最終更新日 2019年4月20日
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トイレの詰まりを放置で自然解消する方法と業者を呼ぶべきタイミング
トイレのトラブルで代表格なのが「詰まり」です。水が流れずに便器に溜まると、焦ってしまいますよね。
実際、修理の依頼でも「詰まり」が断トツで多いです。ただ現場についてみたら、簡単に直ってしまう、わざわざ業者を呼ばなくても大丈夫、というトイレの詰まりトラブルも少なくありません。
そこで、トイレが詰まった時に、放置しておくだけで自然解消させる裏技をご紹介します。どれも自宅にあるものばかりです。これでも解決しなかったら、業者に頼りましょう。
目次:クリックorタップでその項目を表示します。
原因 第1位:トイレットペーパーが詰まった場合
まず確認したいのは「何が原因でトイレが詰まったのか」です。
依頼で最も多いのはトイレットペーパーの流しすぎが原因のケース。一度に大量のトイレットペーパーを流すことで詰まり、排水が流れなくなってしまいます。ただ、トイレットペーパーが原因の紙詰まりは、これから紹介する裏技で解消できる可能性が高いです。
紙詰まりの裏技
トイレットペーパーには水に溶ける性質があります。その性質を利用してトイレ詰まりを解消させます。準備するのは、お湯。50度ほどのお湯を鍋一杯に用意して、便器に注ぎます。
フタをして20分ほど放置して、流しましょう。これでほとんどのトイレットペーパー詰まりが解消できます。
注意するのは、「沸騰した熱々のお湯を使わないこと」。熱湯を入れてしまうと、陶器製の便器にヒビが入ったり、便器の接続部が傷む原因になります。
またお持ちであればラバーカップも役立ちます。よく「スッポン」「カッポン」などとも呼ばれます。圧力をかけて水を押し出すことで、詰まりを解消します。
知られていませんが、よく見る半球の形状をしたラバーカップは和式用です。洋式便器で使用すると、圧がすき間から逃げてしまい、なかなかうまくいきません。洋式便器専用のラバーカップもあり、先端が便器の形状に合わせて細くなっているので、より簡単に詰まりを解消できます。
ラバーカップを使う場合は「トイレのつまりをラバーカップで直す!スッポンの正しい使い方 」を参考にしてください。
原因 第2位:汚物が詰まった場合
次が汚物が原因で詰まってしまうケース。見た目にも清潔とはいえないので、ラバーカップなどでもあまり触りたくないですよね。そこで自宅にあるもので自然解消させる裏技をご紹介します。
汚物詰まりの裏技
汚物詰まりを解消する方法も基本的には紙詰まりと同じく、お湯(50度ほど)を使います。ただし、それにあるものを加えます。それが、「洗濯洗剤」。液体のものがあればベストです。お湯を注ぐ際に一緒に100㏄ほどを流し入れましょう。20分ほど放置すると、詰まりが自然解消されます。
洗濯洗剤の中には汚れを落とすために、たんぱく質を分解する成分が含まれています。この成分が詰まってしまった汚物も柔らかくして、流れやすくしてくれるのです。
原因 第3位:「トイレに流せる」商品が詰まった場合
意外とトイレのトラブルの原因になるのが、「トイレに流せる」がセールスポイントの商品です。特に多いのが、ネコ砂や女性の生理用品。「トイレに流せるって書いてあったのに、流したら詰まってしまった」という依頼が多いです。
ネコ砂や、女性の生理用品の場合、ただお湯を注いで時間を置いても、自然解消は期待できません。逆に時間を置くと詰まりがひどくなることも…。というのも、成分の中に水を含んで膨張するポリマーが含まれていて、時間を置けば置くほど水を吸収して膨張するからです。
「トイレに流せる」商品で詰まった時の裏技
水を吸収するポリマーが含まれる商品が原因でトイレが詰まった場合、役に立つのが「塩」です。濃い食塩水を注ぐことで、ポリマーの中と外に大きな塩分濃度の差が発生します。それで濃度を均等に保つために、水がポリマーから出て体積が小さくなり、詰まりが解消されるんです。鍋一杯のお湯(50度ほど)にお塩を50gほど溶かして食塩水を作ります。それをゆっくり詰まってしまった便器に注ぎましょう。5分ぐらいすると、詰まりが解消されて流せるようになります。
これでもトイレの詰まりが解消しない場合は業者に連絡するべき
自宅にあるもので簡単に詰まりを解消する裏技をご紹介しました。もし今回ご紹介した方法でも治らない場合は、プロの業者に任せましょう。
また、それ以外のもので詰まってしまった場合、例えばプラスチック用品やビニール袋、ポケットにしまっておいた小物などの場合は、時間を置いても自然解消されることはありません。
詰まってしまった後にさらに流すとより奥で詰まってしまってしまい、最悪の場合は工事で便器を取り外したりしなければいけなくなる可能性もあります。そうなると修理費用も当然高くなります。
詰まってしまって手で取れないようであれば、それ以上触らずに専門業者に相談しましょう。
節水が詰まりの原因に?
何度直してもまたすぐトイレが詰まってしまう、という場合は、トイレが詰まりにくくする工夫が必要です。意外と効果が大きいのが節水対策をやめること。 節水のためにタンクの中にペットボトルを入れたりする人もいますが、最近の便器は元から節水のために流水量が少なくなっています。それをさらに少なくしてしまうと、少ない水で流さないといけないので、詰まりやすくなってしまうんです。
トイレが詰まりやすくなった、という人は一度トイレの節水対策をやめてみましょう。