おそらく部品の劣化だけでなく、
給水管などその他水道トラブルの可能性があります。
自分で修理する自信がない、やっぱり直せないと判断したら、すぐに専門業者へ相談することをオススメします。
新品のシングルレバー混合水栓(蛇口)へ自分で交換するなら
お使いのシングルレバー混合水栓を自分で新品に取り替える場合でも、
上記でご紹介した工具類が非常に役立ちます。
蛇口が取り付けられた台や壁、使用する場所から適切な水栓を選んで交換しましょう。
※蛇口や水栓の交換や取り付け方法は以下のページもご参考ください。
・自分で蛇口・水栓の部品交換・本体取替え、修理前のポイントと難易度
・キッチン/台所/流し台の「蛇口・水栓」の交換を簡単にする3大まとめ
修理依頼する場合の料金相場:まずは無料お電話見積から!

水道業者の修理価格の相場をご紹介します。
当町の水道修理センターの修理価格ですが、あくまでも参考になれば幸いです。
出張費や作業代などがこの金額に追加される業者もあるので、必ず電話口で詳細を確認しましょう。
業者への依頼は、基本的に2~3社など複数の相見積を取るようにしましょう。
当町の水道修理センターでは最初に無料お電話見積りからのご利用をお待ちしております。
状態や状況に応じて、あなたのご希望に合うような修理プランをご提案させていただきます。
事前見積と明瞭会計を徹底しておりますので、ぜひご検討いただければ幸いです。
町の水道修理センターの蛇口/水栓の交換・水漏れ修理関連の料金価格表
キャンペーン価格でご対応いたします!
※料金はすべて税込価格です。
修理の種類 | WEB限定料金 | 通常料金 |
蛇口を締めても水がポタポタ出続ける | 2,700円(税込み)~ | 5,400円(税込み)~ |
---|---|---|
混合水栓から水の出が悪い | 2,700円(税込み)~ | 5,400円(税込み)~ |
ハンドルからの水漏れ・締りが悪い | 2,700円(税込み)~ | 5,400円(税込み)~ |
ハンドル/レバーが動かない・回らない | 2,700円(税込み)~ | 5,400円(税込み)~ |
パッキン/各種パーツの交換 | お問い合わせください | お問い合わせください |
水栓/蛇口の交換・取り替え | お問い合わせください | お問い合わせください |
蛇口まわりの配管修理 | お問い合わせください | お問い合わせください |
シングルレバー混合水栓の水漏れを予防する3つの方法
- 定期的なメンテナンス。お掃除、緩んだナット・接続部をチェック、劣化した部品を早めに交換
- 10年以上使用など老朽化している場合は、水漏れする前に早めに本体ごと交換する
- 使用時以外は止水栓を止めておく
老朽化が水漏れの主な原因となるシングルレバー混合水栓。
単純な構造である単水栓とは違い、近年ではより複雑化していることもあって、 交換頻度が上がりがちになっています。
ですが、カートリッジやパッキンの交換などがやりやすくできている混合栓もありますので、 もし本体の交換をお考えならメンテンス重視で選んでも良いかもしれません。
とにかく、定期的なお掃除とメンテナンスが一番の予防法。
ナットや接続部の緩みはもちろん、吐水口フィルターのお掃除や、 浄水機能付きなら専用のフィルターもお手入れしましょう。
最も理想的な水漏れ予防は使わないときは止水栓を締めること
蛇口は基本的に開けっ放しの給水管から流れてくる水をせき止めています。
シングルレバー混合水栓になると、お湯と水の2本の給水管から供給を受けています。 それを考えた耐久性は持っていますが、どうしても負担がかかって老朽化を進めてしまうことも。
ということで、少しでもこの負担を減らすための理想的な方法が、使用時以外は止水栓を止めることです。 ですが毎日使うものなので、現実的ではないことも多いでしょう。
旅行中など、できる限りでいいので少し気にしてみると、水漏れすることも減るはずです。