トイレからアンモニア臭が…チェックすべき原因箇所と臭いをキレイに消す方法
最終更新日 2022年4月25日
トイレの中に充満する悪臭、その一番主なものが、アンモニア臭です。
こまめにお掃除しているお家でも、アンモニア臭は発生してしまうことがあります。
この誰でも不快になる臭いをキレイに消すにはどうしたらいいのでしょうか。
本記事では、アンモニア臭がする時にチェックするべき原因箇所と、その臭いをキレイに消す方法を解説していきます。
トイレのアンモニア臭の原因は尿汚れや尿石
トイレのアンモニア臭の原因は、主に飛散した尿による汚れと、それが固まって結晶化した尿石によるものです。
排泄した直後の尿には、ほとんど臭いがないのですが、時間が経つと、尿の中に含まれる尿素が空気中の細菌に分解され、アンモニアに変化します。
これがアンモニア臭を発生させる原因です。
排泄時の尿は、人の目に見えない箇所にも飛び散っていて、気づかないうちに臭いを発生させてしまいます。
また、飛沫が何度も付着する場所には尿石ができることがあります。
尿石とは、尿に含まれるカルシウムが結晶化したもので、石のように固まって便器などにこびりつき、普通の掃除では除去できません。
この尿石には、飛沫状態の尿よりも多くの菌が集まるため、アンモニアも大量に発生します。
いつもより臭いがひどい場合には、トイレのどこかに尿石ができていると考えられるでしょう。
トイレのアンモニア臭の原因箇所をチェック!
では、アンモニア臭の原因となる箇所はどんなところか、チェックしてみましょう。 ここでは、以下の8つのポイントをチェックしていきます。
- 便器のふち裏
- 便座の裏、フタの裏、便座と便器の接合部分
- 便器と床の継ぎ目部分
- 便座カバーやトイレマット
- トイレの壁と天井、換気扇
- 温水洗浄便座の内部、ノズル部分
- 便器表面の傷
- トイレのブラシケース
チェックポイント1:便器のふち裏
便器のふち裏は、普通に用を足すだけでも尿がかかる場所です。
角度的に便器に顔を近づけないと汚れの有無が分からないため、軽くこすって掃除したつもりでも、汚れが落ちていないことが多いのです。
特にふちの裏が細い溝のようになっている便器の場合、大きめのトイレブラシでは奥までこすることができません。
汚れに気づかないまま、ふち裏に残った尿はいつしか固まって尿石となり、やがて強いニオイを放つことになります。
チェックポイント2:便座の裏、フタの裏、便座と便器の接合部分
男性が、便座を上げて、立って用を足すと、便座の裏には大量の尿が飛散することになります。
また、フタを閉めて水を流すと、便器内で飛び散った汚れがフタの裏に大量に付着します。
便座の裏やフタの裏は、一見汚れているように見えませんが、放っておけば汚れから細菌が繁殖して、アンモニア臭の原因になってしまうのです。
便器と便座の接合部分は盲点で、普通の人は掃除をしませんが、実はふち裏以上に尿石が溜まりやすい場所です。
特に男性が立って用を足すと、便器の水で尿が跳ね返って、便器と便座の隙間に溜まるようになります。
最近のトイレであれば、ボタンを押してずらすだけで便座を持ち上げる機能が付いていることも多いので、チェックしてみましょう。
チェックポイント3:便器と床の継ぎ目部分
便器と床の継ぎ目部分は、便器から垂れ落ちた尿が便器を伝わって便器と床の間に入り込み、溜まりやすい場所です。
継ぎ目は掃除しにくいため、溜まった尿を上手く取り除けず、固まって尿石などとなり、臭いを放ちます。
この部分は、便器を取り外さないと、完全には掃除できないので、気づいたら尿石がびっしり溜まっていた、ということにもなるのです。
そのため、便器から尿が垂れているのを発見したら、すぐに拭いておくのが望ましいでしょう。
また、便器と床の隙間もそうですが、トイレの床は廊下の床と違って防水性・撥水性の高い床材やシートが貼られています。
このシートの張り方が悪いと、床材とシートの間に尿が入り込んで雑菌などが繁殖し、アンモニア臭以外の悪臭も発生するようになるので注意が必要です。
チェックポイント4:便座カバーやトイレマット
便座カバーや足元に敷くトイレマットには、飛び散った尿や、直接触れた時に付着する皮脂汚れ、衣類を脱ぎ着する際に落ちるホコリなどがビッシリ溜まります。
実はホコリも臭いを吸着しますし、そうでなくても布製品は臭いを吸着しやすいため、尿が付着していて、雑菌が繁殖している状態では、悪臭の元になりかねません。
家族構成にもよりますが、便座カバーはできれば毎日、トイレマットは少なくとも3日に一度は交換し、洗たくをするようにしましょう。
洗っても臭いが取れない場合は、酸素系漂白剤を使用して浸け置きをしてみるといいでしょう。
チェックポイント5:トイレの壁と天井、換気扇
