最終更新日 2022年3月29日
水道の水漏れの原因は実はパッキンだった…原因はわかったけれど交換の仕方がわからず、困っている方もいるでしょう。
パッキンは消耗品です。長い期間使用しているとパッキン自体の交換が必要なこともあります。
もしお使いの蛇口から水漏れが起きたとき、接続部など見える部分に異常が無ければ水漏れ箇所を確認し、中のパッキンを交換しましょう。
交換方法は意外と簡単なので、手順さえ踏まえれば行うことが出来ます。
パッキン交換の目安
意外と見えないところで消耗しているパッキン。
黒いゴム状のパッキンは使用年数によって状態が変化し、劣化するものになります。
パッキンとは水道管などに使われるゴム製の部品で、他の部品の接続部分に使用して水漏れが起きないようにする働きがあります。そんなパッキンの交換目安は、見た目や触ったときにわかります。
パッキンは見た目や触った感触で交換しなければいけないかどうかがわかる!
以下の状態であることが確認出来たら、パッキンは交換しましょう。
- パッキンにひび割れがある
- パッキンと蛇口パイプの間に隙間がある
- パッキンの感触が固い・弾力がない
- パッキンを触ると黒く汚れる
劣化したパッキンはゴムが緩くなり、固く破れてしまうため水漏れを引き起こす原因となります。
パッキンの寿命は10年といわれているので、10年ほど経っていたら交換の目安にしましょう。
パッキンは水漏れの位置で交換箇所がわかる!
パッキンは水漏れしている位置で交換箇所がわかります。水漏れ箇所を確認し、その箇所のパッキンが痛んでいるかを確認しましょう。
【1】吐水口、レバー(ハンドル)、スパウト(胴体)から水漏れ
レバーを締めても吐水口からポタポタ漏れている場合、以下のパッキンを 確認しましょう。
- レバーやハンドルのケレップ(コマパッキン)
- バルブカートリッジのゴムパッキン
- 胴体内部(スパウト)のUパッキン
パッキンにゴミが詰まっていたり汚れていたら綺麗に洗い、 それでも漏れているなら交換が必要です。
シングルレバー水栓など混合栓でも同様の箇所を確認します。
大体はレバー・ハンドル内部のコマパッキンか、カートリッジが原因です。
【2】スパウトの根本(付け根)から水漏れ
スパウトの根本(付け根)部分から漏れているなら固定器具のパッキンが原因です。
緩んでいるようなら締め直し、それでも収まらないなら一度取り外します。
パッキンの状態によって、以下のパッキンを交換するかどうかを判断します。 汚れている、あるいはズレているだけのこともあるので、よく確認しましょう。
- スパウトの根本(付け根)部分のパッキン(クランクパッキン)
- バルブカートリッジ下のゴムパッキンとスプリング
※バルブカートリッジの場合はパッキンの設置箇所が2パターンあるので注意!
バルブカートリッジのパッキンを確認する際の注意点としては2箇所の確認が必要です。
画像のようにカートリッジ自体に取り付けられたパッキン(Uパッキン)とカートリッジ下にあるパッキンを見てみましょう。
蛇口や水栓の形状にもよりますが、カートリッジを確認する際は一度取り外した方がいいでしょう。
そうすればどの箇所にパッキンが設置されているかが確認できます。
パッキンの選び方
パッキンを購入する際に大切なのは「サイズの合ったパッキンを購入する」ことです。
そのため、自宅のパッキンがどれに当てはまるのかきちんと調べておく必要があります。
蛇口のメーカー名や品番で選ぶ
蛇口メーカーによっては交換できるようにパッキンのみで製造・販売しているところもあります。メーカーと品番を確認して、インターネットでお手軽に購入することもできます。
しかし、古い型の物だと製造中止になってしまっている可能性もあるので注意が必要です。
メーカー名と品番は、蛇口本体の根元のラベルや蛇口の取扱説明書などから確認することができます。
パッキンの種類で選ぶ
メーカーや品番がわからず、在庫が手に入らない場合はパッキンの種類とサイズで確認しましょう。
パッキンは5つ種類があります。
これらの種類のうちどれに当てはまるか確認し、サイズを図ってから購入しましょう。
【1】平パッキン
わっかを潰したような形をしており、最も一般的に使用されているパッキンになります。給水管の接続部などに使用されています。
【2】コマパッキン
ゴムと金属パーツが一体化した、オモチャのコマのような形をしたものになります。
【3】Oリング
O型の輪のような形で丸みを帯びています。シャワーヘッドの根元などに使用されていることが多いです。
【4】Uリング
パッキンの表面に溝がついていて、その断面がU字に見えることからUリングと呼ばれています。水道の蛇口などに使われています。
【5】三角パッキン
上から見ると円ですが横から見ると三角形に見えることから三角パッキンと呼ばれています。蛇口ハンドルの下にあるナットの中に入っていることが多いです。
パッキンを交換する手順を場所別にご紹介
パッキンを交換する際の手順について、交換場所ごとにご説明していきます。
STEP1:まずは道具をそろえよう
作業するためには工具が必要になります。自宅に置いてあるもので出来るので、あらかじめ用意しておきましょう。必要な道具は以下の通りです。
モンキーレンチ
ドライバーセット
工具を用意するとき、先に水道の形状も観ておきましょう。場合によっては六角レンチなどが必要になる時もあります。
工具はホームセンター以外でも、100円ショップで売っているようなものでも大丈夫です。
STEP2:シングルレバー水栓の構造を確認して交換
一般的なシングルレバー水栓を参考に、まずは改めて蛇口の構造をおさらいします。
基本的に下から取り付けていくので、分解するときはレバーやハンドルから取り外していきます。
