最終更新日 2022年11月30日

皆さんは、1回のトイレで、どれくらいの量のトイレットペーパーを使いますか?

こんなことは、なかなか人に聞くわけにもいかないし、自分が使っている量は適切なのかどうか、気になる方も多いのではないでしょうか。

また、トイレットペーパーでトイレを詰まらせてしまった経験のある方は、どれくらい使うと詰まってしまうのかわからず、びくびくしながら使っているかもしれません。

かといって、少な過ぎても不衛生な気がするし、いったいどれくらいの量が「ちょうどいい」のでしょうか。

そこで、この記事では、1回あたりの適切なトイレットペーパーの使用量や、トイレットペーパーの適切な使用方法、トイレが詰まってしまうトイレットペーパーの量、トイレットペーパーでトイレが詰まってしまった時の対処法について、お伝えしていきます。

トイレットペーパーの適切な使用量の目安

トイレットペーパーの平均的な使用量は、日本とアメリカで違うそうです。

日本トイレ協会の調査によると、日本人の方が、だいぶ多く使っています。

では、1回あたりの日本人の平均使用量とは、どれくらいなのでしょうか。

1回あたりのトイレットペーパーの平均使用量

日本トイレ協会の調査では、日本人のトイレットペーパーの使用量は、1回あたり平均80㎝だということです。

ミシン目で切れる1葉あたりが15㎝くらいなので、1回につき5葉くらい使っている計算になります。

ちなみにアメリカ人の平均使用量は、1回あたり50㎝ということで、3葉しか使っていないそうです。

ダブルのトイレットペーパーの場合、女性の小の時の平均使用量は約66㎝、大だと男女ともに約146㎝と言われているので、ダブルで30mの1ロールを、およそ小45回、大20回で使い切る計算です。

これでいくと、女性は1日あたり約12.5m、男性は約3.5mを使うことになりますので、女性は1ロールをだいたい3日以内に使い切ってしまうということです。

また、日本製紙クレシアの調査では、小の場合は平均100cm、大の場合は平均200cm(シングルでもダブルでも同じくらい)という結果もあります。

トイレ協会の調査より、少し多めの結果です。

理想的な1回あたりのトイレットペーパーの量

前項で、1回あたりの平均使用量は80cmと述べましたが、衛生面から見ると、大便時の1回の使用量として理想的な量はどのくらいなのでしょうか。

「トイレットペーパーを何枚くらい重ねたら、手に大腸菌が付着しないか」という実験では、何とトイレットペーパーを36枚も重ねて、初めて菌が手に付着しなくなるという、驚きの結果が出ています。

1葉を15cmと考えれば、一度おしりを拭くためだけに、何と5.4mものトイレットペーパーが必要だということになるのです。

しかし、毎回こんなにトイレットペーパーを使う人はいないでしょうし、経済的にも環境的にも常識外れと言えるでしょう。

とは言え、大腸菌が手に付着するのを嫌がる方もいるかと思いますが、幸いなことに、手に付着した大腸菌は、水で洗えば簡単に落ちるため、用を足した後に手を洗えばOKなのです。

また、皮膚には「皮膚常在菌」がいて、多少手に大腸菌が残っていても、常在菌が大腸菌を攻撃して、大腸菌の繁殖から守ってくれます。

ただし、ハンドソープなどを使い過ぎると、逆に常在菌を殺してしまい、皮膚の天然バリアを壊して、悪い菌が繫殖してしまう恐れがあるため、あまり手を洗い過ぎない方がいいようです。

こういったことから、大便時1回あたりの理想的なトイレットペーパーの量とは、平均である150㎝(10葉)~200㎝(13葉)ほどで充分と言えるでしょう。

トイレットペーパーの適切な使用方法

前項で、トイレットペーパーの適切な使用量は、大で150cmほどであると述べました。

では、トイレットペーパーの適切な使用方法というのは、あるのでしょうか。

答えは「イエス」です。

この項では、日本人のよくあるトイレットペーパーの使い方と、適切なトイレットペーパーの使い方をお伝えしていきます。

日本人のよくあるトイレットペーパーの使い方

「スコッティ」「クリネックス」などのブランドで知られる日本製紙クレシアのアンケート調査によると、トイレットペーパーの使い方は、実に様々と言えます。

最も多いのは、「柔らかく丸める」で28%、次に「表側を外にして折りたたむ」が19%、さらに、「表側を外にして手に巻き取る」が18%、「裏側を外にして折りたたむ」が16%、「裏側を外にして手に巻き取る」が13%と続きます。

