最終更新日 2022年10月28日

「トイレが詰まってしまったけれど、道具もないし業者を呼ぶ時間もない!」、そんな時にはサランラップを使って、自分でトイレ詰まりを解消することも可能です。

トイレ詰まり解消の必需品として販売されているのがラバーカップ(スッポン)ですが、自宅にはないという方も少なくないでしょう。

今回は、自分でできるトイレ詰まりの解消法として、主にサランラップを用いた方法について仕組みとやり方を解説していきます。

どのような場合にサランラップが有効なのか、どう使用すれば最も効果が高いのか、トイレ詰まりが起こるのを事前に防ぐ方法も含め、知っていきましょう。

また、それ以外にも自分でできる詰まり解消法や、トイレ詰まりを防止するためのコツについても解説していきます。

トイレ詰まりにサランラップが有効な理由

そもそも、なぜラバーカップでトイレ詰まりが解消されるのか、その原理を知ることで、サランラップがトイレ詰まりに有効な理由についても説明できます。

ラバーカップは、ゴム製のカップ部分を便器に押し付けることで密閉状態を作ります。

そして引っ張り圧力をかけ、詰まりの原因を吸いだすという仕組みなのです。

ここで重要となるのは、「密閉状態」で「圧力をかけられる」こと。

サランラップで便器を覆い密閉状態をつくることが出来れば、ラバーカップと同じ仕組みでトイレ詰まりが解消できるというわけです。

サランラップで解消できる詰まりの種類

サランラップで解消できるトイレの詰まりは基本的に「水に流せるもの」のみです。

トイレ詰まりが起こってしまう原因は1つではないため、何でもかんでもサランラップで解消できるとは限りません。

サランラップを使う前に、何によってトイレの詰まりが生じているかをまずは確認しましょう。

具体的な例としては、以下のようなものが詰まりの原因であれば詰まりが解消できる可能性があります。

  • トイレットペーパー
  • ティッシュペーパー
  • 排泄物や嘔吐物
  • 「水に流せる」系列の製品

これに関しては、ラバーカップを使用したとしても同じです。

詰まりを解消する原理が同じであるため、違いはないと思って構いません。

サランラップで解消できない詰まりの種類

基本的にトイレに流せない固形物が詰まりの原因となっている場合、サランラップでは対処が難しいと言えます。

  • スマートフォン
  • おむつや生理用品
  • オモチャ

うかつにサランラップを使用し対処しようとすると、更に奥へと詰まってしまう可能性もありますので、その場合は速やかに業者へ連絡しましょう。

また後述する、サランラップ以外のトイレ詰まり解消法で対処できるかも確認してみるとよいでしょう。

サランラップでトイレ詰まりを解消する5STEP

ここからは、実際にサランラップを使ってトイレ詰まりを解消する手順について解説していきます。

次の5STEPで簡単に行うことができます。

STEP1:トイレのフタ・便座をあげる

まずはじめに、トイレのフタや便座を全てあげましょう。

その際に大切なのは、便器のフチ、特に便座の裏側に面している部分を全てキレイに拭き取り掃除をしましょう。

サランラップを使ってトイレ詰まりを解消するには、前述のとおり「密閉状態」を作る必要があります。

そのため便器のフチ部分が汚れてサランラップが浮いてしまうと、密閉にならなかったり途中ではがれてしまったりする可能性があるからです。

ぬめりや水気がある場合は特に重点的に掃除し、サランラップが張り付きやすい状態にしておきましょう。

STEP2:便器にサランラップを何重にも巻きつける

掃除を終えたら便器にサランラップを巻きつけていきます。

成功させるポイントは、大きく分けて以下の3つです。

  • 空気が漏れないように密閉する
  • たるみが出ないよう、ピッタリと巻きつける
  • 押して破れないように何枚も重ねる

サランラップがもったいないと言って少ない枚数で済ませてしまうと、結果的に上手くいかず何度も繰り返す羽目になってしまうので、惜しみなく巻きつけるよう意識しましょう。

また密閉性をより高めたいという場合には、ラップの端をテープで留めるのも有効です。

ガムテープなどが望ましいですが、便器にテープの粘着が付くのが気になるという方はよりラップを多めに巻きつけるようにすると良いでしょう。

STEP3:レバーで少しだけ水を流す

サランラップを巻きつけた状態で水を流すと、水圧でラップが膨らんできます。

これは次の手順をやりやすくするための手順です。

ただ通常のトイレ使用時と同様に思い切り水を流してしまうと、ラップに水圧がかかりすぎて破れてしまう可能性があります。

ボタンでの水洗やレバーを全開でひねることはせず、調整しながらレバーで水を流してください。

STEP4:サランラップを手でゆっくり押していく

ここまで終えたら、膨らんだサランラップの表面をゆっくり手で押していきましょう。

密閉状態の便器内に圧力をかけていきます。

手を離すとサランラップがまた膨らんでくるので、再度手で押していきます。

ゆっくりテンポよく押して離してを繰り返すことで、詰まりの原因となったものに圧がかかってきます。

詰まりの原因が取れた場合には、便器内の圧力が変化しサランラップが膨らんでくることがなくなります。水も流れるようになるので、それが確認できるまで繰り返し続けましょう。

