最終更新日 2020年2月27日
トイレの床が水漏れしてる!?原因特定から対処法までしっかり解説
「うわ、トイレの床が水漏れしてる!」「早くなんとかしないと…でもどうしたらいいの!?」
急にトイレの床が水漏れしていたら焦りますよね…。
水漏れはその原因によって、取るべき対応が違ってきます。
まずは落ち着いて原因を突き止め、適切な対処をすることが必要です。
ズバリ、トイレの床が水漏れする主な原因とその対処法は次の通りです。
- 便器のひび割れ、設置不良、床と便器の間から汚水や黒い水が漏れている時は業者に連絡
- 給水管・洗浄管の接続部分からの水漏れしている場合は、まずはナットやボルトを閉める
- タンクから漏れている時は、部品を交換または業社に連絡
- ウォシュレットから漏れている時は接続部分を閉めてみる
- 便器が結露している時は温度差をなくす
- 床にできた水たまりが黄色い場合は、拭き取ってアルコール消毒
この記事ではトイレの床の水漏れの原因特定方法や対処法はもちろん、水漏れしている時にまずすべきこと、床にダメージがあったときの対処法についても紹介していきます。
読み終わる頃には水漏れの原因、対処法を理解し、これからすべきことが分かっているはずです。一緒に水漏れトラブルを解決しましょう!
目次:クリックorタップでその項目を表示します。
トイレの床の水漏れに気づいたら!まずすべきこと3つ
ここでは水漏れを発見した時に『応急処置としてまずすべきこと』を紹介していきます。水漏れを見つけた時にまずすべきことは下記の3つです。- 止水栓を止める
- 水漏れ箇所を特定する
- 床に漏れた水をタオルや雑巾で拭き取る
水漏れは放置すればするほど状況が悪化するため、早めの対応が必要です。とくにマンションやアパートなどの集合住宅の場合、階下漏水の賠償責任など重大なトラブルに繋がりかねません。すぐに行動しましょう。
まずは止水栓を閉める
まずは水漏れの量を確認した上で、止水栓を閉めましょう。
止水栓は上の画像のような形をしていて、だいたいトイレ室内の一番壁側、奥の方にあることが多いです。
止水栓はいわば『トイレの元栓』です。
閉めずに作業すると水漏れがひどくなったり、故障の原因になったりと状況が悪化してしまいます。必ず閉めてから作業するようにしてください。
閉めるときはマイナスドライバーを使い、右回りに閉めていきます。
このとき『何回まわしたか』のメモを取っておきましょう。水漏れを解消した後、もう一度栓を開ける時に便利だからです。
メモしていないと止水栓を開けすぎて水の勢いが強まったり、開きが足りなくて水の勢いが弱くなったりしてしまいます。必ずメモしておきましょう。
もし止水栓がどこか分からない場合や固すぎて回らない場合は、家全体の元栓を閉めて作業しましょう。
水漏れの場所を特定する
止水栓を止めたら水漏れの原因箇所を特定していきます。
チェックするのは下記のポイントです。
- 床にある水たまりは黄色でないか
- 給水管や洗浄菅、便器やタンクとの接続部分
- タンクの側面や背面、底面
- ウォッシュレットと配管の接続部分
- 便器に結露はないか
- 便器の側面などが壊れ、漏れ出していないか
- 床下から黒っぽい水が流れていないか
- 便器と床の接合部分から漏れていないか
上記のチェックポイントのうち
- 便器の側面などが壊れ、漏れ出していないか
- 床下から黒っぽい水が流れていないか
- 便器と床の接合部分から漏れていないか
このほか集合住宅などの場合はトイレに十分な作業スペースがない場合も多いです。
このような場合は無理せず水道業者に依頼するようにしましょう。
水道業者はトイレ設備について熟知しています。専門的な作業はもちろん対応可能ですし、たとえトイレに充分なスペースがなくても、適切な処置を行うことができます。
一刻も早く水漏れトラブルを解消するためにも、水道業者への依頼も検討してみてください。
床に漏れた水をタオルやぞうきんでふき取る
止水栓を閉めて水漏れの箇所を特定したら、床に漏れた水をしっかり乾拭きしましょう。乾拭きすることで床材へのダメージを最小限にできるほか、水がなくなることで心理的にも少し安心でき、その後の作業も落ち着いて行うことができるからです。
このとき、もし漏れ出していたのがトイレ使用後の汚水だった場合は、しっかり拭き取ったあとにアルコールなどの除菌スプレーでもう一度拭いておく必要があります。
なぜなら汚水の匂いや汚れは一度拭いただけではとれにくく、床材にダメージを与えてしまったり、悪臭の原因になってしまうからです。
