最終更新日 2020年7月1日
トイレの水漏れ原因まとめ大全集!水漏れする7箇所の原因と修理方法
「あれ?トイレが水漏れしている…!」「これは何が原因?どうやって直したらいいの?」
突然トイレから水漏れしていたら慌ててしまいますよね…。
そんな時はまずは落ち着いて、トイレのどこから水が漏れているのか、原因がわかったらどう対処すれば水漏れが直るのかを知っておきましょう。本文の中で、詳しく紹介していきます。
この記事ではそのほか、『水漏れの原因を探って修理する前に、押さえておきたいこと』も紹介していきます。読み終わる頃にはトイレが水漏れを起こしている原因が分かり、その修理方法も理解できているはずです。
それでは、いっしょに水漏れを修理していきましょう。
目次:クリックorタップでその項目を表示します。
まずはここから!トイレの水漏れ原因を探って修理する前に押さえておきたいこと5つ
ここでは、水漏れの原因を探って修理する前に、押さえておいていただきたいことを紹介します。これを知らないまま原因を探したり修理したりすると、せっかくの作業が無駄になりかねません。しっかり確認しましょう。
押さえておいていただきたいことは次の5つです。
- どこから水漏れしているのか確認する
- 止水栓を締めておく
- 分解はスマホで記録をとりながら行う
- パーツを買うときは現物を持っていく
- 自分で修理できそうにない場合は無理せず水道業者に依頼する
①どこから水漏れしているのか確認する
水漏れの原因を探るときに大事なのが、どこから漏れているのか、水の出所をしっかり確認するということです。床に水が溜まっていたとしても、その水は配管から漏れた水かもしれませんし、便器の破損によって漏れた水かもしれませんし、あるいは便器に生じる結露という可能性もあるのです。 きちんと水の出所を確認しないまま修理を始めると、しなくていい無駄な修理作業をすることになってしまいます。
骨折り損にならないようにするためにも、水の出所はしっかり確認しておきましょう。
②止水栓を締めておく
トイレにかぎらず水漏れを発見した際は、まずは止水栓を締めて水の流れを止めましょう。状態にもよりますが、これだけで水漏れが無くなる場合もあります。逆に少し勢いを弱めて状態を確認しながら作業する、という手段もあります。
とにかく水が止まらないそのまま状態では作業しにくいですし、何より水道代がガツンと跳ね上がってしまいます。
トイレの止水栓は、手洗いがある場所やタンクや便器と繋がっているパイプ=給水管と壁や床の接続部分に設置されていることが多いです。 上の写真のようなハンドルをひねる、またはマイナスドライバーなどで時計回り=右回りにひねれば水の流れが止まります。
※トイレ止水栓が見つからない場合は家全体の水道元栓を締める
トイレの止水栓が見つからない場合は、水道の元栓を締めます。戸建の場合、多くは敷地内の地面に設置されている事が多く、水道メーターボックス内の水道メーターの横にあるレバーが止水栓です。マンションなど集合住宅の場合は、外側など玄関付近のパイプシャフト内に設置されていることが多いです。
どうしてもわからない場合は、不動産業者や管理会社に聞いてみることが一番です。
③分解はスマホで記録をとりながら行う
水漏れを修理するには、劣化・破損した部品を交換するために分解が必要なケースがあります。そのようなときは、必ず分解した手順を記録しておきましょう。後で元通りに組み立てるわけですから、間違った組み方をすると悪化する可能性もあります。
分解した手順を記録するオススメの方法は、少し面倒ですが分解過程ごとにスマホなどで写真を撮ること。組み立てるときはその写真を逆に見ていくことで、元通りに組み立てていけるはずです。
④パーツを買うときは現物を持っていく
