最終更新日 2022年4月25日

「日頃からこまめにトイレ掃除はしているはずなのに、すぐに便器に黒ずみがつく」「トイレはピカピカなのに悪臭が…」などとお悩みの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな時は、トイレタンクの中をチェックしてみましょう。

日頃からこまめにトイレ掃除をしている方でも、トイレタンクの中まで掃除される方は少ないのではないでしょうか。

実はトイレタンクの中の黒カビが、便器の黒ずみや悪臭の原因となっていることは珍しくないのです。

でも、「え?タンクも掃除が必要なの?」「どうやって掃除したらいいの?」などとわからないことだらけですよね。

そこで今回は、トイレタンクに発生する黒カビを簡単キレイに落とす掃除の方法と、普段からカビを予防するためのお手入れ方法について解説していきます。

トイレタンクにはカビがびっしり

トイレタンクはきれいな水が流れているので、内部は汚れないだろうと思いがちかもしれませんが、実は黒カビや水垢で汚れやすい場所なのです。

カビが発生しやすい条件は、湿度が70%以上、温度が15~30℃と言われています。

トイレは個室で温度差が生まれにくい上に、常に水が溜まっているタンク内は、湿気が充満しており、雑菌だらけのため、黒カビや水垢が発生しやすい条件が揃っているのです。

そして、こうしたタンク内の黒カビが水に溶け込んで便器に流れ込み、便器の黒ずみを作っているばかりか、何とも言えないカビ臭い悪臭を放つ原因にもなっている可能性があります。

実際にトイレタンクのフタを開けてみたら、黒カビがびっしりで驚いた!ということも少なくありません。

試しに一度フタを開けて、トイレタンクの中を覗いてみるといいかもしれません。

トイレタンクを掃除する前の注意点

トイレタンクの掃除をする前に、まずは、次の2点に注意しましょう。

  • 塩素系漂白剤はNG
  • トイレタンクが割れないように注意する

カビや臭いが解決しても、トイレタンクを壊してしまったり、不具合が出てしまっては元も子もないので、覚えておいてください。

注意点1:塩素系漂白剤はNG

まず注意したいのが、「カビキラー」などの塩素系漂白剤です。

これらは、トイレタンクの掃除には使えません。

タンクの中には、鉄の配管やゴムのパッキンが使われており、塩素の強い効果は、これらの部品を傷めてしまうのです。

最悪の場合、水漏れなどの原因になってしまうので、使用は避けましょう。

トイレタンクの掃除には、トイレマジックリンなどの中性洗剤を使うのが正解です。

注意点2:トイレタンクが割れないよう注意

トイレタンクの汚れは頑固なものが多いため、ついつい夢中になって力が入り過ぎてしまうことがあります。

ところが、トイレタンクの多くは「陶器」で作られているため、実は割れやすいのです。

特に一番注意が必要なのは、フタを外す時です。

フタを外す時は、余程注意しないと、いろんなものが引っかかったりして、つい手を滑らせてしまうということが考えられます。

そうして落としてしまったり、何かにぶつけてしまったりすると、ひび割れたり、割れたりすることがあるので、慎重に扱いましょう。

また、カビは熱湯でやっつけることができますが、陶器に熱湯を使うとひび割れてしまうので、こちらも注意が必要です。

トイレタンクの掃除方法は2種類

トイレタンクの掃除には、大きく分けて「トイレタンクのふたを開けずに簡単に掃除する方法」と「トイレタンクのフタを開けてしっかり掃除する方法」があります。

掃除方法1:トイレタンクを開けないカンタン掃除

タンクのフタを開けずに簡単に掃除するためには、「タンクの中に入れるタイプの洗浄剤」を使いましょう。

掃除方法は、洗浄剤を手洗い器の穴から入れて放置するだけです。

次の4つのSTEPで月1回程度行うのがおすすめです。

一度トイレの水を流す。
タンクの給水と同時に、手洗い器の穴から洗浄剤を入れる。
2~6時間ほど放置する(時間は洗浄剤による)。
水を流す。

タンクのフタを開けずに簡単に掃除する時には次の洗浄剤を使うのがおすすめです。

①トイレタンク洗浄剤(木村石鹼)