STEP5:水を流して詰まり解消を確認する

便器の水位が下がったことが確認できたら、トイレの水を流して本当に詰まりが解消されたか見てみましょう。

その際は「小」の方向にレバーを回すか、少量の水を流して確認するようにしてください。

しっかりと流れていれば詰まり解消です。

サランラップは水に流れないので、トイレに入ってしまわないよう注意して取り除きましょう。

サランラップでトイレ詰まりが解消できない時は?

サランラップを使っても詰まりが解消できなかった時は、別の方法を試してみましょう。

サランラップは、「水で流せるもの」が詰まりの原因である場合は有効である可能性がありますが、そうでない時はより便器の奥に詰まりが移行してしまい、パイプに問題が出たり、かえって詰まりが悪化することも考えられるので注意が必要です。

その場合は、無理に自分で対処しようとせず、業者への依頼が望ましいと言えます。 

対処法1:バケツでお湯を流し込む

「トイレットペーパー」による詰まりが原因の場合には、お湯を便器に流し込むことが有効です。

トイレットペーパーはパルプ紙で出来ており、お湯でほぐれやすい性質を持っているので、お湯によってほぐれれば、通常通り流せる可能性があるからです。

試す場合には40℃~50℃のお湯を便器に流しましょう。

熱湯を流してしまうと、急激な温度変化によって便器の陶器が割れてしまったり、別のトラブルが発生する可能性があるので絶対にやめてください。

対処法2:重曹とクエン酸を使用する

こちらも「水で流せるもの」が詰まっている場合の対処法です。

まず水が少ない状態であることが望ましいので、詰まりが原因で水があふれそうになっている場合にはバケツなどで汲み出しておきます。

そして重曹の粉末1/4カップ(約50g)を便器に入れ、その後クエン酸の粉末1/2カップ(約100g)も便器に入れます。

その状態でぬるま湯を便器に注ぐと反応し泡が立ち始めるので、そのまま30~60分程度放置しておきましょう。

放置が完了したらバケツなどでゆっくりと水を注ぎます。水位が下がれば詰まりが解消されているということです。

ただ解消されていない場合は水があふれてしまうので、一気に流しすぎないよう注意してください。

対処法3:針金ハンガーで詰まりをかきだす

トイレの詰まりに対し直接針金を当てて、崩してかきだすという方法です。

ワイヤーブラシなどが手元にない場合に、ハンガーを使って代用することが可能です。

ハンガーをペンチで切り、1本の棒状にします。

その際、便器に差し込む側は円形に丸めておきましょう。そうすることで便器の内側が針金によって傷ついてしまうことを防げます。

便器に傷がついてしまうと、別のトラブルを誘発する可能性もあるので注意してください。

円形に下側を排水口に差し込み、詰まりにぶつかったら細かく動かして崩していきます。

詰まりが解消されれば水が流れるようになりますが、もしも奥に押し込んでしまっている感覚があった場合にはすぐに中止しましょう。

対処法4:ペットボトルを使用する

ラバーカップと同じ原理で、ペットボトルを使って詰まりが解消できる可能性もあります。

500mlのペットボトルのフタを外し、底を切り取ります。

ゴム手袋をつけペットボトルの飲み口部分をしっかりと押さえ、隙間をなくした状態で便器内に差し込みましょう。

その状態でペットボトルを押したり引いたりすると、ラバーカップ同様便器内に圧力がかかり、詰まりの原因が引き出されることがあります。

ペットボトルの底部分が鋭利になっているので、便器内を傷つけたり、手を怪我したりしないように気を付けてください。

対処法5:その他の方法

その他にもトイレの詰まりを自分で直す方法は色々とありますので、以下の記事も参考にしてみてください。

トイレの詰まりを事前回避するコツとは?

