強力な尿石除去剤としておなじみの「トレストン」の正しい使い方と注意点
最終更新日 2022年6月29日
トイレの汚れを長い間放置していると、尿素が固まって尿石というものが出来てしまいます。
尿石は普通のトイレ洗浄液では落としにくく、尿石除去剤を使わないと綺麗に掃除が出来ません。
ただ、どんな尿石除去剤があるのか、どういうモノを使ったらいいのかわからないという人のために、今回は尿石除去剤として有名で、強力な洗浄力を持つ「トレストン」という洗剤について解説していきます。
尿石の原因とは?
まずはお悩みの原因であるトイレの汚れ、尿石についてみて行きましょう。性質を知ることで掃除がしやすくなります。
尿石とは、飛び散った尿の中にある尿素が空気や水に触れて固まり、石のようになってしまうもののことです。毎回きちんとトイレを流していたとしても、トイレのふちに付着していた尿が原因で起こることが多いです。
これらの尿石を放置していると細かな穴がいっぱいあいている尿石は尿を吸い取ってどんどんと大きくなり、雑菌とも結びついて繁殖していきます。それによって悪臭を放つということになります。
いくら掃除してもトイレが匂う…そんなお悩みを抱えている場合には、尿石の付着が考えられますので、臭いの原因である尿石を除去する必要があります。
尿石は通常のトイレ洗浄液では掃除しにくく、なかなか除去できない頑固な汚れです。
通常のトイレ用洗剤では落ちませんが、「酸性の洗剤でゆるむ」という弱点があります。尿石はアルカリ性の性質を持つため、酸性の薬品を使用して中和することで汚れを落としやすくします。そのため、尿石除去剤という、尿石除去に特化した酸性の洗剤を使用する必要があります。
尿石除去剤としてお馴染みのトレストンの優れた特徴3つ!
尿石除去剤には様々な種類がありますが、今回は「トレストン」というものについてご紹介していきます。
塩素系の尿石除去剤のロングセラーといえば「塩酸系強力尿石除去剤 トレストン」といわれるほど有名な洗剤です。1本1キロ2,500円ほどですが、落ちも良く、コスパもいい洗剤となっています。塩酸が9.9%配合されている強力尿石除去剤です。
トレストンの成分はトリカルボン酸、塩酸(9.9%)、腐食防止剤、非イオン系界面活性剤となっています。
このトレストンには、「圧倒的な洗浄力」「塩酸集のしない尿石除去剤である」「配管を痛めにくい」といった優れた特徴があり、長きにわたって愛されています。
特徴1:圧倒的な洗浄力
トレストンは、非劇物なのに、劇物品と同等の洗浄力を持つ洗剤です。
最も尿石の分解能力が高いといわれる塩酸濃度は20%前後で、この濃度になると劇物として認定されてしまいます。トレストンは塩酸濃度が9.9%と半分以下の濃度になりますが、実験により、20%と同等の洗浄力を持つことが証明されています。
また、洗浄力の秘密は有機酸(トリカルボン酸)との相乗効果です。非劇物で劇物と同等の効果を得るためには有機酸(トリカルボン酸)と塩酸を組み合わせる必要があり、トレストンはこれらを併せた性質を持っています。
無機と有機が組み合わさることにより、それぞれの欠点を補い尿石除去効力を倍増させています。
トレストン1本だけで充分な洗浄力を持つため、他の薬品と併用する必要がないのも魅力の一つです。
特徴2:塩酸臭のしない尿石除去剤!
塩酸主体なのに塩酸臭がほとんどしないという点でトレストンは重宝されています。塩酸系の洗剤を使用する時には、大抵ツンとした刺激臭が発生してしまい、換気していてもそれなりに匂いが強いことが多く、それによって体調不良になってしまったり、苦手意識があったりする人がいました。
しかし、トレストンは塩酸と有機酸を併用することで、刺激臭を最低限まで抑え、ほとんど匂わないように開発しました。
狭いトイレの個室や学校などでいくつもトイレを掃除しなければならない状況で、匂いが発生しないというだけでかなり掃除が楽になります。
大抵の尿石除去剤は反応時の刺激臭が気になるものですが、トレストンにはほとんどありません。お子様がいる家庭でも安心して使用することが出来ます。
臭いが少なく、残りにくいのが特徴の一つです。
特徴3:配管を痛めにくい!
