トイレの水抜き方法をプロが解説
最終更新日 2024年10月21日
「トイレの水抜き」は、冬場のトイレ凍結を避けたり、トイレから水漏れした場合の応急処置です。
しかし実際には「どのような手順で水抜きするのが正しい方法なのか」がわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、トイレの水抜きの正しいやり方を水道のプロが解説していきます。
町の水道修理センターは、創業17年、修理実績20万件以上の水のトラブル解決の専門家です。これまで、 関東(東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬、栃木)、中部・東海(愛知、三重、岐阜)、関西(大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀)のエリアで、トイレやキッチン、流し台、お風呂、洗面台、排水溝、排水管、給湯器、蛇口など、あらゆる水回りのトラブル解決を行ってきました。365日24時時間、即日対応で、最短30分で駆けつけます!
トイレの水抜きが必要なケース
トイレの水抜きが必要なケースは、以下の3パターンがあります。
- 気温が氷点下にまで下がる可能性がある場合
- 長期間トイレを使用しない可能性がある場合
- トイレの故障により水漏れしている場合
各ケースについて、以下からより詳しく解説します。
ケース1:気温が氷点下にまで下がる可能性がある場合
トイレの水は、「気温がマイナス4℃以下になると凍結してしまう」といわれています。
したがって、トイレ内の室温が氷点下に達するようであれば、事前に水抜きを行っておく必要があります。
水抜きをしておかないと、便器内や配管内部の水が凍結して膨張し、トイレの設備が破損する可能性があるのです。
ケース2:長期間トイレを使用しない可能性がある場合
冬場は、いつ気温が氷点下になるかわかりません。
寒冷地でなくても、一時的に気温が氷点下になることもあり得ます。
したがって、例えば冬場に旅行や帰省などで長期間留守にする時には、必ずトイレの水抜きを行っておきましょう。
逆に夏場は、しばらく使用しないトイレの水に雑菌が繁殖し、水が腐敗することがあります。
夏でも油断せず、長期間トイレを使用しない場合は水抜きをする習慣をつけましょう。
ケース3:トイレの故障により水漏れしている場合
トイレの故障によって水漏れしている場合は、必ず「止水栓」を閉める必要があります。
同ケースでもトイレの水抜きの方法を覚えておくと、水漏れの応急処置になります。
トイレの水抜きの正しいやり方
トイレの水抜きには、正しいやり方があります。
手順を間違うと、水が溢れたり、汚水が漏れてしまいます。
そこで以下から解説する手順に従い、正しいやり方で水抜きをしましょう。
また作業にはマイナスドライバーが必要になるため、あらかじめ準備してください。
【1】普通のトイレの場合
ウォシュレットでないトイレの場合は、以下の手順で水抜きをします。
STEP1:止水栓を閉める
トイレの止水栓は、タンクに繋がるトイレの給水管の先端(付け根)あたり、壁または床と接している部分にあります。
まず止水栓の溝に合わせてマイナスドライバーを差し、右回り(時計回り)に回して、止水栓を締めましょう。
STEP2:タンクの水を抜く
タンク内の水を抜くには、普段使用する時と同じようにトイレのレバーを引いて、水を流します。
何度か繰り返し水が流れてこなくなれば、タンク内の水が空になったという証拠でありタンクの水抜きは完了です。
STEP3:配管内の水を抜く
タンクの下にある「水抜き栓の水抜プラグ」を左に回して、水を抜きます。
作業部分の直下には漏れ対策としてバケツなどを置いておきましょう。
給水アダプターが付いていないトイレの場合は、同プラグが存在しないこともあります。
STEP4:給水ホース内の水を抜く
給水コンセント側から給水ホースを持ち上げながら、水を抜いてください。
こちらの段階でも、下にバケツなどを置いておきましょう。
STEP5:水抜き栓を止まるまで右(時計回り)に回す
最後に、水抜き栓を右(時計回り)に回し、止まるまで確実に閉めます。
【2】ウォシュレット(温水洗浄便座)の場合
ウォシュレットの場合は、以下の手順で水抜きをします。
STEP1:止水栓を閉める
普通のトイレと同じく、壁や床からタンクに繋がるトイレ給水管の先端(付け根)あたりにある止水栓にマイナスドライバーを差し、右回り(時計回り)に回し、閉めます。
一方タンクレストイレの場合は、止水栓がトイレ本体の化粧カバーの中に配置された場合があります。
STEP2:タンクの水を抜く
普段使用する時に水を流すのと同じ方法で、タンク内の水を流します。
レバーがあるトイレの場合は、レバーを何度か繰り返し引いてください。
リモコンで流すトイレの場合は、何度かボタンを押しましょう。
ボタンを押していて水が流れてこなくなれば、タンク内の水が空になったということです。
STEP3:温水洗浄便座のノズル掃除ボタンを押す
