最終更新日 2023年6月30日
トイレのつまり解消に役立つ道具といえばこれ「ラバーカップ」。
いわゆるスッポンと言われるものです。
他にも通称があり、吸引カップ・ズッポン・かっぽん・キュッポン・吸盤・バキューム・シュポシュポ・ボンテンなど地域によって様々な呼び方があります。
正式名称は「通水カップ」英語では「プランジャー」と呼ばれています。
水道修理業者でもよく使う、ごく一般的なつまりの修理道具「ラバーカップ」。
おもちゃなど固形物や異物が詰まった場合を除き、ほぼ全てのトイレの詰まりを解消できます。
ただし、正しい使い方をしないと効果は減少。
思ったように詰まりを直せないことも多いです。
そこでこの記事では、水道修理のプロがラバーカップ(スッポン)の正しい使い方を解説します。
※ラバーカップ以外でトイレの詰まりを直す方法は下記の記事を参考にしてください。
『小学生の時に学校で使ったことがあるから大丈夫!』『とりあえず詰まりを押し込めれば流れるでしょう!』あなたはラバーカップ(スッポン)を正しく使えているでしょうか?
間違った使い方は、詰まりを悪化させるだけでなく、便器の取り外しや配管工事など、最悪の場合大規模な修理に発展しかねません。
その前に、正しいラバーカップの使い方を覚えて、自分でトイレの詰まりを直せるようにしましょう。
町の水道修理センターは、創業17年、修理実績20万件以上の水のトラブル解決の専門家です。これまで、 関東(東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬、栃木)、中部・東海(愛知、三重、岐阜)、関西(大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀)のエリアで、トイレやキッチン、流し台、お風呂、洗面台、排水溝、排水管、給湯器、蛇口など、あらゆる水回りのトラブル解決を行ってきました。365日24時時間、即日対応で、最短30分で駆けつけます!
ラバーカップを使ってはいけない場合も!詰まりの原因から判断する
注意してほしいことは、トイレが詰まったときに、まずはラバーカップではないことです。
正しくは、トイレットペーパーや排泄物など水に溶ける物、トイレに流せる物が詰まったときはラバーカップです。
固形物や水に溶けない物など、トイレには流してはいけない物が詰まりの原因ならラバーカップはおすすめしません。
仮にラバーカップで水が流れるようになったとしても、トイレに流してはいけない物が排水管の奥へと移動して次のトラブルが発生してしまいます。
ラバーカップで上手く吸引できれば、固形物を取り出せる可能性もありますが、失敗して奥へと流れてしまった場合の修理費は数倍になるのでリスクが高すぎます。
ラバーカップが使用できるトイレの詰まりの主な原因は以下です。それ以外はラバーカップを使うべきではありません。
- 大量のトイレットペーパー
- 排泄物
- テッシュペーパー
- 流せるお掃除シート
ラバーカップの種類を確認
一般的な形の『和式用』(底の出っ張りがない)
底の先が出っ張った『洋式用』
ラバーカップには大きく2種類あります。
一般的な形(底の出っ張りがない)をしているのが主に和式便器で使うスッポンです。これはキッチン・お風呂・洗面などの排水口にも使えるものです。
現在のご家庭では洋式トイレが多いと思いますので、先が出っ張った洋式用を使います。
また、先の出っ張り部分を出し入れできる兼用の物もあります。
また最近では節水トイレに対応した大きめのつば付きで便器によりフィットするように作られた節水型便器対応ラバーカップもあります。
また、排水口が四角い形状の場合は、丸型のラバーカップではフィットしにくいため、四角い排水口にもフィットするパッコンバーというラバーカップもあります。
形状が違うのはより吸引効果を高めるためなので、あなたのトイレにあったラバーカップを使うようにしましょう。
またラバーカップを購入するときは使用するトイレの排水口のサイズを確認して、排水口にフィットするサイズを選びましょう。
洋式用ラバーカップには大・小などのサイズがあります。
排水口よりもラバーカップのサイズが小さいと隙間ができてしまい吸引力がだせないので注意してください。
和式・洋式トイレの種類も確認!
