最終更新日 2022年3月29日
水道を使用して、きちんと蛇口を閉めたのに水がぽたぽた垂れてくる…そんな経験をしたことはありませんか?少量だと思っていて放置しておくと後で別のトラブルを引き起こす可能性がある為、早めの対処が必要になってきます。
今回は、蛇口を閉めても止まらない水漏れについて、その原因と修理方法についてご紹介していきます。
蛇口を閉めても水漏れが止まらない!その原因は?
蛇口を閉めても閉めても止まらない水漏れ。その原因は水道本体に問題がある可能性が高いです。ナットのゆるみ、パッキンやカートリッジの劣化、汚れやゴミの付着の3点を確認してみて下さい。
【水漏れが止まらない原因1】ナットのゆるみ
水道の蛇口にはナットが使用されています。このナットが緩んでいると、そこから水が漏れてきてしまいます。
壁との接合部分やレバーの付け根にナットは使用されているので、そのあたりを確認してみましょう。
【水漏れが止まらない原因2】汚れやゴミの付着
次に考えられるのが、汚れやゴミの付着です。水道の接合部分にあるパッキンなどにゴミが付着して隙間が出来てしまうと、そこから水が漏れだすことがあります。
一度分解してゴミの付着がないか確認しましょう。
【水漏れが止まらない原因3】パッキンやカートリッジ、その他部品の劣化
パッキンはゴム状の部品で、水道の接合部分に使用されています。これは金属部品の隙間を埋めることで水漏れを防ぎます。そのため、このパッキンが劣化して弾力を失っていると役割を果たさなくなり、接合部分の隙間から水が漏れることがあります。
また、シングルレバーの水道にはカートリッジが使用されているため、そのカートリッジが劣化していると同様に水漏れを引き起こしてしまいます。
パッキンやカートリッジに問題が無い場合、ハンドルやレバーに関わるスピンドル部分が破損又は劣化していることによって水漏れが発生していると考えられます。
蛇口の吐水口からポタポタ水漏れが止まらない場合の修理方法
水漏れの箇所と原因が分かったら、蛇口の部品を交換すれば大抵直すことが出来ます。ですので、蛇口の構造を理解し、部品の交換を行ってみましょう。
STEP1:修理する前には止水栓または水道の元栓を閉めよう!
作業を始める前に、水道の元栓か止水栓を止めるようにしましょう。水を止めずに作業を始めてしまうと、水が流れ出し、作業中に家の中が水浸しに、なんてことも起こり得ます。水浸しになると、家財や床、家電などが痛み、二次被害となってしまうでしょう。それを避ける為にも、忘れずに止水栓や水道の元栓を止めましょう。
家全体の水道の元栓は水道メーター付近にあります。
戸建ての場合は、屋外にあるプラスチックや鉄製の蓋を開けると確認できるでしょう。マンションや集合住宅の場合は、玄関横にある鉄製の扉(パイプシャフト内)を開けるとあります。また、水道の元栓はハンドルタイプとレバータイプがあります。なかなか触ることがない部分なので固くて回らない場合は、モンキーレンチ・ペンチ・ハンマーなどの工具を使いましょう。
集合住宅の方は水道の元栓が自分の家のものであることをきちんと確認してから止めましょう。
ちなみに家全体の元栓を閉めた場合は、自宅内のすべての水回りの水が止まりますので、水を使うことが少ない時間帯に作業をするのがおすすめです。
STEP2:蛇口の仕組み・構造を理解しよう!