アルコールを使って二度拭きすることで汚れが落ち、悪臭も残りにくくなります。ぜひ行ってください。
トイレの床が濡れている6つの原因と対処法
ここではトイレの床が濡れているときに考えられる6つの原因とその対処法を解説していきます。ポイントはトイレの床から水漏れしているのか、または何らかの原因でトイレの床が濡れているのか、その原因を見極めてから対処することです。
便器と床の隙間から水漏れ、便器のひび割れ、設置不良は業者に連絡
原因①:排水管の劣化破損、便器のひび割れ、設置の不備
便器の破損や劣化、設置の不備、排水管の劣化によって水が漏れるケースです。この中でも状況が深刻なのが便器と床の間から水漏れしている場合です。
トイレ使用後の水を流す排水管が劣化、または破損している可能性があり、漏れ出すのは使用後の汚水になります。
他の水漏れしやすい場所と比べて漏れる量が多いため床材にダメージを与えやすいほか、汚水が漏れるため悪臭の原因にもなってしまいます。
衛生的にも経済的にも非常にまずい状況ですので、できるだけ早く対応が必要です。
対処法①:すぐに水道業者に連絡する
先にも説明しましたが、このような状態の時は無理をせずに水道修理業者に依頼することをオススメします。この状態から水漏れを解消するには
- 床材を外す
- 便器を外す
- 排水管の交換
- 乾燥除菌
無理に自分で修理しようとすると状況がますます悪化してしまう可能性もありますので、水道業者に依頼することをオススメします。
給水管・洗浄管の接続部分から水漏れしている場合は、まずはナットやボルトを閉める
原因②:給水管・洗浄管の接続部分から水漏れしている原因はナットやボルトのゆるみ、またはパッキン劣化
タンクに水を送る給水管や、タンクとの接続部分からポタポタと水が垂れているケースです。この場合ナットなど接続部分がゆるんでいるか、内部のゴムパッキンが劣化していることが考えられます。上の画像の場所を参考に、水漏れしている箇所がないか確認してみましょう。
また和式トイレのようにタンクが離れた場所に付いていると、下の画像のように『洗浄管』という太いパイプで繋がれていることがあります。
こちらも給水管と同じく水漏れすることがあります。洗浄管がある場合は、下記の3点を確認します。
- タンクとの接続部分
- 便器との接続部分
- 間の継ぎ目の部分
対処法②:給水管・洗浄管のナットやボルトを閉めて対処!それでもダメならパッキン交換
水漏れ箇所のナットやボルトを閉める
まずは水漏れしている配管の接続部分や継ぎ目部分のナットを、画像のようなモンキーレンチを使用して閉めていきます。これだけで水漏れが解消することもあるので、ぜひ試してみてください。
ちなみにモンキーレンチの大きさですが、
- 給水管を閉める場合は『23mm〜24mm』
- 洗浄菅を閉める場合は『50mm』
「サイズの合うモンキーレンチがない!」という場合は、とりあえずの応急処置としてペンチなどで閉める力技もあります。ただこれはあくまでも応急処置です。必ず後から、サイズの合うモンキーレンチでしっかり閉めるようにしてください。
もし配管や接続部分にゆるみがない場合、または閉め直したのにまだ水漏れしている場合は、パイプ内部のゴムパッキンの劣化や故障の可能性があります。
次にゴムパッキンの交換方法を紹介しておきましょう。
給水管とタンク接続部分のゴムパッキンの交換方法
こちらは工程がやや複雑なので、ステップごとに紹介していきます。
用意するもの
ここで1点注意してほしいことがあります。- 新しいパッキン(ホームセンターなどで200円〜300円で購入可)
- マイナスドライバー
- モンキーレンチ
- ウォーターポンププライヤー
- バケツ
- ぞうきん
パッキンを購入する際は、一度接続部分を分解してゴムパッキンを取り外し、現物を持ち込んで買うようにしましょう。
給水管のパッキンは二箇所あり、それぞれサイズや形が違うので注意が必要です。
もしパッキンのサイズが違った場合、余計な出費が発生するうえ、何度もホームセンターと家を往復することになってしまいます。多少面倒でも、確実な道を選んでおきましょう。
パッキン交換手順
①止水栓が閉まっていることを確認する
作業を始める前に、止水栓がしっかり閉まっているかを確認します。閉まっていなければマイナスドライバーで閉めましょう。 止水栓を締めたらレバーをひねって水が流れないことを確認しましょう。
②タンクと給水管の接続部分の下に、バケツを置いておく
給水管を取り外すときに中に残った水がこぼれてしまいます。下にバケツを置いておきましょう。