男性が立った姿勢で用を足したりすると、床だけでなく、個室の壁全体に尿が飛び散ってしまいます。
特に腰より下の壁は、男性が立って用を足すときや水を流すときに発生する飛沫が飛んで、とても汚れやすい場所です。
また、「さすがに天井までは飛び散らないだろう」と思われるかもしれませんが、実はアンモニアは空気よりも比重が軽く、その臭い成分は天井付近にまで到達することが分かっています。
男性が立ったまま用を足し、飛び散った尿やアンモニアがそのまま天井のクロスに付着すれば、いつまでもイヤな臭いを放つことになるでしょう。
さらに、換気扇もチェックすべきポイントです。
換気扇のフィルターにホコリがたまっていれば、アンモニアが換気扇のホコリに付着し、しつこく臭うことがあります。
こんな換気扇では、臭いを解消する機能を十分に発揮できているとは到底言えません。
トイレ全体のお掃除が行き届いているのに臭いが残る場合は、足元ばかりではなく頭上にも原因があることを考えましょう。
チェックポイント6. 温水洗浄便座の内部、ノズル部分
温水洗浄便座を使用している人は、ノズルとノズルの収納部分、便座と便器との接合部、便座の裏側に注意が必要です。
接合部分やノズルの細かい隙間に入り込んだ汚れは掃除しにくく、溜まると悪臭の原因となります。
特に、ノズルの稼働時に尿や便が付着し元の位置に戻ってしまうと、内部にこびりついてしまって除去が困難になり、臭いの元になってしまいます。
ノズルの洗浄モードがある場合はマメに稼働させましょう。
便座と便器の接合部分は、温水洗浄便座であれば簡単にずらすことができるので、そこも忘れずにチェックするといいでしょう。
チェックポイント7.便器表面の傷
ここまでのチェックポイントを全てチェックしてみて、さらに臭いが消えない場合、その原因は便器表面についた傷かもしれません。
目に見えない細かい傷が便器表面につき、そこに汚れが溜まっている可能性があります。
表面についた細かい傷を修復するには、復元剤を配合した洗剤などを使用する必要があります。
さらに、便器の傷を防止したいなら、フッ素加工のトイレブラシやコーティング剤を使用するといいでしょう。
チェックポイント8.トイレのブラシケース
最後に意外なチェックポイントは、トイレのブラシケースです。
完璧なお掃除をしている人ほど見落としている臭いの発生源と言えるでしょう。
ブラシでお掃除をした後、しっかり水を切ったつもりでも、ブラシには水分が残るものなので、少しずつケースの底に汚水が溜まっていきます。
この汚水に雑菌が繁殖して、臭いを放つのです。
特に、ブラシを保管時にブラシが底に触れるタイプのケースだと、ブラシが溜まった汚水に触れて、さらに菌が繁殖してしまいます。
そのため、ブラシとブラシケースは100円ショップなどで安いものを買って、使い捨て感覚で頻繁に交換するか、ケースの底をマメに拭き取ることをおすすめします。また、保管時にブラシが底に触れないタイプのケースを選ぶといいでしょう。
アンモニア臭をキレイに消す方法
ここまで、トイレのアンモニア臭が発生する原因箇所を8つ、チェックしてきました。
この章では、そういったアンモニア臭をキレイに消す方法をお伝えしていきます。
その方法は、以下の7つです。
- クエン酸を使う
- 重曹とお酢を使う
- 酸性洗剤を使う
- 尿石除去剤を使う
- 歯ブラシや割り箸を使う
- 除菌・消臭効果のあるクリーナーを使う
- 仕上げに消臭剤を使う
方法1.クエン酸を使う
尿汚れはアルカリ性ですので、弱酸性の「クエン酸」を吹き付けると、中和作用で汚れが緩み、落としやすくなります。
まず、粉状のクエン酸を買ってきて、スプレーボトルに水を入れてから、クエン酸を入れます。
水250ccに対して、クエン酸小さじ2分の1の割合です。
クエン酸水を作るのが面倒な場合は、市販のクエン酸スプレーもあります。
これを汚れている部分に吹き付けて、雑巾やトイレットペーパーなどで吹き上げます。
特に、床や壁の尿汚れには、クエン酸水を使った拭き掃除が有効です。
トイレマットや掃除用ブラシなど床に置いてあるものをトイレの外に出し、トイレ全体にまんべんなくスプレーしてから雑巾で拭きましょう。
壁の下の方は尿が飛び散りやすいため、特に念入りに掃除します。
クエン酸水は、作ってから1カ月ほど効果が持続します。
尿石落としや便器・便座の掃除にも使えるので、トイレに常備しておくといいでしょう。
方法2.重曹とクエン酸を使う
重曹とクエン酸を便器内に入れて浸け置きすることで、尿石を溶かすことができます。
クエン酸がなければ、お酢でも代用できます。
この場合は、重曹2カップにお酢1カップの割合で使います。
また、尿石汚れがしつこい場合は、重曹を水でペースト状にして尿石汚れに直接つけ、お酢をつけたラップでパックして尿石を溶かすという方法もあります。
