最終更新日 2022年5月30日

トイレ用洗剤として長年に渡り使われ続けてきたロングセラー『サンポール』。

しかしながら、若い方などを中心に、どのように使えばいいのか、正しい活用法を知らない、という方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな『サンポール』がそもそもどんな効力を持つ洗剤であるのか、他の洗剤との違いや、適切な使い方などについて詳しく解説いたします。

サンポールとはそもそもどんな洗剤!?

『サンポール』は、蚊取り線香や殺虫剤の『キンチョール』などでおなじみの、「大日本除虫菊株式会社」で製造・販売されているトイレ用洗浄・除菌剤です。

「サン」は太陽のように光り輝くという意味と、主成分である塩酸の「酸」をかけたもの。「ポール」は磨く、光らせるという意味の英語である「ポリッシュ」に由来しています。

トイレの汚れとして最も頭を悩ませるものの1つである、黄ばみ汚れや尿石、水垢除去に対してとてもパワフルな効果を発揮します。

他の洗剤とサンポールの違い

『サンポール』には他の洗剤と大きく異なる次のような3つの性質があります。

  • 強酸性洗剤
  • 99.99%の高い除菌効果
  • スミズミノズル

違い1:強酸性洗剤」

一般のトイレ用洗剤の多くは、中性、あるいはアルカリ性の性質を持っています。

しかし『サンポール』は、強酸性の性質を持っているのです。

洗剤は、中和作用によって汚れを落とします。簡単に説明すると、次のようにお互いに中和しあうことで汚れが分解されるという図式がなりたつのです。

  • 酸性の汚れ←アルカリ性の洗剤
  • 酸性の洗剤→アルカリ性の汚れ

そしてアルカリ性の汚れの代表的なものとして、次の2つがあります。

  • 水垢
  • 尿の蓄積による黄ばみ

つまり、強酸性の性質を持つ『サンポール』が最適ということですね!