パッキンなどの部品やパーツをホームセンターで買うときは、一度分解して取り替える部品を取り出し、直接お店に持って行って店員さんに聞くのが確実です。
その際、『どこのどんな部品です』というのをしっかり伝えると、正確な部品を教えてくれるはずですよ。このときに、メーカー・型番・写真なども用意しておくとより確実です。
もし合わない部品を買ってしまうと、何度も家とお店を往復することになってしまいます。水漏れを早く修理するためにも、確実な道を選ぶようにしましょう。
⑤自分で修理できそうにない場合は無理せず水道業者に依頼する
「水漏れ箇所と原因がわからない」「自分で修理できる自信がない」
という場合は、無理せず水道業者に修理依頼することをオススメします。
トイレの構造などをきちんと理解せずに進めると、漏れる水の量が増える、部品を丸ごと交換しなければいけなくなるなど、今よりも状況が悪化してしまう可能性があるからです。
「自分でできない」場合以外でも、水漏れが下記のような状態のときは水道修理業者に依頼するのが確実です。
- 水漏れがポタポタ状態というよりはドバっと勢いがすごい
- 便器本体が損傷している
- 床下からの水漏れ・床と便器の隙間からの水漏れ
自分で直せないと思ったら、まずは町の水道修理センターの電話相談をご利用ください。明瞭会計と事前見積を徹底して修理のご提案をさせていただきます。
7つの箇所別に解説!トイレの水漏れ原因と修理方法
では、トイレの水漏れの原因と修理方法を、水漏れが発生している場所ごとに紹介していきましょう。止水栓や配管からの水漏れは、内部パーツの劣化やナットのゆるみが原因
止水栓や排水・給水管、手洗い管などのパイプ類から水が漏れるのは、ゴムパッキンなど内部パーツの劣化、またはバルブやナットなどのゆるみが主な原因です。この場合は劣化したパーツを交換したり、しっかりと締め直すことで解消されます。部品もホームセンターで手に入りますし、それほど難しくなく、ゆっくり確認しながらやれば破損や故障などのリスクも少ないです。
具体的な手順などはこちらの記事で紹介しています。
タンク上部やレバー付け根から水が溢れている場合は、水位調整機能の異常が原因
タンクの上や、レバーの付け根から水が溢れている場合は、タンク内の水位調整機能に何かしらの不具合が起きている可能性が高いです。タンク内で水位調整を行なっているパーツは、ボールタップとオーバーフロー管、止水栓の3つ。これらの部品を交換したり、調整したりすればタンク内の水位が正常な状態に戻るはずです。
どのパーツに不具合があるのかを見極める方法や、どのように交換や調整をすればよいかは、こちらの記事で詳しく解説しています。
タンクの下から水漏れしている場合は、密結パッキンの劣化が原因
タンク下側、タンクと便器と隙間から水が漏れている場合は、密結パッキンの劣化が原因と考えられます。タンクと便器は実は別々のパーツで、組み立てられてトイレの形になっています。取り付け時、タンクと便器の間には少し隙間ができてしまうのですが、この隙間を埋めているのが密結パッキンというゴム製の部品です。これが劣化したり破損したりしていると硬くなって隙間ができ、水が漏れてしまいます。
ですので、このパッキンを交換すれば、水漏れは解消されるでしょう。
ただし、密結パッキンを交換するときにはトイレタンクを取り外す必要があります。トイレタンクは思っているよりも大きくて重いので、女性や体力に自信のない方は無理をしないほうがよいでしょう。
密結パッキンの交換手順はこちらの記事で詳しく紹介しています。
便器本体からの水漏れは、接続部の緩み・損傷(ひび割れ)・結露が原因
便器本体から起こる水漏れには、主に3つの要因が挙げられます。
- 便器周辺の配管接続部の緩みや劣化
- 便器本体のひび割れなどの損傷
- 便器本体に水滴が発生する結露など
自分で修理するのがかなり難しく、水道修理業者にお願いするのが確実です。
