最終更新日 2022年4月25日

日々の生活の中で欠かさず使用する「トイレ」ですが、掃除を少しサボると嫌な匂いがしてしまったり、汚れが溜まってしまったりしまいがち。

そんなトイレはクエン酸を使用することでお手軽に綺麗にすることができます。クエン酸には消臭・殺菌・洗浄という3つの効果があり、いずれもトイレ掃除に効果てきめん!

今回は、トイレ掃除の強い味方・クエン酸を使った掃除方法とクエン酸の性質を解説していきます。

クエン酸の効果は消臭・殺菌・洗浄!

トイレの嫌な匂いの原因は床や壁に見えない間に付着してしまった尿による「アンモニア」から発生しています。いくら掃除してもなかなか落ちない頑固な匂いですが、クエン酸なら簡単に撲滅することが出来ます!

アンモニアはアルカリ性なので、酸性のクエン酸で掃除すると中和され、匂いが落ちます。

また、クエン酸には殺菌効果もあり、トイレを清潔に保つことが出来ます。クエン酸の酸性に菌が耐えられず死滅するため、殺菌することができます。

クエン酸は洗浄力も高く、アルカリ性の汚れに強いです。そのため、トイレの水垢や石鹸カスなども分解してくれます。

クエン酸に効果的な汚れはこれだ!

消臭・殺菌・洗浄の3役を担うクエン酸が特に得意とする汚れはアルカリ性のものになります。アルカリ性のトイレの汚れとは、以下の通りになります。

  • 床や壁、便器に付着した尿
  • 便器の尿石
  • 水垢全般
  • アンモニア臭
  • 便器内の黒ずみ

トイレの汚れである水垢・尿石・アンモニア臭はアルカリ性。酸性の性質を持つクエン酸を使用すれば反対の性質の物質同士、落ちやすくなります。酸性の性質は反対側のアルカリ性の成分を分解しやすいため、基本的にはアルカリ性の汚れを落とすのに有効です。

また、アルカリ性の重曹と一緒に使用することで重曹が酸性の汚れを、クエン酸がアルカリ性の汚れを落とし、より効果的に掃除をすることが出来ます。

クエン酸で掃除をするときの注意点4つ

万能のクエン酸ですが、掃除をするときには注意するべきことが4つあります。「塩素系漂白剤と併用しない」「使える素材かを確認する」「適量使う」「掃除用具を使い分ける」です。クエン酸は非常に便利な掃除洗剤ですが、使い方を間違えると有毒ガスが発生してしまったり、トイレの素材が劣化してしまったりします。クエン酸を安全に使用するために注意するべきことを4つ、ご紹介していきます。

注意点1:塩素系漂白剤と併用しない

クエン酸自体に有毒なものはなく、口に入っても問題ない物質ですが、クエン酸と酸素系漂白剤は絶対に混ぜてはいけません。

ハイターなどの塩素系漂白剤と併用してしまい、クエン酸と塩素系漂白剤が混ざると人体に有害なガスが発生してしまいます。

誤ってこのガスを吸い込んでしまい、めまいや吐き気などの症状が出た場合は直ちに換気し、かかりつけ医の診断を受けて下さい。

また、塩素系漂白剤ではなくても他の洗剤との併用は避けて下さい。液が混ざると洗浄効果が低下する恐れがある為です。

注意点2:クエン酸が使える素材かチェックする

クエン酸は劣化する素材には使用出来ません。自宅で使われている素材で、ものによっては酸と結びついて劣化が早まってしまう性質のものもあります。

大理石などの石材

大理石などの石材にはアルカリ性の物質が含まれており、酸性のクエン酸を使用してしまうと中和されてしまい、石の艶がなくなったり、劣化が早くなったりしてしまいます。天然の石を使用している場合には特に注意が必要です。

コンクリート

コンクリートにもアルカリ性が含まれているので、クエン酸によって劣化が早くなる恐れがありますので、注意が必要です。コンクリートは主にタイル同士を接着する時に使用していることが多いため、素材自体がタイルだからといって油断しないように確認しましょう。

金属類の素材

鉄でできた素材にクエン酸を使うと、サビの原因となってしまうため、金属類の素材でできているものに使用するのはおすすめしません。鉄の表面にできた細かな傷から入り込み、酸化させてサビを発生させてしまいます。サビ落としにもクエン酸は使用されますが、洗い残しがあるとサビが進行してしまうため、きちんと洗い流すようにしましょう。