③トイレタンクのフタを取り外す
トイレタンクのフタを上側に持ち上げ、取り外します。機種によってはナットで固定されているので、フタを落とさないように注意しながらナットを外し、フタを外しましょう。
(さらに内蓋がある機種もあります。この場合はメーカー説明書などをよくみて取り外しましょう)。
④タンクに接続してあるナットをモンキーレンチでゆるめ、給水管を取り外す
モンキーレンチでナットをゆるめ、給水管を外していきましょう。
タンク内部を覗くと、給水管が付いている方の壁にボールタップという部品が付いているのが見えると思います。下の画像をみてください。
こちらがボールタップです。
このボールタップのナットをウォーターポンプフライヤーを使ってギュッとおさえましょう。こうすることでボールタップが固定され、給水管のナットを緩めやすくなります。ウォーターポンプフライヤーがない場合は、ボールタップを手で押さるだけでも緩めやすくなります。
ボールタップを固定しながら給水管のナットを回し、給水管を取り外しましょう。前述の通り中に溜まっていた水がこぼれるので注意して取り外してください。
⑤パッキンを新しいものに交換する。
中に入っているパッキンを取り出し、新しいものに交換していきます。
交換するパッキンは細いものと、太くワッシャーが一緒に付いているものの二箇所あるので注意してください。
細い方のパッキンは、取り付したら取り付け箇所に汚れなどがないかを確認しましょう。
凹凸があるとパッキンとの間に隙間ができてしまい、水漏れを起こしてしまいます。もし汚れなどが付着している場合は綺麗に拭き取っておいてください。
太い方のパッキンを取り外す際はまずはワッシャーを無くさないように注意します。ワッシャーがない状態でナットを閉めると、構造上パッキンが割れてしまうからです。
また、パッキン取り付け箇所のパイプが変形していないかも確認しましょう。
パイプの変形がひどい場合、パッキンを交換するだけでは水漏れを直すことができず、パイプごと交換することになります。
余計な出費をしないためにも、しっかり確認してください。
⑥給水管のズレがないようにタンクに取り付ける
外したのときと逆の要領で、給水管をタンクに取り付けていきます。
このとき、接続部分にズレが生じないように注意してください。ズレがあると水漏れの原因になってしまうので注意しましょう。
またナットを締めるときにボールタップの位置がズレることで、浮き玉(ボールタップにつながる丸い玉)がオーバーフロー管などに接触すると、タンク内の給水が止まらなくなるので注意しましょう。
お疲れ様でした!これにて給水管とタンク接続部分のパッキン交換は終了です。
次は和式トイレの洗浄管のゴムパッキン交換について解説していきます。
和式トイレの洗浄管ゴムパッキンの交換方法
用意するもの
こちらもタンク接続部分と同じく、分解して一度ゴムパッキンを取り外し、現物を持ち込んで買うのがオススメです。- 新しいパッキン(ホームセンターなどで200円〜300円で購入可)
- マイナスドライバー
- モンキーレンチ(50mm)
- バケツ
- ぞうきん
洗浄管の場合、パッキンは便器の接続部分、タンクとの接続部分、中間の栓の、通常3個入っています。すべて外して持っていきましょう。
①止水栓が閉まっていることを確認する
作業を始める前に、止水栓がしっかり閉まっているかを確認します。閉まっていなければマイナスドライバーで閉めましょう。
止水栓を締めたらレバーをひねって水が流れないことを確認しましょう。
②洗浄管の下にパケツを置いておく
取り外すときにパイプの中に残った水がこぼれてしまいます。下にバケツを置いておきましょう。
③モンキーレンチで洗浄管のナットを左回しにゆるめ、取り外す。
50mmのモンキーレンチで洗浄管のナットをゆるめ取り外します。 左回しでゆるめていきましょう。
④古いパッキンを取り出し、新しいパッキンに取り替える
劣化したパッキンを新しいものに交換します。 前述の通り、洗浄管のパッキンは便器の接続部分、タンクとの接続部分、中間の栓の3ヶ所あるので注意してください。
⑤ズレがないよう、洗浄管を戻す
外したのと逆の要領で、洗浄管を止水栓に取り付けていきます。このとき、タンクの接続部分と同じくズレが生じないように注意しましょう。
タンクから漏れている時は、部品を交換または業者に連絡
原因③:タンクから水漏れする原因は内部部品の故障や劣化、手洗い場から溢れる、タンクの損傷
トイレタンクから水が漏れ、床に溜まってしまうケースです。