重曹とクエン酸で浸け置き掃除を行う手順
便器についている水分もトイレットペーパーでふき取っておく。
ここでラップをするとより効果的。
方法3.酸性洗剤を使う
先述したように、尿石はアルカリ性の汚れです。
一般的な掃除用洗剤の多くはアルカリ性なので、尿石には効果がありません。
したがって、尿石を落とすときは、トイレ用の酸性洗剤を用意するのがいいでしょう。
酸性洗剤は非常に刺激が強いため、使用の際はドアを開けて換気扇を回し、必ずゴム手袋を着用します。
尿石に洗剤を垂らしたら、そのまま30分ほど放置しましょう。
便器のふち裏など洗剤が流れやすい部分は、トイレットペーパーに洗剤をしみ込ませて、当てておきます。
方法4:尿石除去剤を使う
尿の飛沫や尿石が見当たらないのに、アンモニア臭が消えないときは、排水管の中に尿石が付いている可能性があります。
そのままにしておくとトイレが詰まる危険性があるため、業務用の尿石除去剤を使って、早めに対処しましょう。
尿石除去剤は非常に強力ですから、酸性洗剤やクエン酸・重曹でも落とせないしつこい尿石にも有効です。
使い方は酸性洗剤とほぼ同じです。ただし、強力なので安全面により注意する必要があります。
決められた使用量を守って、しっかり換気するとともに、ゴム手袋・マスク・ゴーグルも必ず装着しましょう。
方法5:歯ブラシ・割り箸を使う
アンモニア臭を消す洗剤や薬品などをお伝えしてきましたが、それら単体だけでは、小さな隙間についてしまったアンモニア臭を落とすことはできません。
それぞれの場所に適した道具が必要になります。
たとえば、ウォシュレットノズルの隙間についたアンモニア臭を落とすときは歯ブラシや専用ブラシ、便器のふち裏を掃除するときは専用のU字型のブラシ、便器と便座の隙間の掃除ではキッチンペーパーを巻いた割り箸、便器と床の継ぎ目には歯ブラシや先が細くなったブラシがおすすめです。
100円ショップなどでいろいろな形状のブラシが売られていますので、掃除しにくい場所に使えそうなものを探してみるのもいいでしょう。
方法6:除菌・消臭効果のあるクリーナーを使う
便座や床、壁などは、除菌・消臭効果のあるクリーナーやお掃除シートなどを使って、こまめに拭き掃除しましょう。
ただし、お掃除シートは、「トイレに流せます」と表記してあっても、トイレットペーパーほど水に溶けやすくありませんし、掃除で取ったゴミや髪の毛は水に溶けないので、トイレの詰まりの原因になることがあります。
したがって、お掃除したら、全部丸めて燃えるゴミで捨てるのが一番安心です。
また、お掃除シートに除菌効果がない場合は、最後にアルコール配合の除菌シートで仕上げ拭きをしましょう。
天井は、柄が伸縮するフローリングワイパーなどに除菌シートを取り付けて、拭き掃除をするのがおすすめです。
はじめに、乾拭き用のシートで表面に付いたホコリを取り除きます。
電灯や換気扇の周囲もホコリが付きやすいため、しっかり拭き取っておきましょう。
次に、ウエットシートか除菌用アルコールをしみ込ませたドライシートを付けて、天井を水拭きすれば完了です。
方法7:仕上げに消臭剤を使う
トイレのアンモニア臭の原因である尿汚れや尿石を除去しても、しばらくの間はトイレにアンモニア臭が染み付いていることもあります。
そういった場合は、置き型の消臭剤を使うか、消臭・除菌スプレーを使って、徐々に臭いを薄めていくのがいいでしょう。
ドラッグストアの介護グッズコーナーや、ホームセンターのトイレ洗浄剤コーナーなどに行けば、アンモニア臭除去専用のグッズがよく置かれているので、そこで使えそうなグッズを探してみるといいでしょう。
それでもアンモニア臭が消えない場合は業者に相談!
ここまで述べてきたようなお掃除を全部やるのはとても大変です。
でも、トイレのアンモニア臭を消そうと思ったら、一箇所ずつでもこまめにお掃除をするのが望ましいと言えるでしょう。
ただし、それでもアンモニア臭が消えない場合は、プロのトイレクリーニング業者に依頼して、キレイにしてもらいましょう。
トイレクリーニングは、水道修理業者が請け負っているところもあります。
便器を取り外さないとお掃除できない部分の汚れや、配管の汚れなどは、自分ではどうすることもできませんので、プロにお願いするのが一番です。 アンモニア臭のない、キレイで清潔なトイレを保っていきたいですね。
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ウォシュレット、温水便座の水漏れ不具合(故障) | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
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