トイレットペーパーは、巻いてある状態で表面に出ている方が表で、反対側が裏なのですが、ご存知でしたか?

トイレットペーパーに表裏があるのを、意外と皆さん意識していることがわかります。

日本製紙クレシアのマーケティング部長によれば、長年の調査の結果、女性はくしゃくしゃと柔らかく丸めて使う人が多く、男性の方が几帳面に折りたたむ傾向があるようです。

ミシン目に沿ってきちんと折りたたんだり、ミシン目でジャバラに折りたたんだりする人もいるということです。

トイレットペーパーの適切な使い方

日本製紙クレシアによれば、トイレットペーパーは、表を肌にあたるようにして拭いた方がいいそうです。

エンボス加工によって凸凹がついているので、裏側の方が少し毛羽立ってざらざらした感触になります。

シングルは特に毛羽立ちが目立つということですが、逆に毛羽立っている方が、摩擦で汚れが取れやすいため、あえて裏で拭きたいという方もいるそうです。

したがって、表を上にして折りたたんで使うのが適切ですが、人によって肌の感覚は違うので、自分が使いやすい使い方でいいと言えるでしょう。

トイレが詰まってしまうトイレットペーパーの量

トイレットペーパーの使用量の目安と、適切な使い方はわかりましたが、ではいったい、どれくらいの量を流してしまうと、トイレが詰まってしまうのか、知りたいですよね。

トイレットペーパーには、パルプ100%のものと、パルプ+再生紙のもの、再生紙100%のものと、大きく分けて3種類あります。

また、シングルとダブルとがありますね。

これによって、流せるトイレットペーパーの量に違いはあるのでしょうか。

結論から言うと、トイレットペーパーの種類による違いはほぼないということです。

3種類のトイレットペーパーをそれぞれ水に浸けて1時間ほど放置した結果、どれもボロボロに溶けて、大きな差はありませんでした。

これは、トイレットペーパーにも規格があり、工業規格であるJIS規格をクリアしたものだけが販売されているからです。

つまり、JIS規格をクリアしたものであれば、同様に溶けやすいということになります。

しかし、溶けやすいと言っても限界はあります。

あるサイトの検証によると、1mは溶けたが、1.5mは溶けなかった、という結果でした。

ただ、大の時の平均使用量が1.5m~2mであることを鑑みると、それくらいは溶けるということでしょう。

しかし、詰まってしまう可能性を考えれば、1.5m以上トイレットペーパーを使うのであれば、大便とは別に流した方がいいと考えられます。

これは、シングルでもダブルでも同じことが言えるでしょう。

トイレットペーパーを使う時に、何葉使ったか数えている方は少ないかもしれませんが、詰まってしまうことが多い方は、きちんと数えて10葉以下にした方がいいようです。

トイレットペーパーがトイレに詰まった時の対処法

トイレットペーパーでトイレが詰まってしまった時には、どのように対処したらいいのでしょうか。

ここでは、以下の3つの方法をご紹介いたします。

  • 対処法1:ラバーカップを使う
  • 対処法2:お湯で流す
  • 対処法3:水道業者に依頼する

一つひとつ見ていきましょう。

対処法1:ラバーカップを使う

和式トイレには和式トイレ用の、洋式トイレには洋式トイレ用のラバーカップがあります。

和式トイレ用は、カップが丸くくぼんでいて、洋式トイレ用は、カップの先端に円形の突起があり、それぞれの排水口に合う形になっています。

ドラッグストアなどでは、未だに和式用しか置いていないところもあるので、ラバーカップは、必要になってから慌てて買うのではなく、あらかじめ準備しておくといいでしょう。