違い2:99.99%の除菌効果

ニオイの原因となる細菌を除菌する効果が非常に高いことも、『サンポール』の大きな特徴です。

水面付近に現れる黒ずみ汚れなどは、雑菌繁殖のサインとも言われます。

そうした部分に回しかけるだけで、元々の白さが蘇ってくることも多いんです。黄ばみだけでなく、黒ずみにも大きな効果を発揮するのはうれしいポイントですね。

あくまでも完全に雑菌を除去するわけではないので、その点は注意が必要です。

違い3:スミズミノズル

『サンポール』のノズルは横向きについています。

また逆さ向きにしても問題なく液剤を噴射することができるのです。

そのため洗いにくい便器のフチ部分まで、楽々洗剤をかけることができます。

さらに、液剤に緑色の色付けがされているので、かけすぎやかけ残しを防ぐことが出来るのもポイントです。

サンポールを使ったトイレ掃除の方法

前述のとおり強酸性洗剤である『サンポール』は、トイレの頑固な尿石掃除に最適な洗剤だと言えます。

次に、実際に『サンポール』を使ってトイレ掃除していく手順について解説していきます。

基本的な使い方は非常にシンプルで、簡単です。かかる時間としては5~10分程度で完了します。

尿石はトイレの嫌なニオイの原因でもあるので、細めに掃除するようにしましょう。

STEP1:サンポールを使ってトイレ掃除をするのに必要な道具を揃える

『サンポール』を使ううえで必要な道具は次の通りです。

  • 柄付きブラシ
  • トイレットペーパー
  • ゴム手袋
  • ゴーグル
  • アイガード
  • マスク

STEP2:トイレの換気状況をチェックする

『サンポール』のニオイがこもったり、塩酸の気化による体調不良を防ぐために換気扇を回す、ドアを開けておくなど充分な換気状態を整えてから作業に取り掛かりましょう。

STEP3:便器に『サンポール』を塗布する

次に、原液の状態の『サンポール』を便器に塗布していきます。

『サンポール』は緑色をしていますから、どこに塗ったかは良く見えるかと思います。

必要な量はだいたい2押し分(約20ml)です。

汚れの状況がひどい場合には、分量を調節しながら使用しましょう。

また、液が流れてしまうことを防ぎたい場合には、トイレットペーパーを敷くなどして流れ防止をおこなうことも有効です。

STEP4:2~3分放置する

STEP3が終わった状態(サンポールを塗布した状態)で、大体2~3分間放置しましょう。

汚れがひどい場合にはもう少し放置時間を調整してみてもいいですが、長時間の放置は塩酸気化による空気の滞留や、便器のコーティングの劣化に繋がる可能性もあります。

様子を見つつ、あまり長く放置しすぎないように注意しましょう。

STEP5:柄付きブラシでこする

放置し終わりましたら、柄付きブラシで便器をこすり汚れを落としましょう。

液剤が手についたり目に入ったりすることを防ぐために、ブラシは長めの柄がついたものを使用するのがおすすめです。

汚れが落ちていないようであれば、もう一度最初から手順を繰り返してみましょう。

ただ一度にたくさん繰り返すと便器を痛める可能性も出てくるので、無理のない範囲にとどめておく必要があります。

STEP6:トイレの水を流し、完了

汚れをきれいに落としたら、最後にトイレを水洗しましょう。

液剤や汚れがしっかり流れ切ったことを確認したら、掃除完了です!

完了後は手洗いをすることを忘れずに。

サンポールで便器以外にトイレの床やタイルなどを掃除する手順

『サンポール』は、便器以外にもトイレの床やタイルを掃除することもできます。

ただ、前述のとおり大理石や樹脂、金属には使用ができません。基本的にはトイレのような陶器に用いる洗剤ですので、ご自宅の材質について留意しつつ掃除をおこないましょう。

STEP1:『サンポール』を薄める

まずはじめに、『サンポール』を薄めて使用しましょう。

水100mlに対し2押し程度、およそ5~6倍に薄めてください。

原液のまま使用するとタイルを痛める可能性もありますので、この手順は欠かさずにおこなってください。

トイレタイルに使用する際には、分量を計量するカップなどを用意しておくとスムーズに掃除ができます。

STEP2:トイレットペーパーを敷く

タイルの場合は薄めて使用するため、原液をそのまま使用する便器内に比べて液剤が流れやすい場合もあります。

なので、汚れを落としたい部分にトイレットペーパーを敷いてから塗布すると、流れ出ることを防げます。

STEP3:薄めた『サンポール』をかけていく

次に、汚れを落としたい部分に薄めた『サンポール』を床やタイルに塗布していきます。

推奨されている分量は1㎡あたり5ml程度です。

必要のない部分、材質の違うトイレの壁や自分自身にかけてしまわないように、注意しながら少しずつ作業しましょう。

STEP4:2~3分程度放置する

便器の時と同様に、2~3分放置しましょう。

こちらについても長時間の放置はタイルの継ぎ目を痛めたり、材質そのものの劣化に繋がる可能性もありますので注意してください。

STEP5:トイレットペーパーを取り去り、拭いて水分を取る

最後にトイレットペーパーで床面を充分に拭き取ります。

液剤が残っている場合には雑巾などを使い、拭き残しの内容に注意しながら拭き取ってください。

その後、トイレットペーパーはトイレに流してください。

その際にトイレが詰まってしまわないよう、あまり大量のトイレットペーパーを一気に流し過ぎないよう注意してください。

上記の説明でもお伝えしたように、液剤の拭き残しがないようにすることが大切です。

液剤が残ってしまうと変色などにも繋がりますので、注意しましょう。

サンポールを使う際の注意点!

『サンポール』は非常に強い洗浄力を持っているため、その扱いには注意点があります。間違った使用法をしてしまうと、変色や材質を痛めたりなど、トラブルの発生にも繋がります。