内部部品の不具合によって蓋やレバーから水があふれたり、タンクの損傷によって水が漏れます。下記の画像を参考にチェックしてみてください。
- ①蓋
- ②受け皿
- ③レバー
- ④タンクにひび割れがないか
- ⑤タンクの底(底のパッキン)
対処法③-1:タンクにひび割れがある場合は業社に連絡
上で紹介したうち、- ④タンクのひび割れ
- ⑤タンクの底からの水漏れ
トイレタンクはきちんと設置されないと水漏れに直結します。無理に自分で修理しようとせず、業者に依頼するようにしましょう。
対処法③-2:手洗い管やタンクの蓋、レバーから漏れているときは部品を交換する
上で紹介したリストのうち、- ①蓋
- ②受け皿
- ③レバー
①の蓋や手洗い管から水が漏れている場合は、整流スポンジやジャバラホースに劣化や接続不良がある可能性があります。
整流スポンジは樹脂カバーの裏に取り付けられているリング状の部品で、水が漏れるのを防ぐ役目があります。整流スポンジに潰れなどの劣化がないか、きちんと取り付けられているかを確認しましょう。整流スポンジは部品の生産が廃止されているため、交換する場合は整流ジャバラに変更します。
ジャバラホースは手洗いの水をタンク内に流すホースのことを言います。穴あきなどの破損劣化、ナットのゆるみや外れなどの接続不良がないかを確認しましょう。
このほか、タンク内の水位が高くて漏れることもあります。この場合はオーバーフロー管が機能していなかったり、ボールタップに不具合があったり、そもそも給水量が多すぎる、といったことが原因として考えられます。
このような場合は内部部品の交換、または水位調節で対処が可能です。タンクのフタを開け、ボールタップやピストンバルブに破損やズレがないか、オーバーフロー管の詰まりなどの異常がないかを確認してみましょう。
破損やズレ、つまりがない場合は給水量が多すぎることが考えられるので水位を調整します。水位調整は、水位調節リング、浮き玉のアームでの調整、浮き玉を回して調整など、トイレのタイプによってさまざまです。
調整方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、ご覧になってみてください。
【関連記事】・トイレタンク内の水漏れ原因と修理!流れ続けて水が止まらない、ポタポタ音がする
②の受け皿から水が漏れている場合は、 手洗い管から出る水の勢いが強すぎて水が跳ねているか、受け皿の網がホコリや髪の毛などによって目詰まりし、水がタンク内に流れなくなっていることが考えられます。
水の勢いが強い場合は止水栓を閉め、跳ねない程度に水量を調整しましょう。
水の流れが悪い場合は網を掃除して目詰まりを解消した上で、蓋を開けてジャバラホースや整流スポンジ(ジャバラ管)を確認します。
①と同じく、ジャバラホースは穴あきや接続不良がないか、整流スポンジ(ジャバラ管)は潰れなどの劣化、外れなどの接続不良がないかをしっかり確認しましょう。
③のレバーから水が漏れている場合ですが、通常であればタンク内の水位がレバー付近まで上がることはありません。給水または排水に不具合があり、水位が異常に上昇していることが考えられます。
給水と排水に関わるボールタップやオーバーフロー管に不具合や詰まりがないかを確認し、必要であれば交換しましょう。
また、仮にレバーまで水位が上がることがあったとしても、パッキンがきちんと機能していれば漏れることはありません。
レバーから漏れているということはパッキンが劣化している証拠でもあるので、交換しておくと安心です。
先にも紹介した通り、各場所の詳しい修理方法については下記の記事で紹介しておりますので、ぜひご覧になってみてください。
>>【関連記事】・トイレタンク内の水漏れ原因と修理!流れ続けて水が止まらない、ポタポタ音がする
ウォッシュレットから漏れている時は元栓を閉めてみる
原因④:ウォッシュレットから水漏れしている原因は接続部分の開きかフィルター、パッキンの劣化
ウォッシュレットなどの温水便座を使用している場合は、ホースや接続部分から漏れた水が便器を伝って側面に流れこみ、床に水たまりを作っている可能性があります。
ホースと分岐水栓(止水栓からトイレタンクとウォッシュレットに分岐させる金具)との接続部分や、ホースと便器の接続部分を点検し、水が漏れていないか確認してみましょう。
対処法④:接続部分にゆるみがあれば閉め、それでも治らなければメーカーに連絡する
漏れているのがウォッシュレットと分岐水栓の接続部分であれば、自分で対応が可能です。それ以外から漏れている場合はメーカーの対応が必要になります。