通常の尿石除去剤は、尿石を溶かす力が強く、酸には金属を腐食する性質があるので配管も同時に傷めてしまうというデメリットがあります。配管が痛むと、そこから配管に亀裂が入って配管を交換しなければならなくなったり、配管から水漏れが起こって別の被害が起こってしまったりする可能性があります。
トレストンは、金属腐食防止剤が配合されており、配管などの金属素材を傷めないように工夫されております。
配管などを傷めることなく、キチンと効果を発揮してくれるので安心して使用することが出来ます。
トレストンの正しい使い方
ここでは、トレストンの正しい使い方について解説していきます。
基本的には普通に掃除をする手順と同じように掃除を進めていきます。「尿石が気になるところにかけて、擦り洗いをする」というのが主な方法となります。
詳しく見ていきましょう。
STEP1:準備
まずは準備するものから見ていきます。
ゴム手袋、洗剤、歯ブラシなど、トイレットペーパーの4つが必要になります。どれも家庭で用意できるものになるので、予め準備しておきましょう。
ゴム手袋 | トレストンは安全設計とはいえ洗剤です。肌に触れるのは良くないのでゴム手袋を着用して掃除を進めていきましょう。洗剤が跳ねてしまう事を考えて長袖などの服装で臨むのが良いです。 |
トレストン | トレストン本体は、通販やホームセンターなどで購入が可能です。1リットル2500円程度で購入できるので、買い置きしておくのも良いでしょう。1回の掃除で1本使用します。 |
古い歯ブラシなど、擦り洗いできるもの | 頑固な尿石をこするのに使用します。1本だけでも問題ありませんが、大小という風に大きさが違うブラシを用意するとより掃除しやすくなります。歯ブラシでなくても、古い靴用のブラシやトイレブラシなどでも問題ありません。 |
トイレットペーパー | トレストンを尿石に浸透させるために便器内に敷くのに使用します。普段使っているもので問題ありません。 |
STEP2:トイレットペーパーを便器に敷く
洗剤が便器内にとどまりやすくするために一度トイレットペーパーを敷いておきましょう。
このとき、尿石が気になる便器のふちや中の側面などに添わせるようにして敷くと良いでしょう。
トイレットペーパーを折りたたんで便器のふちの裏などにもきちんと差し込んでおきましょう。何重にもするのではなく、まんべんなく敷くイメージです。
STEP3:洗剤をかける
上から洗剤をまんべんなくかけていきましょう。
トイレットペーパーが濡れて洗剤の色がわかるくらいになったらOKです。便器の裏まできちんとかけ残しが無いようにしましょう。この時、使用するトレストンは1本使うくらいの勢いで問題ありません。
かけきったら、尿石の量や頑固さによって放置する時間を変えましょう。そこまでひどくない場合には5分程度、頑固な汚れの場合には10〜30分程度見ておきましょう。トレストンによって汚れが中和されるのを待ちます。
STEP4:擦り洗い
ある程度時間が経ったら、用意しておいたブラシで擦り洗いをしていきます。
トレストンによって尿石が浮かされているため、かなり汚れを落としやすくなっているでしょう。トイレットペーパーが邪魔している場合には水が溜まっているところに先によけておき、擦り洗いがしやすいようにしておきます。
ブラシなどでしっかり擦り、匂いや汚れの元となる尿石を落としていきましょう。縁の裏などの掃除しにくい場所も確認しながら掃除していきます。
STEP5:流す
水を流せば掃除完了です。水を流すときにも水はねに注意し、洗剤が肌につかないようにしましょう。
尿石の汚れはとても頑固で、一度では取れないものもあります。その時には何回も粘り強く掃除することで綺麗にすることが出来ます。
トレストンを使用するときの注意点
トレストンは劇物ではないですが、汚れを落とす強力な洗浄力を持つ薬品です。そのため、他の薬品と混ぜたり、換気を行わなかったりすると体調に異変をきたす可能性があります。注意事項を守って、安全に掃除しましょう。
他の薬品と混ぜないようにする
他の薬品と混ぜてしまうと、トレストンの効果が充分に発揮できないことがあります。また、塩素系漂白剤などと混ぜてしまうと有毒なガスが発生してしまう可能性があるので、必ずトレストンのみで使用するようにしましょう。
タンクにつけるタイプの洗剤などを使用している場合は、念のため外してからトレストンを使用するのがよいでしょう。
充分な換気をしながら掃除を行う
刺激臭が少ないトレストンですが、吸い込んでしまうと身体によくありません。換気扇を回し、ドアを開けたまま掃除をするなど、しっかり換気をしながら掃除していきましょう。
また、肌に直接触れると肌荒れを起こしたりただれてしまったりするため、ゴム手袋を着用し、直接肌に触れないようにしましょう。肌に触れてしまった場合には、水で洗い流しましょう。もし皮膚に問題が起きてしまった場合には医師の診断を受けることをおすすめします。
トレストンの他にもある、尿石除去洗剤をご紹介!