トイレ詰まりを解消する方法についてここまでご紹介してきましたが、一番なのは「トイレ詰まりを事前に回避する」ことです。

トイレ詰まりを繰り返さないように、ポイントをしっかり押さえて普段からトイレを利用するようにしましょう。

予防法1:原因となりうる異物はトイレに流さない、持ち込まない

誤ってトイレの中にものを落としてしまったという場合は仕方がないですが、「これくらいなら流れるだろう」と思ってトイレに流すことで、詰まりの原因となるものは多くありますので注意が必要です。

特に原因となりがちなのは「ティッシュ」「ウェットティッシュ」です。

水に溶けにくい素材でできているこれらの製品は、トイレに流すと詰まりの原因となりやすいです。

トイレットペーパーが切れてしまった場合にやむを得ず代用した際には、トイレに流さず汚物入れへ捨てるようにしましょう。

ウェットティッシュは通常のティッシュよりも更に水に強い性質を持っていますので、尚のことリスクが高いので流すのは絶対にやめましょう。

トイレに流せると銘打っている製品以外は基本的にトイレ内に持ち込まないように心がける方がいいです。

トイレ内にスマートフォンを持ち込む方も少なくないとは思いますが、水没させてしまうと取り返しがつかなくなることも考えられますので、なるべく外に置いておきましょう。

予防法2:トイレ詰まりには予兆がある?定期的にチェックをしよう

トイレのトラブルは予兆となるような症状が起こる可能性があります。

問題が大きくなる前に、予兆があるかどうかをチェックしてみることで回避できるかもしれません。

主な予兆は以下のようなものです。

予兆1:水が流れにくくなっている

トイレの配水管が詰まり気味になっていると、充分に水が流れず便器内の水位が上がりやすくなります。水位がいつもより高いと感じた際には詰まりを疑うと良いでしょう。

ただ便器内の詰まりではなく床下の配水管が詰まっている場合には、個人での修理は難しいレベルとなります。その際は業者に修理を依頼しましょう。

予兆2:異音・異臭がする

便器内から通常では鳴らないようなゴボゴボとした音がする場合や、下水のニオイがトイレ内に充満してしまっている場合にはトイレ詰まりを起こしている可能性が高いです。

便器には封水という水が溜まっており、それによって下水の臭いが上がってくるのを防いでいます。ただ排水管が詰まっていると毛細管現象が発生し、封水が詰まりに吸われて流れてしまうことがあるのです。

そうした異臭や異音は普段通りトイレを使用している際にもチェックしやすい項目なので、普通と違う状態が確認された時にはすぐに対処するようにしてください。

予兆3:自力での修理が難しい場合は業者に依頼しよう

ここまで自力でトイレ詰まりを解消する方法についてお伝えしてきました。

ただ詰まりの範囲が広かったり、奥の方に詰まりが進行していたりといった場合には解消が不可能な場合があります。

その場合はなるべく早く、業者に依頼をかけましょう。

今回お伝えしてきた内容はあくまでも深夜などで業者をすぐに呼べない場合の緊急対処ですので、その場で解消できなかった場合に無理をすると状況が悪化する可能性も高まります。

また詰まりから時間が経過してしまい、排水管の奥へものが移動したり、便器の水があふれたりといった二次被害によって修理費用が増加することもあるので、注意してください。

修理費用は業者によって様々ですが、8000円程度を見ておくと良いです。

時間もほんの数分で完了するケースがほとんどのようですので、自力で難しい場合は利用しましょう。

とはいえ状況次第では10000円を超えて来ることもなくはないので、業者をしっかりとリサーチし、料金トラブルが発生しないよう気を付けてくださいね。

サランラップでトイレ詰まりを解消する時は「密閉」が大切!

今回は自分でできるトイレ詰まりの解消法として、サランラップを用いた方法を中心に重曹とクエン酸を使う、ハンガーを使う、ペットボトルを使用する方法などについても解説しました。

サランラップを使用する際は圧力の変化を利用するため、密閉に気を遣うと成功確率が上がるでしょう。

手軽に自分でトイレ詰まりが解消できれば、業者を呼ぶ手間も省けます。

もしもお困りの際には一度試してみる価値アリでしょう。

また日頃からトイレを正しく使うように心がけ、定期的なチェックもしておくと良いですね。

町の水道修理センターの水洗トイレのつまり・水漏れ修理の料金価格表

WEBを見てお問い合わせ頂いたお客様は
キャンペーン価格でご対応いたします!
※料金はすべて税込価格です。
修理の種類 WEB限定料金 通常料金
トイレの詰まり 4,860円(税込み)~ 8,640円(税込み)~
トイレの水が溢れる、止まらない 4,860円(税込み)~ 8,640円(税込み)~
チョロチョロ水が漏れている 4,860円(税込み)~ 8,640円(税込み)~
タンクに水がたまらない 4,860円(税込み)~ 8,640円(税込み)~
異臭、悪臭がする 4,860円(税込み)~ 8,640円(税込み)~
ウォシュレット、温水便座の水漏れ不具合(故障) 4,860円(税込み)~ 8,640円(税込み)~
ウォシュレット、温水便座の取り付け(交換) 11,880円(税込み)~ 19,440円(税込み)~

その他水洗トイレのトラブルは当社が即日対応、迅速に解決します!