和式便器
洋式便器
和式便器は便座がなく、地面に埋まっている物がほとんどです。
今では洋式トイレが一般的だと思いますが、念のため確認をしてください。
また、節水型トイレの場合は、便器の形状が複雑なため節水型便器対応のラバーカップが適しています。
今回ご紹介するラバーカップの使い方は主に洋式用でご説明していきます。
ラバーカップを用いずにトイレつまりを解消するには?
正しいラバーカップの使い方でトイレの詰まり解消する手順
最初にラバーカップを正しく使ってトイレの詰まりを解消する手順を確認しましょう。
- STEP1:止水栓を閉める
- 誤って水を流さないように止水栓または水道の元栓を閉めましょう。
トイレが詰まっている状態で誤ってハンドルレバーから水を流してしまうと便器から汚水が溢れて大変なことになります。
上記画像のようにトイレの止水栓または水道の元栓を閉めましょう。
マイナスドライバーで時計まわりで閉まります。
マイナスドライバーではなくハンドルで手で閉められるタイプもあります。
トイレの止水栓がわからない場合は、家全体の水道の元栓を閉めましょう。
また止水栓を閉めてもタンク内には水が溜まっている状態です。
タンクを開けて灯油ポンプやコップなどを使ってバケツに水を移してタンク内の水を抜いておきましょう。
- STEP2:便器から水が溢れそうなときは水を抜く
- ※ラバーカップのゴム部分が浸るくらい
便器から溢れそうな水位で水が流れずに便器に溜まっている状態、ここでラバーカップを使うと汚水が溢れてしまいます。
衛生上も良くありませんので、ラバーカップを使う前にある程度、便器の水を取り除いておきます。
目安としては、ラバーカップ先端のゴム部分(カップ)が水に浸かる程度まで水を抜きます。
便器の上面より10センチ以上水位が低くなるくらいにしましょう。
便器内の水を抜く方法は、灯油ポンプや器などを使ってバケツに移しましょう。
このときにに新聞紙や雑巾などを床に敷いて汚れないようにしておくと後処理が楽になります。
- STEP3:便器に水が少ないときは水を入れる
- ※ラバーカップのゴム部分が浸るくらい
ラバーカップは真空状態を作らないと効果が半減します。
なので、使い方のコツとして、先端のゴム部分を水に浸かるように使用します。
こうすることでトイレの排水口との隙間を極力なくし、ラバーカップとの密着度を高めて圧をかけることが出来ます。
水が少ないときはバケツや器で注いでいきましょう。
便器の上面より10センチ以上水位が低くなるくらいで、ラバーカップ先端のゴム部分が水に浸かるように調整しましょう。
- STEP4:汚れないように養生する
- 水の飛び散りはビニール袋や新聞紙で防ぐ。
ラバーカップを引くときは水の飛び散りに注意してください。
飛び散りを事前に防ぐなら、大きめのビニール袋・ゴミ袋などに穴を開けてラバーカップを通して使用します。
あとは床に新聞紙などを敷けば大丈夫です。
壁や扉まで飛び散ることはありませんが、気になる場合は念のためにシートなどで養生してください。
- STEP5:ラバーカップで詰まりを解消する
ラバーカップの正しい使い方は次の通りです。
- 手順1:ラバーカップを排水口と水平になるように密着させる
- 手順2:ゆっくりと押し込みカップをへこませる
- 手順3:勢いをつけてグッと引っ張る
- 手順4:手順1~4を何度か繰り返す
ラバーカップを使う時、まずは排水口と水平になるように先端部分を密着させます。
このときカップと便器との隙間ができないように、空気の漏れがないように意識しましょう。
次にゆっくりと押し込んでいきます。
静かに、徐々に押し込んでいくのがコツです。もう押し込めないところまで来たら、勢いをつけてグッと引っ張ります。
押し込むときはカップ先端の出っ張りが排水口の奥深くに入るようにして、カップの中の空気を押し込んで真空状態になるように意識しましょう。
引っ張るときは勢いよくです。水が吸い寄せられて詰まりを引っ張りだすイメージです。
これを何度か行うと、つまりがなくなった感覚があったり、ゴボゴボと音がして流れるはずです。それがつまりが解消された合図となります。
なぜ押してはいけないのでしょうか?
