最終更新日 2022年4月25日

ご家庭のキッチンや洗面所で、シングルレバー混合栓をお使いの方も多いのではないでしょうか。

シングルレバー混合栓は、耐用年数が10年となっています。

したがって、10年を過ぎると、だんだん経年劣化による不具合が出てきて、修理や交換をする必要があります。

ただ、シングルレバー混合栓は、やろうと思えば自分で交換することもできます。

この記事では、シングルレバー混合栓の経年劣化による不具合と、自分でできる交換方法について解説していきます。

シングルレバー混合水栓の寿命による不具合

シングルレバー混合栓の経年劣化(寿命)による不具合には、主に以下の4つが見られます。

  1. レバーハンドルの動きが悪くなり、操作しづらい
  2. ハンドルをひねると甲高い音がする
  3. 吐水口や根元から水が漏れる
  4. 蛇口がぐらつく

これらは、シングルレバー混合栓の寿命を判断する、わかりやすい指標と言えるでしょう。

不具合1:レバーハンドルの動きが悪くなり、操作しづらい

シングルレバー混合栓は、レバーハンドル部分の動きが悪くなってしまうことがあります。

これは、ネジの緩みや、バルブ・カートリッジの劣化、水道水のミネラル成分が付着して見えない部分が錆びついてしまっていることなどが原因です。

ネジの緩みを調整したり、バルブやカートリッジを交換したりして直る場合もありますが、本体が錆びてしまっている場合には、水栓自体の交換が必要となります。

また、水栓のスムーズな動きには、グリスと呼ばれる潤滑油の存在が欠かせません。

水栓には数多くの部品が使われているため、レバーハンドル部品のグリスが切れることによって、内部の部品に摩擦が生じ、水栓が操作しづらくなることがあります。

不具合2:ハンドルをひねると甲高い音がする

シングルレバー混合栓は、ハンドルをひねった時にキーっと甲高い音がすることがあります。

こうした症状があらわれている場合、原因にはコマパッキンの劣化が疑われます。

放置しておくと水漏れの原因となるため、注意が必要です。

不具合3:吐水口や根元から水が漏れる

水栓は、毎日開け閉めしながら使用するため、接続部分の緩みや部品の劣化により、吐水口や根元から水が漏れることがあります。

シングルレバー混合栓の吐水口やレバーハンドルの下から水が漏れる場合は、カートリッジが劣化していることが多いです。

また、水栓の根元部分から水が漏れる場合は、パッキンの劣化が疑われます。

不具合4:蛇口がぐらつく

水栓本体や取り付け台座のビスが、緩んだり外れたりすると、蛇口のぐらつきが発生します。

根元から水がしみ込んで台座が劣化した場合は、根元から水が漏れ出したり、根元から折れたりしてしまうケースも考えられます。

また、台(シンク天板)と水栓金具の接着面に隙間が生じ、シンク下に漏れた水がしみ出し、シンクを痛めてしまう原因にもなります。

水栓が劣化する要因

蛇口の寿命は、使用頻度が多いほど短くなりますが、全く使っていなくても劣化します。

時間の経過によるトラブルで最も多いのが、ゴムパッチンの劣化です。 ゴムが劣化する主な要因は次の7つです。

  • オゾン
  • 摩擦
  • 高温・低温
  • 紫外線(直射日光)
  • 湿気

蛇口に使われるゴムは。耐久性の高い素材になっていて、そもそも外側に露出する部分が少ない構造になっています。

したがって、劣悪な環境でも1~2年程度で寿命を迎えることは滅多にありません。

しかし、使用の多寡を問わず、上の七つの要因で少しずつ劣化してしまうのです。

水栓を交換する前に確認したいこと

水栓が不具合を起こすと、「交換しなければならない」とお思いになるかもしれません。

ただ、水栓を交換すべきかどうか、ちょっと確認してからにしましょう。 交換する前に確認したいことは、以下の4点です。

  • 修理で対応できる水漏れではないか?
  • どのくらい同じ蛇口を使っているか?
  • 蛇口が破損していないか?
  • 蛇口が詰まっていないか?

確認1:修理で対応できる水漏れではないか?

