最終更新日 2022年1月24日
「ウォシュレットの水の出が悪い」「ボタンを押しても全く水が出ない」などの症状が出ている場合、ウォシュレットの水洗ノズルにつまりや給水フィルターの目詰まりなど、いくつかの原因が考えられます。
ウォシュレットは家電なので、急に故障してしまうと慌ててしまいがちですが、業者に依頼しなくても修理をすることが可能です。
この記事ではウォシュレットから水が出ない原因や修理方法をご紹介します。
ウォシュレットから水が出ない5つの原因
ウォシュレットから水が出ない時に考えられる原因は以下の5つです。
- 原因1:ノズルがつまっている
- 原因2:給水ホースのフィルターが目詰まりしている
- 原因3:電気や水が供給できていない
- 原因4:便器のセンサーが汚れている
- 原因5:水漏れしている
ウォシュレットに不具合が発生すると「機械が故障したのでは」と思う方は多いですが、機械の問題ではないケースもあります。
まずは以下を参考にして原因を確認しましょう。
原因1:ノズルがつまっている
ウォシュレットから水が出ない原因の1つ目はノズルのつまりです。
水道水のカルキが固まったり、尿石やカビなどの汚れが付着したまま長期間使用せず放置して固形化することで、水が出る穴が塞がれてしまいます。
通常は定期的に水が出る場所なのでつまりは起きにくいのですが、条件が揃うと徐々にノズルの穴が塞がれていきます。
ノズルは先端にある複数の細かい穴からシャワーのように水が出る仕組みになっているため、ノズルの穴が詰まると水が出なくなったり、水の勢いが弱くなったりしてしまうのです。
ノズルのつまりを疑う前に確認したいこと
ウォシュレットの水の勢いが減っている時は、 もしかしたら故障ではなく、単なる設定ミスである可能性も考えられます。
ノズルのつまりを疑う前に以下の5点を確認しておきましょう。
- 水量の設定は適切か
- 止水栓は閉まっていないか
- 電源プラグは外れていないか
- 給水管などパイプ類から水漏れしていないか
- 水を長時間出し続けた後ではないか(貯水式の場合)
ウォシュレットは使用するごとに水量を調節することができるため、他の人が使用する時に水量を少なく設定したままウォシュレットを使用すると「水の出が悪い」と感じてしまうことがあります。
ウォシュレットの水量を少なく設定してある場合は、リモコンのボタンで水量を上げることで解決可能ですが、「水量の設定は適切なのに水量が少ない」という場合もあります。
水量の設定は適切なのに水量が少ない場合は、「何かの拍子に電源プラグが外れてしまった」「止水栓が閉まっている」「給水管などから水漏れをしている」などの可能性が高いです。
電源プラグ、止水栓、水漏れの有無を確認し、問題がない場合はノズルのつまりを疑いましょう。
原因2:給水ホースのフィルターが目詰まりしている
ノズルは掃除したのに、まだウォシュレットの水が詰まっている場合や、水の出が悪い場合は給水フィルターのつまりが原因となっている可能性があります。
給水フィルターは長期間お手入れをしていないと、水道水に含まれる細かな汚れや水垢が溜まり、つまってしまいます。
ウォシュレットから出る水は給水フィルターを通ってノズルから外に放出されるため、給水フィルターが詰まってしまうと水が出なくなってしまうのです。
また、そもそも給水フィルターが設置されていない場合、給水ホースとウォシュレット本体との接続部分にゴミが溜まってしまうことがあります。
給水フィルターが設置されていないというケースは稀ですが、給水フィルターの有無についても併せて確認してみましょう。
原因3:電気や水供給できていない
ウォシュレットに電気や水が供給できていないと、ウォシュレットが上手く動作できません。
例えば、電源プラグがコンセントから抜けているなど、ウォシュレットに電気が通っていないと、「操作ボタンを押しても反応がない」「ノズルが出てこない」などの症状が現れます。
このような症状が現れた場合は以下の4点を確認しましょう。
- ウォシュレットの電源ランプが点いているか
- 電源プラグからコンセントから抜けていないか
- ブレーカーは落ちていないか
- リモコンパネルの電池は切れていないか
ウォシュレットの電源ランプが点いていない場合は、電気が供給されていないことが考えられます。