配管と便器が接続している部分から水漏れしている場合は、一度バルブやナットを締め直してみましょう。それでも止まらない場合は、内部の部品が劣化している可能性があり、交換が必要になってきます。
このあたりのお話は、こちらの記事でも詳しく紹介してます。
水漏れしている様子がないのに床が濡れていて、かつ便器に水滴がたくさんついている場合は、水漏れではなく温度差による結露の可能性が高いです。
トイレの扉を閉め切ったり、逆にしばらく開けっ放しにする、換気扇をしばらくつけるなどを試してみて、とにかくトイレ室内外の温度差を無くしてみてください。また換気扇が汚れていたりフィルターが詰まってないかも確認しておきましょう。
結露は温度差が激しいことで水分が凝結して起こる現象ですので、温度差をなくせば解消することができますよ。
ウォシュレット(温水便座)からの水漏れは、接続部の緩み・部品の劣化・故障が原因
最近多くなっているのが自動水洗機能が付いているウォシュレットや温水便座の水漏れです。身近なウォシュレットですが、とは言え電化製品です。水まわりに設置しているので、急な水トラブルが発生しても慌てずに、まずは止水栓を閉めて水漏れの発生箇所を見つけましょう。
ウォシュレットから水が漏れる主な箇所は以下の6つ。
- 水洗ノズル
- 給水パイプ
- 内部貯水タンク(温水タンク)
- 減圧弁
- 止水栓・元栓
- 給水ホースのつなぎ目など接続部分(ジョイント部分)
もしウォシュレットが水漏れを起こしているようなら、慌てず止水栓を締めること。それからコンセントが付いている場合はコンセントを外すようにしてください。
ウォシュレットの水漏れ修理については、こちらの記事で詳しく解説しています。
床と便器の隙間からの水漏れは、床下の配管の劣化や破損が原因
床と便器の隙間からの水漏れは、床下排水管の劣化や破損が原因です。漏れ出る水に色がついていたり、ニオイがあるようであれば間違い無いでしょう。
排水管が破損した場合は漏れ出る水の量が多いので床材にダメージを与えやすく、かつ悪臭の原因になるため精神的にも、衛生的にも、かなりキツイ状態になります。
修理するには床材や便器本体を取り外す必要があるため、かなり難易度が高いです。できるだけ早く、水道修理業者に連絡するのがいいでしょう。
詳しくは下記の記事で紹介しています。
便器内にチョロチョロと水漏れしている場合は、タンク内部品の不具合が原因
便器内にチョロチョロとずっと水が流れ続けている場合、考えられる原因は次の4つです。- ゴムフロートが機能していない(鎖やレバーが原因の場合も)
- ボールタップの故障(浮き玉が原因の場合も)
- オーバーフロー管より上に過剰な給水(水位調節が原因)
- オーバーフロー管の損傷
詳しい手順などはこちらの記事で紹介しています。
「トイレの水漏れ原因」まとめ
この記事で紹介した「トイレの水漏れの原因」をまとめておきます。- 止水栓や配管からの水漏れは、内部パーツの劣化やナットのゆるみが原因
- タンク上部やレバー付け根から水が溢れている場合は、水位調整機能の異常が原因
- タンクの下から水漏れしている場合は、密結パッキンの劣化が原因
- 便器本体からの水漏れは、接続部の緩み・損傷(ひび割れ)・結露が原因
- ウォシュレット(温水便座)からの水漏れは、接続部の緩み・部品の劣化・故障が原因
- 床と便器の隙間からの水漏れは、床下の配管の劣化や破損が原因
- 便器内にチョロチョロと水漏れしている場合は、タンク内部品の不具合が原因
ただし本文でも紹介したとおり、ムリは絶対に禁物。
紹介した修理方法を読んで、「自分ではムリだ…」と感じた場合や、試したけど水漏れが直らなかった場合は、 まずは町の水道修理センターにご相談ください!明瞭会計と事前見積を徹底して修理のご提案をさせていただきます。