ラバーカップを使う前の準備

トイレが詰まったら、まずトイレの止水栓を閉めることが重要です。

止水栓を開けたまま詰まりを取ろうとすると、排水管から水漏れしてしまう可能性があるからです。

トイレの止水栓は、タンクの裏や便器の後ろ側の壁や床に設置してあることが多くみられます。

探して、きっちり閉めておきましょう。

止水栓を止めたら、床や壁をビニールシートや新聞紙、雑巾などで養生していきます。

ラバーカップを使う時に、汚水がはねてしまう可能性があるからです。

さらに、ビニールシートを拡げて、真ん中あたりに穴を開け、ラバーカップを通しましょう。

これで、ラバーカップを引いた時に水はねしても、自分にはかからないようになります。

使い終わったこれらの新聞紙やビニールシートを入れるゴミ袋なども用意しておくと、効率的です。

ラバーカップはゆっくり押して勢いよく引く

まず、便器の水位を確認しましょう。

ラバーカップは水の中で真空状態を作ることにより、その圧力で詰まりを解消するものです。

したがって、水が溜まっていないと、その効果を発揮することができません。

水位は、ラバーカップが完全に水に沈むくらいにしておきましょう。

足りなければ、バケツなどで水を足します。

また、多過ぎても、水はねがひどくなるため、多過ぎる場合は、バケツや給油ポンプなどで汲み出しておきましょう。

水位を確認したら、ラバーカップを排水口にしっかり当て、ゆっくり押し込みます。

カップが凹んで、中が真空状態になったら、勢いよく引きます。

押し込むより、引く方に力を入れることが重要です。

これを数回繰り返しましょう。

ゴボゴボと水が流れていく音がして、水位が下がれば、成功です。

ただし、まだレバーは引かず、一度バケツで水を流し込んで、スムーズに流れていくか確認しましょう。

対処法2:お湯で流す

もう一つの方法は、お湯で流すというものです。

トイレットペーパーは、比較的温度の高い水の方が、ふやけて溶けやすいという性質があるからです。

まず、便器内の水位を、排水口ギリギリまで下げます。

水位が高ければ、バケツや給油ポンプで水を汲み出しましょう。

次に、排水口に向けて、高い位置から少しずつお湯を流し込みます。

この際、注意したいのは、お湯の温度です。

必ず、40~60℃くらいのぬるま湯を使いましょう。

熱湯を注ぐと、陶器でできている便器がひび割れてしまったり、排水管が傷んでしまったりする恐れがあります。

お湯を注いだら、1時間くらい放置します。

バケツで水を流し込んでみて、ゴボゴボと流れていくようであれば、成功です。

対処法3:水道業者に依頼する

上記2つの方法を試しても、詰まりが取れない場合は、他のものが詰まっている可能性があります。

大便と一緒に流して、詰まってしまった場合は、重曹とクエン酸で溶かすなどの方法もありますが、排水管に詰まっている場合などは、水道業者に依頼するしかありません。

最悪の場合、トイレを取り外すことが必要になることもあります。

トイレを取り外すのは、一般の人には無理ですから、水道業者に頼みましょう。

その際、ポストにマグネットが入っているような業者はやめておいた方が無難です。

高額な料金を取られることが多いからです。

地域に密着している業者で、相談・出張見積もりが無料のところを選ぶといいでしょう。

トイレットペーパーは適切に使って詰まりを予防しよう

ここまで、トイレットペーパーの適切な使用量や使用方法について述べてきました。

普段使っている量が思ったより多かった方などもいらっしゃるのではないでしょうか。

また、使用方法も、特に考えずに使っていたという方も多いでしょう。

しかし、トイレの詰まりを予防したいのであれば、適切な量で適切に使うのが賢明と言えます。

それでも汚れが気になって、どうしてもたくさん使いたいという方は、数回に分けて流すといいでしょう。

トイレットペーパーは、意外と経済的にも環境的にも負担があるため、今日からミシン目を数えてみることをおすすめします。

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