まずは電源プラグがコンセントに根元まで挿さっていることを確認しましょう。
電源プラグが挿さっているのにウォシュレットが動作せず水が出ない場合は、ブレーカーとリモコンパネルの電池残量を確認してください。
ブレーカーが落ちている場合は入れ直すことで家全体の電気が復旧します。
ただ、ブレーカーを入れ直すとすぐに電源が入って起動する電化製品もあれば、電源ボタンを押さなければ起動しないものがあります。
お使いのウォシュレットによっては電源ボタンを押して起動させる必要があるため、ブレーカーを入れ直した場合もまずは電源ランプが点いているかどうかを確認しましょう。
また、壁に設置するタイプのリモコンのほとんどは乾電池で動いており、電池が切れると作動しなくなります。
もし、トイレ本体に操作ボタンがついている場合は本体のボタンを押して動作するかを確認しましょう。
本体のボタンでは水が出るのに、リモコンパネルでは動作せず水が出ない場合はリモコンパネルの電池切れやリモコンパネルの電源が入っていない可能性が高いです。
電源が入っているかを確認後、電池を交換して再度ウォシュレットを操作することで解決する場合があります。
電気がウォシュレットに供給されていることが確認できたら、「止水栓が開いているか」「水漏れを起こしていないか」を確認しましょう。
止水栓が閉まっている場合は、電源プラグを抜いた後に一度止水栓を閉め、再び開きます。
マイナスドライバーで右に回すと閉まり、左に回すと開けることができます。
原因4:便器のセンサーが汚れている
便器に設置されている着座センサーが汚れていたり、故障しれていたりすると、便座は人が座っていることを感知できないため、ウォシュレットの水が出ないことがあります。
また反対に、センターが上手く動作せず、長時間連続して「人が座っている」と感知している場合も安全装置が作動してウォシュレットは上手く動作することができません。
便器のセンサーが汚れている場合は、よく水を切った布などで拭き取ることで解決することができます。
原因5:水漏れしている
水の出が悪い原因がウォシュレットやシャワートイレに接続された給水管などパイプ類からの水漏れである場合もあります。
給水管などのパイプ類からの水漏れがあると、ウォシュレットやシャワートイレのノズルまで充分に水を供給することができません。
水漏れが原因でウォシュレットの水が出ない場合は、配管のナットの緩みやパッキンの劣化、パイプに穴などが開いていないかを確認し、必要に応じて部品の交換をしましょう。
水漏れをしている箇所によっては自分で部品を交換することが可能ですが、トイレの配管や仕組みに関するある程度の知識が必要です。
無理に自分で直そうとすると事態が悪化してしまう可能性があるため、水漏れが原因でウォシュレットの水が出ない場合は速やかに専門業者に依頼しましょう。
ウォシュレットから水が出ない原因の多くはつまり!まずはノズルや給水フィルターの状態を確認しよう!
ウォシュレットから水が出ない原因の多くはノズルや給水フィルターのつまりです。
先ほど「ノズルのつまりを疑う前に確認したいこと」でもご紹介した以下5点をチェックしても問題がない場合は、ノズルや給水フィルターのつまりを疑いましょう。
- 水量の設定は適切か
- 止水栓は閉まっていないか
- 電源プラグは外れていないか
- 給水管などパイプ類から水漏れしていないか
- 水を長時間出し続けた後ではないか(貯水式の場合)
ノズルやフィルターのつまりを修理する際の3つのポイント
ノズルや給水フィルターのつまりが原因でウォシュレットの水が出ない場合は修理が必要です。
ノズルや給水フィルターのつまりは自分で修理することが可能ですが、状況によっては専門業者に依頼したほうが良い場合があります。
自分で修理する場合は以下の3つのポイントを押さえて作業を進めましょう。
ポイント1:力任せに扱わない
特に注意すべきなのはノズルの取り扱いです。
力任せに引っ張り出したり、強い力で握ったりすると故障の原因になります。
頑固な汚れがついている場合も、強く擦らずに根気よく落とすことが大切です。
ポイント2:手順に沿って修理を行う
電源プラグを抜くタイミングや止水栓を閉めるタイミングを誤ると、水漏れや故障が発生する可能性があります。
特に給水フィルターのつまりを修理する場合は、電源プラグを抜くタイミングや止水栓を閉めるタイミングを確認しながら行う必要があります。