粉タイプのトイレタンク用洗浄剤です。過炭酸ナトリウムや界面活性剤が入っており、トイレタンク内の水垢、黄ばみ、カビなどの汚れを酵素パワーで強力に落とします。

弱アルカリ性なので、内部を傷める心配もありません。

開封し上から注ぐだけなので、タンクのフタを開けずに入れられます。

洗浄後は、泡がなくなるまで2~3度流します。

②ボタニキャントイレWクリーナー(ボタニキャン)

酵素・酸素・植物の3つの力でトイレタンクと便器を洗浄&除菌できる洗浄剤です。

黒カビだけでなく、過炭酸ナトリウムの発砲効果で水垢汚れを除去、酵素が黒カビの成分であるタンパク質汚れを分解し、植物由来の脂肪酸ナトリウムにより皮脂汚れも分解するため、タンクを丸ごときれいにできます。

こちらも顆粒タイプなので、タンクのフタを開けずに穴からサッと入れられます。

③シャボン玉酸素系漂白剤(シャボン玉石けん)

漂白・除菌・消臭・しみ抜きなどの効果がある酸素系漂白剤。

こちらは塩素系でなく「酸素系」なので、タンクの内部を傷めません。

注意点は、50℃以上のお湯では使用しないことです。

トイレタンクだけでなく、家中のお掃除やお洗濯に使える点も、嬉しいポイントです。

これ以外に、重曹を使った掃除方法もあります。

こちらは重曹1カップをタンク内に投入し、6時間ほど放置し、水を流すだけです。 重曹は100円ショップなどでも売っているので、安価に掃除ができるのも助かりますね。

掃除方法2:トイレタンクを開けてしっかり掃除

トイレのタンクを開けてしっかり掃除する場合、時間と手間はかかりますが、その後のトイレ掃除が一気に楽になりますので、3ヶ月に一度くらいはやってみるといいでしょう。

トイレタンクを開けてしっかり掃除する際に用意するもの

用意するものは、以下の11個です。重曹やクエン酸は、汚れによって適宜使用します。

トイレタンクの周辺は雑菌が繫殖している可能性が高いため、ゴム手袋は必須です。

  • マイナスドライバー
  • ゴム手袋
  • 柄が長くあまり太くないブラシ
  • 使い古した歯ブラシ
  • スポンジ
  • 中性洗剤
  • お掃除シート
  • 雑巾
  • 重曹
  • クエン酸小さじ1
  • 水200㏄
  • スプレーボトル

トイレタンクを開けてしっかり掃除する手順

手順は以下の通りです。

止水栓を閉める

まず、タンクから壁や床に繋がっている止水栓をマイナスドライバーで閉めます。

止水栓は、水道の蛇口のようなもので、この栓からタンク内に給水しています。

そのため、止水栓を閉めずにフタを外したまま洗浄レバーを回して水を流すと、給水ホースからの水で床が水浸しになる可能性があるので、忘れずに閉めましょう。

閉める際は、止水栓がどれくらいの緩さだったか覚えておくといいでしょう。

排水する

止水栓を閉めたら、洗浄レバーを回して水を抜きます。

こうすることで、タンク内の水がなくなり、底面の掃除など作業がしやすくなります。

タンクのフタを外す

トイレタンクのフタは2種類あり、給水ホースが繋がっているタイプと、繋がっていないタイプに分かれます。

タンクの上に水が流れる(手洗い器が付いている)タイプのフタは、給水ホースが繋がっているタイプのため、フタを真上に持ち上げてから、給水ホースの接続部分のナットを反時計回りに回してホースを外しましょう。