アルミや鉄、真鍮などの素材の金属が痛みやすいです。

防汚加工のあるトイレ

防汚加工が施されているトイレには中性洗剤のみの使用を推奨しているものがあります。その場合、酸性のクエン酸を使用してしまうと防汚加工が剥がれてしまうので予めトイレの取扱説明書などを読んで確認しておきましょう。

クエン酸が使用できる素材かどうかが不安な時は該当素材に数滴クエン酸を垂らしてみましょう。もし、変色したり泡立ったりした場合にはアルカリ性の物質が含まれていると言う事になるので使用を控えるのがいいでしょう。

注意点3:適量使用する

クエン酸にも適量があり、汚れがひどいからといって大量に使用することはおすすめしません。

クエン酸は水に溶かして使うのが基本ですが、濃度には特に注意が必要です。クエン酸が濃いほど洗浄力もアップしますが、濃くなれば濃くなるほど肌への影響が出てきます。クエン酸には古い角質を除去する効果がありますが、濃いクエン酸水を使用すると古くない角質も除去してしまい、肌荒れの原因にもなります。

水200mlに小さじ1杯、をベースにして、あまり多くなり過ぎないように汚れを見ながら濃度を変えていきましょう。

クエン酸水は直接触れると肌がひりつくことがあります。肌荒れの原因にもなるので、きちんとゴム手袋などを着用してから使用するようにしましょう。

注意点4:掃除用具は使い分ける

洗剤同士が混ざると予期せぬ事故を招くため、掃除用具は分けて使用しましょう。クエン酸だけを使用するスプレーボトル、雑巾などを決めておくと事故が起こりにくくなります。

洗浄力が落ちるだけではなく、有害なガスが発生する場合もあるのできちんと分けることをおすすめします。

クエン酸で実際に掃除をしてみよう!

クエン酸の性質や注意点を知ったら実際の掃除をしてみましょう!

クエン酸はそのまま使うのではなく、水に溶かしてクエン酸水にしてから使用します。

トイレ掃除はトイレタンク、便器、床という風に上から下にかけて掃除していきましょう。

STEP1:準備

まずは、次の掃除用具・用品を準備しましょう。

  • トイレ用中性洗剤
  • クエン酸
  • 雑巾3枚
  • トイレブラシ
  • ゴム手袋

クエン酸はホームセンターや100円ショップなどで安価に買うことが出来ます。いつでも掃除ができるように自宅にストックしておくのも良いかもしれません。

STEP2:クエン酸水を作る

掃除を始める前に、クエン酸水を作っていきましょう。

クエン酸水を作るために必要な材料は以下になります。

  • クエン酸:小さじ1.5  
  • 水:200ml  
  • 空の清潔なスプレーボトル

作り方は簡単で、スプレーボトルにクエン酸と水を入れてよくかき混ぜるだけです。

トイレの汚れ具合によっては、クエン酸をもう少し増やしても良いでしょう。自宅のトイレの汚れに合わせて増減させてくださいね。

クエン酸は作り置きをするのではなく、一度作ったらその時に使い切るようにしましょう。劣化すると、あまり効果が出ません。

クエン酸水が作れたら、いざ掃除に取り掛かりましょう。

STEP3:トイレタンクの掃除

トイレのタンクにも汚れが付着していることがあるので、クエン酸水で掃除していきましょう。トイレタンクは陶器でできているため、クエン酸で掃除することが出来ます。

トイレタンクの側面をクエン酸水の染み込んだ雑巾でふき取る。
手洗器がついている場合は手洗器の部分を雑巾で拭いていく。

この時、汚れがなかなか落ちなければ手洗器に直接スプレーしてしまうのも良いです。

最後に乾いた雑巾でクエン酸水を拭き取る。

STEP4:便器の掃除

便器は特に汚れが目立つ箇所になります。ゴム手袋をして掃除に取り組みましょう。

トイレのフタを外す。

トイレのフタを外し、危なくない場所に置いておきます。裏側にレバーがあり、それで取り外しが可能になります。わからない場合には取扱説明書を確認してみて下さい。

便座を上げ、便器部分を拭き掃除する。

クエン酸水を染み込ませた雑巾で拭き取り、汚れが無いようにしましょう。

クエン酸水を便器の中に吹きつけ、トイレブラシでこすっていく。

便器のふちには尿石がたまりやすく、なかなか掃除しにくい場所になります。しっかりこすり落とすようにしましょう。黒ずみが気になる場合もキチンとこすり、汚れを落としましょう。

便器内尿石が落ちにくい場合にはクエン酸水でパックするのがおすすめ!