また、ウォシュレットの機種によって操作方法が異なるため、必ず説明書や以下でご紹介する手順に沿って修理をしましょう。
ポイント3:自力で修理するのが難しい場合は業者に依頼する
自分で状況を確認し、修理するのが難しいと判断した場合は速やかに専門業者に依頼しましょう。
無理をして直そうとするとウォシュレット自体が故障してしまう可能性があります。
ウォシュレット関連の修理はメーカーも対応していますが、修理までに数日かかることがほとんどです。
一方で、水道業者は当日対応しているところが多いので、「すぐに直してほしい」という場合は水道業者に依頼しましょう。
自分でできるノズル・フィルターつまりの修理手順
ウォシュレットのノズルや給水フィルターのつまりを自分で修理する場合の手順は以下の通りです。
【1】ノズルのつまり
リモコンに「ノズル掃除機能」が搭載されている場合は、ノズル掃除のボタンを押せば水洗ノズルが出てきて自動的に水を流し、ノズルを掃除をしてくれます。
そのため、自分で掃除をしなくても解決することができますが、古いトイレの場合はノズル掃除機能がついていないことがあります。
ノズル掃除機能がついていない場合は以下の手順でノズル掃除を行いましょう。
- 手順1:便器にシートなどを被せて水の飛び散りを防ぐ
- 手順2:洗浄ボタンを押して水洗ノズルを出す
- 手順3:ノズルを出した状態で電源プラグを抜く
- 手順4:ノズルをトイレ用お掃除シートや古い歯ブラシなどで綺麗に洗う
- 手順5:電源プラグを差し込む
ノズルを出した状態で電源プラグを抜けばノズルは出しっぱなしの状態になります。
ノズルを出した状態になったら、まずはトイレ用お掃除シートなどでノズル全体を掃除します。
全体がある程度綺麗になったら、古い歯ブラシで落ちにくい汚れや穴に詰まった細かい汚れを落としていきましょう。
綺麗になったら電源を入れ直し、シートを被せた状態のままノズルから水が出ているか確認して修理完了です。
ノズルが出ない時の対処方法
修理をしようと思ってノズル掃除ボタンや洗浄ボタンを押しても、ノズルそのものが出ないことがあります。
ノズルそのものが出ない場合はノズルの出る部分にゴミなどの汚れが溜まり、ノズルが引っかかっている可能性があるため、以下の手順で洗浄しましょう。
ノズルの頭部分だけでも出ている場合は引っ張ってノズルを出し、ノズルが出る部分とノズル全体の汚れを落としてあげるとスムーズに動作するようになります。
ノズルを引っ張るとき、水が噴射する恐れがあるので全部出す必要はありません。
ある程度引っ張りだしたら電源プラグを抜いてトイレ用お掃除シートや古い歯ブラシで洗いましょう。
洗った後はしばらくノズルを出し入れすることで、スムーズに動作しやすくなります。
ただし、この方法はあくまでも、ノズルの頭部分くらいまで出ている状態に限ります。
ノズルが全く出ない、もしくは動かないという場合は、先に電源プラグを抜き差して再起動しましょう。
【2】フィルター(給水ホース)の目詰まり
給水ホースのフィルターが目詰まりした時の修理手順は以下の通りです。
ウォシュレットのタイプによって給水フィルターの設置場所は異なりますが、基本的には以下のような場所に設置されています。
実際に修理する際は、ご自宅のウォシュレットの説明書などを確認し、止水栓とフィルターの設置場所を確認しましょう。
もし給水フィルターが設置されていない場合は新しいフィルターを取り付けてください。
フィルターの掃除をした後は、フィルターを設置する場所の内部まで、洗える場所は全て洗っておきましょう。
解決出来ない場合は故障の疑いも…
これまでご紹介した方法で解決出来ない場合は、温水洗浄便座、ノズル、着座センサー、リモコンなどの故障が疑われます。
故障している場合は、自分で修理するのが難しいため、専門業者に依頼しましょう。
無理に自分で修理しようとすると、さらに事態が悪化する可能性があります。
例えば、ノズルのみ故障しているのに自分で修理しようとしたせいで温水洗浄便座やトイレ自体の交換が必要になるケースも考えられます。
温水洗浄便座やトイレの交換が必要になるとさらに費用がかかってしまうため、今回ご紹介した修理方法を行っても解決できない場合は無理に直そうとせずに専門業者に依頼しましょう。
故障の場合、修理と交換はどちらを選べば良い?