給水ホースが繋がっていないフタだけのタイプは、上に上げてそのまま外すことができます。

両手で持ち上げて、慎重に取り外しましょう。

中ブタがついていれば、それも外します。

こちらはメーカーによって外し方に違いがあるので、注意しましょう。

フタを落として割らないように、作業はできれば2人で行うと安心です。

タンクのフタを洗う

外したフタや中ブタは、お風呂場や洗面所など安定して置ける場所に持っていき、中性洗剤をつけて、全体をスポンジやブラシでこすります。

細かい箇所は、歯ブラシを使って丁寧にこすり落とします。

フタの裏側もしっかり汚れを落としましょう。

水受けの水垢には、クエン酸か重曹を使用します。

クエン酸水は、水200㏄にクエン酸小さじ1杯を溶かしたものを、スプレーボトルに入れて使うと便利です。

水受けに吹き付けて、数分置いてからスポンジでこすります。

取れにくい水垢は、クエン酸の濃度を上げるか、メラミンスポンジでこすって落としましょう。

重曹を使用する場合は、粉のまま水受けに適量を振りかけ、水にぬらしたスポンジでこすります。

汚れが全て取れたら、水で濡らした雑巾で拭き、乾燥させましょう。

タンク内部を洗う

まず「トイレマジックリン」などの中性洗剤をタンク内の汚れにかけましょう。

洗剤をかけたら、柄の長いブラシで内部をこすっていきます。

タンク内はパイプや溝のある部品が多いため、細かいところまできれいにするには歯ブラシを使うと便利です。

ただし、激しくこすると部品を傷つけたり、壊したり、細かい部品が外れたりするので、できるだけ優しくこすりましょう。

これで、だいたいの黒カビや汚れはキレイになるはずです。

掃除後は、洗剤分が残らないよう、水が溜まらない上部は、水をスプレーしてしっかりすすぎましょう。

最後に雑巾で水気を拭き取り、乾かします。

また、ブルーレットなどの置型洗浄剤を使っていると、着色された水がはね、縁に色がついていることがあります。

縁の部分は、洗剤をかけても水で洗い流せないので、「トイレクイックル」などのお掃除シートでゴシゴシこすって落としましょう。

止水栓を緩めてタンクに水を溜める

閉めていた止水栓を緩めると、タンクの中に水が溜まっていきます。

閉め過ぎると水を流した後にタンクに水が溜まらなくなってしまいますし、逆に緩め過ぎると排水が追い付かず、タンクから水が溢れてしまうため、注意が必要です。

水が溢れないように止水栓を調整して、元の水位まで溜めましょう。

フタを元に戻す

フタや中ブタが完全に乾いたら、外した時と逆の手順で元に戻しましょう。

フタと手洗い器の管が合うように、真上から下ろしてはめ込めば完了です。

水で洗い流す

最後に、洗浄レバーを回して水で洗剤を洗い流します。

泡や汚れが出てこなくなるまで、2~3度流しましょう。

トイレタンクを開けてしっかり掃除を行う場合には、トイレ用の中性洗剤を使うのが一般的ですが、トイレ用の洗剤を使っても汚れが落ちない場合があります。

そんな頑固な汚れがある場合には、「重曹」や「紙やすり」を活用してみるのがおすすめです。

頑固な汚れにおすすめの方法1:こびりついた汚れには重曹

トイレタンク内の頑固な汚れに効果的なのが、重曹です。

クレンザーなどと同様に、細かな粒子がこびりついた汚れを取り除いてくれます。

手の届きにくい部分などは、不要になった歯ブラシに直接重曹をつけてこすり洗いしましょう。

頑固な汚れにおすすめの方法2:こすっても落ちない頑固な汚れには紙やすり

重曹でこすっても落ちない固まった水垢や頑固な汚れがある場合には、耐水性の紙やすり(サンドペーパー)を使って、直接気になる部分を削り落としていきましょう。

1,000番くらいの粗さのものを用意し、サンドペーパーに少し水をつけてこすると、固い汚れでもきれいに取れます。

ただし、力を入れ過ぎると傷がついてしまう可能性があるので、優しくこするようにし、頻繁に使用するのは避けましょう。

トイレタンクのカビを防ぐ方法

以上お伝えしてきたように、トイレタンクのカビや汚れを落とすのはなかなか大変ですが、そもそもカビや汚れが付かないように、普段から予防することはできます。

この章では、その方法を4つお伝えしていきます。

方法1:重曹を使う