それは、ラバーカップは押しこむためではなく、つまりを引っ張るための道具だからです。ラバーカップは真空状態を作ることで吸引力を出します。
単純に押し込めてしまうと余計につまりを悪化させ、水が溢れたり排水管を傷める原因になります。
業者を呼んだ時大規模な修繕工事にならないためにも、ラバーカップ(スッポン)を使うときは必ず引っ張るようなイメージで使いましょう。
もし、ラバーカップがどうしても押し込めない時は、少し持ち手を傾けてから押し込んでみましょう。
こちらの動画を見ることでコツが掴めます。
- STEP6:詰まりが解消されたかバケツで流して確認する
詰まっていたのものを上手に引っ張ることができた後処理ですが、トイレットペーパーや便など流しても大丈夫なものは少しづつ流していきます。
もし、子供のおもちゃ・水に溶けないお掃除シートなど、トイレには流せない固形物が逆流して出てきた場合は、流さずに手袋や火バサミなどの挟めるもので取り除きましょう。
次に詰まりが解消されたか確認します。
水洗レバーで一気に水を流すとまだ詰まっていた場合に便器から溢れてしまうので、ここは慎重に行ってください。
まずはバケツで少しずつ水を流しながら水位が上昇しないか、スムーズに流れているか確認してください。
問題なければ止水栓または元栓を開けてハンドルレバーから水を流して完了です。
もし、水が流れない、まだ少し流れが悪いなど、詰まりが解消されない場合は、下記ページのラバーカップ以外の方法を試してみましょう。
ただし、他の方法を試すのはトイレットペーパーや排泄物など水に溶ける物が詰まりの原因とわかっている場合に限ります。
トイレには流せない固形物が詰まっている可能性がある場合は専門業者に相談してください。
- STEP6:つまりが解消できたらラバーカップを水洗いして天日干し
よく洗剤や漂白剤で洗うという方法がありますが、あれはゴムを傷めることになります。
ですので、水で綺麗に洗い流した後、ベランダなどで天日干しするほうが長持ちできます。
必ず水で綺麗に洗い流さないと、虫が湧いたり臭いがきつくなりますので、注意してください。
トイレつまりを予防するために心がけたいこと
ラバーカップを正しく使い、トイレの詰まりを的確に取り除こう!
ラバーカップ(スッポン)は、押しこむのではなく引っ張る道具。つまりを悪化させないためにも、必ず押しこむ時はゆっくり行ってください。
流れにくい固形物などを詰まらせていない限りは、ある程度はラバーカップで解消できるはず。
もし、それでも直らない時は、薬剤や専用道具などを使って対処します。
以下のページではラバーカップ以外での修理方法をご紹介していますのでご参考ください。
ラバーカップでトイレの詰まりが解消できない時には、町の水道修理センターまでご連絡ください!
ラバーカップでトイレの詰まりがどうしても直らない、直し方がわからない時は当サイト「町の水道修理センター」へぜひご連絡ください!
まずは無料お電話見積からご利用していただければ、ご要望にあった修理プランをご提案させていただきます。
事前見積と明瞭会計を徹底しておりますので、作業後に追加料金が発生するなどは一切ございません。
現地見積には熟練した修理のプロがお伺いしますので、何か気になった点があれば何でもお気軽にお問い合わせください!
町の水道修理センターの水洗トイレのつまり・水漏れ修理の料金価格表
町の水道修理センターのトイレの詰まりの修理料金は次の通りです。
キャンペーン価格でご対応いたします!
※料金はすべて税込価格です。
修理の種類 | WEB限定料金 | 通常料金 |
トイレの詰まり | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
---|---|---|
トイレの水が溢れる、止まらない | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
チョロチョロ水が漏れている | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
タンクに水がたまらない | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
異臭、悪臭がする | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
ウォシュレット、温水便座の水漏れ不具合(故障) | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
ウォシュレット、温水便座の取り付け(交換) | 11,880円(税込み)~ | 19,440円(税込み)~ |