結論から言えば、10年前後使用しているトイレが故障した場合は交換を、比較的新しいトイレの場合は修理がおすすめです。
トイレには便座のみ交換可能な分離型と、便器、便座、タンクが繋がっている一体型のトイレが販売されています。。
分離型でも一体型でも10年を目安に修理・交換を判断しましょう。
10年以上使用しているトイレは交換をおすすめする最大の理由は水道代や電気代が安くなることです。
10年前のトイレと現在販売されているトイレでは、現在販売されているトイレの方が格段に性能が良くなっています。
トイレ自体を交換すると仮定して水道代を比較すると、10年ほど前のトイレは、洗浄に必要は水量が一回あたり8〜13Lほど必要でした。
しかし現在は3.8L〜5Lほどしか水を必要としないため、年間約4000円〜15,000円も水道代を節約することが可能です。
また最新のトイレは、人の動きを感知し、使用する時だけ便座を温めて、使用しない時は電力を低減させるような仕組みになっています。
人の動きを感知して電力をコントロールする仕組みによって、消費電力を大幅に抑えることができるようになったのです。
実際に経済産業省が発表した資料によると、2007年の製品と2017年の製品の消費電力量は以下のようになっています。※1
貯水式 | 2007年:225〜311kWh/年 2017年:135〜183kWh/年 |
---|---|
瞬間式 | 2007年:138〜189kWh/年 2017年:58〜123kWh年 |
それぞれ消費電力量を元に大まかな電気代を計算すると以下のようになります。
貯水式 | 2007年:5850円 2017年:3510円 →年間2,340円安くなる |
---|---|
瞬間式 | 2007年:3,588円 2017年:1,508円 →年間2,080円安くなる |
※年間消費電力量の最小値×電気料金(26円/kWh)で計算しています。電気料金はあくまで目安です。
10年前のトイレと電気代を比較すると貯水式では年間約2,340円安くなり、瞬間式では2,080円と2分の1以上安くなるということが分かりました。
トイレは、壊れて使用できなくなったら交換するという方が多いのですが、すでに10年ほど使用している場合は交換を検討することをおすすめします。
修理・交換を業者に依頼する際の費用相場
業者にウォシュレットの修理・交換を依頼する場合の費用相場は以下の通りです。
修理 | 5,000円〜10,000円 |
---|---|
交換 | 15,000円〜20,000円 |
単純にウォシュレットを修理・交換するのみであれば上記が費用相場となります。
しかし、トイレ自体の交換が必要な場合、壁にリモコンパネルの取り付けが必要な場合などは料金が高くなるので注意しましょう。
また、HPで提示されている価格が安すぎる業者は、どこかで必要なコストを削っている場合や、別途高額な工事費や出張費が追加される場合が多いです。
気になる業者がある場合は2つ以上の業者に同じ条件で見積もりを依頼し、比較してから依頼先を決めるのがおすすめです。
町の水道修理センターのウォシュレット修理料金・依頼の流れ
町の水道修理センターにウォシュレットの不具合の修理・交換を依頼した場合の料金は以下の通りです。
修理 | 8,000円〜(WEB限定料金:4500円〜) |
---|---|
交換 | 18,000円〜(WEB限定料金:11,000円〜) |
町の水道修理センターは、電話でも大まかなお見積りを作成することが可能です。
修理や交換を行う箇所によって費用が異なるのでまずは電話で相談しましょう。
町の水道修理センターにウォシュレットの不具合の修理・交換の依頼の流れは以下の通りです。
町の水道修理センターでは、まずお電話にてご相談内容を伺った後、現地訪問しトラブルの状況を把握します。
状況が把握出来次第、お客様にトラブルの状況を説明し、作業内容や料金が明確に記載されたお見積りを作成します。
お客様に作業内容や料金について納得いただけたら、いよいよ作業開始です。
作業完了後は作業内容をご確認いただいた後に料金のお支払いとなります。
料金のお支払いはクレジットカード(VISA、JCB、MasterCard、AMERICAN EXPRESS、Diners Club、Discover)での支払いが可能です。
自分で解決できない場合は町の水道修理センターに相談しよう!
ウォシュレットの水が出ない原因として多いノズルや給水フィルターのつまりは、基本的に自分で解決することが可能です。
ただ、原因が複数ある場合は自分で解決するのは難しいため専門業者に依頼しましょう。
自分で修理できると判断した場合も、自己流で作業を進めるとウォシュレット自体の故障に繋がる可能性があります。
必ず本記事でご紹介した手順に沿って修理作業を進めましょう。
※1:一般社団法人 日本レストルーム工業会「重大事故防止のためのお願い」
町の水道修理センターの水洗トイレのつまり・水漏れ修理の料金価格表
修理の種類 | WEB限定料金 | 通常料金 |
トイレの詰まり | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
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トイレの水が溢れる、止まらない | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
チョロチョロ水が漏れている | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
タンクに水がたまらない | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
異臭、悪臭がする | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
ウォシュレット、温水便座の水漏れ不具合(故障) | 4,860円(税込み)~ | 8,640円(税込み)~ |
ウォシュレット、温水便座の取り付け(交換) | 11,880円(税込み)~ | 19,440円(税込み)~ |