蛇口を交換したい理由が水漏れである場合、まずは修理を考えると良いでしょう。

蛇口の水漏れは、コマやパッキン、バルブやカートリッジなどの経年劣化、ボルトやナットの緩みなどから生じる場合がほとんどです。

したがって、蛇口の不具合が何から来るのかを見極めて、パッキンやカートリッジなどを取り替えたり、ボルトやナットを締め直したりすれば、たいていの場合、問題なく使えるようになるでしょう。

確認2:どのくらい同じ蛇口を使っているか?

先述したように、シングルレバー混合栓の耐用年数は10年と言われています。

長い間使っていた蛇口は、たいていどこかに破損が見られるケースも多いので、部品を交換しても、再び水漏れを起こす可能性が高いです。

したがって、その蛇口を10年以上使っているなら、交換を考えた方が良いでしょう。

逆に、10年も使っていないなら、修理で直る可能性が充分あるので、まずは修理を念頭に検討してみましょう。

確認3:蛇口が破損していないか?

水漏れはないけれど、レバー本体がグラグラする場合、経年劣化による錆びや腐食が原因であるケースが多いです。

ただし、壁についた蛇口がぐらつく場合は、壁の中にある配管自体にガタが来ていることも考えられます。

そういった場合は、自分で蛇口を交換するだけでは直らないことがあるので、初めから水道修理業者に依頼した方が良いでしょう。

確認4:蛇口が詰まっていないか?

出てくる水の勢いが弱かったり、多方向に水が飛び散ったりするのは、吐水口の先端キャップ内にあるストレーナーの網に、不純物や汚れが溜まったせいかもしれません。

この場合は、使い古した歯ブラシなどで網を掃除することで、水の流れがスムーズになります。

ただし、汚れを取り除いたのに、水流に勢いがない、水とお湯のどちらかの流れがスムーズにいかない、などといった場合には、給水管や給湯器に不具合があると思われますので、そちらの業者に相談した方が良いでしょう。

水栓を交換した方が良い場合

では、水栓を交換した方が良い場合というのは、どんな場合でしょうか。

以下の3点に当てはまれば、修理よりも交換を考えた方が良いと言えます。

  • 耐用年数が近い、または過ぎている
  • 交換部品の入手に時間を要する、または入手が困難
  • さびやがたつきが発生している

耐用年数を過ぎている

耐用年数の10年を過ぎている場合は、不具合を起こしている場所だけでなく、本体の劣化が進んでいることが考えられます。

修理しても、すぐまたどこかが不具合を起こす可能性が高いので、交換をおすすめします。

交換部品の入手に時間を要する、または入手が困難

水栓金具のメーカーでは、日々新しい製品の研究・開発が進んでいるため、新しいモデルが販売されると、古いモデルは少しずつ製造を終了していきます。

メーカーの部品保存義務は10年なので、耐用年数を過ぎている場合は、部品の在庫が少なくなっていたり、なくなっていたりするため、取り寄せに時間がかかったり、手に入りづらくなったりするのです。

規格の変更や製造終了している場合などには、修理ができず、交換せざるを得ないケースもあるでしょう。

さびやがたつきが発生している

錆びやがたつきは、経年劣化の典型的な症状です。

水栓自体が全体的に劣化していることが多いので、修理よりも交換が適しています。

シングルレバー混合栓の交換方法

以上のような点を考慮して、修理よりも交換の方が適していると判断される場合、すぐに水道修理業者に依頼するのも良いですが、シングルレバー混合栓ならば、自分で交換できる場合もあります。