まずは蛇口の仕組み・構造を理解する必要があります。
蛇口の仕組みはこの図のようになっています。
図のように、ハンドルを回すことによってスピンドルが上昇し、水栓コマ(ケレップ・コマ)が水圧によって押しあげられ、空いたスペースから水が流れるといった仕組みになっています。
蛇口のタイプと構造:2ハンドルタイプ・レバータイプ
温度調整ができる蛇口は上の図のようなものだと2つハンドル(2ハンドルタイプ)があることによって通常の冷水と温水を吐水することが可能となっています。
レバータイプは、レバーハンドルの下部にあるバルブによって温度調節、水量調節を行っています。新しい建物はこのレバータイプが多いと思いますが、蛇口を修理する際には2ハンドルタイプよりもレバータイプの方が少しだけ難易度が高くなってしまいます。不安の残る人は無理をせず業者に依頼するのが良いでしょう。
ほとんどの蛇口にいえることですが、基本構造は水が流れる道を操作するというものになります。つまり、蛇口をしっかり閉めても水がポタポタ流れるという原因はハンドル付近の部品が大きくかかわっている可能性が高いということです。
STEP3:ハンドルタイプの修理はスピンドルの交換をしてみよう
ハンドルを回して水を出すタイプの蛇口で起こった水漏れは、スピンドルが原因になっている可能性があります。
そのため、一度蛇口を分解してスピンドルを取り出してみる必要があります。
まずはハンドル部分をドライバーを使い外します。蓋がある場合はマイナスドライバーなどの薄いものを使い蓋を外します。そうするとハンドル部分を取り外すことができます。
スピンドルの一部が見えますが、ナットがあるためまだ外すことができません。スパナなどの工具を使って、ナットを外しましょう。
スピンドル本体は手でも取れるので取り除き、ホームセンターなどで購入した新しいスピンドルと交換することで修理は完了です。ナットとハンドルを装着しなおすことも忘れずに最後まで慎重に修理してください。
スピンドルを交換してもポタポタ水漏れが直らない場合
「スピンドルを新品に交換したのに、水漏れが直らない」 という場合はスピンドルではない部品に問題があります。可能性として挙げられるのは、スピンドルの下にあるケレップ(コマパッキン)という部品です。
特に固定もされてはいないのでスピンドルを外した後に、ケレップ(コマパッキン)を取り除き、型にあう新品のケレップを入れることによって水漏れが直ります。
分解方法も組み立て方法もスピンドルとほぼ一緒なので、スピンドルを交換するときにケレップ(コマパッキン)も一緒に購入し交換することをオススメします。ちなみにホームセンターでは水栓コマという名称で置かれていることもあるので、店員さんに聞いて購入しましょう。
STEP4:レバータイプの修理はバルブカートリッジの交換をしてみよう
レバータイプの水漏れの場合、交換する部品はバルブカートリッジになります。
まずはレバーハンドルを外さないと修理が進まないので、外していきましょう。レバーハンドルの後ろにある穴に、精密ドライバーなどで操作できるプラスネジがあります。それを外すことによってレバーが外れます。小さなネジなのでネジ穴をつぶさないよう、慎重に外してください。
カートリッジ押さえと呼ばれる部品があるのでそちらをスパナで外し、バルブ本体を引き抜きます。
あとはご家庭で使われている蛇口のメーカーなどから型が合うバルブカートリッジをはめ込み、解体した逆の順番でパーツを戻しましょう。
部品の交換は意外と簡単!蛇口は優しく閉めよう!
劣化や破損していた部品を新品に交換し、水漏れも改善されたでしょう。蛇口の水漏れの原因は部品の劣化などが多く、修理さえできれば問題なく使用できるようになります。交換は自分でも行えますが、不安な部分がある場合は業者に依頼しましょう。
部品を長持ちさせるためには、蛇口の日々の扱いも大切になります。蛇口を閉める際に水漏れが気になるあまり、強い力でギューーーっと閉めすぎなくらいきつく締めたことはありませんか?
それは、この先も続けていると早い段階で部品が破損してしまう原因になります。そういった乱暴な力で使い続けると部品が通常の使用法よりも劣化が早くなり、短期間で交換する必要が出てくるので閉めすぎずに常識の範囲の力で蛇口を使うことをオススメします。
蛇口・水栓の水漏れ・つまり・交換、水が出ないトラブルなど修理業者料金|町の水道修理センター
修理の種類 | WEB限定料金 | 通常料金 |
蛇口を締めても水がポタポタ出続ける | 2,700円(税込み)~ | 5,400円(税込み)~ |
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混合水栓から水の出が悪い | 2,700円(税込み)~ | 5,400円(税込み)~ |
ハンドルからの水漏れ・締りが悪い | 2,700円(税込み)~ | 5,400円(税込み)~ |
ハンドル/レバーが動かない・回らない | 2,700円(税込み)~ | 5,400円(税込み)~ |
パッキン/各種パーツの交換 | お問い合わせください | お問い合わせください |
水栓/蛇口の交換・取り替え | お問い合わせください | お問い合わせください |
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