最終更新日 2018年11月6日

あたりまえのように水を流すのに毎日使っているレバーですが、実は「トイレのレバーが戻らなくなった」という修理依頼は意外と多いです。

ただトイレのレバーの修理・交換は特別な工具も必要なく自分でもできるので、業者を呼ぶ前に直せるかどうか試してみましょう。そのままにしておくと水が流れ続けてしまうので、水道代も高額になる恐れがあります。

トイレのレバーが戻らなくなる原因

簡単にトイレのレバーの仕組みを説明したいと思います。

トイレタンクのフタを開けるとわかりやすいですが、レバーの先端には鎖が取り付けられています。そして鎖はトイレタンクの底のバルブと繋がっていて、トイレのレバーを回すとバルブが持ち上がり、トイレに水が流れる仕組みになっています。

通常だとレバーを回すとすぐに戻りますが、レバーの劣化が進むと動きが悪くなりレバーが回ったまま戻らなくなってしまいます。「レバーの回り方がスムーズじゃない」と感じたら、早めの交換がおすすめです。

また劣化で中の部品が折れてしまい、レバーを回しても水が流れないトラブルも良く起こります。その場合もこれから紹介する修理方法で対応可能です。


トイレのレバーの交換方法

ではトイレのレバーの修理方法を見ていきましょう。基本的にはレバーの交換が必要になります。

トイレのレバーはホームセンターなどでも購入できますし、各メーカーのHPで購入することもできます。値段はメーカーや種類によっても異なりますが、1,500円から2,500円です。メーカーを問わず、ほとんどのトイレに適合したマルチレバーハンドルもよく市販されています。

では実際にトイレのレバーの交換方法を見ていきましょう。

ステップ1:止水栓を閉じる

トイレ修理を始める時には必ず止水栓を閉じるようにしましょう。止水栓はトイレのタンクと給水管でつながっている部品です。「-」の溝が付いているので、マイナスドライバーで時計回りに回すと水を止められます。

ステップ2:トイレタンクのフタを開ける

トイレタンクのフタは垂直に上げれば簡単に取り外せます。

ただし、手洗い付きタンクの場合、中で給水管がフタとつながっています。ナットで固定されていますが、手で反時計回りに回すと外れます。

フタも陶器製の場合、工具などを落として割れてしまう可能性もあるので、修理中は安全な場所に置くようにします。

ステップ3:古いレバーを取り外す

もしタンクの中に水が残っているようであれば、レバーを最後まで回して水を抜きます。そしてレバー先端に取り付けられている鎖を取り外しましょう。

レバーはタンク内側のナットで固定されています。右手でレバーを持って、ナットを反時計回りに回してナットを取り外すと、レバーが引き抜けます。ナットもプラスチック製で手でも簡単に回せますが、固くて回らないときは、モンキーレンチなどで回しましょう。

ステップ4:新しいレバーを取り付ける

新しいレバーを差し込みます。この時レバーの上下を間違えないように気を付けます。種類によって、上下がわかるように目印が付いているので、取扱説明書を確認しましょう。マルチレバーを使う場合は、自宅のトイレに合わせてアタッチメントを取り付けてから差し込みます。

レバーを差し込んだら、内側から水漏れ防止のパッキンを差し込みます。そしてナットを手で閉めれば新しいレバーの取り付けは完了です。

ナットはプラスチック製なので、閉める時に工具を使って目一杯閉めてしまうと割れてしまいます。手で80%ぐらいの力で回して、簡単に戻らなくなれば大丈夫です。

ステップ5:レバーに鎖を取り付ける

レバーの先端に鎖を取り付けます。レバーを回した時に流れる水の量は、レバーからバルブまでの鎖の長さで決まります。

タンクのフタを閉める前に止水栓を開けて、レバーを回した時に水の流れる量を確認します。水の流れる量が少なければ鎖の長さを短く、逆に多すぎれば鎖を長くします。

注意

この時注意が必要なのが、手洗い付きのトイレです。止水栓を開けると同時に手洗い用の給水管から水が出てくるので、給水管をタンクの内側に向けて水が飛び散らないように注意します。レバーを回した後も同様です。

ステップ6:トイレタンクのフタを閉じる

水の流れる量を調節したら、フタを閉じます。手洗い付きのフタは給水管を取り付けてナットを閉めます。フタを閉めたら最後に、

  • 水を流してレバーがしっかり戻るかどうか
  • 水の量が適量かどうか
  • 手洗いから水がしっかり出ているかどうか
  • タンクとフタの間から水が漏れていないか

を確認して修理完了です。

ボタン式や自動トイレは業者に相談

最近では、水を流すためのレバーがなく、リモコンから洗浄ボタンを押すタイプや、トイレから離れるとオート洗浄する自動タイプのトイレも増えています。

こうしたタイプのトイレを使っていて、水が流れ続けてしまうトラブルが起きた時には、業者に相談するようにしましょう。自分で修理しようとすると、中には電気の配線等もあり危険です。

トイレのレバートラブルは簡単DIYで解決

トイレのレバーが戻らなくなるトラブルは気を付けないと、水道料金も高額になってしまう可能性もあります。「トイレのレバーの調子が悪いかな」と感じたら、早めに交換修理するようにしましょう。

レバーの仕組み自体は単純なので、業者に頼らなくても自分で簡単に修理できます。