接続部分から漏れている場合はまずはナット部分を手で触り、ゆるんでいないかを確認してみましょう。ゆるんでいた場合はモンキーレンチで閉めていきます。
ここでひとつ注意点です。
ウォシュレット周りを触るときは感電を防ぐため、必ず電源コードを抜き、濡れた手で触らないようにしてください。 ウォシュレットは電化製品です。充分に注意しましょう。
これでも治らない場合や、接続部分以外から漏れている場合はメーカーに連絡するのが確実です。便器のフタなどに貼られている品番のシールを確認し、メーカーに電話しましょう。
便器が結露している時は温度差をなくす
原因⑤:結露の原因は温度差
とくに冬場に多くみられる原因で、便器とトイレ室内の温度差によって、便器表面に結露が発生しているケースです。
冷たい飲み物の入ったカップが結露するように、冷たい水の入っている便器も同じように結露します。
防露加工タイプのトイレでも、設置から年数が経つと徐々に結露を起こしやすくなります。タンクの中を確認し、発泡スチロールの劣化や破損、剥がれがないかを確認してみてください(もし発泡スチロールに異常がある場合は、メーカーに連絡しましょう。)
便器に結露が大量に発生すると、床に水たまりが頻繁に出来るようになり、床に黒ずみができたり、便器の背面部分にカビが発生したりしてしまいます。 たかが結露と思わず、すぐに対処しましょう。
対処法⑤:室温を調整して温度差をなくす
便器の結露は、換気と室温の管理で対処していきます。
まずは一度便器の結露を拭きとり、換気を行ってみましょう。 窓を開けたり、換気扇がある場合は換気扇を利用します。
トイレに窓や換気扇がなかったり、通気が悪い場合は『結露防止スプレー』や『結露防止シート』を使いましょう。ホームセンターなどでも購入することができます。
ちなみにですが、温水便座の暖房機能を使うことも有効な対策です。便器内に溜まっている水が温まることで室温との温度差がなくなり、結露が発生しにくくなります。
ただし、電気代が余計にかかるというデメリットがあるのも確かです。気になる方は換気扇や窓を開けたり、結露防止グッズを使うなどの対策をとりましょう。
床にできた水たまりが黄色い場合は、拭き取ってアルコール消毒
原因⑥男性が排泄時に的を外したか、手洗い時に水はねしたことが原因
男性が立ったまま用を足した際に的を外して便器の縁などにしてしまい、それが側面を伝って床に溜まったケースです。他には手洗い場で水を弾き飛ばしてしまった可能性も考えられます。
床にできている水たまりが黄色く、他に漏れているようなようすがなく、家に小さなお子様やご高齢の方がいる場合はかなりの確率でこちらが原因です。
対処法⑥:拭き取ってアルコール消毒すればOK。
トイレ設備に不具合はないため、水を拭き取り、アルコール消毒をしておけばOKです。用をたすときは座ってするようにお願いしておくと、再発も防げるかもしれません。
床がダメージを受けた場合は交換が必要
もし水漏れによってトイレの床にダメージが生じた場合は、床材の交換も必要になります。
最悪の場合は腐食して床が抜けることもあるので早めの対応が必要です。
トイレの床材交換の費用相場は2〜4万円
床の張り替えの目安は2~4万円です。床の面積や使用する床材によっても変わるので、ひとつの目安としてお考えください。
一般的な床材
の3種類。- クッションフロア
- フローリング
- タイル
比較的低価格で扱いが簡単なのはクッションフロアですが、予算やライフスタイルに合わせて選ぶのがいいでしょう。
交換の際はリフォームをお願いする業者さんとよく相談して決めましょう。
まとめ
さて、この記事ではトイレの床が水漏れした時の対処法について紹介してきました。ここで紹介したことをまとめておきましょう。
- 便器のひび割れ、設置不良、床と便器の間から汚水や黒い水が漏れている時は業者に連絡
- 給水管・洗浄管の接続部分からの水漏れしている場合は、まずはナットやボルトを閉める
- タンクから漏れている時は、部品を交換または業社に連絡
- ウォシュレットから漏れている時は接続部分を閉めてみる
- 便器が結露している時は温度差をなくす
- 床にできた水たまりが黄色い場合は、拭き取ってアルコール消毒
記事内でも紹介しましたが、トイレの床の水漏れは放っておくとどんどん状況が悪化し、最悪の場合は階下浸水などのトラブルに発展してしまいます。
自分で修理するにせよ、業者に修理をお願いするにせよ、ぜひ早めの行動を心がけてくださいね。水漏れの悩みが、一刻も早く解決することを願っております。