それから各箇所のパッキンを確認していき、壊れたパッキンを交換していきましょう。
<1>レバー・ハンドル部分のコマパッキン(ケレップ)の交換
主にツーハンドルの蛇口に多いのが、ケレップやコマパッキンの劣化。
形がコマに似ているのでコマパッキンと呼ばれていますが、ケレップとも呼びます。
コマパッキン(ケレップ)交換手順
コマパッキンはハンドルの直下に付いている部品なので、ハンドルさえ取り外せれば簡単に交換できます。
ちなみにスピンドルを外すとき、一緒にコマパッキンが付いている事があるので取り外した後に確認しましょう。
また、コマパッキンを設置するとき、スピンドルに挿入した状態で取り付ける方法もあります。
<2>バルブカートリッジのパッキン交換
主にシングルレバー水栓からの水漏れの場合、バルブカートリッジのパッキンを交換します。
カートリッジには本体とその下の2箇所にパッキンが設置されています。
それぞれ次のような手順でパッキンを交換していきましょう。
バルブカートリッジ本体のパッキン交換手順
カートリッジ本体のパッキン交換ですが、実はパッキンだけを交換することはめったにありません。 交換するときはカートリッジ本体ごと交換することが多いです。
ですが一応、念のため確認しておいてください。 カートリッジ自体の交換方法も、この手順で行うことが出来ます。
バルブカートリッジ下のパッキン交換手順
カートリッジを取り外して交換しますが、カートリッジ本体の下にくっついていることが良くあります。
また、パッキンと一緒にスプリングが設置されているので、それも一緒に交換しましょう。
<3>スパウト(胴体部分)のパッキン交換
スパウト(胴体部分)のパッキンの交換も非常に簡単です。
こちらも主にシングルレバー水栓ですが、レバーを外してカバー部分を取り外し、
上下についているパッキンをそのまま外せば完了になります。
ただ、注意すべき点は胴体部分のパッキンはメーカーによって種類が異なるので、事前に調べてから購入しておきましょう。愚痴
<4>スパウト根元(付け根)部分のパッキン交換
スパウト根元(付け根)部分のパッキンをOリングとも呼びます。
スパウト根本(付け根)部分と言っても主に2箇所あり、スパウト(胴体部分)の最下部、それから蛇口本体の付け根部分です。
蛇口や水栓本体の根本(付け根)の接続部分のパッキンを交換するには、まずは蛇口本体を取り外す必要があります。
レバーの分解は一度置いておき、最初に付け根部分の固定ネジの場所を確認しましょう。
大体六角レンチなどで取り外せます。
スパウト根元(付け根)部分のパッキン交換手順
スパウト根元(付け根)部分はパッキンの形にも要注意
水栓や蛇口のタイプによって、パッキンの種類が変わってきます。
必ず事前にメーカーへ確認を取ることで、より確実に同じパッキンを交換できます。
スパウト根元(付け根)部分が汚れていた場合、拭き取ることで直ることもあります。
ですがパッキンにはグリスが塗ってあるので石鹸等で洗うことは控えてください。動きが固くなる原因になります。
万が一グリスごと拭きとってしまったら、新たに蛇口用のグリスを塗りましょう。
ネット通販などで簡単に購入できます。グリスに関してはメーカー品など気にする必要はありません。
蛇口・水栓のパッキン交換を業者に修理依頼する判断基準は?
ご紹介した修理方法を試しても直らない場合、気付けない場所に原因があるかもしれません。無理して分解して悪化させるより、業者に頼んだ方が早く解決することもあります。水漏れは放置せず、自分で治せないと判断したら速やかに業者に依頼しましょう。
また、業者に依頼する判断基準としては以下のものを参考にして見て下さい。
- どこのパッキンか特定できない
- パッキンが入手できない
- 自分で修理しても直らなかった
- 自分で直せる自信がない
- 部品が固着して分解できない
- 水漏れの勢いが強い
交換する部品は事前に用意してもOK
交換する場所のパッキンが特定できているなら交換用の部品を事前に用意することもできます。
ただし条件として、水漏れ箇所と交換箇所が確かだということ、交換部品が間違いなくその部品で合っているということが必要となります。
部品を自分で用意することで部品代を安く済ませられるので費用を抑えたい人は事前に部品を用意しておくのが良いでしょう。
業者へ依頼するときの料金相場:まずは無料お電話見積から
どうしても直らない、直し方がわからない時は当町の水道修理センターへぜひご相談ください!
まずは無料お電話見積からご利用していただければ、ご要望にあった修理プランをご提案させていただきます。
事前見積と明瞭会計を徹底しておりますので、作業後に追加料金が発生するなどは一切ございません。
現地見積には熟練した修理のプロがお伺いしますので、何か気になった点があれば何でもお気軽にお問い合わせください!
下の料金表は修理料金の相場としてもご参考いただければ幸いです。
町の水道修理センターの蛇口/水栓の交換・水漏れ修理関連の料金価格表
修理の種類 | WEB限定料金 | 通常料金 |
蛇口を締めても水がポタポタ出続ける | 2,700円(税込み)~ | 5,400円(税込み)~ |
---|---|---|
混合水栓から水の出が悪い | 2,700円(税込み)~ | 5,400円(税込み)~ |
ハンドルからの水漏れ・締りが悪い | 2,700円(税込み)~ | 5,400円(税込み)~ |
ハンドル/レバーが動かない・回らない | 2,700円(税込み)~ | 5,400円(税込み)~ |
パッキン/各種パーツの交換 | お問い合わせください | お問い合わせください |
水栓/蛇口の交換・取り替え | お問い合わせください | お問い合わせください |
蛇口まわりの配管修理 | お問い合わせください | お問い合わせください |