今回紹介したトレストンのほかにも、尿石除去剤は様々な種類のものが販売されています。用途や尿石の度合いによってもどれを使用するか変わってくるため、自宅のトイレの汚れ具合に合わせて変えていくのが良いでしょう。
【1】『サンポール』(サンポール)
トイレ掃除・尿石落としの酸性洗剤として最も有名な商品です。便器の裏に賭けやすいノズル形式と、かけた場所がわかりやすくなっている緑色の洗剤が特徴的です。
サンポールは付け置きすることでその効果を発揮します。トイレットペーパーを敷いてその上からかけ、そのまま時間を置くことで汚れが落ちやすくなります。
【2】『ルック』(ルック)
尿石汚れに効果の高い強力洗剤のルック。青い洗剤で、とろみがある為、トイレの中にきちんと密着して汚れを落としてくれます。
塩素無配合タイプなので、ツンとする匂いがしない洗剤となっています。
【3】『洋式便器の表面用尿石落とし』(高森コーキ)
スプレー式の尿石除去剤。塩酸を使用せずに、有機成分を使っているため便器や配管に優しいのが特徴的です。つけ置きをすることで効果を発揮するため、そのまま便器にかけてしばらく放置しておくのが良いでしょう。
【4】『尿石Z』 茂木和哉
非常に強力なので、ふりかけた後に便器をスポンジなどで擦り落とす必要がない洗剤です。メシル酸を配合しているのがこの薬品の特徴で、メシル酸と塩酸の配合によって強い洗浄力を生み出しています。
また、強い匂いが発生しないのもこの製品の良いところで、気持ちよく使用することが出来ます。使い方は便器にかけてしばらく放置した後水で流すだけ。擦り洗いをしなくていいのが嬉しいポイントです。
【5】『尿石除去剤 業務用 デオライト-L 1kg』(和協産業)
デオライトも尿石除去剤として人気が高いです。業務用洗浄剤に特化した和協産業から販売されているので、効果はその効果は期待できるでしょう。
1kg単位で販売されているため、がっつり掃除をして尿石を取り除きたい方に向いています。
トレストンを使ってトイレを綺麗に保とう!
尿石除去剤としておなじみのトレストンについて、その使用法と注意点についてご紹介してきました。
トレストンは、塩酸と有機酸を組み合わせて作られているので高い洗浄力を誇り、臭いも少なく、配管も傷めにくい、理想的な尿石除去剤だということがわかりました。
正しい使い方をすればトイレを常に綺麗に保つことが出来、尿石を防ぐ効果も見受けられます。安全性の高いトレストンではありますが、使用時にはキチンと換気を行い、肌につかないようにし、他の薬品と混ぜないように気を付ける必要があります。
また、トレストンはその高い洗浄力から、掃除の時間を短縮することもできます。実際にトレストンを使用している清掃業者の方は、「一つの便器にかかる時間が20〜40%程度短縮できた」といわれているほどです。
清掃業者も絶賛するトレストン、是非安全に使用してみて下さい。 しかし、どうしても落ちない頑固な汚れは清掃業者に依頼するのが良いでしょう。
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タンクに水がたまらない | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
異臭、悪臭がする | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
ウォシュレット、温水便座の水漏れ不具合(故障) | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
ウォシュレット、温水便座の取り付け(交換) | 11,880円(税込み)~ | 19,440円(税込み)~ |