大さじ1杯程度の重曹を粉のままタンクに入れて、6時間ほど放置してから水を流します。

外出前や寝る前など、数時間トイレを使用しない時間を利用すれば、手間になりません。

月1回を目安に繰り返し浸け置きするといいでしょう。

重曹の消臭効果や、黒カビの成分であるタンパク質を分解する掃除効果で、黒カビによる黒ずみや輪染み、水垢などがつきにくくなります。

方法2:洗浄剤を使う

タンクの上に水が流れるタイプ(手洗い器が付いているタイプ)は、ブルーレットなどの常時設置するタイプの洗浄剤が使用できます。

設置型の洗浄剤は、手洗い器に置くだけで「除菌液」がタンクの内部に垂れ落ちていく仕組みです。

そのためタンク内部の除菌はもちろん、水を流すたびに便器内部のすみずみまで洗浄液が行き届きます。

菌の繁殖を抑制して、タンク内部の黒カビだけでなく目に見える部分の黒ずみも防ぐ効果があります。

香りも様々な種類のものがあるので、好みの香りに合わせて選ぶのもおすすめです。

ただし、タンクの中に入れるタイプの洗浄剤の方が、より強力にタンク内も便器もきれいに保つことができるため、月に数回は、タンク内に入れるタイプの洗浄剤を使うと、より効果的です。

方法3:漂白剤を使う

便器の黒ずみが気になり始めたら、洗浄剤よりも漂白剤の使用をおすすめします。

月に1回入れるだけなので手軽です。

ただし、トイレタンク内はゴムやプラスチックなどさまざまな素材が入っているため、塩素系の漂白剤は使用を控えた方がいいでしょう。

トイレタンク専用の漂白剤や、酸素系の過炭酸ナトリウム成分が入った酸素系漂白剤を使用しましょう。

方法4:洗濯槽用アロマスプレーを使う

トイレタンクのフタの裏側や、タンク内部のカビ予防には、洗濯槽用のアロマスプレーも効果的です。

水気のある所にはカビ予防アイテムを置くのが難しいので、カビ予防の香り成分が含まれた洗濯槽用のスプレーを使うといいでしょう。

香りでカビ予防をする働きがあるため、どこにでも使えるので便利ですし、悪臭を消す働きもあって、一石二鳥です。

方法5:カビがつきにくいトイレタンクにリフォームする

トイレそのものが古い場合には、思い切ってリフォームをしてみるのも選択肢の一つです。

近頃ではカビや水垢など汚れがつきにくい素材のトイレも多数ありますので、まずはどのようなトイレの種類があるのか調べて、検討してみることから始めましょう。

便器やトイレの販売を行っている水道修理業者に相談するのもおすすめです。

手に負えない汚れはプロの手を借りてピカピカに!

タンク内は細かい部品が多く、適切な道具を使用しないと掃除が難しいところです。

使用する洗剤を間違えたり、誤って部品を破損させたりしてしまうと、水が止まらない、水が流れないなどトラブルになる可能性もあります。

「長い間掃除をしておらず汚れが手に負えない」「下手に掃除して壊れないか心配…」そんな方は、プロのトイレクリーニング業者や水道修理業者に依頼するのがおすすめです。

専門のトイレ業者は、トイレの構造やさまざまな汚れの掃除方法について熟知しています。

プロの技術を駆使して、タンクだけでなく便器も分解洗浄してまるごと隅々まできれいにしてくれます。

ちなみにトイレクリーニングの料金相場はだいたい7,000円~9,000円です。

業者によってトイレタンクの掃除がオプションとして別料金になっていたり、セット料金として含まれていたりと料金設定が異なるため、作業を依頼する前によく確認しておきましょう。

また駐車料金や出張費などが発生するケースもあります。

それぞれで対応や料金が異なるため、クリーニングを依頼する際は複数の業者から相見積もりを取るのがおすすめです。

一度丸ごとキレイにしてもらえたら、次からはお掃除がグッと楽になりますので、既にトイレタンク内がカビだらけで掃除する意欲が失せている方は、プロの手を借りることを検討するといいでしょう。

日頃のお掃除に加えて、トイレタンクのお掃除まで…と思うと気分が萎える方も多いかと思いますが、簡単にお掃除できる重曹や洗浄剤・漂白剤を使ったり、プロの業者の手を借りたりして、汚れや悪臭のない、キレイなトイレを目指しましょう。

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