ウォシュレット内部の水を抜くため、ノズル掃除ボタンを押して、水を使い切ります。
STEP4:水抜き栓を左(反時計回り)に回して緩め、水を抜く
ウォシュレットの場合は、操作パネルの近くに水抜き栓があります。
水抜き栓にもマイナスドライバーを差し、左回り(反時計回り)に回して、緩めてください。
この時水が溢れてくることもあるので、作業部分の直下にバケツなどを置いておきましょう。
STEP5:給水ホース内の水を抜く
給水ホースの中央部を水平に持ち上げて、水を抜きます。
この時、本体の接続口に過度な負荷がかからないように注意しましょう。
STEP6:ウォシュレットの温度設定を上げる
水抜きの目的が凍結防止の場合は、ウォシュレットの温度設定を上げておくことも重要です。
そこで水抜きだけでなく、便座温度と温水温度設定を「高」に設定しましょう。
節電モードやタイマー設定はしないでください。
また保温のため、作業後は便座とふたを閉めておきましょう。
トイレを水抜きする時の注意点
トイレを水抜きする時には、以下から解説する通り注意点が3つあります。
注意点1:最初に必ず止水栓を閉める
一つ目は、作業前に必ず止水栓を閉めることです。
止水栓を閉めておかないと、タンク内の水も空になりません。
また水抜き栓を緩めた時に、水が溢れ出てきてしまいます。
以後の水道トラブルの原因にもなるため、止水栓は必ず閉めておきましょう。
注意点2:封水の凍結にも注意する
封水とは、便器内に溜まった水のことです。
トイレは下水道に直結しているため、害虫や悪臭が上がってこないような構造が採用されています。
この封水は、害虫をせき止めるためのフタとして機能しています。
しかし封水が凍結して膨張すると、便器が破損するおそれがあるのです。
封水の凍結を防ぐためには、「不凍液」を便器内に入れておきましょう。。
ただし不凍液は、必ず「トイレ専用」の商品を使いましょう。
「車用」の商品は、配合されている成分を下水に流すことが法律で禁止されているため極めて取り扱いに気をつけるべきです。
注意点3:トイレの温度が下がり過ぎないようにする
トイレや配管の凍結は、トイレ内の温度が氷点下になることで起こります。
つまり凍結自体が、長期間の外出に限らず「日中や夜間に一時的に家を空ける場合」ですら起きてしまうのです。
そのため日頃からトイレ内を温めて、凍結しない温度に保つことが重要です。
例えばトイレのドアを開けて部屋の中の暖かい空気を入れたり、トイレ内にヒーターを設置したりするなどしてトイレ内の温度が氷点下にならないようにしましょう。
水抜きしたトイレを元に戻す方法
水抜きしたトイレを元に戻す方法は、2ステップです。
ただし水抜きをもとに戻す時は室温が0℃以上になってから行いましょう。
STEP1:閉めていた止水栓を開ける
止水栓の溝にマイナスドライバーを差し、左(反時計回り)に回して止水栓を開けましょう。
STEP2:ウォシュレットに水を供給する
ウォシュレットの場合は、一度電源プラグをコンセントから抜き、10秒待ちます。
その後、電源プラグをコンセントに差し込み、ノズルに紙コップなどをかぶせた状態で、洗浄モードを起動させましょう。
凍結してしまったら専門業者に依頼しよう!
今回は、トイレの水抜きの方法を詳しく解説しました。
水抜きが間に合わなかった場合は凍結が起きてしまいます。
万が一トイレの水が凍結してしまった時は、専門の水道修理業者に依頼し対応を待ちましょう。
凍結関係のトラブルを自力で解決しようとすると、便器や配管自体が破損するおそれがあるためです。
トラブル対処の依頼は、地域の水道局指定工事店に相談してください。
水道局指定工事店は価格も適正で、技術力も信頼できます。
また依頼時は何社かに問い合わせて、相見積もりをとるのが鉄則です。
くれぐれも悪徳業者に引っかからないように注意しましょう。
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※料金はすべて税込価格です。
修理の種類 | WEB限定料金 | 通常料金 |
トイレの詰まり | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
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チョロチョロ水が漏れている | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
タンクに水がたまらない | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
異臭、悪臭がする | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
ウォシュレット、温水便座の水漏れ不具合(故障) | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
ウォシュレット、温水便座の取り付け(交換) | 11,880円(税込み)~ | 19,440円(税込み)~ |