DIYが得意な方であれば、挑戦してみても良いでしょう。

この項では、シングルレバー混合栓の交換方法について、解説していきます。

STEP1:交換に必要な工具・用品を準備する

まずは、交換に必要な工具や用品を準備しましょう。

シングルレバー混合栓の交換に必要な工具は、以下の5つです。

  • ウォーターポンププライヤー
  • モンキーレンチ
  • ドライバー(プラス・マイナス)
  • 本体固定専用金具
  • ピンセット

この他に、雑巾やバケツなどもあると良いでしょう。

ただし、メーカーによって必要なものが異なる場合があるので、取扱説明書やメーカーのホームページなどで必ず確認しておきましょう。

ウォーターポンププライヤーは1,000~2,000円、モンキーレンチは500円~1,500円程度で、ホームセンターなどで買うことができます。

STEP2:止水栓を閉める

お湯と水の止水栓を時計回りに閉めます。

混合栓本体のレバーハンドルを上下させて圧力を抜き、水栓本体内に残った水を抜きましょう。

STEP3:給湯管と給水管を外す

古いタイプだと、細い銅のパイプになっています。

これは、取り付けの時に切断して、長さをぴったりにして合わせて取り付けてあるので、アソビがほとんどありません。

したがって、小さな袋ナットを外しても、なかなか取り外すことができないため、切断するのが一番手っ取り早いです。

その際は、チューブカッターという道具を使うと、簡単に切断できます。

STEP4:逆止弁を外す

止水栓の上部に取り付けてある部品です。

固く接続してあると、止水栓も一緒に回ってしまうことがあるので、止水栓をモンキーレンチなどで固定しながら、反時計回りに外します。

STEP5:本体を外す

本体を固定している締め付けナットを外します。

締め付けナットは、少し力を入れれば手で回る場合もありますが、固くて外れない場合は、立形金具締め付け工具で外します。

締め付けナットには、大きく分けて2種類あります。

通常の平たい締め付けナットと、細長い馬蹄用締め付けナットです。

締め付けナットの大きさは、メーカーや型番によって大きさが様々なため、いろいろなサイズをカバーできる立形金具締め付け工具セットなどがあると便利です。

STEP6:上面施工用アダプターを取り付ける

初めに、本体を取り付けるための台座アダプターを取り付けます。

まず付属の六角レンチで2本のネジを緩めて外します。

ダランと下にぶら下がったパーツを、斜めにしながら取り付け箇所の穴に差し込みます。

次に、ビニール樹脂で引っ張り上げながら、2本のネジを付属の六角レンチで締め付けます。

アダプターに「後ろ側」のシールが貼ってありますので、固定する向きを間違えないようにしましょう。

STEP7:本体を固定する

お湯と水のフレキシブルホースは、両方一緒に差し込むことができないので、片方ずつ差し込みます。

水栓本体をアダプターに固定します。

アダプターのビス穴と本体の穴の位置を合わせて差し込みます。

ビスを固定したら、付属の化粧キャップをビス穴にはめて、本体を固定します。

STEP8:逆止弁を取り付ける

止水栓から下のパイプが共回りしないように、止水栓をモンキーレンチで固定しながら、逆止弁を取り付けます。

STEP9:フレキシブルホースを接続する

ホースを差し込むだけでロックされます。

STEP10:止水栓を開けて、水漏れがないかを確認する

最後に、止水栓を開けて、接続箇所から水漏れがないか確認します。

ハンドルを上下左右に動かして、お湯や水の出も確認しましょう。

業者に依頼する時の判断基準

以上、シングルレバー混合栓の交換の手順を解説してきましたが、どうしても業者に依頼しなければならない時というのがあります。

その判断基準は、以下の通りです。

  • 取り付ける部品がわからない時
  • 水漏れの勢いが噴水のように強い時
  • 自分で直せる自信がない時
  • 使用から10年以上経っている時

自分で交換しようとしても、どのシングルレバー混合栓が自宅の水栓に合うのかわからないという場合や、本体以外にも、立形金具締め付け工具やフレキシブルホースなどが手に入れられない場合もあります。

そういった場合は、専門の水道修理業者に依頼した方が無難です。

また、水漏れの勢いが強くて噴水のようになっている時は、緊急性が高いので、止水栓を閉めて、すぐに専門の水道修理業者に依頼した方が良いでしょう。

また、上記の手順を見ても、自分で交換できる自信がない時、それでも使用から10年以上経って交換の必要があると思われる時には、水道修理業者に依頼するのがおすすめです。

自信がなければ業者に依頼した方が安心!

シングルレバー混合栓の寿命による不具合や、自分で交換する方法を解説してきました。

ここに書いてある通りにすれば、自分で交換することは充分可能ですが、DIYに長けた人でないと、ちょっと気後れするかもしれません。

特に、上記で紹介した工具を使ったこともない、という方は、最初から専門の水道修理業者に依頼した方が良いでしょう。

専門の水道修理業者なら、全ての工具が揃っているのはもちろん、見ただけで適切な水栓の種類がわかりますし、工事も短時間で手早く済みます。 長時間水道が使えないというのはかなり不便なので、自分で交換しようとしても四苦八苦しそうだな、と思われる方は、専門の水道修理業者に依頼した方が安心です。

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