便器に軽くクエン酸スプレーをした後トイレットペーパーを貼り付けて、更に上からクエン酸スプレーを吹きかけます。10分ほど置いて流すと汚れが浮いて掃除しやすくなります。

便器の周りもクエン酸水の雑巾で拭き掃除

便器の側面も汚れが付着しています。これらも雑巾でふき取っておきましょう。目に見えない汚れがある場合もあるので細かいところも拭いておきましょう。

STEP5:便座の掃除

便座も、裏側や隙間などに汚れが付着しています!

中性洗剤で一度拭き掃除をする

便座は尿はねなどで汚れやすい箇所になります。一度中性洗剤で全体を掃除しておきましょう。

便座裏にクエン酸水を吹きつけ、拭き掃除する

便座裏は尿石がたまりやすくなっています。忘れずに掃除をしましょう。

便座裏の黄ばみ・汚れ・尿石にもクエン酸パックがおすすめ!

便座にクエン酸を吹きつけた後、トイレットペーパーかキッチンペーパーを敷き、その上から再度クエン酸水を吹きかけます。その後サランラップで覆い、乾燥しないようにしましょう。30〜1時間ほど放置し、ラップを剥がし、トイレットペーパーを流します。黄ばみや汚れ具合によっては放置時間や吹きつける量を変えてみて下さいね。

フタをはめ、フタも掃除する

トイレの蓋も汚れが溜まる場所になります。クエン酸水を吹きつけてきちんと拭き掃除をしましょう。接続部分にも汚れが溜まるので細い綿棒などで掃除してみて下さい。

STEP6:トイレの床と壁の掃除

床や壁にも尿はねがたくさんあります。

雑巾にクエン酸水を吹きかけ、床や壁を拭く

便器や便座で使用した物とは別の雑巾にクエン酸水を吹きかけ、それらで床や壁を拭きましょう。目に見えない尿はねなどもあり、それから嫌な匂いが発生しているため、隅々まで拭き取りましょう。

綺麗な雑巾で乾拭き

クエン酸水が付着したところを乾拭きしていきます。クエン酸水が残っていると劣化の原因にもなるので、しっかり拭き取っておく必要があります。

頑固な汚れにはクエン酸ペースト!

お掃除をしてみると、意外と頑固な汚れがありなかなか落ちないなんてこともあります。その時にはぜひクエン酸水よりも濃度の高いクエン酸ペーストを使用してみて下さい!

クエン酸ペーストの作り方

クエン酸に少量の水を加え(大さじ3杯のクエン酸に対し、小さじ1杯の水がベスト)、混ぜ合わせれば完成です。直接触ると肌荒れを起こすのでゴム手袋をして使用しましょう。

ペーストを使った掃除方法

汚れている部分にペーストを塗り込んでいく

汚れが気になる箇所にペーストを塗り込んでいきますが、塗りにくい為スプーンなどを使用すると良いでしょう。

30分ほど放置する
トイレブラシや使い古した歯ブラシで擦り洗いをする

ペーストで汚れをこすり落とすイメージで掃除していきましょう。

水で洗い流す

クエン酸ペーストは酸性が強いのでしっかりと水で洗い流しましょう。残っていると素材を劣化させてしまう恐れがあります。

お手軽なクエン酸でトイレをピカピカにしよう!

名前は聞いたことがあってもなかなか使う機会がなかったという人も多いクエン酸ですが、消臭・殺菌・洗浄の三役をこなし、お手軽に手に入れられます。酸性のクエン酸がアルカリ性の汚れと結びつき、汚れを落としやすくしてくれることでお掃除がはかどります。

尿石や悪臭などは放置すればするほど落ちにくくなってしまうため、日々のお手入れが大切です。毎日の掃除にクエン酸を使用するだけで劇的に変化します。

クエン酸は直接使うのでなく、水と混ぜてスプレーにしておくと使用箇所が広がり便利です。気づいたときにさっと便器に吹きつけて拭くだけでも清潔になりますよ。 タンク、便座、床とトイレ内全てに使用できるクエン酸を是非有効活用してみて下さいね!

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