しっかりと確認して利用するように注意してください。

それでは具体的な注意点についてみていきましょう。

注意点1:塩素系の洗剤や製品と混ぜない

『サンポール』の成分表を見ると、塩酸が使われていることが分かります。

その成分によって、強酸性の洗剤になっているのです。

そのため塩素系の洗剤や漂白剤と混ぜて使用すると、有毒ガスを発生させ危険です。

絶対に混ぜて使用しないよう、ラベルの表記をしっかりと確認するようにしましょう。

そうした注意書きは表面に大きく書かれていますので、見逃すことのないようにしてください。

また、2022年現在、次亜塩素酸水の製品も多数発売されています。

そちらの商品も、『サンポール』をはじめとする酸性の製品と混ぜることで塩素ガスを発生させる恐れがありますので、注意が必要です。

注意点2:使う時は換気をしっかりと行う

『サンポール』に含まれる塩酸は、揮発性があります。

気化しやすい性質ですので、長時間トイレや室内を締め切った状態で掃除をしてしまうと非常に危険です。

こまめな換気を心掛け、空気の滞留を防ぎつつ作業するようにしましょう。

また、換気をしている場合でも、推奨とされている時間以上の長時間放置は便器にも悪影響をもたらしますので注意が必要です。

注意点3:用途以外の使用は避ける

『サンポール』はトイレ用洗剤です。

便器の主な材質である陶器への使用であれば問題ありませんが、それ以外の材質に使用することは推奨されていません。

主に樹脂・金属・大理石等への使用は、素材を痛め、劣化を早めてしまう恐れがありますのでやめましょう。

巷で広まっている最大の誤用として、「金属のサビ取り」があげられます。

たしかに酸性洗剤である『サンポール』はサビを溶かすことができます。

しかしながら、サビていない金属部分を著しく劣化させるだけでなく、黒く変色させてしまう可能性も持っていますので絶対に使用しないようにしましょう。

注意点4:使用する時にはゴム手袋やマスク、アイガードなどをつけて使用しよう

ここまでにもお伝えしてきたように、『サンポール』は塩酸が含まれる強酸性の洗剤です。

目に入ったり肌に触れたり、誤飲などには注意が必要です。

それらを防ぐためにも、ゴム手袋やマスク、アイガードなどを用いると安心です。

事前に安全に留意した準備をしておけば、トラブルを防ぐことができるでしょう。

もしも使用中に目に入ってしまったりした際には、流水で洗い流すなどの応急処置をしたうえで医師の診断を受けましょう。

サンポールはどこで購入できる?

『サンポール』は1959年に発売開始されて以来、愛され続けてきた往年の掃除アイテムです。

全国のドラックストアやホームセンターなど、多くの店舗で購入することができます。

サイズも豊富に展開されていて、手頃な500mlから800ml、1Lの手持ちタイプ。

また3L、5Lという業務用サイズもあります。

使用用途、頻度に合わせてサイズを選択してください。

また実店舗での購入以外にも、Amazonなどのネットショップで購入することもできます。

大きいサイズの購入を検討している場合には、そちらも利用すると便利に購入できるでしょう!

サンポールは頑固な汚れもバッチリ取れるトイレ掃除の最後の砦!

一般のトイレ用洗剤では取れない頑固な汚れも落としてくれる「強酸性」、直接液剤をかけにくい便器のフチにもバッチリ届く「スミズミノズル」、そして何より簡単な手順で使いやすく、長年愛されてきた『サンポール』についてご紹介してきました。

トイレ掃除で厄介な尿石除去に高い効果を持っていますので、「どうしても取れない汚れがある…」「黄ばみが落ちなくて困っている…」といったお悩みを抱えている方には、おすすめのトイレ用洗剤だと言えるでしょう!

適切な使用法を心がければバツグンの洗浄力を持っていますので、ぜひ活用してみてください!

町の水道修理センターの水洗トイレのつまり・水漏れ修理の料金価格表

WEBを見てお問い合わせ頂いたお客様は
キャンペーン価格でご対応いたします!
※料金はすべて税込価格です。
修理の種類 WEB限定料金 通常料金
トイレの詰まり 4,860円(税込み)~ 8,640円(税込み)~
トイレの水が溢れる、止まらない 4,860円(税込み)~ 8,640円(税込み)~
チョロチョロ水が漏れている 4,860円(税込み)~ 8,640円(税込み)~
タンクに水がたまらない 4,860円(税込み)~ 8,640円(税込み)~
異臭、悪臭がする 4,860円(税込み)~ 8,640円(税込み)~
ウォシュレット、温水便座の水漏れ不具合(故障) 4,860円(税込み)~ 8,640円(税込み)~
ウォシュレット、温水便座の取り付け(交換) 11,880円(税込み)~ 19,440円(税込み)~

その他水洗トイレのトラブルは当社が即日対応、迅速に解決します!